転生国主興国記

hinomoto

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閑話 我が主人様

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某は白龍一門の長の番で、
ラコットメグサと申します。
今はあるじの門番を仰せつかり、勤めております。
長にして我が妻と八番目の娘と共に居られ幸せでございます。
本当にあるじには感謝、するばかりです。

某があるじを知ることになったのは、七年前になります。小さな命を感じました。
あの、小さな命が我があるじさまになるとは!
ああ、神々しい迄の輝きが、某のリピドーは憤っております!!

・・・・・しかし、リピドーとはなんでしょう?
アイ様の教本で教えられましたが、合ってますか?はい、オーケー、はい。良いようです。

兎も角、その某からは小さな命が数日で我が身を包み、空を覆い、星を満たし、濃厚で芳醇な味わいを頂きました。

・・・・・・・はい?えっ、あっ、はい、はい、す、すみません!い、言い直します!えっ、イエイエイエイエ、それはダメです!言わないで、えっ、いえ!そんな事ありません!続けます!

はい、その命・・・。はっ!!
その力を感じたわたしは恐れました。近づかないよう、邪魔にならないようひっそりと、なるように。それには知能少ない者迄に徹底して教える事にしました。妻が。
教える事に心血を注いだのが、良かったのか、教育係としてお仕えする妻は偉大です!
後は皆さんが知ってる限りです。
あるじさまはお優しく、魔力、魔法も素晴らしく、暖かいのですが、冷たい恐怖も感じます。
その時は何時も食べてる生物の様に、食べられる感じを味わいます。あ、味わいで云いますが、料理も美味しいです!調理、味付け等の手間を掛けられ、普通の生肉は食べられません!それと、何時も辛めの料理を持ってきてくれます。
「辛いの大丈夫ですが?」
と、カレーなるモノを食した時に、言いましたら嬉々としてお持ち下さいます。
本当にお優しい方です。

えっ、はい。あ、でも少しづつ辛さは増えてます。いえ、好きなので、ありがたいですよ!
美味しいですから!
あ、近々、もっと辛いモノを作るので、味見をお願いされました!はい、楽しみです!

こんな、全てにおいて、優しく、安心出来る場所を頂け、幸せです!!
このラコットメグサ!命限り、この地を守り抜きます!!


・・・・・・・お疲れさまでしたー。
どうでしたアイ様!なかなか良く喋れたと思います!某の嘘偽りも無い言葉です!
どうか、人化させて頂けるように、あるじさまにお伝えください!
えっ、理由ですか?娘があれから全然相手にしてくれません。ので、娘と話しを出来る時間が欲しくて、、、しかし、アイ様、裸の付き合いをしたくお風呂に誘ったらいけないでしょうか?
男の付き合いならお風呂が良いと教本にありましたのに。いきなり「変態!」と半殺しになるのが分かりません!裸で誘うのが何故、駄目だったのかを知りたいのです!!
あれ、あの、ちょっと、アイ様!!
お待ち下さい!!

な、なんであの、生ゴミを見る目で某を!!
お待ち下さーーーーい!!!!
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