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本章
少女Aとグリーンシティ
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砂漠への砦をどうすれば越えられるのかが問題である。と思っていたルミエッタ嬢は砦の近くに来て呆れていた。
砦はあるが柵も塀も無くただ砦が存在しているだけであったのだ。
拍子抜けしたが、この先に何があるのかワクワクしていた。
前回は抜け出した記憶が無くなっていて、どうして家に連れ戻されたのか分からないでいた。
頭が混乱してたので、少し部屋から出なかったら警戒が減ったようで、勝手に周りが勘違いまでしてくれたのだ。
伊達にお転婆姫と云われていた訳ではない。
夜まで待ってから行動したら、すんなりと砂漠に入いれた。
砂漠では馬は上手く走れないが、歩いては行けた。
昼になって後悔しはじめていた。
砂漠の暑さを嘗めていた。
水も魔力も尽きて馬の上で気を失ってしまうのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
グリーンシティと名を変えた元青のオアシスがある。
此処はイグミサル皇国から一番近いオアシスであった。
砂漠も50キロ進めば緑地になる。少し進めば村もある。
砂漠に倒れた人が居ないか、魔物が生き残っているかの為にある。村は南下すれば同じような村が15ある。
村は村でも変わっているのだが、それは後に分かるとして。
グリーンシティが出来て他にも都市は出来ていたが、発展元である街に国家を作る期待があるのだろう。
急速に出来た都市は、それはもう、自重を辞めたのか?
街の北には山が出来た。その山からは水が流れ街にあったオアシスと合わさり大きな湖が出来て南下した川が出来たのだ。
湖にはボートが浮かんで人々が余暇を楽しんでいた。
もちろん釣りを楽しんだり、泳いだりもしている。
街に行くと、馬車が多く行き交うのだ。
低燃費で人懐こい馬は街の人気物だ。
人も服を着ているが、昔と違って長袖の上着に中にシャツ、下はジーンズと、靴を着こなしている。
商業は交易が内需に向いた為に外国との取引は減り、工業と農業に特化している。特に穀物と果物は人気が高い。
個人商店よりも複合型が多いのは店の数が少ない為だろう。
何にしても、急速発展の弊害だから仕方がない。
人口もグリーンシティで五千人も居れば良い処で、少ない都市だと千人位しかならない。まだまだ、成長率に対して人手は足りては居ないのだ。イルミナ神国との講和が始まるから、何らかの手応えはあるのだろう。
さて、移動は馬車だけではない。
都市から都市や村に移動するには地下鉄が走っている。
地上だと他の生き物に迷惑が掛かるのと、新しい植物に影響してしまうがネックとなる。
ナインのふんだんに有る魔力を使いアイが作ったのだ。ワーム系の心配も無くなったので安心して使えるのだ。
線路も複線有る二線は普通運行用で、残る二線は特殊用である。
緊急運行を主体に、時間外の運用が可能である。
トラブルにも対応しやすいのだ。
地上に戻るが、家は一戸建てが主流でマンションは少ない。
家族で住むのが止められないのだから仕方がないのだろう。
家もテントではなく家屋に住んでいる。
お風呂もトイレも家にあるのだ。
もちろんキッチンもある。
そう、ナインの、お陰で住みやすい地域となり、国になったのだ。
全てが変わり、国内で生活は十二分出来るようになった。
皇国と神国も付き合いはしたく無いのだが、神国から話をしようとなり現在に至っているのである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
村では、監視がお仕事になっているが、新しい植物の研究等の機関もある。
小さい村は人が居住するよりも、働くがメインとなり、通勤する人ばかりと云えた。
監視では遊んで居る人が多いと云われる程、殆どの人がドローンに夢中である。空から見渡す事が出来るのだから人々に憧れる仕事でもあった。
基本は二時間の操作になるが、高度千メートルから見渡せるから最高であるのだ。
もちろん、外周に有る砂漠の監視が問題で、魔物の襲来や盗賊の確認が優先になる。
特に此方側に来る盗賊は捕まえてワルキューレ部隊に引き渡さないといけないからだ。
そして、初めての事が起きた。
遭難者である。
馬は嫌われる方で遭難者は少女とわかった。
地点は二十キロ程なので、慌てて向かうのだが、初出動の為に誰が行くのかで揉める事態になる。
特別な感覚ではない、誰もが実践を体験したいのだ。
予想通りにほぼ全員で向かう事になるが、後に怒られる事になる。監視所に人を残さなかったからだ。
キャタピラ式医療トラックとキャタピラ式戦闘車四台が出動のして、無事に回収と回復をおこなっていた。
助けた少女は脱水だったが、点滴だけで回復した。
皮膚の火傷は回復軟膏を女性隊員が塗り、傷が残る事はない。
この事を武勇伝の如くあちこちで話した為にバレただけである。
因みに寝込んだままの少女は臨時列車で中央病院に搬送された。
少女Aこと、ルミエッタ嬢は図らずとも砂漠の理由に触れて驚く事となるのだった。
砦はあるが柵も塀も無くただ砦が存在しているだけであったのだ。
拍子抜けしたが、この先に何があるのかワクワクしていた。
前回は抜け出した記憶が無くなっていて、どうして家に連れ戻されたのか分からないでいた。
頭が混乱してたので、少し部屋から出なかったら警戒が減ったようで、勝手に周りが勘違いまでしてくれたのだ。
伊達にお転婆姫と云われていた訳ではない。
夜まで待ってから行動したら、すんなりと砂漠に入いれた。
砂漠では馬は上手く走れないが、歩いては行けた。
昼になって後悔しはじめていた。
砂漠の暑さを嘗めていた。
水も魔力も尽きて馬の上で気を失ってしまうのだった。
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グリーンシティと名を変えた元青のオアシスがある。
此処はイグミサル皇国から一番近いオアシスであった。
砂漠も50キロ進めば緑地になる。少し進めば村もある。
砂漠に倒れた人が居ないか、魔物が生き残っているかの為にある。村は南下すれば同じような村が15ある。
村は村でも変わっているのだが、それは後に分かるとして。
グリーンシティが出来て他にも都市は出来ていたが、発展元である街に国家を作る期待があるのだろう。
急速に出来た都市は、それはもう、自重を辞めたのか?
街の北には山が出来た。その山からは水が流れ街にあったオアシスと合わさり大きな湖が出来て南下した川が出来たのだ。
湖にはボートが浮かんで人々が余暇を楽しんでいた。
もちろん釣りを楽しんだり、泳いだりもしている。
街に行くと、馬車が多く行き交うのだ。
低燃費で人懐こい馬は街の人気物だ。
人も服を着ているが、昔と違って長袖の上着に中にシャツ、下はジーンズと、靴を着こなしている。
商業は交易が内需に向いた為に外国との取引は減り、工業と農業に特化している。特に穀物と果物は人気が高い。
個人商店よりも複合型が多いのは店の数が少ない為だろう。
何にしても、急速発展の弊害だから仕方がない。
人口もグリーンシティで五千人も居れば良い処で、少ない都市だと千人位しかならない。まだまだ、成長率に対して人手は足りては居ないのだ。イルミナ神国との講和が始まるから、何らかの手応えはあるのだろう。
さて、移動は馬車だけではない。
都市から都市や村に移動するには地下鉄が走っている。
地上だと他の生き物に迷惑が掛かるのと、新しい植物に影響してしまうがネックとなる。
ナインのふんだんに有る魔力を使いアイが作ったのだ。ワーム系の心配も無くなったので安心して使えるのだ。
線路も複線有る二線は普通運行用で、残る二線は特殊用である。
緊急運行を主体に、時間外の運用が可能である。
トラブルにも対応しやすいのだ。
地上に戻るが、家は一戸建てが主流でマンションは少ない。
家族で住むのが止められないのだから仕方がないのだろう。
家もテントではなく家屋に住んでいる。
お風呂もトイレも家にあるのだ。
もちろんキッチンもある。
そう、ナインの、お陰で住みやすい地域となり、国になったのだ。
全てが変わり、国内で生活は十二分出来るようになった。
皇国と神国も付き合いはしたく無いのだが、神国から話をしようとなり現在に至っているのである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
村では、監視がお仕事になっているが、新しい植物の研究等の機関もある。
小さい村は人が居住するよりも、働くがメインとなり、通勤する人ばかりと云えた。
監視では遊んで居る人が多いと云われる程、殆どの人がドローンに夢中である。空から見渡す事が出来るのだから人々に憧れる仕事でもあった。
基本は二時間の操作になるが、高度千メートルから見渡せるから最高であるのだ。
もちろん、外周に有る砂漠の監視が問題で、魔物の襲来や盗賊の確認が優先になる。
特に此方側に来る盗賊は捕まえてワルキューレ部隊に引き渡さないといけないからだ。
そして、初めての事が起きた。
遭難者である。
馬は嫌われる方で遭難者は少女とわかった。
地点は二十キロ程なので、慌てて向かうのだが、初出動の為に誰が行くのかで揉める事態になる。
特別な感覚ではない、誰もが実践を体験したいのだ。
予想通りにほぼ全員で向かう事になるが、後に怒られる事になる。監視所に人を残さなかったからだ。
キャタピラ式医療トラックとキャタピラ式戦闘車四台が出動のして、無事に回収と回復をおこなっていた。
助けた少女は脱水だったが、点滴だけで回復した。
皮膚の火傷は回復軟膏を女性隊員が塗り、傷が残る事はない。
この事を武勇伝の如くあちこちで話した為にバレただけである。
因みに寝込んだままの少女は臨時列車で中央病院に搬送された。
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