転生国主興国記

hinomoto

文字の大きさ
上 下
244 / 253
本章

てした

しおりを挟む
何とも間抜けな光景だ、大人が子供に教えてもらうとは。

は、ラプトプの思考だろう。

ロレンチーニは聞く気満々なのが怖いよ。



「こほんっ。」



“ご”が“こ”になってしまった。



「えーと、時系列は要らない?」



「じ、じけいれつ?」



「あぁ、知らない。えーと、事と次第は君達が知ってるか。」



二人の不思議そうな顔を見ながら、長い髪を手で弄び。



「よし!今の海の状況を言うから。」



二人は何を話されるのかを待った。



「龍達の呪いは4日前に解いた。これはランバルトからの要請で何でかは本人にー、聞けたら聞いて。それからシャチ族も呪いは解いたが、怨みが強いから、旨い物を食わし続けた。」



聞くにつれて口が大きく開く二人。



「んで、さっき暴走したけど、内容は同じで獣国と話をしてもらう。その為に真ん中の島に来てもらいたい。」



「「馬鹿か!」」



怒る二人。



「あの地は古き神がいる場所。神を捨てた我等にあの地は行けない!」



「それにナインよ、行けたとしても許されないだろう。」



「へっ?誰が許さないのかな。」



「我等の祖先は海神レプート様を崇拝してが、それを裏切り幻獣様に鞍替えをした。」



「ふーん。」



「この蛮行が許されるか?許されるはずがない!」



「兄さんの言う通りだ!私もやられたら許さない!そんな裏切り行為をしたんだ!」



悲しむ二人。



「で、レプートはどうなのよ?」



「「へっ?」」



間抜けな言葉が出てしまう。



「れ、レプートって呼び捨てはないだろ。」



「そうそう、神に何を言ってるのだ。」



「ごめん、なさい。ナイン様。」



「「ん?」」



「それに、怒って、ないから。」



「「はっ?」」



振り返る二人。それは驚いて良いのか平伏したら良いのか、理解不能な状況になる。

振り向いた先には神々しいサメの姿の海獣神レプートが居て、平伏しているのだ。神は上からのセオリーを破って下から現れるとは。



「レプート。」



「はい!」



「ちゃんとしてくれない?」



「ごめん、なさい。」



「神のなん足るかは教えていろよ、ブリトニアとバハトル。」



レプートの横に平伏して現れる空獣神、陸獣神。

更に驚きを隠せない二人。汗を流している。



「「済みません、ナイン様!でも無理でした!」」



「無理ってねー。長い年月に直せるだろうが。」



の言葉にレプートはただ首を左右に振るだけ。



「「ご覧の通りでご免なさい!」」



「後でアイ逝き案件だな。」



「「「ご容赦を!」」」



「ん?」



「「「ご勘弁下さい!」」」



笑顔のナインとガタガタ震えている古の神達。それを鼻水を垂らして驚いた顔で見てるラプトプとロレンチーニ。三者三様の姿を見せていた。



「ま、いいか。ほんで、捨てられた方の海獣神は怒ってる?」

「怒って、ません!」



「だって、おじさん。」



「「ーーーーー。」」



現実から目を背けていた。



「あぁ、現実逃避か。」



「「「ひいぃぃぃ!」」」



「暇だね。」



三神はただ、頷いていた。



「ゲームする?」



次に必死で顔を左右に振っていた。



「やろうよ、ゲーム。」



ナインの笑顔をどうとらえているのかは不明だが、神の銘を持つ神が震えながら首を左右に振っている。

神龍の笑顔は獣神達を何をさせたのかは誰も知らない。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!

八神 凪
ファンタジー
勇者パーティに属するルーナ(17)は悩んでいた。 補助魔法が使える前衛としてスカウトされたものの、勇者はドスケベ、取り巻く女の子達は勇者大好きという辟易するパーティだった。 しかも勇者はルーナにモーションをかけるため、パーティ内の女の子からは嫉妬の雨・・・。 そんな中「貴女は役に立たないから出て行け」と一方的に女の子達から追放を言い渡されたルーナはいい笑顔で答えるのだった。 「ホントに!? 今までお世話しました! それじゃあ!」  ルーナの旅は始まったばかり!  第11回ファンタジー大賞エントリーしてました!

赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス 優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました お父さんは村の村長みたいな立場みたい お母さんは病弱で家から出れないほど 二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます ーーーーー この作品は大変楽しく書けていましたが 49話で終わりとすることにいたしました 完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい そんな欲求に屈してしまいましたすみません

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜

𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。 だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。 「もっと早く癒せよ! このグズが!」 「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」 「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」 また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、 「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」 「チッ。あの能無しのせいで……」 頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。 もう我慢ならない! 聖女さんは、とうとう怒った。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

処理中です...