175 / 253
本章
閑話 あくまのそんざい
しおりを挟む
イグミサル皇国で本来暗躍しているはずの悪魔はーいや、悪魔達は恐れていた。
大抵な事は先にも言ったが、堕天や悪魔として産まれ方は様々ある。
殆どが挫折の者が多いし、怨念の集まりが巨大になってもいる。
だから人に不幸を願うのは、今は昔の事。
殆んどの悪魔と云われている悪魔にはパソコンを持っているのだ。
パソコンが無い悪魔は必死に悪魔の本分を果たそうと天使の領域に迫りもした。
まあ、大抵砂漠の呪いによって阻まれているのだが。
で、持っている悪魔は、依存している。
ネットゲーム、ネットサーフィン、ネット警備、コメラー、等々。
日がな一日をネットに費やしていた。
特にゲーム依存の悪魔が多くて実務等の厄災は減ってしまっていた。
これが悪魔の実態である。
アイは積極的に動いていた。
ゲーマー程度の実力なのかの選別に時間を要したのは、ご愛敬である。
何故なら悪魔だけでも千差万別の如くおり、その数だけでも貴族系だけで数万もいるし、悪魔を集めれば数億はいる事になる。
皇国の人口に対して悪魔の数に負けてしまっているのだ。
その為に不可能な事と思われるが、ネットワークを支配したアイにとって、既に細部に至るまで悪魔の所在を確認していた。
その為の選別であり、マスターに有益があるのかが問題である。
しかし、困った事も発覚したのだ。
悪魔が要るのに天使が居ないのである。
天使と悪魔の戦争の弊害が出ていたのであるが、悪い事ばかりではなかったのである。
悪魔しか居ないから、悪魔の有志で悪より人を守るダークヒーローみたいな存在も判明したのだ。
その為に判別も区割り時間がかかっていた。
ナインと別れて肉体(?)を有してのスカウト作業に数日の作業となるのは、気合いが入っているからだろう。
但し、アイによる判別と判断と選別は苛烈に行われた。
別れて数分で悪魔達に天使が本来する業務をさせたのである。
悪魔の選別では数万体の存在が消えていた。
悪魔らしい悪魔は生きた気持ちも無く、怖がって地下に潜るもアイに見つかるのである。
悪事や何を指導や示唆も囁きまで見つかり、悪魔のはずが恐怖を抱く存在になっていた。
悪魔の存在意義が脅かされたのである。
しかし、アイは知っていた。
悪魔は沢山要るのに存在が大きいのが偏る事態となっている現在が間違っている事を、またネトゲにハマり仕事をサボる阿保を。
悪魔の暗黒時代が始まっていた。
逃げ惑う悪魔、怯える悪魔、嵐を過ぎ去る事を願う悪魔等を嘲笑うかのように、全員に等しく悪夢を植え付けたようだ。
但し、記入しとくが悪魔と魔族の関係があるかと言われれば否定できる。
この世界において魔族の本来の種族名は“魔力が特化した人族”である。
人間或いは人族は、“特化無しの人族”か“筋力が特化した人族”もあるが、特人族や筋人族など呼ばれるだけで恥ずかしいと感じて人族になっているが、魔族って格好良いねとなっただけなのである。
魔族と人族は同じ種族である。因みに、獣族や長寿族等は人族とは違うのだが、交配可能である。
と言ってもハーフが多い訳ではない。
民族が交わっただけで、好きになるのと結婚は別物なのだろうか。
冒険者では多種族でパーティーを組むのが多い。
例えば、男が五人と、女が一人の他人がパーティーを組んで居るとする。
男が人族なら女は獣族に、男が獣族なら女は人族となる。
これがこの世界の常識なのだ。
本来の常識を壊す存在はマスターだけであり、この小説もマスター主体であるのだから当然になるが、常識はあってないものだから。
だが、ナインには理解していない話しだとも言っておこう。
話を戻すが、悪魔にとって本来の役目に戻る事になれる者と逸脱する者に別れる。
逸脱者はナインの部下に、戻る者は世界に散る事になる。
どちらにせよ、悪魔の本来の役目は護られる事になる。
護られる・・・・・・のか?
大抵な事は先にも言ったが、堕天や悪魔として産まれ方は様々ある。
殆どが挫折の者が多いし、怨念の集まりが巨大になってもいる。
だから人に不幸を願うのは、今は昔の事。
殆んどの悪魔と云われている悪魔にはパソコンを持っているのだ。
パソコンが無い悪魔は必死に悪魔の本分を果たそうと天使の領域に迫りもした。
まあ、大抵砂漠の呪いによって阻まれているのだが。
で、持っている悪魔は、依存している。
ネットゲーム、ネットサーフィン、ネット警備、コメラー、等々。
日がな一日をネットに費やしていた。
特にゲーム依存の悪魔が多くて実務等の厄災は減ってしまっていた。
これが悪魔の実態である。
アイは積極的に動いていた。
ゲーマー程度の実力なのかの選別に時間を要したのは、ご愛敬である。
何故なら悪魔だけでも千差万別の如くおり、その数だけでも貴族系だけで数万もいるし、悪魔を集めれば数億はいる事になる。
皇国の人口に対して悪魔の数に負けてしまっているのだ。
その為に不可能な事と思われるが、ネットワークを支配したアイにとって、既に細部に至るまで悪魔の所在を確認していた。
その為の選別であり、マスターに有益があるのかが問題である。
しかし、困った事も発覚したのだ。
悪魔が要るのに天使が居ないのである。
天使と悪魔の戦争の弊害が出ていたのであるが、悪い事ばかりではなかったのである。
悪魔しか居ないから、悪魔の有志で悪より人を守るダークヒーローみたいな存在も判明したのだ。
その為に判別も区割り時間がかかっていた。
ナインと別れて肉体(?)を有してのスカウト作業に数日の作業となるのは、気合いが入っているからだろう。
但し、アイによる判別と判断と選別は苛烈に行われた。
別れて数分で悪魔達に天使が本来する業務をさせたのである。
悪魔の選別では数万体の存在が消えていた。
悪魔らしい悪魔は生きた気持ちも無く、怖がって地下に潜るもアイに見つかるのである。
悪事や何を指導や示唆も囁きまで見つかり、悪魔のはずが恐怖を抱く存在になっていた。
悪魔の存在意義が脅かされたのである。
しかし、アイは知っていた。
悪魔は沢山要るのに存在が大きいのが偏る事態となっている現在が間違っている事を、またネトゲにハマり仕事をサボる阿保を。
悪魔の暗黒時代が始まっていた。
逃げ惑う悪魔、怯える悪魔、嵐を過ぎ去る事を願う悪魔等を嘲笑うかのように、全員に等しく悪夢を植え付けたようだ。
但し、記入しとくが悪魔と魔族の関係があるかと言われれば否定できる。
この世界において魔族の本来の種族名は“魔力が特化した人族”である。
人間或いは人族は、“特化無しの人族”か“筋力が特化した人族”もあるが、特人族や筋人族など呼ばれるだけで恥ずかしいと感じて人族になっているが、魔族って格好良いねとなっただけなのである。
魔族と人族は同じ種族である。因みに、獣族や長寿族等は人族とは違うのだが、交配可能である。
と言ってもハーフが多い訳ではない。
民族が交わっただけで、好きになるのと結婚は別物なのだろうか。
冒険者では多種族でパーティーを組むのが多い。
例えば、男が五人と、女が一人の他人がパーティーを組んで居るとする。
男が人族なら女は獣族に、男が獣族なら女は人族となる。
これがこの世界の常識なのだ。
本来の常識を壊す存在はマスターだけであり、この小説もマスター主体であるのだから当然になるが、常識はあってないものだから。
だが、ナインには理解していない話しだとも言っておこう。
話を戻すが、悪魔にとって本来の役目に戻る事になれる者と逸脱する者に別れる。
逸脱者はナインの部下に、戻る者は世界に散る事になる。
どちらにせよ、悪魔の本来の役目は護られる事になる。
護られる・・・・・・のか?
0
お気に入りに追加
905
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!
八神 凪
ファンタジー
勇者パーティに属するルーナ(17)は悩んでいた。
補助魔法が使える前衛としてスカウトされたものの、勇者はドスケベ、取り巻く女の子達は勇者大好きという辟易するパーティだった。
しかも勇者はルーナにモーションをかけるため、パーティ内の女の子からは嫉妬の雨・・・。
そんな中「貴女は役に立たないから出て行け」と一方的に女の子達から追放を言い渡されたルーナはいい笑顔で答えるのだった。
「ホントに!? 今までお世話しました! それじゃあ!」
ルーナの旅は始まったばかり!
第11回ファンタジー大賞エントリーしてました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる