転生国主興国記

hinomoto

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本章

ボンバイエー

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悪魔ドゥルジ・ナスこと神イルミナをテイムしたので、選別に時間が掛かるアイに先に行くと伝えて地上のエイトと入れ替わる。
学園での服装に嫌気がしながらも着替えてみた。
いや、女ものやん。跨がスースーするぞ。転けたらパンツ丸見えやんこれ。
倉庫から黒の半パンツを取り出してパンツの上に履く。
スカートがやはり邪魔だが、我慢をする。
そして、朝食に行く。
学園生からなのだか、腐臭がナインの鼻に漂う。
食堂では食事の祈りをしていたようだ。
バタン!
扉らの開く音に誰もが気が付く。
しかし、入って来たエイトは欠伸をしながら席に向かった。
教職員が怒りに向かうが、突然の飛び膝蹴りを食らわし周りを騒然とさせた。

「祈りはお静かに。」

と、ナインは言い席に向かう。
止まった祈りを言う男に、

「続きを。」

と声を掛けると歩き出した。
席に座ると両横の生徒がナイフでナインを襲うが、ナインの拳が先に両方の顎を殴る。
瞬時に意識を刈り取られて、机にうつ伏せる。
騒然となりながらも、祈りが終わり食事をしていた。
当然、ナインの前には食事も皿も置いてはいない状況だった。だったのだ。
しかし、ナイン前には豪華絢爛な皿やグラスと食事があり、それを食べていた。
あ、パンではなくライスである。
スープではなく味噌汁だ。
高級な器で味噌汁を飲む。
肩肘張るような食事を嫌うナインは普通に食す。
ポーチドエッグを器から取って、机で殻を割って取り、塩を振り掛けて一口で食べる。
焼いた鮭も食べて、骨を口から吐き出す。
スプーンやナイフは使わず、箸で食べた。
周りは、何処から出されたか分からない食器類や見たこともない食事と豪快に食べる少女を見ていた。

「ごっそうさーん。」

手を合わせて言う聞いた事もない言葉に唖然とする。
急に少女なのに、男らしくなる今までの嫌われ者に皆が戸惑っていた。
授業中になるとクラスの生徒がナインに襲い掛かった。
最初は何時もなら刺さる動作も刺さらず、逆に殴られていた。そこから起爆して、襲ったのだが見事に返り討ちに合う。男も女もなく打つの目される。それも瞬時に行われたのだ。
教師は目を見開き、怯えていた。
もちろん、パリエッタ嬢も怯えた。

「おい、教師がこんな事を見逃していたのか?」

ナインの言葉に唖然としていた教師が、

「へっ?」

と言ったのだが、ナインに殴られ窓を突き破って外に転がる。

「おい、クソガキ。お前に聞きたい事がある。」

その声に意識が追い付かず、失ってしまった。
ジョー。
漏らしたか?な。
恥ずかしだろうから、それは隠滅しておこう。
臭いを残して綺麗に尿を消し、服を乾かすがアンモニアは残してあげた。当然、パリエッタ嬢から臭うのだ。
先ずはクラスの第一段階は終わった。
他のクラスにいかなければならない。
俺に歯向かうヤツに手加減は無い。
目には目を。痛みに痛みを。
長く続いた分だけ返さないとな。
三倍返しで。
ナインの復讐が続いた。

学年が一つ潰されたと教職員と学園生に広まるのに時間は掛からなかった。
パリエッタ嬢は見ていただけで、少なくとも6回は気絶&お漏らしをしていた。(その内の一回は脱糞)
アンモニア臭もきつくなるが、周りの人間はその臭いを嗅いでも起きはしないのだ。
目が覚めた時にはナインを見ただけて気を失う生徒達がいる。
気を失なわなくても、音に過敏になり、足音を恐がった。
特に水溜まりを歩く音を恐がったのだ。
ナインの声を聞いた者は、謝るばかりになり、正常な人がいなくなっていたが、ナインの怒りは収まらなかった。
昼の食堂では一学年が来なかった。
夜の時間にも現れない。教師達もだ。
その内、学園も巻き込んで居たのだが、エイトは不思議がっていた。
アイからの返信がないのだ。
此方からはアイに届くのだが、
アイの返事は素っ気ないもので、

「はい。」

しか言わないのだ。前みたいに「肯定しました。」と迄はいかなくても、「了解。」みたいな返しは欲しい。「はい」は無いだろうと思うよ。
だけど、返事が無いのは気になるな。
もう暫くしても返事が無いならアイの居る天界に戻るか。
密かに思った。


「ひぃぃぃぃぃ!」
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