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本章
60前のつらさ
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ルミエッタは困っていた、妹の事で。
説得出来なかった件を見事に解決してしまい、その後のフォローも万全であった。
男なら惚れてしまうだろうが、妹として可愛がっていたのだ。
其れなのに、可愛い妹なのにナインの顔を見れないでいた。
男で無いのにと、何度も言い聞かしても胸の高鳴りが抑えられず、ここ何日かはまともに会話もしていない。
ようはルミエッタはナインに惚れていた。
いくら鈍感であっても、子供の恋愛には何となく分かってしまうのが、ナインだ。
大人の恋愛には超鈍感になるが、純粋な恋愛には即座に気づける。
これが年齢=恋愛出来なかった男である。
小さな子供の憧れ程度の憧れ程度の事を恋愛にしているのだ。
それを恋愛ではないと教えれる抵当の常識はあるし経験はある。
それを続けると希に恋愛が出来ない事になり、お洒落や身なりに無頓着な人間ほど、どうもそれが大きいらしい。
純粋な羨望を憧れと取ら得てしまうのは、長年の蓄積された経験だからであろう。
お金の関係も、まだ反応しない体では意味がない。その上の経験である。
眩しいのは、純粋の心である。
そして、ナインの消せない経験によりルミエッタの考えさえも笑って流していた。
ルミエッタ14才、もう少しすれば十五才だ。既に結婚しなくてはいけない年齢であるが、ナインは知らない。
まさか、この世界の普通の結婚年齢が14才だと言うことを。
貴族なら産まれる前に結婚相手がいる事も、小説の話だと思っていたからだ。
ただ、成人と言う働ける年齢が、または親離れできるのが15才だと決めつけているのだ。
曖昧な世界で、成人として独り身の者に家を追い出す事が出来るのが15才なのだ。
成人として追い出されるか、その前に家を出てしまうかの差である。裕福な家庭なら適当に、貧乏なら穀潰しで追い出しても正当な理由となる。
ただ、その年齢なのだ。
深い理由何かもない。
しかし、こと年齢に関しては頭が硬いナインにとって、前世の理由は絶対になるのだ。
なお、自分の容姿も勘違いしている。
美形の自負など無いのだ。
昔の感覚でこの世界を生きている為に容姿にも髪にも無頓着の状況である。
仕事と趣味に生きるを未だに地で行っているから質が悪い。その上に、女の子扱いだ。
否定するのも面倒になりそのままにしてるし、成長期が無いのも無視している。
それ以前に種族が特殊なのだから、余計に拗らせてるとも言える。
姿は子供で感覚や知識は大人、いや、年寄りと間違った認識のまま生きているのだから。
その為に大人には若者扱いを子供にはそのままの扱いをしていた。
若い体なのに老人の感覚で相手にしているのだ。
女性がどうのよりも自分が男に成りきらないのだから、諦める状態にするか逃げるかになるだけだが。
ルミエッタにしても放っているのもその為である。
ルミエッタはさて置き、其よりも呆れた状況に頭を悩ませていたからた。
それには説明が先になる。
皇国の半分が砂漠化になる、1ヶ月も経たずにだ。
そうなれば、僅かな土地に人々と魔物が移動する。大規模な戦いになる。魔物と人だけではない、人と人の争いもそうだ。盗賊ではなく、領主同士の争いなる。
難民を引き入れるのも、貴族を受け入れるのも、人と食糧の比率が悪くなるからおいそれと受け入れる事が出来ない。
出来ないなら奪うのが、この世界なのだ。
いや、どの世界もだろう。異質の存在以外には残された道が無いのだ。どこぞの阿保が死ぬとか言うが、死ぬ事に恐れるから人から奪うのである。
性善説はこの時にはない。性悪説が自分を守る事になる。
だが、グローリバルト卿から皇帝に砂漠への進軍を進言されたのだ。裕福な土地と裕福な暮らしが皇帝以外に戦いへと誘う。
さて、ナインが頭を痛めたのはルミエッタの事よりも、軍隊だけが進軍するのではない。民を引き連れて来るらしいのだ。
大抵の事には無関心だが、安易に落ちるのを良しとしない。
争うなら死んでも良いが、見捨てられて死ぬのは無慈悲になるからだ。
聖人ではないが、近くで無慈悲に死なれるのも後味が悪いものだ。
適当だが、的確に救出作戦も発動させる事になる。
悪魔達が受け持つ事となるが、心配であるのだ。
ヲタクにパソコンから引き離して良いかを。
これ程に悩ませる事はなかった。混成部隊も酷くなりそうだ。
アイとの相談が必要になる、か。
隠れて見張られているナインにとって、安易に出来るのだけど頭が痛い問題ではある。
説得出来なかった件を見事に解決してしまい、その後のフォローも万全であった。
男なら惚れてしまうだろうが、妹として可愛がっていたのだ。
其れなのに、可愛い妹なのにナインの顔を見れないでいた。
男で無いのにと、何度も言い聞かしても胸の高鳴りが抑えられず、ここ何日かはまともに会話もしていない。
ようはルミエッタはナインに惚れていた。
いくら鈍感であっても、子供の恋愛には何となく分かってしまうのが、ナインだ。
大人の恋愛には超鈍感になるが、純粋な恋愛には即座に気づける。
これが年齢=恋愛出来なかった男である。
小さな子供の憧れ程度の憧れ程度の事を恋愛にしているのだ。
それを恋愛ではないと教えれる抵当の常識はあるし経験はある。
それを続けると希に恋愛が出来ない事になり、お洒落や身なりに無頓着な人間ほど、どうもそれが大きいらしい。
純粋な羨望を憧れと取ら得てしまうのは、長年の蓄積された経験だからであろう。
お金の関係も、まだ反応しない体では意味がない。その上の経験である。
眩しいのは、純粋の心である。
そして、ナインの消せない経験によりルミエッタの考えさえも笑って流していた。
ルミエッタ14才、もう少しすれば十五才だ。既に結婚しなくてはいけない年齢であるが、ナインは知らない。
まさか、この世界の普通の結婚年齢が14才だと言うことを。
貴族なら産まれる前に結婚相手がいる事も、小説の話だと思っていたからだ。
ただ、成人と言う働ける年齢が、または親離れできるのが15才だと決めつけているのだ。
曖昧な世界で、成人として独り身の者に家を追い出す事が出来るのが15才なのだ。
成人として追い出されるか、その前に家を出てしまうかの差である。裕福な家庭なら適当に、貧乏なら穀潰しで追い出しても正当な理由となる。
ただ、その年齢なのだ。
深い理由何かもない。
しかし、こと年齢に関しては頭が硬いナインにとって、前世の理由は絶対になるのだ。
なお、自分の容姿も勘違いしている。
美形の自負など無いのだ。
昔の感覚でこの世界を生きている為に容姿にも髪にも無頓着の状況である。
仕事と趣味に生きるを未だに地で行っているから質が悪い。その上に、女の子扱いだ。
否定するのも面倒になりそのままにしてるし、成長期が無いのも無視している。
それ以前に種族が特殊なのだから、余計に拗らせてるとも言える。
姿は子供で感覚や知識は大人、いや、年寄りと間違った認識のまま生きているのだから。
その為に大人には若者扱いを子供にはそのままの扱いをしていた。
若い体なのに老人の感覚で相手にしているのだ。
女性がどうのよりも自分が男に成りきらないのだから、諦める状態にするか逃げるかになるだけだが。
ルミエッタにしても放っているのもその為である。
ルミエッタはさて置き、其よりも呆れた状況に頭を悩ませていたからた。
それには説明が先になる。
皇国の半分が砂漠化になる、1ヶ月も経たずにだ。
そうなれば、僅かな土地に人々と魔物が移動する。大規模な戦いになる。魔物と人だけではない、人と人の争いもそうだ。盗賊ではなく、領主同士の争いなる。
難民を引き入れるのも、貴族を受け入れるのも、人と食糧の比率が悪くなるからおいそれと受け入れる事が出来ない。
出来ないなら奪うのが、この世界なのだ。
いや、どの世界もだろう。異質の存在以外には残された道が無いのだ。どこぞの阿保が死ぬとか言うが、死ぬ事に恐れるから人から奪うのである。
性善説はこの時にはない。性悪説が自分を守る事になる。
だが、グローリバルト卿から皇帝に砂漠への進軍を進言されたのだ。裕福な土地と裕福な暮らしが皇帝以外に戦いへと誘う。
さて、ナインが頭を痛めたのはルミエッタの事よりも、軍隊だけが進軍するのではない。民を引き連れて来るらしいのだ。
大抵の事には無関心だが、安易に落ちるのを良しとしない。
争うなら死んでも良いが、見捨てられて死ぬのは無慈悲になるからだ。
聖人ではないが、近くで無慈悲に死なれるのも後味が悪いものだ。
適当だが、的確に救出作戦も発動させる事になる。
悪魔達が受け持つ事となるが、心配であるのだ。
ヲタクにパソコンから引き離して良いかを。
これ程に悩ませる事はなかった。混成部隊も酷くなりそうだ。
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