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15話 友達の家に行こう
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「よし、ミミル帰るか」
「そうねーどっか寄る?」
そんな事を話ながら廊下を歩いていると、調度ヘリックが教室から出てくる所だった。
「ヘリック、いま帰りか?」
「ああ、二人共。今日はどうやら妹が遊びに来るらしくてね、その迎えに」
「はぁー、妹いたのか」
「?うんいるよ、二人共、時間があるなら紹介したいんだけどいいかな?」
「俺は構わんよ、ミミルは?てミミル?」
隣のミミルを見ると口をパクパクさせながら「姫様が来る?私達を?」とか言ってる大丈夫かコイツ……。
しょうがないのでミミルをほっぺを手で挟み、グニグニとほぐしてやった。
「うまむにょ……てっ、なにするのよ!」
「お前が逝っちまってたから」
「だ、だって……何でコウタは平気なのよ……」
全く友達の妹に会う位なんともないだろうに。
「あ!お兄様!」
「やぁ、ミリー久しぶりだね」
豪華な馬車から降りて来たのは偉く可愛い子だった、もしかしてコイツの家系はイケメンと美少女しかいないのでは?
「お兄様、この方達は?」
「紹介するよ、こちらの女性はミミル・ランドール伯爵、そしてこっちがコウタだ」
「私はミリー・ギルバルド第三王女でございます、ランドール伯爵、コウタさんよろしくお願い致します」
「ミミルで大丈夫ですよ、ミリー王女殿下」
「ふふ、では私もミリーでいいですよミミルさん?」
「ではミリー様で」
「ふふ」
「コウタ?どうかしたのかい?」
「………」
あれ?第三王女?妹?………まじ?
やっべ、ヘリックってガチの王族か!どうしよう、今更か?いやでも、うおおおお!どうしよぅぅぅぅ!
「えっと、私がなにか気にさわる事を?」
「!いやいや、とんでもない!」
「どうしたんだい?コウタらしくない」
「あのさ……」
「うん?」
「ヘリックお前、本当に王族だったんだ……」
「………信じてなかった?」
「いやだって!王族がこんな王都から離れた所の学園に来るなんて思わないじゃん!なんかどっかの有名所の貴族なのかな~位にしか思わないじゃん!」
そう捲し上げるとヘリックは苦笑、ミミルは呆れ、ミリー様と護衛の騎士は呆然、俺は焦っていた。
「落ち着いた?」
「おう、すまん……」
「コウタがヘリック様に普通に接してたのは勘違いしてたからなのね……」
「それは、ほら……もういいじゃん、ね?」
「ぷっ……楽しい人達ですねお兄様」
「うん、僕の大切な友達さ」
「で、ヘリックこの馬車どこに向かってるの?」
「僕の家だよ、ほらあれ」
「ん~……でっか」
「う~ん、やっぱり大きいよね、僕一人にこんな立派なのはいらないって言ったんだけど……」
ヘリックの家らしい立派な屋敷が見えた、それこそ一瞬領主の屋敷かと思う位の家だ。
「お帰りなさいませ、ヘリック様」
「うん、ありがとう」
執事とメイドが出迎えてくれた。
マジの執事とメイドだぁ……魔法以上に感動してるかも………
「あ~……」
「どうかしたかい?」
「この二匹をどうしようかなって」
バックの中にはメイルとレックスが気持ち良さそうに寝ている、それを見たミリー様が目を輝かせながら言った。
「連れて行っても大丈夫ですよね!お兄様?」
「うん、大丈夫だよ」
「そっか、よかった」
執事の人がドアを開けてくれるとそこには外観に負けない位の空間があった、イメージとしてはバイオ1の屋敷みたいな内装だ。
「あ、あのコウタさんこの子達触っても?」
「ええ、別にいいですよ」
「ありがとうございます!わー、ふわふわ……」
幸せそうに二匹と戯れ始めた、二匹も楽しそうだし平気だろう。
「……この紅茶美味いな」
「へぇ~コウタ紅茶の味なんてわかるの?」
「細かい感想は言えないけど美味いか不味いか位はな?」
「よかったよ、これで不味いなんて言われたらどうしようかと思ったよ」
「全然そんな風には見えないけどな……」
一緒に出されたケーキも美味しかった。
「それにしても、ミリー様は動物が好きなんですね」
今のミリー様は二匹と一緒にベットで添い寝をしてだらしない顔をしている。
「ふへへ……は!そ、そうですね動物は好きですよ、それとコウタさんお兄様を呼び捨てなんですから私もミリーでいいですよ?」
「お、そうかじゃあミリー宜しくな」
「た、躊躇わないのですね……」
「ヘリックに対して色々やったからな、今更呼び捨て位なんともないさ」
「開き直ったとも言えるわね………」
「おう、みんなも気楽にしていいぞ」
「あんたに敬意を表すところなんて無いけどね」
「なに?少なくてもミミルの胸には敬意を……」
「燃やすぞ」
「すんません」
「二人は随分仲良くなったね」
「まぁな~」
「そんな風に見えます?」
「うん、見えるよ………そうだ、コウタこの後体を動かしたいとは思わないかい?」
「なんだよ、突然……どっちでもいいけど」
「そうか、僕の護衛の騎士と模擬戦なんてどうかなって」
「え?別にいいけど」
「よかったよ、ルーフェス準備をしといて」
「ありがとうございます、ヘリック様、コウタ殿」
「は、はぁ……?」
「コウタ……」
「どうしたミミル」
「あの人が誰だか知ってる?」
「知らん」
「ルーフェス、近衛の副隊長だよ」
「ふぉ?」
「うん……頑張ってねコウタ」
マジですか………
「そうねーどっか寄る?」
そんな事を話ながら廊下を歩いていると、調度ヘリックが教室から出てくる所だった。
「ヘリック、いま帰りか?」
「ああ、二人共。今日はどうやら妹が遊びに来るらしくてね、その迎えに」
「はぁー、妹いたのか」
「?うんいるよ、二人共、時間があるなら紹介したいんだけどいいかな?」
「俺は構わんよ、ミミルは?てミミル?」
隣のミミルを見ると口をパクパクさせながら「姫様が来る?私達を?」とか言ってる大丈夫かコイツ……。
しょうがないのでミミルをほっぺを手で挟み、グニグニとほぐしてやった。
「うまむにょ……てっ、なにするのよ!」
「お前が逝っちまってたから」
「だ、だって……何でコウタは平気なのよ……」
全く友達の妹に会う位なんともないだろうに。
「あ!お兄様!」
「やぁ、ミリー久しぶりだね」
豪華な馬車から降りて来たのは偉く可愛い子だった、もしかしてコイツの家系はイケメンと美少女しかいないのでは?
「お兄様、この方達は?」
「紹介するよ、こちらの女性はミミル・ランドール伯爵、そしてこっちがコウタだ」
「私はミリー・ギルバルド第三王女でございます、ランドール伯爵、コウタさんよろしくお願い致します」
「ミミルで大丈夫ですよ、ミリー王女殿下」
「ふふ、では私もミリーでいいですよミミルさん?」
「ではミリー様で」
「ふふ」
「コウタ?どうかしたのかい?」
「………」
あれ?第三王女?妹?………まじ?
やっべ、ヘリックってガチの王族か!どうしよう、今更か?いやでも、うおおおお!どうしよぅぅぅぅ!
「えっと、私がなにか気にさわる事を?」
「!いやいや、とんでもない!」
「どうしたんだい?コウタらしくない」
「あのさ……」
「うん?」
「ヘリックお前、本当に王族だったんだ……」
「………信じてなかった?」
「いやだって!王族がこんな王都から離れた所の学園に来るなんて思わないじゃん!なんかどっかの有名所の貴族なのかな~位にしか思わないじゃん!」
そう捲し上げるとヘリックは苦笑、ミミルは呆れ、ミリー様と護衛の騎士は呆然、俺は焦っていた。
「落ち着いた?」
「おう、すまん……」
「コウタがヘリック様に普通に接してたのは勘違いしてたからなのね……」
「それは、ほら……もういいじゃん、ね?」
「ぷっ……楽しい人達ですねお兄様」
「うん、僕の大切な友達さ」
「で、ヘリックこの馬車どこに向かってるの?」
「僕の家だよ、ほらあれ」
「ん~……でっか」
「う~ん、やっぱり大きいよね、僕一人にこんな立派なのはいらないって言ったんだけど……」
ヘリックの家らしい立派な屋敷が見えた、それこそ一瞬領主の屋敷かと思う位の家だ。
「お帰りなさいませ、ヘリック様」
「うん、ありがとう」
執事とメイドが出迎えてくれた。
マジの執事とメイドだぁ……魔法以上に感動してるかも………
「あ~……」
「どうかしたかい?」
「この二匹をどうしようかなって」
バックの中にはメイルとレックスが気持ち良さそうに寝ている、それを見たミリー様が目を輝かせながら言った。
「連れて行っても大丈夫ですよね!お兄様?」
「うん、大丈夫だよ」
「そっか、よかった」
執事の人がドアを開けてくれるとそこには外観に負けない位の空間があった、イメージとしてはバイオ1の屋敷みたいな内装だ。
「あ、あのコウタさんこの子達触っても?」
「ええ、別にいいですよ」
「ありがとうございます!わー、ふわふわ……」
幸せそうに二匹と戯れ始めた、二匹も楽しそうだし平気だろう。
「……この紅茶美味いな」
「へぇ~コウタ紅茶の味なんてわかるの?」
「細かい感想は言えないけど美味いか不味いか位はな?」
「よかったよ、これで不味いなんて言われたらどうしようかと思ったよ」
「全然そんな風には見えないけどな……」
一緒に出されたケーキも美味しかった。
「それにしても、ミリー様は動物が好きなんですね」
今のミリー様は二匹と一緒にベットで添い寝をしてだらしない顔をしている。
「ふへへ……は!そ、そうですね動物は好きですよ、それとコウタさんお兄様を呼び捨てなんですから私もミリーでいいですよ?」
「お、そうかじゃあミリー宜しくな」
「た、躊躇わないのですね……」
「ヘリックに対して色々やったからな、今更呼び捨て位なんともないさ」
「開き直ったとも言えるわね………」
「おう、みんなも気楽にしていいぞ」
「あんたに敬意を表すところなんて無いけどね」
「なに?少なくてもミミルの胸には敬意を……」
「燃やすぞ」
「すんません」
「二人は随分仲良くなったね」
「まぁな~」
「そんな風に見えます?」
「うん、見えるよ………そうだ、コウタこの後体を動かしたいとは思わないかい?」
「なんだよ、突然……どっちでもいいけど」
「そうか、僕の護衛の騎士と模擬戦なんてどうかなって」
「え?別にいいけど」
「よかったよ、ルーフェス準備をしといて」
「ありがとうございます、ヘリック様、コウタ殿」
「は、はぁ……?」
「コウタ……」
「どうしたミミル」
「あの人が誰だか知ってる?」
「知らん」
「ルーフェス、近衛の副隊長だよ」
「ふぉ?」
「うん……頑張ってねコウタ」
マジですか………
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