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本章
罪と罰
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学園には、低い塀がある。
学園内としての境界線の様なものだ。
聖都の中にあるが、外壁は無い。
この低い塀が外壁なんだろう。
の、知識は昨日の事である。
今は元の塀を大きく変わり、城よりも教会よりも立派な壁が存在していた。
聖都に行くのに学園を経由してしまう程の事が起こっていたのだ。
城からも教会からも問い合わせにでたが、門は開かず中に入れない様になってしまった。
後で学園長が教会と王に説明したが、あのごますり男が、王者の風格を得た様に雄大で雄弁に教会も王も貴族達も抑えたのだ。
しかも、学園の意思を通してだ。
王も貴族達も教会関係者も怒り浸透であったが、此がイルミナ神国の最後の動乱になるとは思いもしなかったのだ。
学園では授業もせずに農作業に必死であった。
生徒達は笑顔で話ながら、作業をしている。
かつてなしえ無かった、薬草の栽培。
新しい作物。
未知の木々。
まさに神話の世界の中にいる感じであったのだ。
ナインは理解などしていないが、この世界では麦や稲はかなり違う物になる。
農作物の定義も違う世界である。
ナインも今頃になって知るのだが、パンを小麦から作るのは前世の記憶として知ってるが、この世界ではパンはパン為の木から刈らねばならない。魔物に近い木から刈らないと食べれないのだ。
ナインにとっては意味が分からない事である。
大麦と小麦が必要なのは分かった。後はテンサイも植えるか。
場所を確保して、植物を増やしております。
実はこれも密かにしていた事だが、香味品を増やそうかと思う。
〃村〃では製造させている酒も作る事にする。
学園が作る酒。
こういうのはお金にもなるし、料理に使えるから助かるのよねー。
その為の工場は出来るのだが、人手が足りないぞ。
と、あちこちに転移をする。
転移先は討伐隊である。
学園生の遠征には、もう一つの裏の役目がある。
学園は庶民にとっては憧れであり怨みの対象であるのだ。
囲おうとする者やお近づきになる者も多いが、山賊盗賊にとっては金のなる木だ。
ナインとっては人手のチャンスである。
「むはっはっはっはっ!はうっ!」
「「「ナイン様!」」」
「お、親分が!あべしゃ!」
「たばわ!」
「えぶし!」
「むう、此処は20人程度か。ほうほう、他にも仲間がいるのね。あ、君達は安心して討伐を続けてねー。」
味方にはありがたいが敵は地獄である。
こうして敵のアジトから一味から捕虜を纏めて重奴隷魔法で使役します。重は普通の奴隷魔法よりも強力で死を持って仕える強制奴隷に出来ます。無論、呪術とか紋様術と違って体とか物とか書いたりせず、脳から全ての神経まで命令を聴かなくてはならず、違える事も出来なくなり、嘘や偽りも言えなくなる。
ま、悪魔の所業みたいな魔法だな。
使役したら学園な送ります。
捕虜は体と心のケアが終わるまで保護して、治り次第に元の村に帰します。
では、どんどん集めて来ましょうかね。
その日の夜には奴隷が453人も集まりました。
多いやろ!治安も自治もなっとらん!
男も女もグズばかりです。
水を大きく出して寝ているボンクラを起こします。
「起きろ。」
ナインは言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バシャーン
水が襲ってきた。
私はこんなに深く眠る事は無いのに?
考えていたら不意に、
「起きろ。」
の声が聞こえた。
一瞬「えっ?」と言いたくなるが、その前に体が勝手に動いた。
私だけでは無い。
ここに居る寝ている人、全員が一斉に無駄な動き無く起きたのだ。
(何で?それにあれは、殺王のアンバーに突王のアキレス!盗賊の長ばかりでないか!)
ただ、無表情な顔つきでじっとしてた。何やら話されて居る人に視線を移す。
美少女が怒りながら説明していた。
その姿に、
「きれい。」
と言っていた。
人の物を奪う生活をしていたのに何でそう思ったかはわからない。
何かが私の正義を書き換えているような、不思議な感覚はある。
次第に意識が遠退いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「では、仕事開始!」
「「「はっ!」」」
元悪者達は其々の持ち場に移動した。
その内班決めして、リーダーを決めてやらないとな。
男共は去勢しておくか。
家族も潰そうか。
女性は顔を潰さないとな。
罪と罰。
幾つもの大きな(?)戦をしてきたナインにとっては温情ある裁きになる。
自分では働きもせず、人を糧にして生きたのだ。
労働者として働けるだけでも良いだろう。
自分の為に殺してきた罪を棒で帳消しするのだ、後は罰をきっちりしてもらわないとな。
しかし、長いなー。
アイが早く帰ってくれないと暇だなー。
ぼうっ!
学園内としての境界線の様なものだ。
聖都の中にあるが、外壁は無い。
この低い塀が外壁なんだろう。
の、知識は昨日の事である。
今は元の塀を大きく変わり、城よりも教会よりも立派な壁が存在していた。
聖都に行くのに学園を経由してしまう程の事が起こっていたのだ。
城からも教会からも問い合わせにでたが、門は開かず中に入れない様になってしまった。
後で学園長が教会と王に説明したが、あのごますり男が、王者の風格を得た様に雄大で雄弁に教会も王も貴族達も抑えたのだ。
しかも、学園の意思を通してだ。
王も貴族達も教会関係者も怒り浸透であったが、此がイルミナ神国の最後の動乱になるとは思いもしなかったのだ。
学園では授業もせずに農作業に必死であった。
生徒達は笑顔で話ながら、作業をしている。
かつてなしえ無かった、薬草の栽培。
新しい作物。
未知の木々。
まさに神話の世界の中にいる感じであったのだ。
ナインは理解などしていないが、この世界では麦や稲はかなり違う物になる。
農作物の定義も違う世界である。
ナインも今頃になって知るのだが、パンを小麦から作るのは前世の記憶として知ってるが、この世界ではパンはパン為の木から刈らねばならない。魔物に近い木から刈らないと食べれないのだ。
ナインにとっては意味が分からない事である。
大麦と小麦が必要なのは分かった。後はテンサイも植えるか。
場所を確保して、植物を増やしております。
実はこれも密かにしていた事だが、香味品を増やそうかと思う。
〃村〃では製造させている酒も作る事にする。
学園が作る酒。
こういうのはお金にもなるし、料理に使えるから助かるのよねー。
その為の工場は出来るのだが、人手が足りないぞ。
と、あちこちに転移をする。
転移先は討伐隊である。
学園生の遠征には、もう一つの裏の役目がある。
学園は庶民にとっては憧れであり怨みの対象であるのだ。
囲おうとする者やお近づきになる者も多いが、山賊盗賊にとっては金のなる木だ。
ナインとっては人手のチャンスである。
「むはっはっはっはっ!はうっ!」
「「「ナイン様!」」」
「お、親分が!あべしゃ!」
「たばわ!」
「えぶし!」
「むう、此処は20人程度か。ほうほう、他にも仲間がいるのね。あ、君達は安心して討伐を続けてねー。」
味方にはありがたいが敵は地獄である。
こうして敵のアジトから一味から捕虜を纏めて重奴隷魔法で使役します。重は普通の奴隷魔法よりも強力で死を持って仕える強制奴隷に出来ます。無論、呪術とか紋様術と違って体とか物とか書いたりせず、脳から全ての神経まで命令を聴かなくてはならず、違える事も出来なくなり、嘘や偽りも言えなくなる。
ま、悪魔の所業みたいな魔法だな。
使役したら学園な送ります。
捕虜は体と心のケアが終わるまで保護して、治り次第に元の村に帰します。
では、どんどん集めて来ましょうかね。
その日の夜には奴隷が453人も集まりました。
多いやろ!治安も自治もなっとらん!
男も女もグズばかりです。
水を大きく出して寝ているボンクラを起こします。
「起きろ。」
ナインは言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バシャーン
水が襲ってきた。
私はこんなに深く眠る事は無いのに?
考えていたら不意に、
「起きろ。」
の声が聞こえた。
一瞬「えっ?」と言いたくなるが、その前に体が勝手に動いた。
私だけでは無い。
ここに居る寝ている人、全員が一斉に無駄な動き無く起きたのだ。
(何で?それにあれは、殺王のアンバーに突王のアキレス!盗賊の長ばかりでないか!)
ただ、無表情な顔つきでじっとしてた。何やら話されて居る人に視線を移す。
美少女が怒りながら説明していた。
その姿に、
「きれい。」
と言っていた。
人の物を奪う生活をしていたのに何でそう思ったかはわからない。
何かが私の正義を書き換えているような、不思議な感覚はある。
次第に意識が遠退いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「では、仕事開始!」
「「「はっ!」」」
元悪者達は其々の持ち場に移動した。
その内班決めして、リーダーを決めてやらないとな。
男共は去勢しておくか。
家族も潰そうか。
女性は顔を潰さないとな。
罪と罰。
幾つもの大きな(?)戦をしてきたナインにとっては温情ある裁きになる。
自分では働きもせず、人を糧にして生きたのだ。
労働者として働けるだけでも良いだろう。
自分の為に殺してきた罪を棒で帳消しするのだ、後は罰をきっちりしてもらわないとな。
しかし、長いなー。
アイが早く帰ってくれないと暇だなー。
ぼうっ!
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