転生国主興国記

hinomoto

文字の大きさ
上 下
215 / 253
本章

びしばし

しおりを挟む
イルミナ神国の神都は滅びた。
イルミナ教事態が改宗したのだから、信者が残る事も無いように潰したのだから。
特に信徒達に天使が姿を現して、改宗を進めるのだから残る人の方がいない。
疑っても本物だから、大抵の望みも叶う。
欲をかきすぎた輩は、死へと誘われたようだが。
元神都ではその外観は残されたまま草臥れてしまっている。盛者必衰の理をあらわす様な事で、名声も栄誉も無くなり、人が居なくなってから、ナインの改修工事が入ったのだ。学園事態は発展してるが、ゴーストタウンを残すのも嫌である。そこで壊すよりも、観光都市としてのリニューアル計画を打ち立てたのだ。都市を盛大に使って、外国からの外貨獲得の為の都市を目指したのだ。
遊ぶ感覚や習慣が少ないので、商人や貴族相手になるが、角度を変えれば商売に繋がるのだ。
学園も既に学園都市となり学校も、武芸、魔法、道具、薬学、建築、農業、畜産や他と多数の学科に別れ、専門とそれを繋ぐ機関が独自に出来ており、文化の発展になっている。
西の獣国、東の翠国と云えば良いだろうか。
恐ろしい程の発展された国となっているのだ。
先に名前が出たが、元イルミナ神国、元イグミサル皇国、元サラニ砂漠が合併して翠国となっていた。
首都はグリーンシティ、規模も獣国と変わらないので他の国は戦々恐々である。国力、戦力、技術力で二大大国に勝てないのは分かっているので、和平の模索に必死な諸外国である。
問題は他にもあって、信仰が一番の課題である。
龍神教信仰が盛んなのが翠国で、諸外国でもイルミナ教から改宗したりで、大陸の45%が入信している。
対して龍神及び神獣信仰が盛んなのが獣国だ。大陸の30%が入っている。二大信仰も2国間で大きく取り扱っている。
製造もほぼ同率ではあるが、翠国の方が観光が特化していた。
大国が二つ。
間に有る国々はどちらの勢力に着くか、あるいは中立を保つのかで右往左往していた。
この混乱が収まるのに十年の時が必要になる。
第一に両大国が争うがない。第二に両大国は同盟関係を結ばない。第三に両大国間で話し合いをしなかった事と情報の取得が不可能と云うことが、各国に動揺と混乱を与えていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


獣国ムソニー王と翠国ガオン首相の会談が、〃村〃で一回目が行われていた。
と言ってもアイに呼びつけられて二人は怒られていたからだ。
低脳な発言を聞きつけての怒りからで、アイからこってりと絞られる事になる。

と言うのも、人は日々神を信じている人は少ない。
そこまでは良い、しかし悪い事があると全て龍神のせいにして罵詈雑言を言うのだ。
アイは機体にて情報収集をしている時にかなりの不満を聞いていたからだ。ガオンはムソニーの怒られる意味を知るために連れて来られたのだ。
ガオンは獣国の駄目な点は理解した。
強大な力に従っている内は良いが、それに安堵し他者を貶めて次第に強大な力を自分の物の如くにして、強大な力を嘲笑う事だ。
それが元から目に見えない存在で信仰のみの存在なら、何をしようと問題はない、しかし、ナインは居てナインの力を知ってやるなら話は違う。
そして、アイことサポートAIだった存在もいた。
アイの心と精神がサポートとして優秀であったが、AIとして人格と性別が決まってからは、守る度合いに変化があったとしても不思議ではない。

「あうっん!アイ様お待ち下さい!」

「どら猫がにゃーにゃーと騒いでますね。」

ビシィー。
鞭が床を抉る。
見ているだけで、背筋が伸び微動だに動けない。

「マスターへの侮辱が多いのは貴方の責任。猫になりどら猫迄に落ちぶれるとは、屑猫。」

ビシィー!
「はひぃぃぃい!」

理解ではない、此れは本当の死も辞さないのだ。
私もこの先にいや、首相の冠を頂く者に同様の諫める為に後世に残す為にもこの事は記憶しなければならない。

ビシュー、ビシィー、ビシィー。

じ、地面だけでなく空間も削れとるだと!!
ガオンの側が抉り取られる。
死なない最小で玩ばれているのだ。
ライオンの獣人らしいが、その強さや態度でもない。
感じたのは王や首相なぞ程度が低い者で本当の上にあっさりとしばかれるのだとつくづく理解しました。
城の一角が潰れても、程度が低いのですね。
アイ様。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス 優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました お父さんは村の村長みたいな立場みたい お母さんは病弱で家から出れないほど 二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます ーーーーー この作品は大変楽しく書けていましたが 49話で終わりとすることにいたしました 完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい そんな欲求に屈してしまいましたすみません

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜

𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。 だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。 「もっと早く癒せよ! このグズが!」 「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」 「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」 また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、 「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」 「チッ。あの能無しのせいで……」 頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。 もう我慢ならない! 聖女さんは、とうとう怒った。

転移術士の成り上がり

名無し
ファンタジー
 ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。

処理中です...