転生国主興国記

hinomoto

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本章

ルミエッタとお風呂

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風呂は良い。
広い浴槽で、体を伸ばして入る風呂は格別である。
殆どの国でお風呂が無い、これ程情けない事はない。
出来る事ならお風呂の素晴らしさを知ることをお薦めする。
一人でも良いが複数で入るのも楽しい事である。のだが。

「へー、シャンプーと言うのは泡がでるんですね。」

「それが良い訳ではなくて、頭皮をマッサージして、毛髪を清潔にします。後はリンス、コンディショナー、トリートメントで髪を保護します。」

「それがこの気持ち良さになるんですね~」

「マスターまでは無理ですが、今からでもルミエッタさんの髪も良くなりますよ。」

「本当ですか!」

後ろにルミエッタ、前にアイさんが居る。
したの反応は無くて、ホッとするやら情けないやら。子供の呪縛は一部だけだ。
目の保養なら子供なら出来るし、当たり前に出来る。
先ず言っておく。
男性にとっては女性の裸体は神秘であり、神聖なモノである。そりゃ、女性を取っ替え引っ替え出来る人や女性を食い物にしている人は別だろうが、童貞野郎には絶対領域なのだ。
が、男性は中学生からが認定されてからの話であって、それ未満の男性は男ではなく子供として扱われる。無情だが、実情なのだ。
性を知らない子供でも、気になることや遊べる事に夢中になのだが、性を知っているナインにとっては微妙であった。
楽しい嬉しいは有るが、反応しないともうね、死ぬのて思うのよ。インポテツの病気にも通ずるかも知れないが、無いのは辛い。
さて、本当に視覚は少女を抜けば最高である。
アイさんのボディは凄い。胸は天にツンとしてボヨヨ~ンで、腹に無駄なお肉は無し、米人ばりの無毛です。そこから先はトップシークレットで。
これで作り物だから恐ろしい。

嬉しい事ばかりではない。
ルミエッタだ。
髪は固く、身体は垢が溜まってそうだ。
此処からは風呂屋の三助張りに気合いを入れないといけない。湯は十分にあたってはいるので、肌からの汗が見受けられる。
アイに身体を、俺は頭を受け持つ。
風呂場に出したく無いが、エステ台を出す。
これで身体と髪に別れても大丈夫だ。
髪は蝋を取ることから始まる。
油で髪を調える中世張りの固さである。
此を取り除くのに洗剤は使えないのが腹立たしい。髪にだけ熱を当てながら櫛で鋤いていく。
焦らずに何回もすると、蝋がかなり取れるので、少し熱目の湯で洗い流しながら一回目のシャンプーをする。次に蒸しタオルで頭をふやかせる。

「あつぅい~。」

2分で頭皮を中心に二回目のシャンプーをする。
深くせず、2分で流し次に蒸しタオルを乗せる。
繰り返し行い十分に頭皮をマッサージ兼汚れを落とす。
そして髪も丁寧に流す。

「ああぁぁぁぁぁぁ。」

寝てたら、仰向きにする。
同じ様に頭に取りかかる。耳に水が入らない様に耳栓をする。もちろん特別な白物だ。
前になると頭皮だけでは済まないが先に頭皮を終わらす。最後のシャンプーは後でする。
次は顔だ。
ボディは残念で見応えにかけるが、アイが綺麗にしてます。
蒸しタオルは熱いが丁寧に顔に乗せる。そして洗顔ソープを使い必死洗う。

「うにゅ~。」

顔は綺麗で済まない。ニキビや汚れ、ダメージの蓄積を回避は無理だが、ケアは出来る。
元おっさんがこんな知識があるのはアイさんのお陰ですよ。
なので頑張ろう。
やがて顔に艶が戻る。
最後に髪をアイさんに任せる。

「何か、凄く良いですね!」

次はアイだ!
あの胸の感触はどうですかな?
と、取りかかろうとしたら、

「ナインちゃんは髪ね!」

「へっ?」

「だって気持ち良かったもん!」

「よっしゃ!」

と、なりました。
髪を洗うとアイさんはうっとりとしてました。
楽しいお風呂でした。
たのし・・・・・・・くない。

ルミエッタキライ。
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