転生国主興国記

hinomoto

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しんりゅう

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「神龍様!!お初にお目にかけます!私は巫女に入りし、神獣の一つ、空を司るバハルトに御座います!」

「同じく!陸を司るブリトニアに御座います!」

「同じく!海を司るレプートに御座います!」

三人の女の獣人が土下座してる。
土下座って!ちょっと、引くわー。絵図ら的にあかんやん!!精神的にくるわー。

「ちょ、ちょっと、止めてよ!同じ神やん!」

「何を云われますか!我ら一同は神龍様の家臣ですぞ!同列に並べられる事なぞ、恐れ多い!!」

「我ら一同は、ただ、新しい神龍様の元で働く事をお誓いに来た所存!」

「ぞん!!」

・・・・、この世界はチョイチョイと手抜きする奴いるなー。レプート?駄龍と同じ位置に決定!

「・・・・・・ん?家臣?だれの?えっ??」

「神龍様ですが?」

「部下じゃないの?」

あー、言い方の違いかー。異世界だからー。

「家臣ですぞ!この依り代も我が魂まで全て神龍様の物!我らを如何様にも御使い下さい!」

違いました!いきなり忠誠MAXですか!パワーアップキットですか!

「全獣人にお伝えしても宜しいでしょうか?神龍様に拝礼を求めます。全てこの場所に集まるでしょう!」

「はっ?いや、まって、まってよ!」

「はっ!でも、来ますが?」

「いや、要らんし、来てほしくないー、まぁ、女性は良いけど今じゃないしー。面倒が増えるの嫌だし。だから、駄目だよ?」

項垂れる三びき。最高から絶望に落ちる様を見る。心苦しい。

「まあ、巡礼なら良いかな?」

「おお!我ら三神、その様にお伝えします!!」

良かったー。改造の予定が狂わないで!
うーん。うん。三つの神殿ねー。魔改造したろ!
ホクホクの顔の俺と喜ぶ三神の元に別の獣人が、

「神龍様!儂は獣王にて熊族のハグワーゾ!どうか、加護を頂きたい!!」

「あっ?」

「神龍様の元に来たのだ!だから、加護を!!」

意気揚々と、臣下の形をやめて請求しだした。
それが当たり前と云う用に十数名が騒ぎだす。

「それに人族の神龍のも可笑しいではないか!認めてやるので加護を渡すが良い!」

「まぁ、前の神龍様には劣るが、子供の神龍だし、我らが守ってやるか!」

「「「そうだ、そうだ!!」」」

・・・・・・馬鹿じゃない?コイツら。誰に言ってるのかな?

俺の表情、感覚が変わったのを判った者は顔を青ざめている。冷や汗を大量に流し震えている。
だか、それを知らない獣人は調子に乗る。

「しかし、白龍の長や三神様に、前神龍様もどうにかしてますな!こんな子供に神龍とか、其こそ、もっと力ある方や、我らのなかから決めてくれれば良いのに!」

「仕方ない事だ。前神龍様のお言葉だ、聞くしかない。が、其ほど来ることもなかろう?加護さえ貰ったら良いのだから。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死ね。

「あで、おでのかだらが・・・・」

小さなブラックホールが熊の体を飲み込む。終わると次の獣人を消して行く。

「な!まて、いや!待ってください!神龍様!!」

言ってきた奴もブラックホールに消えて行く。
エグい描写になるが、人が左回りで吸い込まれて行くのだ、ゴキボキボキッ。その音を聞いた獣人が逃げたす。たまに掴み掛かるなら即効に消えて行く。謝る者も。泣く者も。阿鼻叫喚も十分程で片付く。地には数滴の血と体液を凪がした跡だけ残る。
嬉しがってた三神もフェルトさん親子も残った獣人も恐怖に震えていた。

「マスター、申し訳ありません。これ程、知能がないとは思いませんでした。」

アイさんか俺の前で土下座をする。

(いや、アイさん?知ってたでしょ!)

[てへっ♥️]

無表情の顔をしていた俺も、ため息と、共に何時もの状態になる。
それを感じ三神が言う。

「し、神龍様、申し訳御座いません!あの様な輩が獣王の席に居たこと誠に恥じ入るばかりです!」

「神龍様のお怒りを沈めるため、この地より獣人わ根絶やしに致します!」

「ます!!」

ガクッとなる。
コイツ、後で駄龍とデスソースを食わす!!!

「あー、良いよそんな事。別に良いけど礼儀知らない奴、嫌いだなー。」

頭を更に地面に擦りつける。其を見る俺のライフも減る!!
本当に止めてーーー!!!

「で、後は何かある?有るなら歩きながら聞くわ。それかアイに伝えてくれ。」

少し気の毒に思うも、殺すのに何も思わなかった事の方に驚きだ。悪い人もいるし、良い人もいる。絶対の悪や善はいない。其れなのに殺すとは。神だから殺すも意味ない。意味が有れば殺すのも間違いだと思ってたはずだ。それが言い方が尊大なだけや侮るだけで殺すのか?
殺すはずないのに殺してしまった。自己嫌悪するはずなのに、その気もない。
んー、神経がおかしい?てか、耐性あるのか? 

[肯定。マスターが気にした事ですが、スキル補正もあり深く考え無くても宜しいかと。]

(神だから殺すなど考えるのはあかんやろ。あれは、力あるけど、馬鹿な王は要らんよ。居るだけ害があるし。ま、それ以外もあるけどね。)

[マスター。私は世界よりマスターの事を考え実行します。マスターの思う通りに。サポートは引き続き私がしますので!]

(ありがとう。あっ、落ち着いたらまた合流しようか。どうせ、まだあるでしょ?)

[肯定。]

歩きながら。新しい図案を考えるのだった。
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