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本章
ルミエッタ嬢とナイン
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「うぅーん。」
目覚めが清々しい日である。
と、ルミエッタ嬢が目を大きく見開く。
見たことも無いのだが綺麗なシーツだが、薄い。高級品だが、屋敷の物とは違うと理解した。
何処かの部屋?と考えるが、
「起きましたか?」
とカーテンを開けて変わった服装の女性が入って来たのだ。
「また、後で先生が来ますが、先にお熱を測りますね。」
女性は変わった器具らしき物を取り出す。
「耳を出してもらえますか?」
ルミエッタ嬢は云われるまま、髪をかき上げた。
「耳に器具を入れますが、直ぐに終わりますから動かないで下さいね。」
何がと思った瞬間に、耳に手を持って来ると何かが耳に入ってきた、
「な、やっ、」
の声を挙げる前に器具も手も離れた。
「はい。有り難うございます。んー、体温が36、5ですね。寝起きだからか平熱ですね。喉の渇きはあります?」
検査された耳に手で確認しながら驚いたが、質問されて喉の渇きが無くなっているのにも驚いた。
「ない。」
男の様な言い方をする程に驚いた。
何を行われたのかが分からないからだ。
「そうですか、他に具合はどうですか?」
「他にじゃないのよ!何をしたのよ!何なのそれは!」
声を荒げてしまいながら、器具を指差す。
女性はにこやかに、器具を耳に当てながら、
「此れは耳から体温を計る器具ですよ。速くて正確なんですよ。」
「体温?熱があるとかの?」
「ああ、難しい事でしたね。知らないと分かりませんね。」
ルミエッタ嬢は疑問顔だが、女性は苦笑いしていた。
何かを書き込みながら、
「後で、医師と来ますね。あ、その前にお食事ですから。」
とカーテンを閉め直しながら出ていった。
茫然としながらも、寝床から立ち上がり床に足を乗せる。
冷たいがそんなに不快ではないし、足の裏にツルツルした感じと不思議な感覚がある。だが、それよりも外が気になりカーテンから外に出たのだ。そこで見た感じに驚く。前と後にカーテンがあり、それが狭い空間を作った感じだ。寝床の広さから、同じとして四人は居るのだろうか。左右に壁とガラス窓がある。この世界にもガラスはあるが、透明なガラスは無いし、大きなガラスは作れない物なのに、此処には存在していた。
そのガラス窓から外を見ると、絶句してしまう。
そこから、見える景色に心を奪われる。
見たことが無い変わった物に。
ーーーーーーーーーーーーーーー
医師と警備からの報告で頭が重くなってしまった。
寝て帰ってきたら、知った顔を見たからだ。
何処か偉ぶっていたのに、こんなに行動力があるとは。
もっと別な事に使えよと、ナインは内心思っていた。
前の記憶は消してるし、会っても問題はなかろう。
前はアイに夢中で、腐女子臭がある女だったはずDAKARA、まぁ大丈夫だろう。
報告を閉じると、ホスピタルに向かった。
「しかし、砂漠を越える度胸があるとはねー。」
アイは自然と後ろにいるので一人言にはならないよね。
「興味本意です、マスター。」
良かった居たよ。
「興味本意?」
「はい、発展してから他国への行商は無くなりました。お金以上の価値が此処にはあります。それを疑問視出来た、みたいです。」
「ほう。」
意外に使えるかもとワクワクして行ったよ。
着いたよ!!
何故だ?間違って無いかい?俺のせいか?
アイさんの怨みます目線が恐いですよ!
「ナインちゃんって言うのですか~。」
「離してくれない?」
「こら~、女の子がそんな口の聞き方はしてはいけませんよ~!」
「離せー!」
うん、少女Aにアルコール与えたのか!鬱陶しい!
掴むな、抱くな、抱えるな!
女だから本気は出せないし、逃がすの手伝えー!
(実は嬉しいのですね、マスター。)
ほぁあ?!これ見てそう言う?
(じー。)
アイさん?
(じー。)
おう。なんだこれ?とりあえず、質問に入る。
「と、兎に角質問ですが、貴女は何故砂漠に来たのですか?」
「砂漠?此処はイグミサル皇国じゃないよね?」
「当たり前です。てか、離して貰えませんか?」
アイさんの視線が痛いです。
「嫌~。髪の毛気持ち良い~。」
「失礼、それではマスターの良さが半減です!」
アイさんの助けキターー!
「もっとこうしてこう。そして撫でます。」
「ほあぁぁぁぁ!凄く良い!」
「でしょう!此がマスターの触り方です!」
部腐ぉ!なんじゃこれ!てか、アイさん?!
目でアイさんに助けを求めたが、
「髪を透くと、もっと良いですよ。」
「えっ、本当?!やります!」
聞いてないだと?!
「宜しければ、お風呂上がりにすれば格段に凄いですよ。」
「お風呂!」
・・・・・・・・・・オワタ。
目覚めが清々しい日である。
と、ルミエッタ嬢が目を大きく見開く。
見たことも無いのだが綺麗なシーツだが、薄い。高級品だが、屋敷の物とは違うと理解した。
何処かの部屋?と考えるが、
「起きましたか?」
とカーテンを開けて変わった服装の女性が入って来たのだ。
「また、後で先生が来ますが、先にお熱を測りますね。」
女性は変わった器具らしき物を取り出す。
「耳を出してもらえますか?」
ルミエッタ嬢は云われるまま、髪をかき上げた。
「耳に器具を入れますが、直ぐに終わりますから動かないで下さいね。」
何がと思った瞬間に、耳に手を持って来ると何かが耳に入ってきた、
「な、やっ、」
の声を挙げる前に器具も手も離れた。
「はい。有り難うございます。んー、体温が36、5ですね。寝起きだからか平熱ですね。喉の渇きはあります?」
検査された耳に手で確認しながら驚いたが、質問されて喉の渇きが無くなっているのにも驚いた。
「ない。」
男の様な言い方をする程に驚いた。
何を行われたのかが分からないからだ。
「そうですか、他に具合はどうですか?」
「他にじゃないのよ!何をしたのよ!何なのそれは!」
声を荒げてしまいながら、器具を指差す。
女性はにこやかに、器具を耳に当てながら、
「此れは耳から体温を計る器具ですよ。速くて正確なんですよ。」
「体温?熱があるとかの?」
「ああ、難しい事でしたね。知らないと分かりませんね。」
ルミエッタ嬢は疑問顔だが、女性は苦笑いしていた。
何かを書き込みながら、
「後で、医師と来ますね。あ、その前にお食事ですから。」
とカーテンを閉め直しながら出ていった。
茫然としながらも、寝床から立ち上がり床に足を乗せる。
冷たいがそんなに不快ではないし、足の裏にツルツルした感じと不思議な感覚がある。だが、それよりも外が気になりカーテンから外に出たのだ。そこで見た感じに驚く。前と後にカーテンがあり、それが狭い空間を作った感じだ。寝床の広さから、同じとして四人は居るのだろうか。左右に壁とガラス窓がある。この世界にもガラスはあるが、透明なガラスは無いし、大きなガラスは作れない物なのに、此処には存在していた。
そのガラス窓から外を見ると、絶句してしまう。
そこから、見える景色に心を奪われる。
見たことが無い変わった物に。
ーーーーーーーーーーーーーーー
医師と警備からの報告で頭が重くなってしまった。
寝て帰ってきたら、知った顔を見たからだ。
何処か偉ぶっていたのに、こんなに行動力があるとは。
もっと別な事に使えよと、ナインは内心思っていた。
前の記憶は消してるし、会っても問題はなかろう。
前はアイに夢中で、腐女子臭がある女だったはずDAKARA、まぁ大丈夫だろう。
報告を閉じると、ホスピタルに向かった。
「しかし、砂漠を越える度胸があるとはねー。」
アイは自然と後ろにいるので一人言にはならないよね。
「興味本意です、マスター。」
良かった居たよ。
「興味本意?」
「はい、発展してから他国への行商は無くなりました。お金以上の価値が此処にはあります。それを疑問視出来た、みたいです。」
「ほう。」
意外に使えるかもとワクワクして行ったよ。
着いたよ!!
何故だ?間違って無いかい?俺のせいか?
アイさんの怨みます目線が恐いですよ!
「ナインちゃんって言うのですか~。」
「離してくれない?」
「こら~、女の子がそんな口の聞き方はしてはいけませんよ~!」
「離せー!」
うん、少女Aにアルコール与えたのか!鬱陶しい!
掴むな、抱くな、抱えるな!
女だから本気は出せないし、逃がすの手伝えー!
(実は嬉しいのですね、マスター。)
ほぁあ?!これ見てそう言う?
(じー。)
アイさん?
(じー。)
おう。なんだこれ?とりあえず、質問に入る。
「と、兎に角質問ですが、貴女は何故砂漠に来たのですか?」
「砂漠?此処はイグミサル皇国じゃないよね?」
「当たり前です。てか、離して貰えませんか?」
アイさんの視線が痛いです。
「嫌~。髪の毛気持ち良い~。」
「失礼、それではマスターの良さが半減です!」
アイさんの助けキターー!
「もっとこうしてこう。そして撫でます。」
「ほあぁぁぁぁ!凄く良い!」
「でしょう!此がマスターの触り方です!」
部腐ぉ!なんじゃこれ!てか、アイさん?!
目でアイさんに助けを求めたが、
「髪を透くと、もっと良いですよ。」
「えっ、本当?!やります!」
聞いてないだと?!
「宜しければ、お風呂上がりにすれば格段に凄いですよ。」
「お風呂!」
・・・・・・・・・・オワタ。
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