転生国主興国記

hinomoto

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神龍やってみない

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ーーーー。はっ。
なに?

「な、なんじゃそりゃぁぁぁあーーーー!!!」

大声を上げた。フェルトさんは空間より宝珠を取り出し、俺の目の前に差し出した。

「主人様の気持ちは、アイ様よりお聞き致しております。ですが、前神龍よりのお話を!どうか、お話し下さい!!」

「はっ?死んでるのじゃないの?話すの?」

『ごめんねー。パニックってる所だけどー。』

軽い口調でオネイ風味するしゃべり方だ。

「えっ、あ、どうも。」

『あん!話ししてくれてありがと!でも、びっくりしたわー。百年振りに帰る途中で隕石で圧死でしょ!流石にどうしようも無く殺されたわー。』

「ん?死んでる?あれ!話ししてるよね!!」

『死んでるわよー、肉体わねー。』

ん、何ん言ってるのが分からない!

『あ、神界から思念で話してるのよー。肉体も回復できるけど、即座に倉庫に入れられたでしょ。わたしの力もあなたの力には干渉なんか出来ないし、及ばないもーん♪それに、面倒だったのよー。神龍だからやる事は多いからさー。神だけなら楽なんだけど、天罰や災害起こさなくちゃならないのよー。もう、殺されてラッキーだわー♪』

「えっ?神!あ、体をお返しします。」

『嫌よー。いらなーい。千年で復活するからー。このままのんびりさせてよー。』

「千年!!ちょっと、何を長いこと休むのー!働け!!復活しろーー!」

『いーやーよーー!それに、わたしを倒した人には賞品がありまーーーす!』

「!賞品!」

『そう!!賞品!!』

「何ですか!!!」

『賞品はーーーー、神龍の座をあげまーーす!』

「おーー!要らねーーー!!!」

『クーリングオフは出来ませーーーん、おめでとうーー!!ぱふっぱふっ!』

「おおおぉ!そんな厄介な称号なんぞ要るかーー!」

『残念でしたー!それにどっちしろ、神になるじゃん?役職は大事よーー。神力なくちゃダメだからー。』

「はぁあ!?何ですかそれ!!」

『アイちゃんに聞いたわー。神になるそうじゃん!神の力は神力になるのよー。肉体あれば魔力もあるけどー、肉体が無くなったら神力しかないの♪わたしは何万年もの神力が溜まってるけど、新人のあなたにはまだ少ししかないのよー。』

「神にもなりたくなーーい!なんで、そんな事になってるの!?」

『知らなーい。ま、良いじゃん♪どっちにしろ、あなたの寿命みたいの三百年程じゃない?それまで時間あるし。その後の事だし♪崇めてくれないと神力溜まらないわ!それと、神龍やれば楽して崇めてくれるしー♪神獣の上だから獣も崇めてくれて良いことだらけよ?もふもふの犬系や猫系とか、色々居るわよー、獣人わー。そんなの集めるのも楽しいわよー♪』

「そんな事で騙されるか!」

『あん♪ちょっと、ちょっとー。あなたの状況を知ってるのよー♪あなたに良いこと聞きたくなーい?』

「なんですか!」

『巨乳、居るわよー。獣だ、か、ら♪』

「おおおぉおお!!!!」

『それに尽くすわよーー。』

「ほおおぉおおぉ!!!」

『じゃ、決まりねー!細かい事はアイちゃんに任せるといいじゃなーーい。宜しくねーー!ばぁはっはーーい♪』

ルンルンになりながら話が終わった。
フェルトさんは宝珠を空間に直し、

「主人様、神龍の御就任、おめでとうございます!此れより我らはもとより、全龍族、全竜族、神獣と獣王含む全獣人族は主人様に使え崇め称えたつります。」

「いいじゃん、まっかせなさーーい!」

大笑いをし、胸を張った七歳児であった。
人族だが、人間でなくエルフだぞ!成人まで93年あるのだぞ!と、誰も突っ込まない。
また、彼らが土下座の状態が臣下の礼を取っている事も彼は知らない。
そして、神龍に代替わりした事が、命に係わることに!!
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