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本章
言い争い
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水龍の村から南西十五キロの地点に水竜がヒレ族の村がある。
村と言ってもエイ族からの支援で開発も進み、町にまで拡大している。
水龍から近くて監視もしやすいのが利点である。
龍が強いのは当たり前なのだが、幻獣様の呪いで弱体化したのだが、強さには変わりがない。
竜が龍に勝てないのは、竜で最強でも龍の子供に勝てないのが誰でも知っていることである。
過去を見ても竜王となった者はより強い龍に戦いを挑んだのはおとぎ話に有るほどに何百回も繰り返しあったが、子龍に勝てた事もないのだ。
海の中でもあったが幻獣様が治めていたからこそ平和があり、龍と争う事なく続いた。しかし、幻獣様が亡くなって次に龍が台頭するかと思ったが呪いで動けなくなり、今に至るはずだった。
そう、水龍が消えてなくなれば、覇権を竜が独占出来たのだ。
そう、後一歩の所で事態が動いたのだ。
水龍の長の自宅に見張りと増援に向かっていた者が慌てて戻ってきたのだ。
訳を聞いていた水龍の長であるアルデバラールは驚いていた。
「治った?治っただと!」
長は怯えていた。
水龍達が呪いから解放されたのだ。
「み、見間違いではないのか?確認したのか?」
「そ、それは・・・・しかし、あの賑かな村なんて監視をして初めてなんですよ。あしっが監視を始めて十年で初めて起きたんです!」
「くそっ!いや、お前はもう一度確認をしてこい!」
「そんな!見つかれば死にますよ!」
「十年も見つからなかったのに、見つかる訳がない!そう、見つからない!だから、見てくるんだ!」
「しかし、」
「いけ!」
長の勢いに負けて報告した一匹はスゴスゴと巣を出て行った。そのまま確認をしてくるだろう。
「くそっ!」
長は怯えていた。
龍が治ったとして、そのまま覇権を奪われる事に。
幻獣が死んでから陸の人種と関わり、海にも貨幣が通用して12年。海でも貨幣が流通し、物々交換の生活も変わり貨幣で物事が動くようになる。
幻獣により知能を持つ海人が多くなり、水竜でさえ知能を備えるまでになった為に貨幣が受け入れられる様になった。
パイレーツ等は海では人気の職業になったりと海での環境も変わってしまうのだ。
元の姿よりも人形に近い姿になり変化をする魔物まで増えているのだ。そもそも、知能も幻獣から強要された事なのだが、長年の統一のお陰で知力を手に入れて数百年。知能がないと駆逐される為に知能を重視している。
そして、金を持てる有利な位置にいるのが水竜のヒレ族なのだ。
それこそ、水龍がいる場所こそが宝の場所になる。
昔から荒れ狂う場所として、人種の船を沈めた海域なのが水龍の近くにある。
何らしかのお宝が有る!が海で言われているからだ。
一攫千金を狙う馬鹿が多いが、龍に挑む者がいない。
それに力を入れていたのがヒレ族なのだ。
魔物も金の魔力に取りついただけで、人種と変わらない様になった。
とにもかくにも、低俗になったのか、知能が高くて力から解放されたのか昔と違うものを得たのだろう。
長はとにかく利権に固執していた。
何度でも新たな作戦を考えていた。
「なぁ、俺ら何時になったら出ていける?」
「さぁ。」
長と戻ってきた者達は次の犠牲者が来るまで待機することになっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うるさいわ!我ら龍とそなたら竜が同じではないわ!」
「だそうですよ。ナイン様。」
ランバルトはナインに振っていた。
水龍の一匹でカーワイの名乗る者と言い争っていたのだ。
その争いの一端はナインの一言が関わっている。
「水龍と水竜は似てるんだな。」
の言葉が発端だ。
水龍にしろ水竜にしてもどうでも良い事なのだが、否定出来る部分が少ない事でこうなっていた。
「んー。見た目がなー。」
「ちょ!先生!龍は鱗は硬く、色も青をしている。これは青を冠する青龍が我等に与えられた物!それが、水竜でヒレ族のふにゃふにゃな鱗に水色と同じにされても困りますぞ!」
「まーまー、ナイン様は見分けが難しいと言われてるだけで、似てるとは言ってませんから。」
「いや、色は完全に違うぞ!我等は誇りある青に対し、そなたらはどこぞのタヌキ型の○○ッ○のピー助みたいな形と同じにするな!」
「かちーん。カチンと来ましたよ!それなら言いますが、水龍は鱗が硬い為にぼこぼこしてますよね!美意識なんかありませんよね!」
「な!ピー助の癖に何を!」
「あなたなんか、MHのガ○ト○スみたいな鱗の癖に!」
「なんだと!」
「なにさ!」
不毛な言い争いを続ける。
ナインはそれを見ながら思っていた。
水龍の鱗はワニ亀みたいなんだけどなー。ワニ亀は居ないのかな。
と。
水龍の長が居ない中、宴は夜中になり飲み残りがカーワイになり、ランバルトに突っ掛かっただけなのだが、明け方まで言い争いが続くことになる。
それにしても、ド○え○んやモ○ハ○の知識があるのが謎だぞ?!
村と言ってもエイ族からの支援で開発も進み、町にまで拡大している。
水龍から近くて監視もしやすいのが利点である。
龍が強いのは当たり前なのだが、幻獣様の呪いで弱体化したのだが、強さには変わりがない。
竜が龍に勝てないのは、竜で最強でも龍の子供に勝てないのが誰でも知っていることである。
過去を見ても竜王となった者はより強い龍に戦いを挑んだのはおとぎ話に有るほどに何百回も繰り返しあったが、子龍に勝てた事もないのだ。
海の中でもあったが幻獣様が治めていたからこそ平和があり、龍と争う事なく続いた。しかし、幻獣様が亡くなって次に龍が台頭するかと思ったが呪いで動けなくなり、今に至るはずだった。
そう、水龍が消えてなくなれば、覇権を竜が独占出来たのだ。
そう、後一歩の所で事態が動いたのだ。
水龍の長の自宅に見張りと増援に向かっていた者が慌てて戻ってきたのだ。
訳を聞いていた水龍の長であるアルデバラールは驚いていた。
「治った?治っただと!」
長は怯えていた。
水龍達が呪いから解放されたのだ。
「み、見間違いではないのか?確認したのか?」
「そ、それは・・・・しかし、あの賑かな村なんて監視をして初めてなんですよ。あしっが監視を始めて十年で初めて起きたんです!」
「くそっ!いや、お前はもう一度確認をしてこい!」
「そんな!見つかれば死にますよ!」
「十年も見つからなかったのに、見つかる訳がない!そう、見つからない!だから、見てくるんだ!」
「しかし、」
「いけ!」
長の勢いに負けて報告した一匹はスゴスゴと巣を出て行った。そのまま確認をしてくるだろう。
「くそっ!」
長は怯えていた。
龍が治ったとして、そのまま覇権を奪われる事に。
幻獣が死んでから陸の人種と関わり、海にも貨幣が通用して12年。海でも貨幣が流通し、物々交換の生活も変わり貨幣で物事が動くようになる。
幻獣により知能を持つ海人が多くなり、水竜でさえ知能を備えるまでになった為に貨幣が受け入れられる様になった。
パイレーツ等は海では人気の職業になったりと海での環境も変わってしまうのだ。
元の姿よりも人形に近い姿になり変化をする魔物まで増えているのだ。そもそも、知能も幻獣から強要された事なのだが、長年の統一のお陰で知力を手に入れて数百年。知能がないと駆逐される為に知能を重視している。
そして、金を持てる有利な位置にいるのが水竜のヒレ族なのだ。
それこそ、水龍がいる場所こそが宝の場所になる。
昔から荒れ狂う場所として、人種の船を沈めた海域なのが水龍の近くにある。
何らしかのお宝が有る!が海で言われているからだ。
一攫千金を狙う馬鹿が多いが、龍に挑む者がいない。
それに力を入れていたのがヒレ族なのだ。
魔物も金の魔力に取りついただけで、人種と変わらない様になった。
とにもかくにも、低俗になったのか、知能が高くて力から解放されたのか昔と違うものを得たのだろう。
長はとにかく利権に固執していた。
何度でも新たな作戦を考えていた。
「なぁ、俺ら何時になったら出ていける?」
「さぁ。」
長と戻ってきた者達は次の犠牲者が来るまで待機することになっていた。
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「うるさいわ!我ら龍とそなたら竜が同じではないわ!」
「だそうですよ。ナイン様。」
ランバルトはナインに振っていた。
水龍の一匹でカーワイの名乗る者と言い争っていたのだ。
その争いの一端はナインの一言が関わっている。
「水龍と水竜は似てるんだな。」
の言葉が発端だ。
水龍にしろ水竜にしてもどうでも良い事なのだが、否定出来る部分が少ない事でこうなっていた。
「んー。見た目がなー。」
「ちょ!先生!龍は鱗は硬く、色も青をしている。これは青を冠する青龍が我等に与えられた物!それが、水竜でヒレ族のふにゃふにゃな鱗に水色と同じにされても困りますぞ!」
「まーまー、ナイン様は見分けが難しいと言われてるだけで、似てるとは言ってませんから。」
「いや、色は完全に違うぞ!我等は誇りある青に対し、そなたらはどこぞのタヌキ型の○○ッ○のピー助みたいな形と同じにするな!」
「かちーん。カチンと来ましたよ!それなら言いますが、水龍は鱗が硬い為にぼこぼこしてますよね!美意識なんかありませんよね!」
「な!ピー助の癖に何を!」
「あなたなんか、MHのガ○ト○スみたいな鱗の癖に!」
「なんだと!」
「なにさ!」
不毛な言い争いを続ける。
ナインはそれを見ながら思っていた。
水龍の鱗はワニ亀みたいなんだけどなー。ワニ亀は居ないのかな。
と。
水龍の長が居ない中、宴は夜中になり飲み残りがカーワイになり、ランバルトに突っ掛かっただけなのだが、明け方まで言い争いが続くことになる。
それにしても、ド○え○んやモ○ハ○の知識があるのが謎だぞ?!
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