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本章
閑話 歓迎会
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我々が、気が付いたのは夜であった。
神龍様の住みかと麓の間に居たと思うが、既に景色が違う。何故か?
先程まで暗く、星も見えなかったが。
「飯くう?」
の神龍様の一言で、雲が無くなり星が輝き篝火がついたのだ。
神のお力!と思う者も居るが、決して違う。
神龍様にお聞きした私だから解る。
立派な神殿である。
三神様は新しい住みかを確かめるべく、其々の場所に向かわれた。
で、飯である。テーブル、椅子、食器類は人数分。わからない食べ物、果実の実等多数。
お一人でご用意されたのか、当たり前の用に給仕の如く飲み物を注いでくださる。
神龍様は神ですよね?
「あ、あの此れはいったい?」
誰かが聞いた。
「これ全部、俺の自信作よ。旨いよー。食ってくれ。」
我々は恐る恐る向かうが、白龍親子は直ぐにテーブルに向かい、
「お腹空きましたから、先に食べます!「「いただきます!」」」
と両手を合わせた後、怒濤の勢いで食べていく。
いや、神の前だぞ?
我々も座り手を合わせ皿に食べ物らしき者を取り分けていく。スパイスが効いてるのか美味しい薫りが花をくすぐる。スプーンを手にし分からないモノを口に運ぶ。未知の恐怖と鼻孔の期待を天秤にかけるが、腹の虫が騒ぎ出し食べてしまう。
食べた瞬間の声にならない声を挙げた瞬間、そこは戦場とかす。
一切と話をせず、ただ、手と口を動かし食べる。
未知のどうの理屈も無く、食べる。
お行儀良くで無く、奪い合う様に貪り合う。
未知のモノを食べたが食べたりない。
そこへ、三神様と共に神龍様が帰って来た。
「お♪やってるー、料理、足りてる?」
「あ゛ー、先に始めるとは!ずるいぞー!」
一神がテーブルに向かい参戦する。
「・・・・・あれは、神なの?こどもか?」
神龍様のお声も届かず、食は続く。
二神も食の戦場に参戦する。ともかく食う、飲む。
が、それは起こった。
「「げぇひいいいぃぃい、あ、ばばばばばば!!!!」」
海神獣様とラコットメグサ殿が席より立ち上がり飲み物を飲み干す。
「「ほーー!!くちっ!!ほーーー!!痛い?い、いたたたたあ!!!!」」
二人がのたうち回る。
「どーだ!駄目ダメコンビ!特性の濃縮百倍のデスソースは如何ですかーー!!あっはっはっはっ!」
そう、のたまう神龍様。
長い白帽子に白い服を着られている。
私には帽子しか見えないが、楽しそうだ。
そこからは優雅に穏やかに譲り合う食事会がはじまった。
ただ、
「水!ごくっごくっ!いだあーーい!」
「からぁい、あひゅるひだま、クチあぶいぃぃぃ!」
のBGMを除き、落ち着きのある食事会だ。
決して関わらない様に聞こえ無い振りは当然だ。
同じ目に合いたく無いのだから。
無視を決め込むと、同席した我らはアイコンタクトを取る。
神龍様に話題を向けた。
「神龍様、この御料理はなんと云う食べ物ですか?」
「此方の食べ物はどう調理されたのですか?」
「いや、この飲み物!我らの酒と違いアルコールも無いのに同じのど越しで、果汁のようなこれは何ですか!?」
と、和気藹々と食事会は進んで行く。
それと共に神龍様は怒らせない、近づかない、飽きさせない事を胸に留めた。
決して同じ目に合わない様に。
「いだぁい、したいたぁい!」
「くちぃ、くちぃ!とひぃらべへんー!」
神龍様の住みかと麓の間に居たと思うが、既に景色が違う。何故か?
先程まで暗く、星も見えなかったが。
「飯くう?」
の神龍様の一言で、雲が無くなり星が輝き篝火がついたのだ。
神のお力!と思う者も居るが、決して違う。
神龍様にお聞きした私だから解る。
立派な神殿である。
三神様は新しい住みかを確かめるべく、其々の場所に向かわれた。
で、飯である。テーブル、椅子、食器類は人数分。わからない食べ物、果実の実等多数。
お一人でご用意されたのか、当たり前の用に給仕の如く飲み物を注いでくださる。
神龍様は神ですよね?
「あ、あの此れはいったい?」
誰かが聞いた。
「これ全部、俺の自信作よ。旨いよー。食ってくれ。」
我々は恐る恐る向かうが、白龍親子は直ぐにテーブルに向かい、
「お腹空きましたから、先に食べます!「「いただきます!」」」
と両手を合わせた後、怒濤の勢いで食べていく。
いや、神の前だぞ?
我々も座り手を合わせ皿に食べ物らしき者を取り分けていく。スパイスが効いてるのか美味しい薫りが花をくすぐる。スプーンを手にし分からないモノを口に運ぶ。未知の恐怖と鼻孔の期待を天秤にかけるが、腹の虫が騒ぎ出し食べてしまう。
食べた瞬間の声にならない声を挙げた瞬間、そこは戦場とかす。
一切と話をせず、ただ、手と口を動かし食べる。
未知のどうの理屈も無く、食べる。
お行儀良くで無く、奪い合う様に貪り合う。
未知のモノを食べたが食べたりない。
そこへ、三神様と共に神龍様が帰って来た。
「お♪やってるー、料理、足りてる?」
「あ゛ー、先に始めるとは!ずるいぞー!」
一神がテーブルに向かい参戦する。
「・・・・・あれは、神なの?こどもか?」
神龍様のお声も届かず、食は続く。
二神も食の戦場に参戦する。ともかく食う、飲む。
が、それは起こった。
「「げぇひいいいぃぃい、あ、ばばばばばば!!!!」」
海神獣様とラコットメグサ殿が席より立ち上がり飲み物を飲み干す。
「「ほーー!!くちっ!!ほーーー!!痛い?い、いたたたたあ!!!!」」
二人がのたうち回る。
「どーだ!駄目ダメコンビ!特性の濃縮百倍のデスソースは如何ですかーー!!あっはっはっはっ!」
そう、のたまう神龍様。
長い白帽子に白い服を着られている。
私には帽子しか見えないが、楽しそうだ。
そこからは優雅に穏やかに譲り合う食事会がはじまった。
ただ、
「水!ごくっごくっ!いだあーーい!」
「からぁい、あひゅるひだま、クチあぶいぃぃぃ!」
のBGMを除き、落ち着きのある食事会だ。
決して関わらない様に聞こえ無い振りは当然だ。
同じ目に合いたく無いのだから。
無視を決め込むと、同席した我らはアイコンタクトを取る。
神龍様に話題を向けた。
「神龍様、この御料理はなんと云う食べ物ですか?」
「此方の食べ物はどう調理されたのですか?」
「いや、この飲み物!我らの酒と違いアルコールも無いのに同じのど越しで、果汁のようなこれは何ですか!?」
と、和気藹々と食事会は進んで行く。
それと共に神龍様は怒らせない、近づかない、飽きさせない事を胸に留めた。
決して同じ目に合わない様に。
「いだぁい、したいたぁい!」
「くちぃ、くちぃ!とひぃらべへんー!」
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