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新たなぶんか
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「ナイン様、おはようございます。」
「ナイン様、気持ち良い朝ですね。」
と、まあ聞いた事も無いような事を言われております。
しかも勤勉で実直なオアシスの住民がいます。
遊ぶ概念も昼寝をする人も居ません。
非常に変わってしまった方々です。
保護者の様に接していたメアリは、
「ナイン様、お供を致します。」
と、関わってくるし、友達だったテトは、
「ナイン様、ご機嫌は如何でしょうか?」
と、聞いてくる。他の子供達は、
「ナイン様、ご機嫌麗しゅう存じます。」
と、言います。変です。もの凄い変です。
ナインは一人だけ、背中に冷や汗が湧き出るのを感じる。
「あぁ、元気よー。」
と、集団から外れた。
空から町を見ると、完全に異質な物が出来上がった。〃村〃よりはグレードが下がるが、此処にあるべき物では無かった気がする。
工場でも機械の使用はさせていない。
いずれは機織り等を作り発展も可能にしている。
人口は少ないので、発展には他のオアシスの協力が必要だ。
出来る男や女が出てきて、交流と教育と新しい文化を培う事を祈る。
それはおいといて、アイを探してみた。
人だかりを見れば直ぐに分かるからな。
なんで連絡しないのは、アイの機体に見惚れてしまったからだ。
外から見てるだけで満足できるのは、アイを信用出来ているからだろう。
意外に人に嫉妬していない自分が居るが不思議だ。
わいわいガヤガヤと楽しそうに話しているので、それを肴にレモンティーを飲む。
飲み物はコーヒーでも紅茶でも日本茶全般に中国茶など数有る中でレモンティーが好きだ。しかも、甘酸っぱいのが好きなのです。
レモンティーは紅茶にレモンを入れた物となるが、レモン汁を入れれば良いので物を入れて欲しくない派と言う面倒な人だ。
それに角砂糖を三個入れて飲むのが好きなのです。
お恥ずかし。
甘党か!と云われると、甘いのも辛いのも好きですよ。
飲み物で辛いのはNGですね、苦いのに訂正です。
良く匂いを嗅いでとかありますが、口に含んだ時に広がる味が好きなんです。
付け合わせはクッキーでも饅頭でも何でもござれです。
トンガラシ煎餅とか密かにはまり処なんですが、他人に受け入れられないのも自覚してます。
アイがもみくちゃになりながら、対応を丁寧にしている姿は絵の様に、映画の様に感じながら見れる。
飽きたら晴れた空を見ていれば良いもんだ。
さて、向こうでも稼働しているがアイ機体からAIが仕込まれた機体に変わっているので、現在は箇所には機体はあるが、村や町を歩く事はないそうだ。
ここ、青のオアシスにアイの分体を出すかと思えば、使役された悪魔達が走り回っている。
教師、指導、神殿の手入れを悪魔主導で親切丁寧に行われている姿はシュールでしかない。
でも、平和なら良いじゃないか。
ボーとしてる?......
あっ!
神国あったわ!忘れていたよ。
でも、少し良いよね?
だが、住民は違っていた。
神様が道端にテーブルと椅子やティーを取り出して、お茶を楽しんでいる様を見てしまうが無視をしていたのだ。
神だから粗相があってはならないとは思っても、女の子認定も変わらず、お子ちゃま認定されたままなのだ。
そんな子がお茶を優雅にしているのはシュールでしかなかった。
見て見ぬ振りをしなくては、どうしようもないのである。
本当にどうすれば、笑わない様に過ごせるのか。
それが住民の悩みであったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イルミナ神国は南に山脈がそびえ立ち人の侵入を拒んでいた。東と北には海があり、西には砂漠と小国が在るだけだが、小国からの貿易が国の財政の一端になっている。
だが、収入の90%をお布施で賄っているのだ。
国としての神国は貧しい。
だが、教会としての神国は豊かであった。
文化レベルも中世ヨーロッパよりも酷い状態の中でも国民は神を信じて、酷い仕打ちも我慢していた。
教会に入る事が全てであり、国はもう成り立っていなかったのだ。
元の国が成り立たないから教会に助けを求め、国民を取られ税を取れず、兵も集まらない状況が長年続き誰も改善が取れない程であった。
爵位の存在は有るものの、国民と対して代わらない認識であり、殆どが名誉だけの存在となっていた。
それよりも教会の地位に人は狂信し、熱中していた。
頭が賢い子は教会の学園に入るのがステータスであり、学園からの書簡が来ただけでお祭りの様に盛り上がってしまう。
誰もが教会に入る事を目指し、入れない人が農業を支え働き次の世代に希望を託していた。
そうしてこの国は成り立つ事になっていた。
だが、国としての教会は腐っていた。
人を罠に嵌めて闇に落とし、疑心暗鬼で化かし合いながら教会は存在した。その教えは海を越えて数多の国へと広まってはいた。
この国は神の教えを教えていた教会が守っていた。
教会の神こそ真実であり、正義なのだ。
「ナイン様、気持ち良い朝ですね。」
と、まあ聞いた事も無いような事を言われております。
しかも勤勉で実直なオアシスの住民がいます。
遊ぶ概念も昼寝をする人も居ません。
非常に変わってしまった方々です。
保護者の様に接していたメアリは、
「ナイン様、お供を致します。」
と、関わってくるし、友達だったテトは、
「ナイン様、ご機嫌は如何でしょうか?」
と、聞いてくる。他の子供達は、
「ナイン様、ご機嫌麗しゅう存じます。」
と、言います。変です。もの凄い変です。
ナインは一人だけ、背中に冷や汗が湧き出るのを感じる。
「あぁ、元気よー。」
と、集団から外れた。
空から町を見ると、完全に異質な物が出来上がった。〃村〃よりはグレードが下がるが、此処にあるべき物では無かった気がする。
工場でも機械の使用はさせていない。
いずれは機織り等を作り発展も可能にしている。
人口は少ないので、発展には他のオアシスの協力が必要だ。
出来る男や女が出てきて、交流と教育と新しい文化を培う事を祈る。
それはおいといて、アイを探してみた。
人だかりを見れば直ぐに分かるからな。
なんで連絡しないのは、アイの機体に見惚れてしまったからだ。
外から見てるだけで満足できるのは、アイを信用出来ているからだろう。
意外に人に嫉妬していない自分が居るが不思議だ。
わいわいガヤガヤと楽しそうに話しているので、それを肴にレモンティーを飲む。
飲み物はコーヒーでも紅茶でも日本茶全般に中国茶など数有る中でレモンティーが好きだ。しかも、甘酸っぱいのが好きなのです。
レモンティーは紅茶にレモンを入れた物となるが、レモン汁を入れれば良いので物を入れて欲しくない派と言う面倒な人だ。
それに角砂糖を三個入れて飲むのが好きなのです。
お恥ずかし。
甘党か!と云われると、甘いのも辛いのも好きですよ。
飲み物で辛いのはNGですね、苦いのに訂正です。
良く匂いを嗅いでとかありますが、口に含んだ時に広がる味が好きなんです。
付け合わせはクッキーでも饅頭でも何でもござれです。
トンガラシ煎餅とか密かにはまり処なんですが、他人に受け入れられないのも自覚してます。
アイがもみくちゃになりながら、対応を丁寧にしている姿は絵の様に、映画の様に感じながら見れる。
飽きたら晴れた空を見ていれば良いもんだ。
さて、向こうでも稼働しているがアイ機体からAIが仕込まれた機体に変わっているので、現在は箇所には機体はあるが、村や町を歩く事はないそうだ。
ここ、青のオアシスにアイの分体を出すかと思えば、使役された悪魔達が走り回っている。
教師、指導、神殿の手入れを悪魔主導で親切丁寧に行われている姿はシュールでしかない。
でも、平和なら良いじゃないか。
ボーとしてる?......
あっ!
神国あったわ!忘れていたよ。
でも、少し良いよね?
だが、住民は違っていた。
神様が道端にテーブルと椅子やティーを取り出して、お茶を楽しんでいる様を見てしまうが無視をしていたのだ。
神だから粗相があってはならないとは思っても、女の子認定も変わらず、お子ちゃま認定されたままなのだ。
そんな子がお茶を優雅にしているのはシュールでしかなかった。
見て見ぬ振りをしなくては、どうしようもないのである。
本当にどうすれば、笑わない様に過ごせるのか。
それが住民の悩みであったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イルミナ神国は南に山脈がそびえ立ち人の侵入を拒んでいた。東と北には海があり、西には砂漠と小国が在るだけだが、小国からの貿易が国の財政の一端になっている。
だが、収入の90%をお布施で賄っているのだ。
国としての神国は貧しい。
だが、教会としての神国は豊かであった。
文化レベルも中世ヨーロッパよりも酷い状態の中でも国民は神を信じて、酷い仕打ちも我慢していた。
教会に入る事が全てであり、国はもう成り立っていなかったのだ。
元の国が成り立たないから教会に助けを求め、国民を取られ税を取れず、兵も集まらない状況が長年続き誰も改善が取れない程であった。
爵位の存在は有るものの、国民と対して代わらない認識であり、殆どが名誉だけの存在となっていた。
それよりも教会の地位に人は狂信し、熱中していた。
頭が賢い子は教会の学園に入るのがステータスであり、学園からの書簡が来ただけでお祭りの様に盛り上がってしまう。
誰もが教会に入る事を目指し、入れない人が農業を支え働き次の世代に希望を託していた。
そうしてこの国は成り立つ事になっていた。
だが、国としての教会は腐っていた。
人を罠に嵌めて闇に落とし、疑心暗鬼で化かし合いながら教会は存在した。その教えは海を越えて数多の国へと広まってはいた。
この国は神の教えを教えていた教会が守っていた。
教会の神こそ真実であり、正義なのだ。
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