転生国主興国記

hinomoto

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ここは獣国。
獣人が多く住む国だ。
緑と水が豊富で豊かになった国である。
三年前に三十八の獣王が亡くなった。
突然ではあったが、残った十二の獣王が神龍様の詔を発表をし、新しい体制で国を修められている。
そのお陰で国内の情勢も変わり、暮らしも変わってきた。
それと、川が出来たのだ。
しかも、大河が。
それまで水源がある部族とない部族の格差があったのが、大河があるので格差がなくなったのだ!
この件で十二の獣王による政が行われる事に誰も非難を挙げなかった。
ただ、神獣の神殿から依代の巫女を含め多くの神殿関係者が獣国を去ったのである。
それも、魔森ましんに入られたのだ。
魔森とは、隣接する国なら喉から欲しがる森である。
面積では大国になった獣国より面積が広く、拡大を続けている恐ろしい森なのだ。
が、ここ三年程前から拡大はしてない、とても不思議な魔森である。
その魔森に神獣の神殿が出来たという。
其だけでは無い、道が出来たのだ。
国の発表では、神殿までの道のりを歩きやすい道が出来たのだ。
日程は、20日は歩く。
掛かるのに、寝る箇所と水飲み場も所々にある。
魔森に寝ると云うより入る事なんて、死に行くような事だが、国より安全であることを発表されている。
但し、道から外れないことを厳重に云われているが。
道そばでSSS級のドラゴンが悠々と歩く姿が観れると、巡礼者からの報告は巡礼フィーバーが起こり大変な事になっている。
ただし、此処で誠しやかに云われる事がある。

《幼子には挨拶を。絶対にちょかいを出してはいけない。》

この言葉を守る事。それは、依代の巫女から出された詔であった。

こうして獣国の内需の整備が行われると、周りの国々は慌てたのだ。
隣接した、ファークト国、ライラ国、レビット国、ファルミア国、レイ王国は急に変わった獣国に警戒を顕にしたのだ。
そして、西側にある大国も恐れたのである。
サンガ連合、タイク帝国、ライラック王国である。
厳重に情報の共有と連絡をとり、獣国の内情を知る事を急務とした。
魔森を取り込む事が出来れば国が豊かになると信じて。
だか、それは余り知らなかった他国の情勢も知るようになる。

三年の月日は、人の心に隙を作る。
それはゆっくりと、侵食するように。
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