転生国主興国記

hinomoto

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本章

てんぷれ

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朝だ。
何もしていなくても朝は来る。
いつも見ている風景でもない。
ベットは硬いし布団もごわごわなのに。
意外に寝れるのね。
レブルとアイは起きてますね。
へっ?
あ、相部屋だったの?
! な、なにー!!
ベットが引っ付いている!
ナオンに挟まれて寝てたの!
でも、子供だもん。(姿わ)
女性に囲まれても微妙な感じだよ。
しかし、ね。
ちょっと、ね。
スッっごく腹が立つんですけど!
布団もベットの建て付けも在りとあらゆるとこが許せない!
施工も、なってないよね!
建つから建てたってかんじだよね!

「おはよう。」

「おはようございます、マスター。」
「おはよう、あるじ。」

直したい衝動に駆られるよ。
あかん、自重せんとなー。

「洗面は外の井戸になります、マスター。」

「はーい。」

外ですよ。
しかも井戸ですか。
それとは別に障害はある。
一人なら外に出るのも楽だが、レブルとアイさんが居るから男の冒険者に声をかけられる。
まあ、強引にする奴はレブルが撃退するので安心である。
俺がやれば簡単だが、冒険者に成り立て(?)なのだから強引な事は出来ない。する気もないが。
洗面場に行くまで20分、戻るのに10分。
何とかテーブルに着く。
注文もしてないのに飯が来る。
持って来るのは若い女性だが、不機嫌に飯を置いて行く。
レブルとアイさんに嫉妬してるみたいだ。
ねえ、この宿やめない?

さて、まだ俺の怒りは収まらないです。
硬い黒パンに味気ない水。中途半端なシチュー擬きときたもんだ。
食うけど、不味い!!!
半分以上残したよ!!!!!
出されたモノは食べきる主義だが、無理だわ!!
部屋に戻るとレブルと、倉庫から朝飯を取り出して食べたよ!
どうにかしろよ神!!
食べ終わって、宿を引き払う。

二度と来るか!ぺっ!

で、宿屋から冒険者ギルドに向かいます。
このまま冒険者の登録です。
では、冒険者ギルドに向かいますか!
初異世界の冒険者ギルドにですよ!
レブルに抱かれたままギルドですよ!
てか、抜~け~れ~無~い~!

ギルドのドアを開く。
冒険達がチラリとこちらを向く。

テンプレ期待したさ。
だって異世界だよ?
期待しない方が変だよ。
けどさ、此れはダメだよね?
戦士レブルに抱かれ、後ろにメイド姿のアイが居るんだ。
終わったよ。テンプレ、終わったよ。

暖かい目で見送ってくれる。
おーい、ちょっと絡もうか?
皆さんホンワカしてますわ。俺のサン値も無くなるよ?

「いらっしゃいませ。」

受付に行くとアイが手紙を渡す。

「獣国のギルドカードになります。ダンジョンに、入れる手続きをお願いします。」

「はい、拝見致しました。ダンジョンはこのカードで問題なく入れます。入場時に係りの者に見せて下さい。」

「わかりました。」

その場から立ち去る。
ホンワカした、雰囲気のまま出ていく。

おい、出るの?えっ、出ちゃうよ?
マッチョや、不良いないの?あ、赤らめてますか。男はダメね。
はっ!女わ!お、おう。こちらも赤くなってダメかー。
マスターとか、強そうなのカモーン!! 
おらにテンプレを!!

外にでました。
城門で手続きも終わりました。
馬車に乗りました。

ねぇ、テンプレは?
誰とも絡まないの?
えっ、何もないの?

ただ、呆然となっているが、粛々と過ぎて行くのでした。
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