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本章
ハイ!
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朝を迎えそうだ。
砂漠の地下に天使や悪魔が埋まっており、封印を施されている。
海を隔てて皇国は砂漠を渡るか、北の山を越えて神国に向かわないと悪魔は外に出れないのだ。
管轄範囲が狭いので、外に行くためには申請をして受理して貰わないと他国に入れない。
悪魔に限ってではなく、天使でも出れない規則である。基本になるので特別枠が無い訳でもないが、簡単に出きることではない。
ここの天使や悪魔は手続きがややこしいのだ。
何故なのかと云えば、異世界の名前が着いているのと天使と悪魔に別れているのが、前の世界と違うのだ。
何がと乞われれば、簡単に獣国で天使と悪魔はいましたか?である。
間違った考えは間違った真実を信じてしまう。
だが、長年も信じてしまっている関係上ややこしい解消が出来ておらず、拗らせている。
尚、他の天使や悪魔は関わりたく無いので無視しているが。
砂漠は何故か結界で侵入不可で、北は天使が居て何にも出来ないなだ。
何とも情けない悪魔達である。
さて、砂漠の夜明けは綺麗であった。
個人的に天使と悪魔を倉庫に移して、封印を破壊しておいたので殆ど寝れなかった。
封印を潰せばもとに戻る訳では無いが、土地の改善にはなる。
土地が改善するには数十年はかかるだろう。
水が大地を満たし草花が地を固めやがて木が育ち森になり、動物が増え肥えた土地に成るまでは。
何となく未来が楽しくなり水を出した。
そして転移で戻ったのだが、ナインは思い違いをしていた。
元の世界ではなく、異世界であることを。
テントの二ヶ所で寝ている方々を背に朝食の段取りに入る。
白パンを作ってみよう!が本題だ。
パンを作るために、窯とパンが脹らませる入れ物の設置が先であった。
タネは倉庫にあるし、パンもあるのだが、自分で作りたいのだよ!
しかし、窯から作る時間は無いのが普通だろう。
魔法を舐めるな!と砂を煉瓦に整形して積み上げて乾燥も無しで硬化と繋ぎ合わせる。
窯が完成したら、後はパン焼きの箱にタネを入れて釜に入れる。
イースト菌ももちもちふっくらの仕掛けも出来ている。
魔法で火加減をしたら、完成だな。
次いでだ、朝からきついか分からないがピザも焼く。
先にサイコロステーキ載せで焼く、次はチキンだな。
この発想で次々と焼きまくる。
熱心に休まずにしていたら、
「ナイン、何を作ってるの?」
「あ!おはようございます!メアリさん!」
元気なナインと、汗を流すメアリさん。
良く見るとメアリさんの後ろに子供達が居るし、隠れて大人達も見ていた。
匂いに負けて居るのは子供達だけではないな。
ヨダレを流す子供に笑いながら、
「はははっ!飯は出来てるぞ!後は運ぶだけだが、誰がするのかな?」
「はい!」
と子供も大人も手を挙げて手伝いだす。
倉庫から、いや、何もない所から出来立てのパンを新鮮な野菜を焼いて香ばしい肉を、そしてピザを出していく。
集まった人数に対して二回は運ぶことになる。
地面に置き並べて食事を待っていた。
「先に食べても良いのに。」
「えー、みんな一緒だよ!」
テトの一言は嬉しいが後一回は焼いてる物があるからな。
飲み物を取り出しながら、
「ごめんよ、テト!もう一回釜に戻らないといけないから先に食べて!飲み物も此処に置いておくから!」
「やったー!」
「食べるぞー!」
食いしん坊は我先に食べだして、美味しいを連呼した。
戻りながら楽しくて仕方なかった。
釜を確認して一休みする。
「ナイン、聴きたいのだけど?」
メアリさんが険しい顔をして話してくる。
「どうしました?」
笑顔のままに聞き返す。
「あのさ、アイテムボックスって知ってる?」
「ええ、聞いた事がありますね。」
「うん、カバンとかポーチに付属するのよね。」
「そうですね。」
「それなのに、君は料理を取り出したね?」
「はい。こうして、」
宙から飲み物を出してメアリに差し出す。
メアリは何も言わずに飲み物を受け取り、眺めた。
「凄いと、云う前にどうして出きるのかな?」
「え?」
「アイテムボックスはスキルに無いと聞くし、君は何処から出したんだい?ポーチも使わないで。」
「すごーい!冷静に目の前で起きること見てるなんて!」
手を叩いて喜ぶナインと、分からない顔をするメアリ。
二人に少しの合間ができた。
「お!完成!」
ナインは釜に駆け寄り、サイでピザを取り出した。
美味しそうな匂いが漂う。
ぐぅー。
メアリのお腹から聞こえてきた。
「ご飯を食べてからにしません?」
ナインの提案に赤い顔を高速で縦に振ると、そのままみんなの所に行ってしまった。
ナインは笑顔のまま全てを倉庫にしまって、のんびりとした足取りでむかったのだ。
砂漠の地下に天使や悪魔が埋まっており、封印を施されている。
海を隔てて皇国は砂漠を渡るか、北の山を越えて神国に向かわないと悪魔は外に出れないのだ。
管轄範囲が狭いので、外に行くためには申請をして受理して貰わないと他国に入れない。
悪魔に限ってではなく、天使でも出れない規則である。基本になるので特別枠が無い訳でもないが、簡単に出きることではない。
ここの天使や悪魔は手続きがややこしいのだ。
何故なのかと云えば、異世界の名前が着いているのと天使と悪魔に別れているのが、前の世界と違うのだ。
何がと乞われれば、簡単に獣国で天使と悪魔はいましたか?である。
間違った考えは間違った真実を信じてしまう。
だが、長年も信じてしまっている関係上ややこしい解消が出来ておらず、拗らせている。
尚、他の天使や悪魔は関わりたく無いので無視しているが。
砂漠は何故か結界で侵入不可で、北は天使が居て何にも出来ないなだ。
何とも情けない悪魔達である。
さて、砂漠の夜明けは綺麗であった。
個人的に天使と悪魔を倉庫に移して、封印を破壊しておいたので殆ど寝れなかった。
封印を潰せばもとに戻る訳では無いが、土地の改善にはなる。
土地が改善するには数十年はかかるだろう。
水が大地を満たし草花が地を固めやがて木が育ち森になり、動物が増え肥えた土地に成るまでは。
何となく未来が楽しくなり水を出した。
そして転移で戻ったのだが、ナインは思い違いをしていた。
元の世界ではなく、異世界であることを。
テントの二ヶ所で寝ている方々を背に朝食の段取りに入る。
白パンを作ってみよう!が本題だ。
パンを作るために、窯とパンが脹らませる入れ物の設置が先であった。
タネは倉庫にあるし、パンもあるのだが、自分で作りたいのだよ!
しかし、窯から作る時間は無いのが普通だろう。
魔法を舐めるな!と砂を煉瓦に整形して積み上げて乾燥も無しで硬化と繋ぎ合わせる。
窯が完成したら、後はパン焼きの箱にタネを入れて釜に入れる。
イースト菌ももちもちふっくらの仕掛けも出来ている。
魔法で火加減をしたら、完成だな。
次いでだ、朝からきついか分からないがピザも焼く。
先にサイコロステーキ載せで焼く、次はチキンだな。
この発想で次々と焼きまくる。
熱心に休まずにしていたら、
「ナイン、何を作ってるの?」
「あ!おはようございます!メアリさん!」
元気なナインと、汗を流すメアリさん。
良く見るとメアリさんの後ろに子供達が居るし、隠れて大人達も見ていた。
匂いに負けて居るのは子供達だけではないな。
ヨダレを流す子供に笑いながら、
「はははっ!飯は出来てるぞ!後は運ぶだけだが、誰がするのかな?」
「はい!」
と子供も大人も手を挙げて手伝いだす。
倉庫から、いや、何もない所から出来立てのパンを新鮮な野菜を焼いて香ばしい肉を、そしてピザを出していく。
集まった人数に対して二回は運ぶことになる。
地面に置き並べて食事を待っていた。
「先に食べても良いのに。」
「えー、みんな一緒だよ!」
テトの一言は嬉しいが後一回は焼いてる物があるからな。
飲み物を取り出しながら、
「ごめんよ、テト!もう一回釜に戻らないといけないから先に食べて!飲み物も此処に置いておくから!」
「やったー!」
「食べるぞー!」
食いしん坊は我先に食べだして、美味しいを連呼した。
戻りながら楽しくて仕方なかった。
釜を確認して一休みする。
「ナイン、聴きたいのだけど?」
メアリさんが険しい顔をして話してくる。
「どうしました?」
笑顔のままに聞き返す。
「あのさ、アイテムボックスって知ってる?」
「ええ、聞いた事がありますね。」
「うん、カバンとかポーチに付属するのよね。」
「そうですね。」
「それなのに、君は料理を取り出したね?」
「はい。こうして、」
宙から飲み物を出してメアリに差し出す。
メアリは何も言わずに飲み物を受け取り、眺めた。
「凄いと、云う前にどうして出きるのかな?」
「え?」
「アイテムボックスはスキルに無いと聞くし、君は何処から出したんだい?ポーチも使わないで。」
「すごーい!冷静に目の前で起きること見てるなんて!」
手を叩いて喜ぶナインと、分からない顔をするメアリ。
二人に少しの合間ができた。
「お!完成!」
ナインは釜に駆け寄り、サイでピザを取り出した。
美味しそうな匂いが漂う。
ぐぅー。
メアリのお腹から聞こえてきた。
「ご飯を食べてからにしません?」
ナインの提案に赤い顔を高速で縦に振ると、そのままみんなの所に行ってしまった。
ナインは笑顔のまま全てを倉庫にしまって、のんびりとした足取りでむかったのだ。
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