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本章
青と白
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生き方は大きな人生の指針だ。
変えるのは難しい。
変えるまでが難しくて、変えてしまえば簡単なものだ。刺激だけ注意が必要なのだが。
アルデバラートは村に戻って来た。
村を見て愕然としてしまっていた。
「ワシの村だよね?」
アルデバラートは鼻水を垂らして聞いてしまうのも無理がなかった。
人が少なくなっていたからだ。
「長!村の者に聞きました!」
お供の者は人伝に聞いたのは、ランバルトの離反とそれに同調した者が多数になっていた。
「嘘~!ランバルトが・・・・」
未来がない。
消えた村の者が思っても仕方ない。神龍が海底まで進出してきたのに、逆らう馬鹿はいない。
龍の格下の竜でさえ従う事が出来るのだ。
これ程、良い事はないのを理解はしてないのが、アルデバラートであった。
「村が、村が、村が。」
病的に何度も呟いてしまうのは、心に余裕がないからであろうか。
命からがら逃げて来て、村には数える位にも減少していた。
それと、お供には、
「こんな、なに!そうか、しかし。。。」
長を取るか、ランバルトを選ぶならランバルトである。嘘で何でも片付けて居たが、息子に捨てられて嘘が張れてしまい、今では威厳のみ残っている。それも雀の涙程だ。
そしてもたらせられた報告には、神の存在が加わっていた。ランバルトは神の進言がもたらされ、そしてついて行った仲間が多数になっただけである。それは、身内までもついて行ってしまった現実もあるからだ。
目的があやふやな男と、目的がはっきりした男ならどちらに付くか、だ。はっきりした明確な指示程、人にも竜にも必要なのだ。
それは、知能があれば誰でも分かることであり、当然の事ではないか?
何にしても、逃げ帰って来た様子も伝えられて、ますます不利益しか残らないアルデバラートであった。
「村・・・・・」
嘘をついたら残るのは何なのか。
それは、アルデバラート自身が知ることだろう。
ーーーーーーーーーーーーー
龍の村には賑やかでもなく、今は寂しい感じもある。ナインの姿もアイも姿も無いからでもなく、龍達に指令を出して、各自がそれに粉骨砕身しているからだ。それは、アイの指示が大きいが、ナインの為にが影響しての事である。
龍が動いているからこそ、ナインも動いている。
それこそ北の海を建て直しが課題で、陸とどうするかは調べてからにしたのだ。
に対して龍達は東西南北関係なく旅立っている。
それも海上を進んでいた。陸に遭えば陸を堪能するだろ。
楽しむ事はナインが龍に課した事の一つである。
難しい事をするよりも、色んな事を知ることと、弱い存在と触れ合う事を重要視していた。
勝ち負け以前に必要な事を身に付ける。
チギーダは龍でも小さい。と言ってもそれでも百年は経っているので、小さいとは呼べなくないのだが心配される存在だ。
チギーダは海上を元気良く進む。
走るのも、呪いを受けたから(病気なんだが)こそ、今まで寝ていたので元気な身体が嬉しいのだ。
「ヒャホー!」
と叫ぶのは仕方がない。
例え恥ずかしい事を言ったとしても、若さ故にで許されるべきだ。何が起こるのも何があるのかも不明だが、行き先は決まっていた。
神龍が生まれた〃村〃だ。
憧れた人の原点に行きたいのは、世の常だろう。
そして、それは新たな未来を結ぶ事になる。
チギーダは獣国の南に行き、先進国の獣国にびっくりした。
働く事を覚え、礼儀を教えて貰い、人情も覚えた。もちろん、人に騙される事や、馬鹿にされる事など、反面も見てきた。
働く事、1ヶ月は過ぎた頃には旅費が貯まり、〃村〃に行くのだが、列車の旅は驚きの連続であった。
四等の寝起きの場所には驚きはないが、寝床に驚いていた。
ベッドには本当に驚いた。
寝床は硬い物が普通の生活で、働いた時も寝床に困る事もなかったが、人生観を変える事があるのだと身を持ってしったのだ。
それから旅の速度と楽しみ方は、人それぞれと知った。
飯にしても飲み物にしても、種類も数も多く、好みも其々に有るのだとも知った。
感動もしたし、感嘆もしたし、呆れる事もあった。
一泊二日の旅は知ることが更に増えた。
駅から〃村〃に入っても、驚きは続いた。
宿泊施設の充実や無銭でも泊まれる宿泊施設などのビックリ設定は驚きだ。野宿と違うのだからとも言える充実した施設は驚いた。また、この施設は最初にも有ると聞いて、また驚いてしまった。
神殿でも驚いた。
先ず、正体を即座に張れてしまったのだ。
神龍様から話が聞いていたと言われた時には、神龍様に何度も祈ってしまった。
白龍の神殿では、ラコットメグサ殿と話が出来た。
普段から〃村〃に気軽に出掛けているが、かなりの子煩悩である事と神龍様の敬愛は深いものと知った。
だが、気心知れたが、シェルコルプコと会ってからは嫌われる事になる。
歳が近いのが気にいらないのか、本当に些細な事で訓練と称して厳しい事をされたが、この親子と長い生活となる。
特に年代と私の生活を知って、構ってくれるシェルコルプコには助かっている。ラコットメグサ殿は料理も生活感もない人なので、シェルコルプコは必要であった。
龍と人との関わり方や接し方、話し方や男女の事まで。
先生と生徒であるのに、ラコットメグサ殿に邪魔をされて、シェルコルプコに怒られると言う親子劇場は楽しい団らんです。
暴れるだけでなく、人と関わる大切さを学ぶ事の重要な事を。
本当に楽しい。
知ることを調べる事を。
いずれ、白と青の架け橋になる事を、まだ知らないだけだ。
変えるのは難しい。
変えるまでが難しくて、変えてしまえば簡単なものだ。刺激だけ注意が必要なのだが。
アルデバラートは村に戻って来た。
村を見て愕然としてしまっていた。
「ワシの村だよね?」
アルデバラートは鼻水を垂らして聞いてしまうのも無理がなかった。
人が少なくなっていたからだ。
「長!村の者に聞きました!」
お供の者は人伝に聞いたのは、ランバルトの離反とそれに同調した者が多数になっていた。
「嘘~!ランバルトが・・・・」
未来がない。
消えた村の者が思っても仕方ない。神龍が海底まで進出してきたのに、逆らう馬鹿はいない。
龍の格下の竜でさえ従う事が出来るのだ。
これ程、良い事はないのを理解はしてないのが、アルデバラートであった。
「村が、村が、村が。」
病的に何度も呟いてしまうのは、心に余裕がないからであろうか。
命からがら逃げて来て、村には数える位にも減少していた。
それと、お供には、
「こんな、なに!そうか、しかし。。。」
長を取るか、ランバルトを選ぶならランバルトである。嘘で何でも片付けて居たが、息子に捨てられて嘘が張れてしまい、今では威厳のみ残っている。それも雀の涙程だ。
そしてもたらせられた報告には、神の存在が加わっていた。ランバルトは神の進言がもたらされ、そしてついて行った仲間が多数になっただけである。それは、身内までもついて行ってしまった現実もあるからだ。
目的があやふやな男と、目的がはっきりした男ならどちらに付くか、だ。はっきりした明確な指示程、人にも竜にも必要なのだ。
それは、知能があれば誰でも分かることであり、当然の事ではないか?
何にしても、逃げ帰って来た様子も伝えられて、ますます不利益しか残らないアルデバラートであった。
「村・・・・・」
嘘をついたら残るのは何なのか。
それは、アルデバラート自身が知ることだろう。
ーーーーーーーーーーーーー
龍の村には賑やかでもなく、今は寂しい感じもある。ナインの姿もアイも姿も無いからでもなく、龍達に指令を出して、各自がそれに粉骨砕身しているからだ。それは、アイの指示が大きいが、ナインの為にが影響しての事である。
龍が動いているからこそ、ナインも動いている。
それこそ北の海を建て直しが課題で、陸とどうするかは調べてからにしたのだ。
に対して龍達は東西南北関係なく旅立っている。
それも海上を進んでいた。陸に遭えば陸を堪能するだろ。
楽しむ事はナインが龍に課した事の一つである。
難しい事をするよりも、色んな事を知ることと、弱い存在と触れ合う事を重要視していた。
勝ち負け以前に必要な事を身に付ける。
チギーダは龍でも小さい。と言ってもそれでも百年は経っているので、小さいとは呼べなくないのだが心配される存在だ。
チギーダは海上を元気良く進む。
走るのも、呪いを受けたから(病気なんだが)こそ、今まで寝ていたので元気な身体が嬉しいのだ。
「ヒャホー!」
と叫ぶのは仕方がない。
例え恥ずかしい事を言ったとしても、若さ故にで許されるべきだ。何が起こるのも何があるのかも不明だが、行き先は決まっていた。
神龍が生まれた〃村〃だ。
憧れた人の原点に行きたいのは、世の常だろう。
そして、それは新たな未来を結ぶ事になる。
チギーダは獣国の南に行き、先進国の獣国にびっくりした。
働く事を覚え、礼儀を教えて貰い、人情も覚えた。もちろん、人に騙される事や、馬鹿にされる事など、反面も見てきた。
働く事、1ヶ月は過ぎた頃には旅費が貯まり、〃村〃に行くのだが、列車の旅は驚きの連続であった。
四等の寝起きの場所には驚きはないが、寝床に驚いていた。
ベッドには本当に驚いた。
寝床は硬い物が普通の生活で、働いた時も寝床に困る事もなかったが、人生観を変える事があるのだと身を持ってしったのだ。
それから旅の速度と楽しみ方は、人それぞれと知った。
飯にしても飲み物にしても、種類も数も多く、好みも其々に有るのだとも知った。
感動もしたし、感嘆もしたし、呆れる事もあった。
一泊二日の旅は知ることが更に増えた。
駅から〃村〃に入っても、驚きは続いた。
宿泊施設の充実や無銭でも泊まれる宿泊施設などのビックリ設定は驚きだ。野宿と違うのだからとも言える充実した施設は驚いた。また、この施設は最初にも有ると聞いて、また驚いてしまった。
神殿でも驚いた。
先ず、正体を即座に張れてしまったのだ。
神龍様から話が聞いていたと言われた時には、神龍様に何度も祈ってしまった。
白龍の神殿では、ラコットメグサ殿と話が出来た。
普段から〃村〃に気軽に出掛けているが、かなりの子煩悩である事と神龍様の敬愛は深いものと知った。
だが、気心知れたが、シェルコルプコと会ってからは嫌われる事になる。
歳が近いのが気にいらないのか、本当に些細な事で訓練と称して厳しい事をされたが、この親子と長い生活となる。
特に年代と私の生活を知って、構ってくれるシェルコルプコには助かっている。ラコットメグサ殿は料理も生活感もない人なので、シェルコルプコは必要であった。
龍と人との関わり方や接し方、話し方や男女の事まで。
先生と生徒であるのに、ラコットメグサ殿に邪魔をされて、シェルコルプコに怒られると言う親子劇場は楽しい団らんです。
暴れるだけでなく、人と関わる大切さを学ぶ事の重要な事を。
本当に楽しい。
知ることを調べる事を。
いずれ、白と青の架け橋になる事を、まだ知らないだけだ。
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