224 / 253
本章
浜辺で朝食
しおりを挟む
朝になりフェンリルの姿がなかった。
砂浜で寝て居たのだ。
当然、髪には砂がついていたので、クリーンで綺麗にしてテーブルや椅子を出して朝飯を準備する。
フェンリルの奴は何処に行ったか知らないが、次に見つけたら問答無用で殴る決意をした。
浜辺で朝食。
ちょっと荒いので風を消して波を穏やかにする。
黒い雲は消して白い雲を演出する。
いつの間にか後ろにアイが居て、紅茶を入れてくれた。
「ありがとう。」
アイに礼を言ってから紅茶を含む。
暑い場所は夜中に冷えるのが一番辛いので、朝は温かい飲み物はありがたい。
「面倒な事になった。」
昨晩の事を思い返しながら今後の事を考えていた。とりあえず水龍達の所に向かう予定だ。面倒事が増えない事を祈ってるよ?
「アイツまだいんの?」
「はい、マスター。」
景色を楽しむ視界には入っていないが、浜辺には昨日からランバルトがいた。昨日の違うのは濡れて以内事だろうか。
起きているのに、此方には顔を向けていない。
森を見ているのだが、ずっとガン見なのが気になる所だ。
何かあったのだろうか?
「マスター、お代わりを。」
流石はアイである。お代わりのタイミングはバッチリだ。
「新作の菓子パンです。」
「おお、旨そうだな!どれどれ。」
一つを取って食べる。抹茶のホイップに粒あんにミルフィーユのパンだ。ミルフィーユは中の層はもちっとして外はサクッとなっている。
「んー!」
美味しい。
此だけでアイとは繋がっているので俺の感情は伝わるだろう。
答えの代わりに、アイも笑顔で次の新作を出してくれる。
幸せだが、不安でもある。
何故なら美味しい物を食べているのに食いしん坊が来ないからだ。
来ない不安に晒されながら、朝食を終える。
「ご馳走さま。」
「お粗末さまです、マスター。」
不安のままに旅立ちの姿になり出立する。
ランバルトは森に釘付けだったが、アイに連れられて来た。
「行くぞ。」
アイとランバルトと一緒に水龍達の近くに転移したのだ。
「行ったな。」
白龍は森から姿を現しながら周りを注意していた。
不意にナインが現れたら、即死コースになる。
「生きているか?」
「生きてるが、動けない。」
フェンリルは大地に腹這いに寝ていた。
木々も数十本は折られ、フェンリルの周りにも落ちている。
白龍も傷を負っていた。
「我も飛ぶのは終わりだ、ね、寝よう。」
「うむ。」
ボロボロになっている二匹は、とりあえず眠りについたのたが、何故こうなったのか?
答えは簡単にナインにやられたのだ。
寝ている時に、魔力の調整かたまに取れないのだ。
理由は大人になれた事が原因で、力の配分が上手く出来ない。
起きているときも、大人バージョンに自由になれる訳でも無く、何も出来ないのだ。
しかし、寝ている時には自由になれる。
そして、ナインは寝相は良い方ではない。
寝ていた時に大人になってフェンリルと白龍を掴み暴れたのだ。
それはもう酷くてフェンリルと白龍が何度も天地をさまよったか知れず、最後には森に捨てられたのだ。
完全に心身共にボロボロである。
ナインが起きた時に何とか骨折が治った程度で、肉体の傷が治った訳でもない。
迷惑な寝相。
しかし、その事を責めてはいけない事も理解していた。
とりあえず、生きている事に感謝をしつつ眠ったのである。
砂浜で寝て居たのだ。
当然、髪には砂がついていたので、クリーンで綺麗にしてテーブルや椅子を出して朝飯を準備する。
フェンリルの奴は何処に行ったか知らないが、次に見つけたら問答無用で殴る決意をした。
浜辺で朝食。
ちょっと荒いので風を消して波を穏やかにする。
黒い雲は消して白い雲を演出する。
いつの間にか後ろにアイが居て、紅茶を入れてくれた。
「ありがとう。」
アイに礼を言ってから紅茶を含む。
暑い場所は夜中に冷えるのが一番辛いので、朝は温かい飲み物はありがたい。
「面倒な事になった。」
昨晩の事を思い返しながら今後の事を考えていた。とりあえず水龍達の所に向かう予定だ。面倒事が増えない事を祈ってるよ?
「アイツまだいんの?」
「はい、マスター。」
景色を楽しむ視界には入っていないが、浜辺には昨日からランバルトがいた。昨日の違うのは濡れて以内事だろうか。
起きているのに、此方には顔を向けていない。
森を見ているのだが、ずっとガン見なのが気になる所だ。
何かあったのだろうか?
「マスター、お代わりを。」
流石はアイである。お代わりのタイミングはバッチリだ。
「新作の菓子パンです。」
「おお、旨そうだな!どれどれ。」
一つを取って食べる。抹茶のホイップに粒あんにミルフィーユのパンだ。ミルフィーユは中の層はもちっとして外はサクッとなっている。
「んー!」
美味しい。
此だけでアイとは繋がっているので俺の感情は伝わるだろう。
答えの代わりに、アイも笑顔で次の新作を出してくれる。
幸せだが、不安でもある。
何故なら美味しい物を食べているのに食いしん坊が来ないからだ。
来ない不安に晒されながら、朝食を終える。
「ご馳走さま。」
「お粗末さまです、マスター。」
不安のままに旅立ちの姿になり出立する。
ランバルトは森に釘付けだったが、アイに連れられて来た。
「行くぞ。」
アイとランバルトと一緒に水龍達の近くに転移したのだ。
「行ったな。」
白龍は森から姿を現しながら周りを注意していた。
不意にナインが現れたら、即死コースになる。
「生きているか?」
「生きてるが、動けない。」
フェンリルは大地に腹這いに寝ていた。
木々も数十本は折られ、フェンリルの周りにも落ちている。
白龍も傷を負っていた。
「我も飛ぶのは終わりだ、ね、寝よう。」
「うむ。」
ボロボロになっている二匹は、とりあえず眠りについたのたが、何故こうなったのか?
答えは簡単にナインにやられたのだ。
寝ている時に、魔力の調整かたまに取れないのだ。
理由は大人になれた事が原因で、力の配分が上手く出来ない。
起きているときも、大人バージョンに自由になれる訳でも無く、何も出来ないのだ。
しかし、寝ている時には自由になれる。
そして、ナインは寝相は良い方ではない。
寝ていた時に大人になってフェンリルと白龍を掴み暴れたのだ。
それはもう酷くてフェンリルと白龍が何度も天地をさまよったか知れず、最後には森に捨てられたのだ。
完全に心身共にボロボロである。
ナインが起きた時に何とか骨折が治った程度で、肉体の傷が治った訳でもない。
迷惑な寝相。
しかし、その事を責めてはいけない事も理解していた。
とりあえず、生きている事に感謝をしつつ眠ったのである。
0
お気に入りに追加
905
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!
八神 凪
ファンタジー
勇者パーティに属するルーナ(17)は悩んでいた。
補助魔法が使える前衛としてスカウトされたものの、勇者はドスケベ、取り巻く女の子達は勇者大好きという辟易するパーティだった。
しかも勇者はルーナにモーションをかけるため、パーティ内の女の子からは嫉妬の雨・・・。
そんな中「貴女は役に立たないから出て行け」と一方的に女の子達から追放を言い渡されたルーナはいい笑顔で答えるのだった。
「ホントに!? 今までお世話しました! それじゃあ!」
ルーナの旅は始まったばかり!
第11回ファンタジー大賞エントリーしてました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる