転生国主興国記

hinomoto

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「/#######!######?#####!?」

速い、速い、速い!おかん速いよ。
てか一才児に熱くならない!
いきなりコミュニケーションとられても困るわ!
言葉が理解してないから、なんとなくしか分かりませんが、答えれません。
これぞ正に異文化交流!成立しない交流ですよ。
これでも食べんしゃい。
旨いぞー、離乳食だけど。
スプーン使えるよね?お椀はちゃんと持ってね。
はい、はい。
あーん。おいちー!
蜂蜜の甘味が堪らん!
果物と牛乳に合うのよねー。
大人には、オリーブオイルの方が良いか?
じゃ、ヨーグルトも作って混ぜるか。
あー、じゃあ乳酸菌を作らないとなー。
発酵する場所はあるけど、空調や電気を造らんとー。ブルーライトも欲しい!
やること増えるー!!

と、もぐもぐと食べてたら、おかんも食べ始めたよ。
おいおい、俺も食べてるのに怖がるなよー。
お、スプーンとか使えるな。
ほら、簡易料理&離乳食だけど美味しいよ?
おい、スプーンの持ち方!子供握りを真似るな!
優雅に食べろよ!大人でしょ!
うわー、目を瞑ってるよー。
引くわー、それ子供にはしたらあかーん。
ちょ!腕、震える!?震えてるよ!
食べるのに、時間をかける?
はい、はい。がんばれー。
はい、口閉じた。まだ、スプーン出せません!
格闘、否、葛藤してますねー。
牛乳を飲んだことないの?
お乳飲ませるのに、牛乳とかないの?
お、スプーン出した!出しましたよ!
舌の上に落ちたけど、怖くて味がしないと。
地球と変わらんリアクションやな。
お、顔付き変わった?
あ、うん美味しいねー。トローンとした締まりのない顔。
はい、残念美人の締まりない顔を頂きました!
たぶん、蜂蜜は濃厚だけど、牛乳で薄まった甘味と甘い実、牛乳の甘味が喧嘩もせずに、溶け合い喉を降って行く。更なる旨さを求めてスプーンで口に掻き込む。最後まで飲み干して此方に来ると。
ーーー、あ、
あかん親や。
赤ん坊にお代わりを求める親って。
この人の人生大丈夫か?
媚びてる?媚びだしてる!?
アマゾネス母ちゃんが媚びてるよ?
残念に残念を重ねるわー。
はい、はい。お代わりね。

そう、思いつつお椀にお代わり入れてあげる。
掻き込む、入れる、掻き込む。

て!無くなったわ!!
あーた、離乳食を食いきるなよ!
食事ぐらい自分で確保しなさい!
たく。

無くなったとジェスチャーをし、お玉を倉庫に戻す。その様子を、お椀を名残惜しそうに見ていた母親が驚愕な顔をしたまま此方を見ている。

ん、なに?ないから。もう、ないよー。
材料はあったよなー。果物系も増やすかー。
ヨーグルトも作らないと。
大人分は別だからなー。
おお!

考え事をしているのに、目の前に顔がある。

「#########!#######!#######!」

興奮した母親は俺の肩を強く握りしめ、前後に揺らす。それはもう、虐待の如く。

死ぬわー!!!

俺は風魔法を使い、母親を回転させながら外に放り出した。勿論、扉は出す前に開け、出した後に閉める。

コミュニケーション取れんと、あの親と付き合えんで。

こめかみを解しながら、今後の事を考え出したその時。
(スキルの適正を終了しました。サポートAIの始動を開始いたします。)
長い事、待っていたサポートの情報を聞き涙が溢れてきた。

やっとかーー!!!!
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