転生国主興国記

hinomoto

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てした

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何とも間抜けな光景だ、大人が子供に教えてもらうとは。

は、ラプトプの思考だろう。

ロレンチーニは聞く気満々なのが怖いよ。



「こほんっ。」



“ご”が“こ”になってしまった。



「えーと、時系列は要らない?」



「じ、じけいれつ?」



「あぁ、知らない。えーと、事と次第は君達が知ってるか。」



二人の不思議そうな顔を見ながら、長い髪を手で弄び。



「よし!今の海の状況を言うから。」



二人は何を話されるのかを待った。



「龍達の呪いは4日前に解いた。これはランバルトからの要請で何でかは本人にー、聞けたら聞いて。それからシャチ族も呪いは解いたが、怨みが強いから、旨い物を食わし続けた。」



聞くにつれて口が大きく開く二人。



「んで、さっき暴走したけど、内容は同じで獣国と話をしてもらう。その為に真ん中の島に来てもらいたい。」



「「馬鹿か!」」



怒る二人。



「あの地は古き神がいる場所。神を捨てた我等にあの地は行けない!」



「それにナインよ、行けたとしても許されないだろう。」



「へっ?誰が許さないのかな。」



「我等の祖先は海神レプート様を崇拝してが、それを裏切り幻獣様に鞍替えをした。」



「ふーん。」



「この蛮行が許されるか?許されるはずがない!」



「兄さんの言う通りだ!私もやられたら許さない!そんな裏切り行為をしたんだ!」



悲しむ二人。



「で、レプートはどうなのよ?」



「「へっ?」」



間抜けな言葉が出てしまう。



「れ、レプートって呼び捨てはないだろ。」



「そうそう、神に何を言ってるのだ。」



「ごめん、なさい。ナイン様。」



「「ん?」」



「それに、怒って、ないから。」



「「はっ?」」



振り返る二人。それは驚いて良いのか平伏したら良いのか、理解不能な状況になる。

振り向いた先には神々しいサメの姿の海獣神レプートが居て、平伏しているのだ。神は上からのセオリーを破って下から現れるとは。



「レプート。」



「はい!」



「ちゃんとしてくれない?」



「ごめん、なさい。」



「神のなん足るかは教えていろよ、ブリトニアとバハトル。」



レプートの横に平伏して現れる空獣神、陸獣神。

更に驚きを隠せない二人。汗を流している。



「「済みません、ナイン様!でも無理でした!」」



「無理ってねー。長い年月に直せるだろうが。」



の言葉にレプートはただ首を左右に振るだけ。



「「ご覧の通りでご免なさい!」」



「後でアイ逝き案件だな。」



「「「ご容赦を!」」」



「ん?」



「「「ご勘弁下さい!」」」



笑顔のナインとガタガタ震えている古の神達。それを鼻水を垂らして驚いた顔で見てるラプトプとロレンチーニ。三者三様の姿を見せていた。



「ま、いいか。ほんで、捨てられた方の海獣神は怒ってる?」

「怒って、ません!」



「だって、おじさん。」



「「ーーーーー。」」



現実から目を背けていた。



「あぁ、現実逃避か。」



「「「ひいぃぃぃ!」」」



「暇だね。」



三神はただ、頷いていた。



「ゲームする?」



次に必死で顔を左右に振っていた。



「やろうよ、ゲーム。」



ナインの笑顔をどうとらえているのかは不明だが、神の銘を持つ神が震えながら首を左右に振っている。

神龍の笑顔は獣神達を何をさせたのかは誰も知らない。
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