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本章
獣国の悩み
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獣国から出るには南の本国と魔森とライラック王国からの三ヶ所から外国に出らるのであった。
しかし、南はナインより絶壁な壁が出来て外に出れなくなっている。
魔森もナインが居なくなってから出れなくなっている。アイ、フェルトと二号が居るので問題はずなのだが、アイが行かさないのだ。
残る出国先はライラック王国になる。
アイなのだが、此方もナインが居なくなってから表情も無くなり、会話も最低限しか言わなくなった。指示も何もしなくなり、ただ着いてくる存在へと変わったのだ。但し、アイ自身に攻撃等は全て返すので基本は無視である。ただ、アイテムの収納は無限の為に居ないと困るのが実情だ。
移動に関しては不便になったのが一番の問題ではある。
それ以外には無いのだが、大事な物を奪われたレブルは取り敢えず怒っていた。
その怒りは何なのかはわからないレブルである。
未だ母性の概念もないのが問題であるが。
とにかく、ナインが翠国に居る事が分かったので、ライラック王国に向かうだけでなく、その先までの旅費が必要であると言われたのである。
階層深く潜るのもその為である。
と言っても金は唸る程持っているのだ。ただ今までに使う事が無かった為にいくら持っていたら良いのか分からずに貯めていた。特に美味しいご飯の為に・・・・・・。
「待っていろ、ご主人様!」
レブルは怒りを他は心配をしているのである。
ムリカはフェルトと情報を集めていた。
ちなみにフェルトと二号と犬は姿を元に戻せない。ナインの呪いが掛かっているからだ。
神を否定しているので名だけであるのが、ナインの魔力により呪いのように封じ込められていた。
その為にナインが必要であり、レブルとムリカを守りつつ捜査を続けている。
さて、ナインが他国に居ると分かると出国について調べたり、ライラック王国について調べたりと忙しいしている。
ライラック王国の情報は最悪の極地であった。
犯罪が普通に横行していて、滅亡に一直線なのである。
だが、獣国とて急速に出来た国らしく、他国への進出には二の足を踏む。
ナインが居たときと違って、何をするのに時間が掛かっており、戦争が容易に出来ないのだ。
ナインが居ると居ないでは状況も感覚も変わるのだ。
悪と分かっていても手出しが出来ない。
そして、冒険者であるから余計に手出しが出来ないのも事実である。
何も出来ないのが歯がゆく困ってもいた。
簡単に滅ぼす予定が、ナインが居ない事により、何も不可能になり、国の力も殆ど届かないでいた。
あと半年の時間が必要なのである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
あと一歩でライラック王国が滅亡しかけていた。
息を吹き替えしたように、国を半分は取り戻していた。
獣国の攻勢な攻めも急速に無くなり、兵の損失は大きいが何とか取り戻していた。一時は無料とも考えてはいたが、他国からの援助で優勢に出れた事には感謝はしている。
整備が整って居る元王都までは無理ではあったが、ベリトリアまでは取り戻している。半分とは貴族達の言い分だが、三分の一程度の国土も取り戻せた程度であるが、大きな事でもあった。
特に連戦連勝だった所に水をさした形になる。
と云うのはライラック側で、獣国側から見れば奪われた事よりも攻められた場所は住民の避難も財産も持ち出しが終わっていて、一度更地に変えてからの準備期間中に起こった反乱なのであって、対処が必要でないのが実情である。
ライラック側は魔森からの魔物によりダメージを受けているので、勝手に戦っていて獣国に被害は無い。火事場泥棒がライラック王国の現実で、占領しても戦利品も勝利も得ていない。
魔物と戦って、勝てたらそれが戦利品となっている。
ーーーーーーーーーーーーーーー
守る事にレブルは慣れていない。
逃げる事は昔はしていた。
今は戦うのが自然で、勝つのが当たり前になっていた。
攻める事に特化したのが今の戦闘スタイルである。
女性としての自覚も薄く、花を愛でるより団子になる。
まあ、『ナイン捜索隊』ではムリカを除いて女性としての行動は皆無であるのだが。
準備も出来てライラックの町まで行くことになる。
獣国の最重要人物達がライラック王国と戦う前となるなんて誰も信じられなかった。
信じられない事をするのが、ナインの家風なのだろう。
子がするのに、親がしない訳がなかったのだから。
しかし、南はナインより絶壁な壁が出来て外に出れなくなっている。
魔森もナインが居なくなってから出れなくなっている。アイ、フェルトと二号が居るので問題はずなのだが、アイが行かさないのだ。
残る出国先はライラック王国になる。
アイなのだが、此方もナインが居なくなってから表情も無くなり、会話も最低限しか言わなくなった。指示も何もしなくなり、ただ着いてくる存在へと変わったのだ。但し、アイ自身に攻撃等は全て返すので基本は無視である。ただ、アイテムの収納は無限の為に居ないと困るのが実情だ。
移動に関しては不便になったのが一番の問題ではある。
それ以外には無いのだが、大事な物を奪われたレブルは取り敢えず怒っていた。
その怒りは何なのかはわからないレブルである。
未だ母性の概念もないのが問題であるが。
とにかく、ナインが翠国に居る事が分かったので、ライラック王国に向かうだけでなく、その先までの旅費が必要であると言われたのである。
階層深く潜るのもその為である。
と言っても金は唸る程持っているのだ。ただ今までに使う事が無かった為にいくら持っていたら良いのか分からずに貯めていた。特に美味しいご飯の為に・・・・・・。
「待っていろ、ご主人様!」
レブルは怒りを他は心配をしているのである。
ムリカはフェルトと情報を集めていた。
ちなみにフェルトと二号と犬は姿を元に戻せない。ナインの呪いが掛かっているからだ。
神を否定しているので名だけであるのが、ナインの魔力により呪いのように封じ込められていた。
その為にナインが必要であり、レブルとムリカを守りつつ捜査を続けている。
さて、ナインが他国に居ると分かると出国について調べたり、ライラック王国について調べたりと忙しいしている。
ライラック王国の情報は最悪の極地であった。
犯罪が普通に横行していて、滅亡に一直線なのである。
だが、獣国とて急速に出来た国らしく、他国への進出には二の足を踏む。
ナインが居たときと違って、何をするのに時間が掛かっており、戦争が容易に出来ないのだ。
ナインが居ると居ないでは状況も感覚も変わるのだ。
悪と分かっていても手出しが出来ない。
そして、冒険者であるから余計に手出しが出来ないのも事実である。
何も出来ないのが歯がゆく困ってもいた。
簡単に滅ぼす予定が、ナインが居ない事により、何も不可能になり、国の力も殆ど届かないでいた。
あと半年の時間が必要なのである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
あと一歩でライラック王国が滅亡しかけていた。
息を吹き替えしたように、国を半分は取り戻していた。
獣国の攻勢な攻めも急速に無くなり、兵の損失は大きいが何とか取り戻していた。一時は無料とも考えてはいたが、他国からの援助で優勢に出れた事には感謝はしている。
整備が整って居る元王都までは無理ではあったが、ベリトリアまでは取り戻している。半分とは貴族達の言い分だが、三分の一程度の国土も取り戻せた程度であるが、大きな事でもあった。
特に連戦連勝だった所に水をさした形になる。
と云うのはライラック側で、獣国側から見れば奪われた事よりも攻められた場所は住民の避難も財産も持ち出しが終わっていて、一度更地に変えてからの準備期間中に起こった反乱なのであって、対処が必要でないのが実情である。
ライラック側は魔森からの魔物によりダメージを受けているので、勝手に戦っていて獣国に被害は無い。火事場泥棒がライラック王国の現実で、占領しても戦利品も勝利も得ていない。
魔物と戦って、勝てたらそれが戦利品となっている。
ーーーーーーーーーーーーーーー
守る事にレブルは慣れていない。
逃げる事は昔はしていた。
今は戦うのが自然で、勝つのが当たり前になっていた。
攻める事に特化したのが今の戦闘スタイルである。
女性としての自覚も薄く、花を愛でるより団子になる。
まあ、『ナイン捜索隊』ではムリカを除いて女性としての行動は皆無であるのだが。
準備も出来てライラックの町まで行くことになる。
獣国の最重要人物達がライラック王国と戦う前となるなんて誰も信じられなかった。
信じられない事をするのが、ナインの家風なのだろう。
子がするのに、親がしない訳がなかったのだから。
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