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本章
街と少年
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エイトと、名乗る美少年は砦の兵から街の人に広まるには時間も要らなかった。
砦の兵長が兵と喧嘩をしたのが発端になり、その原因が『助けた人からのお礼』なのだ。
そこに尾ひれが付き助けた人が女であった→女は美人→ロウナー女医が付きっきり→美人がお礼に行き暴力事件となって広まったのだ。
ここでの嘘は女だけで、他は真実に近い事なので、噂の出所をほじくる真似はしなかった。
真実の遂行としたら、助けた人が女と勘違い→女医、看護婦が気に入り警護に付く→良くなって砦内を歩いたら親衛隊ができる→砦の下級兵が親衛隊になる→兵長に少年がお礼をするが、兵長が慌てる→兵に勘違いから殺気に変わり喧嘩をする→砦内部がギスギスしているのが結果である。
なんにしても、エイトと会話をした時点で親衛隊に入る兵が多いのだ。
街ではエイトなる美女に関心が強くなっただけの事である。
男は美女を肴に酒を飲んでいたが、女は嫉妬している状況でもあった。
それも2日したら、女達がエイトが見たいと話題となっていた。
ロウナー女医とロレッソとナウスナーの看護婦が真実を流したからだ。
この手の話は男より女の方が凄い。
美少年のエイトを見るべくひたすら待ちわびていた。
一週間後にエイトは砦から街に入る予定だったのが、急遽取り止めになった。
教会からの書簡が届いたからだ。
仕方なく、砦の兵長達は自ら立ち会いの元で教会からの書簡を持ってきた使者とエイトの面会をさせたのだが、熱烈に書簡の通りに進める事を兵長達に求めた。
「この人は神からの恵みです!直ぐに学園にいれましょう!」
との使者の言葉であったが、丁寧に辞退したのだが引き下がらず教会本部からの書簡がくるまで待つとなっていた。
砦の親衛隊は一安心していたが、次なる対策に大慌てであった。
街では最果ての街から教会の学園に入る事を大騒ぎする、教会信者と、まだ一目も見ていない美(少年)人に躍起になる住人と別れていたが、騒ぎにわなってしまっていた。
「あのー、外に出てはいけないのですか?」
「「ダメです!」」
看護婦に怒られてしまうエイトはシュンとなった。
「ち、違うの!怒ってませんから!」
「外に行けば、ヒト拐いに遭いますから!」
「えっ?この街は危ないのですか?」
慌てている看護婦に聞く、エイトは少し引いているのだが。
「そんなことは無いのよ!」
「絶対に拐われる!」
意見が合わない二人。
まるで漫才の様に正反対の事を言ってるのだが、お互いに全く理解してはいなかったが、お互いにエイトを心配をしていた。
テンパッテしまうだけで人の庇い方は違う。
片方は安心を、片方は本音をだす結果であったが、どちらも必死なのは変わらない。
「「えっ?」」
「街の人は悪い人も良い人もいますが、いい人が多いですよ。」
「男は獣です!街に行けば危険です!」
「は、はは、ははは。」
「男は危険ですが、女性は安全ですから。」
「街の女も危険です!」
「「むー。」」
どうでも良いことでヒートアップしてしまうが、真面目に討論をしていた。その中でエイトは静かにしていた。
砦の中でもエイトの事が問題になっていた。
貴族的な上官と庶民上がりの上官による激しい論戦が巻き起こっていた。
「エイト君の傷が治ったようだし、体調も問題が無いのに何時まで兵舎に置いておくのだ?」
「何を言うのですか!教会からの脅迫状を見てわかりませんか!」
「脅迫状って、そんな文書だったか?」
「違うと思いますが・・・」
「いーえ!脅迫状です!素性も定かになっていない、エイトさんに学園に召集することが、脅迫でなくてなんとしますか!」
「お、落ち着きたまえ。むしろ、教会の学園に入学許可がでたのだ、喜ぶことはあっても脅迫などと、」
「いーえ!脅迫です!いいですか、今までこの砦に対して教会から何か言われた事がありましたか!召還にしても入学にしても、問い合わせしても無しのつぶてが、いきなり呼びつけるなどと、脅迫以外にあり得るでしょうか!」
「き、君ね。寧ろ、教会の保護下で学園に入れるなんて、名誉でなくても暮らす上で十分ではないかね?」
「それこそ愚問です!我々『親衛隊』による保護があります!」
「親衛隊?」
「そうです!親衛隊です!」
「ふむ、その親衛隊とはエイト君の親衛隊かね?」
「当たり前です!エイトさんの親衛隊なのです!」
「君ねー、私的に軍に親衛隊を作るのは駄目だろう。誰かこの男を連れ出せ。」
上官から兵に申し渡されだが、誰も動かなかった。
下級兵及び警護兵も上官を睨んでいた。
「な、なんで。」
「ふはははは!下級兵士達は既に親衛隊に入っているのだ!我らの主張を通させてもらう!」
「だ、駄目だろう、お前。」
下級兵士達をも親衛隊配下にした宣言をした下級上がりの上官に対して普通の上官達は頭を抱えていた。
兵の反乱を受けたのだ。意味が違うけど。
取り敢えず、エイト自身に判断を任せる事でこの場は納められるのだ。
長い一日を討論をさせられる結果となったのだ。
とにかくこの一件で人々の興味が引かれ、見ていない人は見せる要求にでたのだ。
砦内で初めて動乱を含んだ、みっともない争いが起こったのだ。
ただ、争うのに口だけで行い、一切の怪我人も出ない事になったのはらエイトのお願いがあった。
砦内にいたエイトの『暴力を振るう喧嘩をするなら死にます。』の言葉がお付きの三人から伝えられ、街の人間は聖女として崇めていた。
しかも、イルミナティ砦の教会が本部に断りもなく『聖女』に認定してしまい、教会からの通達から逃げれなくなる事態にもなった。
エイト本人は知らない内に『聖女』と崇められたのだ。
何もしていないのに。
周りの盛り上がりも知らずに、イルミナ神国中に『聖女』現れる事になるのた。
エイト八日目の事であった。
砦の兵長が兵と喧嘩をしたのが発端になり、その原因が『助けた人からのお礼』なのだ。
そこに尾ひれが付き助けた人が女であった→女は美人→ロウナー女医が付きっきり→美人がお礼に行き暴力事件となって広まったのだ。
ここでの嘘は女だけで、他は真実に近い事なので、噂の出所をほじくる真似はしなかった。
真実の遂行としたら、助けた人が女と勘違い→女医、看護婦が気に入り警護に付く→良くなって砦内を歩いたら親衛隊ができる→砦の下級兵が親衛隊になる→兵長に少年がお礼をするが、兵長が慌てる→兵に勘違いから殺気に変わり喧嘩をする→砦内部がギスギスしているのが結果である。
なんにしても、エイトと会話をした時点で親衛隊に入る兵が多いのだ。
街ではエイトなる美女に関心が強くなっただけの事である。
男は美女を肴に酒を飲んでいたが、女は嫉妬している状況でもあった。
それも2日したら、女達がエイトが見たいと話題となっていた。
ロウナー女医とロレッソとナウスナーの看護婦が真実を流したからだ。
この手の話は男より女の方が凄い。
美少年のエイトを見るべくひたすら待ちわびていた。
一週間後にエイトは砦から街に入る予定だったのが、急遽取り止めになった。
教会からの書簡が届いたからだ。
仕方なく、砦の兵長達は自ら立ち会いの元で教会からの書簡を持ってきた使者とエイトの面会をさせたのだが、熱烈に書簡の通りに進める事を兵長達に求めた。
「この人は神からの恵みです!直ぐに学園にいれましょう!」
との使者の言葉であったが、丁寧に辞退したのだが引き下がらず教会本部からの書簡がくるまで待つとなっていた。
砦の親衛隊は一安心していたが、次なる対策に大慌てであった。
街では最果ての街から教会の学園に入る事を大騒ぎする、教会信者と、まだ一目も見ていない美(少年)人に躍起になる住人と別れていたが、騒ぎにわなってしまっていた。
「あのー、外に出てはいけないのですか?」
「「ダメです!」」
看護婦に怒られてしまうエイトはシュンとなった。
「ち、違うの!怒ってませんから!」
「外に行けば、ヒト拐いに遭いますから!」
「えっ?この街は危ないのですか?」
慌てている看護婦に聞く、エイトは少し引いているのだが。
「そんなことは無いのよ!」
「絶対に拐われる!」
意見が合わない二人。
まるで漫才の様に正反対の事を言ってるのだが、お互いに全く理解してはいなかったが、お互いにエイトを心配をしていた。
テンパッテしまうだけで人の庇い方は違う。
片方は安心を、片方は本音をだす結果であったが、どちらも必死なのは変わらない。
「「えっ?」」
「街の人は悪い人も良い人もいますが、いい人が多いですよ。」
「男は獣です!街に行けば危険です!」
「は、はは、ははは。」
「男は危険ですが、女性は安全ですから。」
「街の女も危険です!」
「「むー。」」
どうでも良いことでヒートアップしてしまうが、真面目に討論をしていた。その中でエイトは静かにしていた。
砦の中でもエイトの事が問題になっていた。
貴族的な上官と庶民上がりの上官による激しい論戦が巻き起こっていた。
「エイト君の傷が治ったようだし、体調も問題が無いのに何時まで兵舎に置いておくのだ?」
「何を言うのですか!教会からの脅迫状を見てわかりませんか!」
「脅迫状って、そんな文書だったか?」
「違うと思いますが・・・」
「いーえ!脅迫状です!素性も定かになっていない、エイトさんに学園に召集することが、脅迫でなくてなんとしますか!」
「お、落ち着きたまえ。むしろ、教会の学園に入学許可がでたのだ、喜ぶことはあっても脅迫などと、」
「いーえ!脅迫です!いいですか、今までこの砦に対して教会から何か言われた事がありましたか!召還にしても入学にしても、問い合わせしても無しのつぶてが、いきなり呼びつけるなどと、脅迫以外にあり得るでしょうか!」
「き、君ね。寧ろ、教会の保護下で学園に入れるなんて、名誉でなくても暮らす上で十分ではないかね?」
「それこそ愚問です!我々『親衛隊』による保護があります!」
「親衛隊?」
「そうです!親衛隊です!」
「ふむ、その親衛隊とはエイト君の親衛隊かね?」
「当たり前です!エイトさんの親衛隊なのです!」
「君ねー、私的に軍に親衛隊を作るのは駄目だろう。誰かこの男を連れ出せ。」
上官から兵に申し渡されだが、誰も動かなかった。
下級兵及び警護兵も上官を睨んでいた。
「な、なんで。」
「ふはははは!下級兵士達は既に親衛隊に入っているのだ!我らの主張を通させてもらう!」
「だ、駄目だろう、お前。」
下級兵士達をも親衛隊配下にした宣言をした下級上がりの上官に対して普通の上官達は頭を抱えていた。
兵の反乱を受けたのだ。意味が違うけど。
取り敢えず、エイト自身に判断を任せる事でこの場は納められるのだ。
長い一日を討論をさせられる結果となったのだ。
とにかくこの一件で人々の興味が引かれ、見ていない人は見せる要求にでたのだ。
砦内で初めて動乱を含んだ、みっともない争いが起こったのだ。
ただ、争うのに口だけで行い、一切の怪我人も出ない事になったのはらエイトのお願いがあった。
砦内にいたエイトの『暴力を振るう喧嘩をするなら死にます。』の言葉がお付きの三人から伝えられ、街の人間は聖女として崇めていた。
しかも、イルミナティ砦の教会が本部に断りもなく『聖女』に認定してしまい、教会からの通達から逃げれなくなる事態にもなった。
エイト本人は知らない内に『聖女』と崇められたのだ。
何もしていないのに。
周りの盛り上がりも知らずに、イルミナ神国中に『聖女』現れる事になるのた。
エイト八日目の事であった。
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