少年補助士のお仕事日記〜いつか冒険者になるために〜

空見 大

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「──何も近隣の魔猪の主まで狩らなくても良かったんじゃないですか?」
「まぁその内また何処からか湧いてくるし、お金にもなるから良いじゃないか。ムートは心配してくれているのか?」

あの後結局7体の魔猪の討伐に加え、その魔猪を引き連れていた別種の主まで倒してしまったディアーナにたいしてムートは心配そうな表情を浮かべながらそう問いかける。
彼女にしてみれば造作もないことなのかもしれない、だがムートの常識化してみれば今日一日の戦闘はそれなりのパーティーが事前準備をしながら一週間ほど時間をかけて行うようなものだ。
一日でこれだけの仕事量をこなすのはオーバーワークといっても過言ではない。
既に街に帰ってきているので周囲を警戒する必要はないはずだが、今までにない程貴重な魔石や素材を大量に持っているムートとしては気が気ではない。

「心配もしますよ。専属になってディアーナさんに死なれるのが困るのは勿論ありますが、そんな事は無視してもディアーナさんには死んでほしくありません」
「そうか。ムートは意外と女たらしだな」
「僕から一番程遠い言葉ですよそれ? とりあえずこれ換金してきますね」

朝の行動をみて何か思うところがあったのか、冒険者組合の外でディアーナを待たせたムートは鞄を持って組合の中へと入っていく。
組合の扉は夜中以外は基本的に開きっぱなしなので、外で待たされていたとしてもムートの背中は良く見える。
冒険者にあこがれる辺りはどこにでもいる一般的な少年であるが、補助士としての役割を理解し己の我を殺してその役を遂行できるだけの徹底ぶりはその夢に対する覚悟というものが感じられてディアーナとしてはみていて飽きない。
改めて何も問題なく専属契約が組めてよかったな、などど思いつつふとディアーナは珍しくできた欲しいものの事を考える。

(やはり何度か見てはいたが、あの魔法道具マジックアイテムかなり便利だな。私も欲しいなぁ…でもああいうの高いしなぁ)

ムートが持っている魔法道具は親からもらった遺品だとは聞いているが、相当冒険用の道具に金銭をかけていたのか持っているアイテムはディアーナの実家にあったものと遜色ないものも多い。
そんなアイテム類の中でもあの鞄だけはディアーナの実家にあったものよりも更に高性能で、分かるものにそれを売りつければ質素に暮らせばそれから働かずともよくなる程度の金銭は得られるだろう。
それほど高性能なものを手に入れる必要はないわけだが、女性として生きていくうえで必要なものはムート相手に見せるのもなんだかなという気持ちなので出来ればプライベート用として一つくらいは欲しいものだ。

(財布の紐は現状ムートのものだ、それは納得しているし私の浪費癖も酷いのはわかっているから文句を言うつもりはこれっぽいもない。だがなぁ……)

実家であれば値段も聞かずに好きなものを変えたのだが、独り立ちしているいまとなってはさすがにそこまで甘えるわけにもいかない。
兄弟は自分一人だけというわけでもないのだ、ディアーナ一人のわがままでお爺ちゃんを困らせてしまうのはできれば避ける必要がある。
なんとかして解決できないかとディアーナが頭を働かせていると、ふとその肩に手が載せられた。
視線の先にいるムートはいまだに愛想のない受付嬢と会話をしている、そうなるとムート以外の誰かだろうと当り前の思考をしながらディアーナはその手の主を確かめるために振り返った。

「──ディアーナちゃん。朝の事は考えてくれた?」
「えっと、丁重にお断りしたと思っていたんですが」
「時間が経てば変わる考えだってあるだろう? どうだい俺たちと一緒にパーティーを組むと言うのは。補助士の件だが仕方がないからそのまま雇っても良いと考えている」

まず一つ、ディアーナの中で怒りの線が引きちぎれた。
はらわたが煮えくり返る程の感情ではあるが幸いフードで相手にこちらの顔は見えていない、今日ばかりはこの煩わしいフードも役に立ってくれている。
話しかけてきた男の名前は――何だったか。
興味のないことを覚えていられるほどディアーナも暇ではない、屈強な四人組の男たちを前にしておびえる様子もなく、これ以上付きまとわれるのは面倒だとばかりにディアーナは男の腕を払いのけた。

「これ以上、私の機嫌を損ねないでください。あの子は私が選んだ子です、貴方は私の敵なのですか?」

敵だと口にしたらその瞬間に張り倒す、それくらいの意思を込めて言葉を口にしたディアーナにたいして男の方は愛想笑いを浮かべる。

「なっ、はははっ。そんなガチになるなよ、悪かったって。だが数日の付き合いだろ? 何故あんな小僧に執着を──」
「──二度と小僧と呼ぶな殺すぞ」

男の手首を握りしめ、みしりと骨が軋む音を聞きながらディアーナは堪忍袋の緒が切れたのを感じ取る。
ディアーナが最も許せないのはお気に入りを傷つけられることだ、ディアーナが最も大切なものを傷つけるのであればそれは敵以外の何物でもない。
痛みで膝を折り声も出せないでいるリーダーを助けようとディアーナに挑もうとする他の冒険者達だが、街中で剣を抜くこともできない彼らではどう頑張ってもディアーナの脅威にはなりえない。
一瞥されただけで動けなくなるのだからその戦力差は果てしなく、またその程度の実力で自分と行動を共にしようとしている冒険者たちに改めて殺意も沸く。

「あの子は私が目をつけていたんだ、黙ってお前らは踵を返せ。そして二度と私の前に現れるな、いいな?」
「お、覚えてろよ! 俺達にこんな屈辱を…許されると思うなよ!」

腕を離され声を出す余裕ができたのか負け惜しみを口にした男をみてディアーナは鼻で笑う。
こういった手合いの人物は一つの街につき一人は決まって居るのだ、もはや笑うしかない。
ムートに手を出されても困るので腕の一本くらいはへし折っておくか、そう思いながら男に近づこうとしたディアーナは気配を感じてそれを辞めすこしおびえたふりをする。

「──許されないとどうなるのでしょうか。金札パーティー…酒場の妖精でしたっけ? もちろん全員の名前も覚えています。彼女に手を出せば組合も貴方達を助けてはくれないでしょうね」

やってきたのは急いで書類を終わらせてディアーナの元へ来ようとしていたムートだ。
何やら受付嬢の顔色が急激に悪くなっていくので何があったのかと後ろを振り返ってみれば、屈強な男たちに絡まれているディアーナの姿が目に入ったのである。

「引くぞお前ら」

組合の権力の前には一従業員でしかない冒険者というのは何とも貧弱なものだ、先ほどよりも気力のこもっていない言葉で撤退を口にした冒険者たちはこちらを振り返ることもなく去っていく。
残ったのは微笑を浮かべるディアーナのみ、なんだかしてやられた気持ちになりながらムートは怪我がないか確認する。

「大丈夫ですか?」
「ああ、助けてくれて嬉しいよ。ありがとうムート」
「構いませんよ、本当は僕の力なんかいらなかったでしょう?」
「そんな事ないさ、私だってまだまだ子供。大人の男に囲まれれば恐怖もする。贅沢を言うのなら組合がではなく、君が直接私を庇ってくれても良かったんだけどね?」

こちらに向かってきている組合の人間を手で静止し、こちらに来ないようにしながらディアーナはムートにそう語りかける。

「残念ながら僕ではあの人達に勝てませんから」
「そっか、それは残念だ。なら至急なんとかしないとな」
「なんとかって、無茶言いますね。そんなこと言われても僕じゃ到底無理ですよ」

自信なさげにしてそう口にするムートをみて、これはいい機会だとディアーナは思い立つ。
丁度いつかはムートを強化するべきであると考えていたのだ、この機会にムートを一人前に仕上げるのも悪くはない。
そうなると何とかしてムートをその気にさせる必要があるだろう、そしてディアーナにはムートをやる気にさせる秘策があった。

「本当に諦めているのかい? ムート、私と専属になった上で後からではあるが一つだけ約束だ。私に嘘はつかないで欲しい」
「ついたらどうなるんですか?」
「私が悲しい…それだけだ。専属を切るつもりはないし、変なことに利用されても嫌だからね。君の善意に付け込ませてもらうよ」

まずは自分を盾にしてムートに約束を取り付けさせる。
これでディアーナを失ってもいいと思っているのであれば残念ながら読み違いが発生しているので、保険として契約破棄だけはできないようにしつつムートの本心を引き出すための言葉を投げかけた。

「それで、本当に納得しているのかい?」
「──してるわけないじゃないですか。僕がどれだけの思いで強くなろうとしているのか、ディアーナさんは知っているんですか?」

そうするとムートは面白いくらい単純に連れてしまう。
貴族と喋ったこともなく、周りにいる大人を信用せず生きてきた彼は案外簡単にこうして言葉を引き出すことができる。
年相応と言ってしまえばそれまでだが、意外とこういうことが簡単に通じてくれるのはディアーナとしては非常にやりやすくてありがたかった。
言葉さえ引き出してしまえば後は本心から彼の事を信じていることを相手に感じさせれば、それだけでムートは期待に答えようと頑張ってくれるだろう。

「知っているよ。嘘じゃない、そんな目をしないでくれ。一階にあった使い古された木刀、手の形に表面が擦り切れてしまうほどに振られていた。あれは並大抵の努力じゃないことくらい私でもわかる」
「趣味悪いですよ、人の私物を勝手に見るなんて。しかもアレ隠してありましたよね?」
「私の目は凄いって事だよ、今日の報酬金はどれくらいだった?」
「これが全部です」

隠してあったとしてもディアーナとて武の道を歩むもの、多少やる気を出して探れば大事にしてる道具をどこに置くかくらい簡単にわかる。
手渡された報奨金を見てみればディアーナからみてもそれなりの金額が入っていた、通常の冒険者ならば半年くらいはゆったりとできるだろうし、農民などであれば年単位で暮らしていけるだろう。
もし足りなければ今からでも追加で何頭か倒しに行く予定ではあったが、どうやら何とかなりそうだと判断したディアーナはムートに一つ提案する。

「うん、これくらいあれば大丈夫かな。昨日は家にそのまま帰ったけれど、どうだい? ちょっと寄り道をしていこうじゃないか?」
「寄り道ですか?」
「ああ、きっと楽しいものになるとも」

/

場所は変わって冒険者組合とは反対側の工業地帯。
装備品を扱う店ではなく装備を作る店に出向いたムートたちは、入り組んだ工業地帯の更に奥にある小さな店にやってきていた。
看板も出ておらず扉は外部からの人間を拒むようにして固く閉ざされている、そんな場所にムートを連れてきたディアーナはためらうムートを引っ張りながら「お邪魔するよ」と一言口にすると許可もとらずにどんどん奥へと入っていく。
表からは想像もつかないほどに広い空間にムートが驚いていると、置くから鉄が入った靴特有の鈍い足音が聞こえてくる。

「ここは……」
「よく来たなディアーナ嬢、こちらの子は?」

ディアーナの事を嬢呼ばわりするという事はおそらく顔見知りなのだろう。
作業を終えたばかりなのか帽子を脱ぎタオルを首にかけているその人物は、赤い短髪から流れ落ちてくる汗を邪魔そうに拭き取ると近くに置いてあった椅子にどかりと座った。

「私の専属補助士ムート君だ。今日はムート君の装備を整えようと思ってね」
「僕の装備ですか!?」
「そう。これから強い魔物と戦うのならいろいろと必要になるだろう? ここの親方は私が小さい頃からの知り合いなんだ、腕は確かだよ」

てっきり自分の装備を頼みに来たのだとばかり思っていたムートとしては、いきなり自分の話に切り替わったので驚くばかりである。
下から上までじっくりとムートを見つめた親方と呼ばれた人物は納得したのか渋い笑みを浮かべながら手を差し出した。

土精霊ドワーフのライフリィ・アークだ、よろしくな」

土精霊とは亜人種に分類される、人ではないが人と同じく考え行動する種族の一員。
亜人とは魔物が産まれた時から現れ始めた種族とされており、人間の多様性が表れた種族であるとも言われているが、1000年も前の話なので正確な書類は残っておらずそんな仮説が今となっては世論となっていた。
赤い髭と赤い髪、赤い目に豪胆な性格と物語に出てくる土精霊とほとんど変わらないそんな人物にどこかワクワクしながらムートは差し出された手を強く握る。

「どうもご丁寧に、私の名前はムート、ただのムートです。よろしくお願いします」

たまに街で他の亜人種を見かける事はあったものの、工業区にほとんど来ないムートは土精霊に出会うのは初めてである。
極めて手先の器用な彼等はムートの知り得る限り最高の鍛治師と言われている、そんな人物に依頼を頼むと言う事はそれなりに金銭もかかると言う事で、そこまで思考を動かしてムートの財布の紐はキツく縛られた。

「──ってそれはそれとして装備なんてお金もかかりますし、まだいりませんよ」
「本当にそうかい? 君が冒険者を目指している以上は、いつかは必要になってくる。それならいま、早いうちに用意しておいた方がいいだろう」

確かに冒険者を目指しているとは口にしたが、いまだ銀札に届くかどうかといった程度のムートでは剣を買ったところで使いこなせず終わってしまうだけだ。
高価な武器を買うことを渋るムートに対してなんとか買わせようとするディアーナ、そんな構図にもう一人の人物が参入してくる。
側で面白そうに会話を眺めていたアークだ。

「なんだ坊主、冒険者を目指しているのか?」
「はい。いまは補助士として活動していますが」
「ガッハッハ! 面白い、気に入ったぞ。だが冒険者を目指すだけならもう慣れるだろう? 補助士の資格は銅札程度の依頼ならば受けられるだろうに」

確かに補助士の仕事は体力テストなどもあって、冒険者組合でいうところの銅札にあたる任務なら個人でこなすことも許されている。
だが銅札の依頼など雑用や薬草の採取がほとんど、危険な依頼は銀札以上からなので街に住んでいる人間を適当に捕まえても出来るような任務しかない。
依頼の難易度が気に入らないと言うわけではないが、そんな銅札の冒険者になったところでムートの目指している高みはもっと遠いところにあるのだ。

「それじゃあ意味がないんです。僕がなろうとしているのは童話の中にしかいない英雄、最高位冒険者の更に高みを目指しているんです」

英雄と言う言葉はかつて魔王を倒したとされる勇者と同じか、はたまたそれ以上に責任が伴う言葉である。
英雄になろうとして英雄になれた人物などこの世にいない、英雄は産まれながらにして英雄であって、その立ち振る舞いが周囲に英雄であると呼ばせてしまうのだから。
だがムートは自らの意思で英雄になることを望んだ、それはとても困難な事ではあるがそれを無条件に無理だと断じてしまうには惜しいほど、ムートの目には覚悟が宿っている。

「──嘘ではないわな、ディアーナ嬢が連れてくると言う事は尋常じゃない覚悟はあるんだろう。夢を語るのは誰にだって許されている権利だ、それに文句を付けるのはわしの主義にも反する」

肯定とも取れる言葉を発しながら、だが土精霊の言葉は続く。

「だが作った剣を預けるかどうかはまた別だ、ディアーナ嬢。悪いが借りるぞこの坊主を」
「ご自由にどうぞ、私はこうなることも分かっていましたし」

がしりとムートの肩を掴んだアークに対し、ディアーナは当然だとばかりに頷く。
彼女がここにムートを連れてきた時点でこうなることを分かっていたのだろう、口に出した事をさも知っていたかのように言うのはどうかと問われるとアークもなんとも言えないが、それくらいには長い付き合いなのだ。
外へとムートはを連れ出したアークは、すみの方に置いてあった剣を一本ムートへと手渡す。

「ほら、これを貸してやる」

手渡されたのは鉄製の長剣、兵士などがよく使っているそれに似た剣は切ると言うよりは壊す事に特化している。

「適当に作っただけの長剣だがまぁ使えない事はない、それでこの岩を切ってみろ」

そう言いながらアークが奥の方から引っ張り出してきたのは、魔鉱と呼ばれる魔物が多く存在する地域でよく見られる鉱石の一種。
強度や耐久性ともに土地によってピンキリではあるが、鉄より硬いことが殆どであり最高級の武具素材として用いられている。
アークが持ってきたのはそんな魔鉱の結晶体、縦1メートル横50センチ程度のそれはかなり大きな魔鉱だ。

「これって……魔鉱の結晶体ですか?」
「よくわかったな、さすが補助士だ。これをかち割る──のは流石に無理だな、ディアーナ嬢ならまだしも体も出来てないお前さんじゃ無理だ。そうだな、半分くらいこれに切り込みを入れられたら武器を作ってやろう、それもとびっきりにいいやつをな」

そもそもの話傷をつけられるかどうか怪しいところなのだが、武器を作ってくれるための条件であると言うのならばムートがそれに従わないわけにもいかない。
鉄の武器で鉄よりも硬いものを切る場合、必要なのはその剣を持つ人物の腕前だけである。

「この魔鉱をですか?」
「ああ。ディアーナ嬢に教えて貰えばまぁできん事はないだろう、期間は一ヶ月。それまでに出来なかったら他の鍛冶屋を当たるんだな」

こだわりを持つ者が多い鍛冶屋の例に漏れず、アークにそう告げられたムートは今の自分では到底達成不可能な目標を前にして覚悟を決める。
それがディアーナがお膳立てしムートが受けるべき試練なのだろうと考えた結果だ。

「分かりました。やってみます」
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