クラス転移で神様に?

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青年期:極東鬼神編(12月更新予定)

鬼の神

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「いつにもまして急ね。何があったわけ?」

 衝撃の言葉を口にしたエルピスに対し、至極まっとうな疑問を投げかけたのはアウローラである。
 エルピスの思い付きは別に今に始まった話では無いが、セラからの情報を受けてそのような決断に至ったのであれば何らかの理由があるはずだ。
 一応この島についてはある程度の情報を得られたとはいえ、まだ鬼神に対して手を出せるほどの情報は手元にないはずである。
 向こうから呼ばれているのだから相手に会わないわけにもいかないが、それでも急いては事を仕損じるという事を分かっていないエルピスではないだろう。

「これはオフレコなんだけど、鬼神の後継者が反乱を起こそうとしててさ。どっちが悪いかいまのところ判断付かないから俺が直接会って判断付けて来いってセラが」
「そんな軽いノリで会っていい相手なの鬼神って」
「わかんないけどこれ以上うろちょろして相手が喧嘩打ってくるのを待つのも性に合わないからいいかなって。ニルもいるし戦力的に問題もないからね」

 鬼神の戦力がどの程度かエルピスは詳しく知らないが、少なくとも海神より強いという事はないだろうと予測していた。
 種族的に強い鬼人達の神なのだから鍛冶神よりは強いだろうが、期待値見積もっても精々破壊神の信徒2人分くらいの戦力として考えるのが妥当なところだとエルピスは考えていたのだ。
 ニルが居れば少なくとも互いが逃げる時間は稼げるだろうし、鬼神以外に同程度の強さの物が居たとしてもレネスやセラの救援が来るくらいまで時間を稼ぐくらいは特に問題ない。

「エルピス様鬼神様のところ私も行くです?」
「トコヤミは穂叢ほむらさんと一緒にお留守番だよ、後でセラ達が来るからそれまで家から出ないでね」

 敵の目的がトコヤミである可能性が高い以上、さすがに鬼神の目の前に彼女を連れていくわけにもいかない。
 連絡した時点でセラには穂叢ほむらからの情報を共有してあるので、エルピスが出立したらすぐにセラが代わりにトコヤミを守りにやってきてくれるだろう。
 準備を早急に整えいつでも出られるようにしているエルピス達に対し、焦ったような声音で声をかけたのは鬼神の力を知っている穂叢ほむらだった。

「……本当にあの人のところに行くんですか? 自殺行為です」
「大丈夫ですよ、ちょっとお話してくるだけですから。トコヤミ、後は任せたよ」

 自らが神であることを説明し十分な勝算のもと行う行動であることを説明してもよかったのだが、説明したところで彼女の安心を拭えないだろうと判断したエルピスはトコヤミに全てを任せて転移魔法を起動する。
 鬼神の場所に大まかに目安は付いているがピンポイントで飛べるほどには位置を把握できているわけではない。
 都のはるか上空に転移したエルピス達は、上空から鬼神がいそうな場所に目星をつけていた。

「あの山とか怪しいけど、あそこは?」
「あれは鬼神の後継者がいる山だね。多分向こうの方なんだけど……」

 エルピスが指を指した先にあるのは都の中でも一際栄えている歓楽街。
 人々がごった返している中で鬼神を探すことはかなり難しく思えたが、エルピスが探していることを鬼神側も察している。
 瞬きのような時間ではあったが確かに神の気配を出した鬼神。

「居たな。あの屋敷か」
「アウローラ僕から離れないでね」
「頼んだわよニル」

 転移魔法で屋敷の中に直接出向いても良かったのだが、何が仕掛けられているか分からない以上は下手に転移をせずに正面から行くのがいいだろう。
 そう考えたエルピスは屋敷の前まで転移する。

「誰だ貴様!」
「鬼神の客だ。邪魔するなら退けて行くよ」

 全身を鎧に包み訓練を終えているだろう兵士達は並大抵のことでは驚かないのだろう。
 だが神の客人であると言う言葉とそれを裏付けるだけの圧力を前にして少しも動くことができず、そんな彼等の間を素通りしてエルピス達はどんどんと屋敷の奥へと入っていく。
 街の中を探すのとは違い屋敷のようなところまで近寄って仕舞えばあとは気配に近づいていくだけでお互いの距離は徐々に縮まっていく。
 扉を押し開け部屋へと入れば、晴れて鬼神と真っ正面での初対面だ。

「よく来たなぁお前が龍神エルピス・アルヘオか」

 アケナの仇でありトコヤミの父。
 この世界の鬼達を滑る鬼の神、最強の鬼がそこには座っていた。
 赤黒い長髪を無造作に下ろし人を食っていない方がおかしいような大きな牙を見せながら、ぎょろぎょろと髪と同じ色の視線を泳がせている様はまさに鬼のそれである。
 人よりも遥かに巨大な体格もさることながらその体を纏う気配は神特有の異質視を感じさせ、恐怖心を煽るのにはこれ以上ないほどの存在だと言えるだろう。
 よほどの大酒呑みなのか酒樽ほどもある大きなとっくりを直接口に運びながら、半分ほどを一気に平らげて見せた。

「この酒はお前が作ったと聞いた……悪くない味だ」
「それはどうも、神の舌でも満足し出来るって触れ込みで売りに出すよ。そんで? 用事ってのはなんなわけ?」
「まぁ座れ、お前にとっても悪い話じゃない」

 相手との交渉はすでに始まっている。
 同じ神同士なのだから下手に出れば間違いなく相手に舐められる。
 そのことをわかっているからこそ警戒しているエルピスに対し、鬼神は自然な流れで座ることを勧めててきた。
 椅子なども特にはなく鬼神も床に座っているのでそういう文化なのだろう。
 そこに関して特に文句があるわけではないがいまエルピス達が入ってきたのは出入り口側であり、鬼神がいるのは部屋の奥側、つまり上座である。

「なら遠慮なく」

 そう言いながらエルピスは魔法を使って先ほど自分が入ってきた側の一面の出入り口を空間ごと世界から断絶する。
 他の面もあるので別に密室になったわけではないが、これで上座下座は無くなったわけだ。

「クソガキが……随分と見栄を張るもんだな」
「嫁の前でくらい貼りますよそりゃあ。裏でコソコソ手を引いてるチキンにはこれくらいしないとね」
「ちょっとちょっとエルピス! ここには交渉に来たんでしょ!! 喧嘩してどうすんの!」

 あまりの物言いをするエルピスを嗜めようとするアウローラだったが、エルピスはそれを手で制する。

「俺がここにきた理由はただ一つ、アンタが俺の敵かどうかそれを見極める為だ」
「ゆうじゃねぇかクソガキ、それで俺はどっちだってんだ?」
「敵だよ。破壊神の信徒になった首輪のついた奴隷相手に仲良しこよしで手を結ぶと本気で思う?」

 膨れ上がるは両者の魔力。
 闘気とも言っていいそれは質量を持って部屋の中を蹂躙し、一定以下の魔力を持たざる者達を強制的に絶命させるほどの力を持つ。
 闘う気がないと口にしていたエルピスの言葉は部屋に入る前までは嘘ではなかった。
 だが破壊神の信徒が持つ特有の嫌な気配、それを身体中から醸し出している目の前の男を相手にして仲良しごっこをする方がエルピスからしてみれば不可能なことだ。
 いつのまにか完全武装を終えているエルピスとニル、その対面では同じく武装に身を包む鬼神の姿。
 一触即発どころかすでに導火線に火はつけられており、火薬に触れるまでの束の間のそんな瞬間に。
 アウローラがまさかの両者の間に割って入る。

「ダメよエルピス!!!」

 神同士の戦闘の間に入るなど正気の沙汰とは思えない。
 即座に障壁を鬼神とアウローラの間に展開したエルピスは、彼女の手を引いて自分の方に引き寄せながら部屋の空間自体を拡張して鬼神から距離を取る。

「何考えてんのアウローラ! 危ないよ!?」
「鬼神がわざわざこのタイミングで喧嘩を売ってきたのはそれが向こうのメリットになるからよ! ニルだって分かってるでしょ?」
「……分かってるけど殴っちゃった方が早くない?」

 必死になって止めるアウローラの意を理解できるニルは少し短絡的な思考をしていた。
 現状判明している状況のみで絞るなら、鬼神がエルビス達に戦闘を仕掛けるかけることに対してメリットというのが存在しない。
 エルピスとニルを倒せると言う自信があるのであれば話は別だが、すでに破壊神の信徒を撃退している上に神との戦闘経験がある二人を前に2対1の戦闘を普通挑む物だろうか。
 いま目の前にいる鬼神は確かに戦闘狂いのような風貌こそしているが、かつては狡猾にも領土を奪うタイミングを見計らいそれを実行してのける計画力を持つ。
 さらに付け加えるのであればアウローラは穂叢ほむらからの話を聞いて、もしかすれば反乱を扇動したのは鬼神なのではないかとすら思っていた。
 思い過ごしであるのならそれでも構わないが、わざわざ隠せば良いものをエルピスが見て即座に喧嘩を売るほどに怪しい雰囲気を漂わせて登場する男を素直に信用しろと言う方がアウローラには難しい。

「ここでエルピスが鬼神を殴ればそれこそ国際問題よ。魔王としてこれから大成する手前のエルピスはいまが一番足元が不安定なんだから、下手に外部に話が漏れるのは不味いわ」
「なんで雑魚を連れ回してるのかと思えば……外務担当か。面倒な女だな」
「いまの状況はこの宝珠で録画済みよ。そっちから殴りかかってくるならお好きにどうぞ」

 睨みを聞かせる鬼神だったが、アウローラはそんな彼の目線になんら怯えることはなくむしろ胸を張って屈しないことをアピールしていた。
 エルピスの虎の意を借りて調子に乗った一般人かとも思っていた鬼神だったが、そんなアウローラの姿の前には少々たじろぐほかはない。
 潜ってきた修羅場の数に裏打ちされた胆力は崩すのに相当な手間暇がかかることを鬼神は知っていた。

「用意周到なこった。ならまぁいいか、それなら予定変更だ」

 重たい腰を持ち上げて立ち上がり、エルピス達を気にする素振りもなくのそのそと歩いた鬼神はおもむろに窓を開けて外の景色を見る。
 先程上空から見た時と変わらず一通りが激しいその通りは、上空からとは違って一人一人の顔がよく見えた。
 生活を営む物達の姿は人のそれと大差はなく、文化に違いこそあれど確かに生きている人達である。

「鬼とは何か、分かるかクソガキ」
「──種族だろ? 亜人で人より強く体格が良くてツノが生えてる。神がそんなこと聞くなんてなんのつもりだ?」
「やっぱりお前ら大陸の人間はそんなもんか。浅い、浅すぎる。一度だけ教えてやるよ、俺達鬼は卑怯で卑劣でそして──」

(──逃げるッ!!)
 鬼神がいい終わるより前にエルピスの身体は咄嗟に攻撃反応を取っていた。
 幾千万回セラやニル、レネスといった強者達と繰り返してきた特訓がなしたその反応はまさに神技と言えるだろう。
 先程よりももっと素早くアウローラとの間に割って入り、権能を用いて攻撃を仕掛けようとしたエルピスに若干遅れてニルも援護に入る。
 だがそんな二人の行動を予測していたかのように鬼神は既に行動を始めていた。
 彼が向かった先は窓の外ではなくエルピスが広げた側の何もない領域の方、逃げ場のない方へと鬼神が逃げた理由がわからず数コンマ遅れたエルピスの元に鬼神が放った何かが飛んでくる。
 破壊神との信徒と戦った経験で障壁を信じるべきではないと理解しているエルピスは、その攻撃を普段から考えれば随分と大きな体の動きで回避。
 時間のロスになるとは理解していたがいまは自分だけではなくニルもいるので多少のロスは目をつぶれる範囲だ。
 そう考えていたエルピスの後ろでまた周囲の状況を把握できているアウローラが叫ぶ。

「エルピス街が!!!」

 アウローラの言葉が言い終わるのと同時にエルピスの背後で大爆発による耳を痛めるほどの音が鳴り響く。
 窓の外へと飛び出ていったその何かは爆風を巻き上げながら鬼人達の街を破壊している。
 自分が1万発喰らおうともどうこうなるような攻撃ではなく、ただの爆発系の魔法に属する何かに警戒するまでもない。
 そう考えそうになってエルピスは先ほどの窓の外から見せられた景色を思い出す。
 楽しそうな家族、これから幸せな家庭を築くだろう男女、まだ世界を何も知らない幼い子供、そんな者達がごった返していたはずだ。
 そんな場所にあれを? エルピスが避けただけで十発以上。
 そして先ほどの爆発はまだ一発目の──

「さっきの続きだが俺ら鬼は最強なんだよ。分かったか大陸の神もどき、カッコいい神様でいたいならせいぜい救ってやるんだな」

 続いて放たれるのは百を超える先ほどと同じような火の玉。
 拡張した空間内で全て撃ち落とすことは可能だが、それをすれば間違いなく鬼神に逃げられてしまうだろう。

「エルピス!! 僕に任せて君は外を!!!」
「任せた!!」

 こうなった時の二人の行動は早い。
 窓の外へとアウローラを連れて飛び出したエルピスは、瞬時に被害者全員を転移魔法によって安全なところへと移動。
 その瞬間にアウローラが氷結魔法によって未だ燃え盛る周囲の瓦礫を氷で包む。
 この作業にかかった時間はおよそ5秒、驚異の早業である。

「終わったわエルピス!」
「ニルの方に戻って──!?!?」

 人数有利の状況から同数まで引き摺り込まれた以上、早く戻って人数有利を作るのがエルピス達にとっては最も優先するべきこと。
 龍神の翼を生やし速度を上げて窓から再び突っ込んだエルピスは、想像していたよりも早く自分の体に衝撃が来て驚きに表情が固まる。
 先ほどの空間は半永久的に広げたはずなので窓から入ったところで何かにぶつかるはずがない。
 だというのにぶつかったのは建物の中の家具や柱など様々なもの、そしてアウローラを抱き抱えて飛ぶエルピスは住居を突き抜けて同じく空の上だ。

「ど、どう言うことこれ」
「あれは──」

 疑問の言葉を口にしたエルピスは5キロほど離れた場所の家の窓から、目で追えないほどの速度で鬼神が飛び出して来るのを目にする。
 なぜあんなところから? ニルは一体どうなった?
 そう考えるよりも先に鬼神が出てきた窓から再びエルピスは突入を試みる。
 すると自分が使った魔法の中に飛び込んだ感覚と共に、山のような数の小鬼達を蹴散らして足元全てを血に変えんばかりの暴れっぷりをしたニルの姿が目に映った。
 真正面でニルから逃げるのを難しいと判断して鬼神があの手この手で逃げようとしたのだろう痕跡が見てとれる。

「ニル大丈夫!?」
「大丈夫だよアウローラ、ごめんエルピス逃げられた」
「戻る小屋を間違った俺が悪い。ごめんな助けるのが遅れて」

 みたところニルには外傷がない。
 埃一つかぶっていないその姿は戦闘をした後とは到底思えないほどだ。
 だが神との対峙がどれだけのリスクを孕んでいるか知っているだけに、エルピスとしても申し訳なさが際立つ。

「どうやら窓を開けた時に時空を歪めて他の窓と入れ替えてたみたいだね。ここは鬼神の島だし、それくらいできてもおかしくないよ。仕方ない」
「戦ってみてどうだった?」
「破壊神の権能は怖いけどそれ以外は特にかな。腕もいで角へし折ったけどすぐ再生してたし、持久戦にはなりそう」


 チラリと目線を降ろしてみればいくつか鬼神のパーツと思われるものがごろごろと転がっている。
 戦力を削ぐという意味でもエルピスに心理的なダメージを与えるという点においてもニルを攻撃したことは間違いでないのだが、いまだにエルピスが勝ち越すことの出きないニルを相手に戦闘を挑んだのは無知ゆえの無謀だろう。
 引き際を見極めエルピス達が救援に駆けつけるギリギリの時間まで耐えきったのは敵ながらあっぱれではあるが。

「ひとまずセラ達と合流して話をまとめよう」
「この島に来て初日だっていうのに、落ち着く暇なんてあったもんじゃないわね」
「いまに始まった話でもなし、仕方ないよアウローラ」
「せめて帰りに何か買って帰りましょう。お腹すいちゃった」

 こんな緊急事態にも関わらずいつも通りにふるまえるのは、それだけ状況に慣れた証拠だろう。
 小腹をすかせたというアウローラの要望を叶えるためにセラに合流する連絡を出した後、エルピス達は少し離れた商店街へと足を向けるのだった。
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