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第二十三話 スノーグース家の血筋
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※種明かしゾーンです。
23話・24話は少し説明が多くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
・・・・・
アリシアが現実を受け入れられずにいると、コンコンッと控えめなノックの音が響き渡る。
「奥様……少しよろしいでしょうか」
「ヨゼフですね。どうぞ……」
温かい紅茶と焼き菓子を持ったヨゼフが、部屋に入ってくる。その顔は、いつになく深刻そうだ。
「どうぞ、おかけになってください」
「では失礼して……」
ソファに腰掛けたヨゼフは、ため息を吐きながら中指で眼鏡を直した。
「お察しかと思いますが……ユリウス様の件です。奥様は、ユリウス様をご存知ですか?」
「はい。社交界で何度かお見かけした事があって……。王の弟君の息子……つまり、王の甥っ子ですよね。私の元婚約者である、ロイ王子の従兄弟にあたるはずです」
膝の上で寝ているブルーベルをベッドに横たえて、アリシアもヨゼフの向かい側に腰を下ろす。
「その通りです。ご存知なら、話は早いですね。いつか奥様には話さなければならないと思っていましたが……」
ヨゼフは一旦言葉を区切り、紅茶のカップに口をつけてから言った。
「実は旦那様は……ロイ王子の兄なのです。ですから、ユリウス様も従兄弟ということになります」
「レイモンド様が、ロイ様の兄……!?」
アリシアの心臓が、ドクンと大きく音を立てた。
「ええ。一番上のお兄様にリチャード様がおられますから、立場としては第二王子になりますね」
アリシアの中で、これまでのことが思い出される。
前の「アリシア」の時から、ユリウスはこの屋敷に頻繁に出入りしていた。その時は彼が誰なのか知らなかったが、従兄弟だから遊びに来ていたのだろう。
今朝レイモンドがロイのことを呼び捨てにしていたのも、兄弟だから。思えばリチャードもロイも、顔形が似ている。そして、髪色も。
──本当に、旦那様は第二王子なのね。
何とも言えない感情が、アリシアの胸に広がった。
「でも……何故レイモンド様はここに? 王家を名乗らず、辺境伯としてスノーグース領にいらっしゃって……。あ! 待ってください、この屋敷には旦那様のお父様……先代の領主がいらっしゃったはずでは!? 王ではなかったはずですけれど……」
「ああ……混乱するのは分かります。順を追って説明しますね」
ヨゼフは姿勢を正し、コホンと軽く咳払いをした。
「先代の領主様は、レイモンド様の本当の父親ではありません。スノーグース家の当主達には、直接的な血の繋がりはないのです。代々氷の呪いを持つ者がこの家に迎えられ、家督を継ぐことになっています」
「そんな……」
やはりあの絵本に書かれていたことは、事実なのか。アリシアは息をする事も忘れ、ヨゼフを見つめた。
「公にはされていませんが……王家には時々、氷の呪いを持つ者が生まれます。一代に最低一人は。呪いが発動するのは五歳の誕生日からで……呪いの子だと分かると、王家はスノーグース領にその子を追いやり、存在は秘匿されます」
「だから王家で子供の存在が公表されるのは、五歳からなのですね。呪いの子は公表されず、生まれていなかったことになると……」
「そうなんです。ですから、旦那様も呪いが発覚した五歳の頃から、この屋敷に引き取られたことになります」
レイモンドから、幼少期や両親の話はほとんど聞いた事がない。当たり前のように、この屋敷で生まれ育ったのだと思っていたが……。
考え込んでいたアリシアは、ハッと口に手を当てた。
「……まさか、お嬢様……ブルーベル様も?」
尋ねる声が、震えてしまう。
「……はい。ブルーベル様も、旦那様の本当のお子さんではありません。リチャード様……第一王子の娘で、旦那様の姪っ子にあたりますね」
「なんてこと……」
ブルーベルは、アリシアのベッドの上でスヤスヤと寝息を立てている。
レイモンドは、本質的には優しい人間だ。それなのに、何故ブルーベルが怯えていたか。何故「お父さま」と呼べなかったのか……。それは、本当の親子ではなかったからなのだ。
ぎこちない二人のやり取りが、ようやく腑に落ちた気がした。
「こんな……こんなに小さい、愛しい子を、リチャード様は見放したということですか? レイモンド様も、王家からいないものとされているなんて……」
アリシアの目から、涙が溢れ出してくる。
ある日突然、呪いがあると分かり、誰も自分に触れなくなる。制御出来ない呪いの力に戸惑っていると、この寒くて真っ白な辺境の地へと追いやられるのだ。親から捨てられて心の傷を負い、人の温もりも知らぬまま……。
「旦那様は、お嬢様は……どれほど辛かったことでしょう。たった五歳の身で、耐えられるものではありませんわ」
「ええ、そうでしょう……。ですから、先代もその前の領主様も、固く心を閉ざしていたと聞きます。形だけの親子であっても、会話はほとんどなかったとか……」
懐からハンカチを取り出し、ヨゼフも目元の涙を拭った。
「呪いの子がいつ生まれるか、誰にもわかりません。ですから王家は、旦那様に『妻を迎えるように』と命ずるのです。結婚もしていないのに、スノーグース家に突然子供が増えるのは変ですからね」
「そういうことなのね……」
王家からの命令ならば、レイモンドが幾度も妻を迎えているのも納得がいく。本人も、妻も望んでいない結婚が、長く続かないというのも。
一通り説明を終え、ヨゼフは涙で濡れた眼鏡を拭きながら部屋を出て行った。
(世間的には、呪いはスノーグース家に代々受け継がれるものとされていた。まさかそれが、王家の子供達だったなんて……。)
整理しきれない頭のまま、アリシアは小さく息を吐いた。
(でも……それでも、何故メイドの「アリシア」が殺されたのか分からないわ。旦那様の正体も知らなかったアリシアが、王家の障害となるとも思えないけれど……。)
アリシアはもう一度、あの絵本を開いた。
23話・24話は少し説明が多くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
・・・・・
アリシアが現実を受け入れられずにいると、コンコンッと控えめなノックの音が響き渡る。
「奥様……少しよろしいでしょうか」
「ヨゼフですね。どうぞ……」
温かい紅茶と焼き菓子を持ったヨゼフが、部屋に入ってくる。その顔は、いつになく深刻そうだ。
「どうぞ、おかけになってください」
「では失礼して……」
ソファに腰掛けたヨゼフは、ため息を吐きながら中指で眼鏡を直した。
「お察しかと思いますが……ユリウス様の件です。奥様は、ユリウス様をご存知ですか?」
「はい。社交界で何度かお見かけした事があって……。王の弟君の息子……つまり、王の甥っ子ですよね。私の元婚約者である、ロイ王子の従兄弟にあたるはずです」
膝の上で寝ているブルーベルをベッドに横たえて、アリシアもヨゼフの向かい側に腰を下ろす。
「その通りです。ご存知なら、話は早いですね。いつか奥様には話さなければならないと思っていましたが……」
ヨゼフは一旦言葉を区切り、紅茶のカップに口をつけてから言った。
「実は旦那様は……ロイ王子の兄なのです。ですから、ユリウス様も従兄弟ということになります」
「レイモンド様が、ロイ様の兄……!?」
アリシアの心臓が、ドクンと大きく音を立てた。
「ええ。一番上のお兄様にリチャード様がおられますから、立場としては第二王子になりますね」
アリシアの中で、これまでのことが思い出される。
前の「アリシア」の時から、ユリウスはこの屋敷に頻繁に出入りしていた。その時は彼が誰なのか知らなかったが、従兄弟だから遊びに来ていたのだろう。
今朝レイモンドがロイのことを呼び捨てにしていたのも、兄弟だから。思えばリチャードもロイも、顔形が似ている。そして、髪色も。
──本当に、旦那様は第二王子なのね。
何とも言えない感情が、アリシアの胸に広がった。
「でも……何故レイモンド様はここに? 王家を名乗らず、辺境伯としてスノーグース領にいらっしゃって……。あ! 待ってください、この屋敷には旦那様のお父様……先代の領主がいらっしゃったはずでは!? 王ではなかったはずですけれど……」
「ああ……混乱するのは分かります。順を追って説明しますね」
ヨゼフは姿勢を正し、コホンと軽く咳払いをした。
「先代の領主様は、レイモンド様の本当の父親ではありません。スノーグース家の当主達には、直接的な血の繋がりはないのです。代々氷の呪いを持つ者がこの家に迎えられ、家督を継ぐことになっています」
「そんな……」
やはりあの絵本に書かれていたことは、事実なのか。アリシアは息をする事も忘れ、ヨゼフを見つめた。
「公にはされていませんが……王家には時々、氷の呪いを持つ者が生まれます。一代に最低一人は。呪いが発動するのは五歳の誕生日からで……呪いの子だと分かると、王家はスノーグース領にその子を追いやり、存在は秘匿されます」
「だから王家で子供の存在が公表されるのは、五歳からなのですね。呪いの子は公表されず、生まれていなかったことになると……」
「そうなんです。ですから、旦那様も呪いが発覚した五歳の頃から、この屋敷に引き取られたことになります」
レイモンドから、幼少期や両親の話はほとんど聞いた事がない。当たり前のように、この屋敷で生まれ育ったのだと思っていたが……。
考え込んでいたアリシアは、ハッと口に手を当てた。
「……まさか、お嬢様……ブルーベル様も?」
尋ねる声が、震えてしまう。
「……はい。ブルーベル様も、旦那様の本当のお子さんではありません。リチャード様……第一王子の娘で、旦那様の姪っ子にあたりますね」
「なんてこと……」
ブルーベルは、アリシアのベッドの上でスヤスヤと寝息を立てている。
レイモンドは、本質的には優しい人間だ。それなのに、何故ブルーベルが怯えていたか。何故「お父さま」と呼べなかったのか……。それは、本当の親子ではなかったからなのだ。
ぎこちない二人のやり取りが、ようやく腑に落ちた気がした。
「こんな……こんなに小さい、愛しい子を、リチャード様は見放したということですか? レイモンド様も、王家からいないものとされているなんて……」
アリシアの目から、涙が溢れ出してくる。
ある日突然、呪いがあると分かり、誰も自分に触れなくなる。制御出来ない呪いの力に戸惑っていると、この寒くて真っ白な辺境の地へと追いやられるのだ。親から捨てられて心の傷を負い、人の温もりも知らぬまま……。
「旦那様は、お嬢様は……どれほど辛かったことでしょう。たった五歳の身で、耐えられるものではありませんわ」
「ええ、そうでしょう……。ですから、先代もその前の領主様も、固く心を閉ざしていたと聞きます。形だけの親子であっても、会話はほとんどなかったとか……」
懐からハンカチを取り出し、ヨゼフも目元の涙を拭った。
「呪いの子がいつ生まれるか、誰にもわかりません。ですから王家は、旦那様に『妻を迎えるように』と命ずるのです。結婚もしていないのに、スノーグース家に突然子供が増えるのは変ですからね」
「そういうことなのね……」
王家からの命令ならば、レイモンドが幾度も妻を迎えているのも納得がいく。本人も、妻も望んでいない結婚が、長く続かないというのも。
一通り説明を終え、ヨゼフは涙で濡れた眼鏡を拭きながら部屋を出て行った。
(世間的には、呪いはスノーグース家に代々受け継がれるものとされていた。まさかそれが、王家の子供達だったなんて……。)
整理しきれない頭のまま、アリシアは小さく息を吐いた。
(でも……それでも、何故メイドの「アリシア」が殺されたのか分からないわ。旦那様の正体も知らなかったアリシアが、王家の障害となるとも思えないけれど……。)
アリシアはもう一度、あの絵本を開いた。
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