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本章
水龍の進路
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数回の死を味わい、龍では四番目に三途の川を見たウレメバイトも流石にお爺さんの姿になっていた。
何度も叩かれて適度な性癖も見せたが、老人と化したので割愛をする。
まぁ、アイが満足しているから問題ないだろう。何故満足なのかは知らないが。
お爺さんの姿になっても、話し方を直すのにも時間を割かれたので、カーワイを代理として話を進める事態となった。
もちろん、カーワイも小さな先生から神龍様に格上げになるとは分からず、一時的にパニックになったが今は概ね良好だ。
とにかく落ち着いた水龍達を集めてナインの御披露目となった。
ん?
御披露目?
「アイさん?」
「はい、マスター?」
「何で御披露目?」
「それは神龍ですから。」
「まてまてまて!何で御披露目なの!?」
「マスターの御披露目ですが?」
「だから、何で!」
「こほっん。マスターは理解していますか?神龍になったのに今まで御披露目をされていません。フェルトさんと二号さんは特殊ですが、今回は青の水龍一族と、大勢と話が出来ます。」
「だから?」
「はい。大勢の新たな信者の獲得が出来ます!」
「はっ?」
「まだ、信者の数が足りませんから。」
「いや、要らないし。」
「拡大しなければなりません!」
「だから、要らない!」
「もう、既に報告済みです。」
「はっ?」
「式典を行いますので出て戴きます。」
「はい?!」
「拒否は出来ませんから。あ、転移も本日は出来ません。」
「俺いやなんですが?」
「後、お召し物も新調しましたので、ご安心下さい。それと、スピーチもして戴きますので、スピーチの内容も考えておいて下さい。」
話しながら離れて行くアイを見ながらため息をつく。
「・・・・・スピーチですか。考えておきますか。はぁーあ。」
情けなくなりながらも、健気に考えてしまうのはナインだからか。式典という顔見せと挨拶も終わり、今後の方向性も話した。
水龍達には陸地にも拠点を構えてもらい、商売と運航の安全を管理してほしいとした。
近くは獣国と少し離れた翠国との運航の護衛が目的とした。
いや、お願いしておいた。
決して強要はしていない!ばず・・・・
お願いします!程度はしたからな。
「お疲れ様です、マスター。」
少し経ってアイも戻り、陸地に戻る事を言うつもりだった。
「お疲れー。」
等とアイに労を労う言葉をかけるのと同じくして、慌ててウレメバイトとカーワイが人になって入ってきた。
ウレメバイトは先に書いたが、カーワイは女の姿である。
それを見てナインはずっこける。
「「神龍様!」」
駆け寄る二人。アイは何もしてこない。
ウレメバイトの爺さんの姿で、カーワイは身長はナインと変わらない女の子らしい姿なのだ。
「「大丈夫ですか?」」
心配をしてくれるのはありがたいが、カーワイよ何でその姿は?
「あの、アイ様。獣国と翠国にはワシとカーワイの二人で行きます。」
「そうですか。では・・・・」
アイとウレメバイトが話をしている。
「大丈夫ですか?神龍様。」
「あぁ。で、おまえ何でそんな姿なの?」
気分で男と女を変われる存在である、ふざけた存在の龍では性別はない。
まだ、竜の方が男女の区別がある分ましとも云えるのかな。因みにランバルトは坊っちゃんの事で男だ。此で女なら目も当てれない。博愛主義ではないが、女を無条件で叩いたりしてはいけないからな。
で、
「えっ、何か変ですか?」
言い方も物腰も女性のそれと変わらない。
「ああ、ランバルトと喧嘩出来るから男だと思ったからな。」
「ん?男でもありますよ。性別変えても姿は変わりませんでしたし。」
「はっ?」
「とりあえず、女性として過ごしますけど。」
「まぁ、云いけどさ。」
「それに、こう見えても子供は10人も育てましたし。」
「は!?」
「えっ、孫かな玄孫もいてますから。」
「はぁー?!」
「此でも私、長の番ですから。」
ムンッと可愛らしい力を入れる。
うん、ロリババアはネタで沢山あるよね。
でも実際のロリババアがいたよ。
もう、ナインは口をあんぐり開けているしかない。
「久しぶり?初めてかも知れませんが夫婦水入らずの旅行って、遅いハネムーンみたいで楽しみです!」
可愛らしい笑顔を向けてます。
ナインは灰のように存在を消していた。
カーワイはその後も、楽しみな旅行先とか名産や観光場所を話していた。一人で話せるのだから、かなりの楽しみなのだろう。
反対にナインは世を呪っていた。
呪いは発動しないが、自身の存在と境遇に対してだろう。
それがどんなモノかは知らないが。
「楽しみです!」
可愛らしい笑顔を再びナインに向けていた。
何度も叩かれて適度な性癖も見せたが、老人と化したので割愛をする。
まぁ、アイが満足しているから問題ないだろう。何故満足なのかは知らないが。
お爺さんの姿になっても、話し方を直すのにも時間を割かれたので、カーワイを代理として話を進める事態となった。
もちろん、カーワイも小さな先生から神龍様に格上げになるとは分からず、一時的にパニックになったが今は概ね良好だ。
とにかく落ち着いた水龍達を集めてナインの御披露目となった。
ん?
御披露目?
「アイさん?」
「はい、マスター?」
「何で御披露目?」
「それは神龍ですから。」
「まてまてまて!何で御披露目なの!?」
「マスターの御披露目ですが?」
「だから、何で!」
「こほっん。マスターは理解していますか?神龍になったのに今まで御披露目をされていません。フェルトさんと二号さんは特殊ですが、今回は青の水龍一族と、大勢と話が出来ます。」
「だから?」
「はい。大勢の新たな信者の獲得が出来ます!」
「はっ?」
「まだ、信者の数が足りませんから。」
「いや、要らないし。」
「拡大しなければなりません!」
「だから、要らない!」
「もう、既に報告済みです。」
「はっ?」
「式典を行いますので出て戴きます。」
「はい?!」
「拒否は出来ませんから。あ、転移も本日は出来ません。」
「俺いやなんですが?」
「後、お召し物も新調しましたので、ご安心下さい。それと、スピーチもして戴きますので、スピーチの内容も考えておいて下さい。」
話しながら離れて行くアイを見ながらため息をつく。
「・・・・・スピーチですか。考えておきますか。はぁーあ。」
情けなくなりながらも、健気に考えてしまうのはナインだからか。式典という顔見せと挨拶も終わり、今後の方向性も話した。
水龍達には陸地にも拠点を構えてもらい、商売と運航の安全を管理してほしいとした。
近くは獣国と少し離れた翠国との運航の護衛が目的とした。
いや、お願いしておいた。
決して強要はしていない!ばず・・・・
お願いします!程度はしたからな。
「お疲れ様です、マスター。」
少し経ってアイも戻り、陸地に戻る事を言うつもりだった。
「お疲れー。」
等とアイに労を労う言葉をかけるのと同じくして、慌ててウレメバイトとカーワイが人になって入ってきた。
ウレメバイトは先に書いたが、カーワイは女の姿である。
それを見てナインはずっこける。
「「神龍様!」」
駆け寄る二人。アイは何もしてこない。
ウレメバイトの爺さんの姿で、カーワイは身長はナインと変わらない女の子らしい姿なのだ。
「「大丈夫ですか?」」
心配をしてくれるのはありがたいが、カーワイよ何でその姿は?
「あの、アイ様。獣国と翠国にはワシとカーワイの二人で行きます。」
「そうですか。では・・・・」
アイとウレメバイトが話をしている。
「大丈夫ですか?神龍様。」
「あぁ。で、おまえ何でそんな姿なの?」
気分で男と女を変われる存在である、ふざけた存在の龍では性別はない。
まだ、竜の方が男女の区別がある分ましとも云えるのかな。因みにランバルトは坊っちゃんの事で男だ。此で女なら目も当てれない。博愛主義ではないが、女を無条件で叩いたりしてはいけないからな。
で、
「えっ、何か変ですか?」
言い方も物腰も女性のそれと変わらない。
「ああ、ランバルトと喧嘩出来るから男だと思ったからな。」
「ん?男でもありますよ。性別変えても姿は変わりませんでしたし。」
「はっ?」
「とりあえず、女性として過ごしますけど。」
「まぁ、云いけどさ。」
「それに、こう見えても子供は10人も育てましたし。」
「は!?」
「えっ、孫かな玄孫もいてますから。」
「はぁー?!」
「此でも私、長の番ですから。」
ムンッと可愛らしい力を入れる。
うん、ロリババアはネタで沢山あるよね。
でも実際のロリババアがいたよ。
もう、ナインは口をあんぐり開けているしかない。
「久しぶり?初めてかも知れませんが夫婦水入らずの旅行って、遅いハネムーンみたいで楽しみです!」
可愛らしい笑顔を向けてます。
ナインは灰のように存在を消していた。
カーワイはその後も、楽しみな旅行先とか名産や観光場所を話していた。一人で話せるのだから、かなりの楽しみなのだろう。
反対にナインは世を呪っていた。
呪いは発動しないが、自身の存在と境遇に対してだろう。
それがどんなモノかは知らないが。
「楽しみです!」
可愛らしい笑顔を再びナインに向けていた。
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