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本章
砂漠と神国
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北部の砂漠の民は困惑していた。
オアシスの水位が下がったからだ。
水が減ることはあったが、使っただけ減ったままなのは、初めての事ではないが、長期に渡って減ったままはなかった。
オアシスで水位が戻らない事は、枯れる事に繋がり、オアシスの危機なのだ。
大きなオアシスだと、危機が鈍くなるのだろうが、幸いとこの砂漠には大きなオアシスはない。
その分、危機管理は敏感なのである。
他の国に逃げる考えがない、オアシスの民はある一定の水位になったらオアシスを捨て、無事なオアシスに移住する掟がある。
生きる為に全員で移動しながら、無事なオアシスに仲間を家族を預けるのだ。
旅に出れる者も決まっており、年寄りや体が不自由な者は移動出来ない。
刻一刻と別れの時が近付いていた。
そして、民族の一斉大移動が行われるのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
神国から砂漠に行く為の関所がある。
要塞都市としての機能も備えている過剰な砦なのだが、歴史的に重要な事でもあったのだ。
砂漠の民との戦が合ったのではなく、イグミサル皇国との戦である。
砂漠からの進行は数十年ないが、皇国の為の防衛の為の砦であったのだが、意外な発展も遂げていた。
貿易都市としての発展である。
実は神国から小国に移動するには関税はないが、商売で移動するのには掛かる。
よって逆な事も当然あるのだが、小国から神国に入る関税は、べらぼうに高い。
十倍は違うのは痛いのだが、更に痛いのはお布施を取られる事である。
お布施も一度切りではない。
神国に居てる間は何度でもお布施を払い続けなくてはいけない。
義務として決まっており、神国に来てお布施が出来ないのは、背信者として忌み嫌われる。
不浄な金を神国で吐き出し、清めて元の国に戻り働く事が大事な事と言ってるのだ。
信者にとっては神聖な行為だが、信者意外は凶悪な行為として見ていた。
他国での信者の大半が犯罪スレスレの商売をしており、裏ギルドと繋がりを持つ者ばかりだからである。
真面目な商人もいるので、質が悪くなってしまう。
しかし、ずる賢い者は関税がない砂漠を抜けて神国に入るのだ。
過去から砂漠の民から取らないが、税を取らないになり、砂漠からの者からは取らないになったようだが、ずる賢い者は砂漠を通って商売をしている。
関税がかからない関所こそ、この砦の真骨頂であり都市として育ってしまったのだ。
重要な拠点なので教会とは一線を引いており、教会からの支配が薄い場所となっていた。
都市の中には教会信徒は1割、砦関係者が5割、信徒意外又は反信徒が4割となっているが、憎しみ合ってる訳ではない。
仲良く共存しており、今も発展している。
その為に、多くの商売とオアシスの民、他国の諜報員が通るのである。
国内でも失敗した人が通る場所とも云われている為、神国から防衛では重要であり、人的に居ては腐敗する場所なので、この状況が守られている。
“イルミナルティ”と呼ばれているのは、国として重要だからか。
信徒よりも国に忠誠を持った者が集まる場所なのだから。
ひっきりなしに人の出入りがあるわけでもない。
この中で、砦側から砂漠へと、慌てて騎兵が六騎でたのは昼前の事である。
馬を走らせたのは、人が倒れたからだ。
髪の長い小さな子が砦付近で倒れたのを、警戒していた兵が軽く報告をしたのだが、運良く優しい兵長がそれを重くとらえて兵を向けたのだ。
子供が救われただけなら良かったのだが、それで終わらなかったのだ。
教会から救われた子供を差し出す様に書簡が届いた為である。
オアシスの水位が下がったからだ。
水が減ることはあったが、使っただけ減ったままなのは、初めての事ではないが、長期に渡って減ったままはなかった。
オアシスで水位が戻らない事は、枯れる事に繋がり、オアシスの危機なのだ。
大きなオアシスだと、危機が鈍くなるのだろうが、幸いとこの砂漠には大きなオアシスはない。
その分、危機管理は敏感なのである。
他の国に逃げる考えがない、オアシスの民はある一定の水位になったらオアシスを捨て、無事なオアシスに移住する掟がある。
生きる為に全員で移動しながら、無事なオアシスに仲間を家族を預けるのだ。
旅に出れる者も決まっており、年寄りや体が不自由な者は移動出来ない。
刻一刻と別れの時が近付いていた。
そして、民族の一斉大移動が行われるのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
神国から砂漠に行く為の関所がある。
要塞都市としての機能も備えている過剰な砦なのだが、歴史的に重要な事でもあったのだ。
砂漠の民との戦が合ったのではなく、イグミサル皇国との戦である。
砂漠からの進行は数十年ないが、皇国の為の防衛の為の砦であったのだが、意外な発展も遂げていた。
貿易都市としての発展である。
実は神国から小国に移動するには関税はないが、商売で移動するのには掛かる。
よって逆な事も当然あるのだが、小国から神国に入る関税は、べらぼうに高い。
十倍は違うのは痛いのだが、更に痛いのはお布施を取られる事である。
お布施も一度切りではない。
神国に居てる間は何度でもお布施を払い続けなくてはいけない。
義務として決まっており、神国に来てお布施が出来ないのは、背信者として忌み嫌われる。
不浄な金を神国で吐き出し、清めて元の国に戻り働く事が大事な事と言ってるのだ。
信者にとっては神聖な行為だが、信者意外は凶悪な行為として見ていた。
他国での信者の大半が犯罪スレスレの商売をしており、裏ギルドと繋がりを持つ者ばかりだからである。
真面目な商人もいるので、質が悪くなってしまう。
しかし、ずる賢い者は関税がない砂漠を抜けて神国に入るのだ。
過去から砂漠の民から取らないが、税を取らないになり、砂漠からの者からは取らないになったようだが、ずる賢い者は砂漠を通って商売をしている。
関税がかからない関所こそ、この砦の真骨頂であり都市として育ってしまったのだ。
重要な拠点なので教会とは一線を引いており、教会からの支配が薄い場所となっていた。
都市の中には教会信徒は1割、砦関係者が5割、信徒意外又は反信徒が4割となっているが、憎しみ合ってる訳ではない。
仲良く共存しており、今も発展している。
その為に、多くの商売とオアシスの民、他国の諜報員が通るのである。
国内でも失敗した人が通る場所とも云われている為、神国から防衛では重要であり、人的に居ては腐敗する場所なので、この状況が守られている。
“イルミナルティ”と呼ばれているのは、国として重要だからか。
信徒よりも国に忠誠を持った者が集まる場所なのだから。
ひっきりなしに人の出入りがあるわけでもない。
この中で、砦側から砂漠へと、慌てて騎兵が六騎でたのは昼前の事である。
馬を走らせたのは、人が倒れたからだ。
髪の長い小さな子が砦付近で倒れたのを、警戒していた兵が軽く報告をしたのだが、運良く優しい兵長がそれを重くとらえて兵を向けたのだ。
子供が救われただけなら良かったのだが、それで終わらなかったのだ。
教会から救われた子供を差し出す様に書簡が届いた為である。
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