転生国主興国記

hinomoto

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水龍の村はお祭りを楽しんでいた。

それは十五年間も鬱憤を溜め込んだから、解放された分だけお祭りは賑やかである。

だから、他人が来ても大歓迎てある。

もちろん口も軽い。

例えば、ぼんくらな雑魚兵でも大金星を上げる時は、大抵は相手が油断している事が多い。

その例を挙げるなら、ドイツの東西の共和国と民主主義が壁を潰したあの『ベルリンの壁』の崩壊は大間抜けの代名詞だ。

なんたって東の門番が門を開いた事に単を発する。

史実では書かれ無い事だが、デマが要因だったは知る人は知る事実だ。一人のお爺さんが門番の兵に「西に自由に行ける放送していた。」と言い、「そう、じゃどうぞ。」で門を放らなければ、壁の崩壊も今のドイツもないのだ。一人の間抜けた兵士が終わらした冷戦。

ま、龍側は戦争等はないのだが、水竜は命懸けの情報集めをしていたのだ。

そして水龍達に歓迎されながら村へと入っていった。

何故歓迎されたのか?はランバルトが多いに関係している。神龍様の足になっていたのだから、その仲間も受け入れられただけなのだから。

後の失敗と成功を得ることになるのだが、それは後の事になる。デヘロン、タングス、モンローとランバルトを加えた三銃士と名を残すらしいが、この時は誰も知らない。ただの監視役と護衛なのだから。

三匹は酒を飲まされる。

水中で酒を飲むのは不可能だが、ナインの風魔法があるお陰で酒も食い物も食べれるのである。



「此が酒!」



ナイン秘蔵と言ってもアイ製造のウイスキー十二年物を出しているが、魔力を使った物では百年物まで存在する。

酒だけではなく味が有る食べ物も初めてだろう。

魚や肉、野菜等はそのままでしか食べた事が無いのに、カレーやシチュー、おにぎりに焼そば、お好み焼き等を作っているのだ。



「酒、おにぎり、酒、たこ焼き、酒!くぅー!最高~。」



食べた事が無いまた、飲んだ事の無い味を知れば、誰でも目を見開き食い付く事になる。

それにお酒があれば、大概は気が大きくなる。

そうなれば酒乱や恥体をさらけ出したりもする。

水龍の子供も概念によるが、五十年で成龍になるらしいから、ここ場には子供はいない。だが、子を作るや領地を持つも希薄なので、大人の対応が出来るのが少なかっただけで子龍はいない。

酒と食い物で馬鹿騒ぎをし、間者も受け入れているだけなのだが、



「けけけ。さけー!」



「おしゃけー!」



既に醜態の状態なのだが、水竜達が逃げ帰るのだが初めて酔っ払ってしまい、帰るのに三日も掛かってしまうのだ。



逆にアイはウンメバイト達を獣国と翠国とマグロ族など弱小族と面会と同盟を結んでいた。

あの祭りの最中の出来事であった。

海の争いも風雲急を告げていたのだった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





水竜のヒレ族では帰って来ない者は心配はしていなかった。

それは、確認に行かした直ぐにエイ族の長ラプトプが来て、



「アルデバラール殿、えらい事です!」



「どうしました、ラプトプ殿?」



この呼び方は、さんや様を付けないで呼び合う為らしい。



「サメ族が動いたぞ!」



「海賊ですか。」



「ああ、今年に入ってから、加盟している商会の船が70と国商船が5もヤられた。」



「なっ!」



「海賊にやられ、株主に怒られるだけですまんぞ!」



「はぁー、損害もそうだが亀族と蛇族には?」



「報告してますよ。討伐が急務ですが、賠償が・・・・・早く龍の村を手にしないと破滅ですよ。」



「う、うむ。」



「どうですか、龍の方は?あそこさえ手に入れば補償金も安泰なんですが。」



「分かってる。」



「サメも頭が痛いですが、シャチとクジラの争いも終わらない。アルデバラール殿も出て来てもらいますよ。」



「分かっとる!」



アルデバラールの怒りが響き渡る。



「・・・・・とにかく、直ぐに討伐をお願いしますよ。」



ラプトプはあっさりと出ていった。



「直ぐに討伐隊をだすねば。」



アルデバラールも巣を離れる事になる。



「ふふ、アルデバラール殿に働いてもらわないと。」



声は海中にきえていった。

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