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幼少期:冒険者組合編
神樹の城
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神樹とは森霊種達が崇拝する木々の頂点に君臨する意思を持たぬ神である。
白い幹に見るものの心によって色を変える葉、数キロにも及ぶ根はその巨大さに道標としても使われている。
この世界が生まれた頃から存在した大木は、かつて森霊種の国の中心で全てを見守る神としてその存在を世界中に知らしめていた。
そんな神木がへし折られたのはちょうど千年前のこと、森霊種が土精霊の手引きによって知らぬ間に鍛治神の夫を殺してしまった時から神木は不滅と思われたその姿を無くしてしまったのである。
だが神木は無くなったとはいえ不滅の存在、森霊種達は折られた神木を用いて白亜の城を作り出したのだ。
何者もにも破られる事は無い白亜の城、罪を犯したことによって作られたその城こ最も奥にある玉座で腰をかけていたのは森霊種の国の女王である。
「…………退屈ね」
そう口にしたのは森霊種の国の女王、アールヴ・オリーべ・エルグランデその人。
頬杖をつきながら神樹の新芽から取れる葉を編んで作られた錫杖に体重をかけている彼女は、退屈そうにして欠伸をする。
森霊種の寿命は平均的に三千から五千年と言われているさらなる寿命を得ている彼女の正確な年齢がいくつなのかもはや覚えている者もいないが、退屈を感じるには十分すぎるほどの時間が彼女の中で流れているだろう事は察することもそう難しく無い。
考えてみれば彼女の人生の中でも一番楽しかったのは神樹が折れた時だ、空一面が火に包まれていたのを見た時はその真新しさに驚き毎年開催しようと提案しかけたほどである。
「女王様、面会者が居るときにそのようなことを口にしてはよろしくありませんよ」
「だって退屈なんだもん。本当は私も喧嘩祭りを見に行きたかったのにさ、なんでまだ行っちゃダメなのかしら」
片膝をつきながら目の前で何かを言っていたそれを無視して、女王は悠々自適にそんなことを口にする。
目の前のそれ──共和国からやってきた使者をアールヴは対処したくてしていたわけではない。
正直言ってアールヴからしてみれば人間など瞬きの間に死んでしまうような種族の事は、よほど面白い人物でもなければ記憶に残ることすらないのだ。
だが国家というものを上手く運用していこうと考えるのであれば、やはり国同士の付き合いというものはしっかりとしなければいけないもので、適当に向こうからの言葉に相槌を打っていたのだがそれも面倒になってしまった。
「そちらの要件は理解しました。限定的ではありますが捜査権を認めましょう、正式な通知は追って知らせます。退出しなさい」
「女王様!」
「いえいえ構いません。ありがとうございました女王よ、それでは」
これっぽちも感謝する気のない感謝の言葉を耳にしながら、アールヴはそうして出ていった人間の姿をつまらないものを見る目で眺める。
王が殺されその調査をするためにやってきたと聞いたからどれほど復讐心に燃えた人間が見られることかと思えば、その目に宿っていたのは明確な下剋上の意思。
空いた席に座るのは自分だという浅ましいまでの考えは数千年他種族を見てきたアールヴからしてみれば隠せていると考える方が不思議なものだ。
去っていく男の背中を見つめながら考えることは、あいつはなんの目的でここにきていたのだろうということだ。
「最高位冒険者エルピス・アルヘオ氏の身柄確保ですか。正直関わりたくない案件ですね、聞けば騎士団から数人勝手に動いたものがいたとか、全く血の気の多いことですね」
「ふむ……なんっか最近妖精や精霊の調子がおかしいんだよね、みんな酔ってるみたいな。いつにも増して神樹の力を感じるしなんかありそうだな」
「なにか…と言いますとそのエルピス氏の事ですか?」
「私の感はなかなか外れないんだよ。いまから会いに行こうか」
「無茶をおっしゃらないでください、渦中の人に会いに行って良い結果が得られるとは到底思えません」
聞けばどうやら事件性のある最高位冒険者を追いかけてやってきたとのこと、アールヴにしてみればどうせ捕まえることなど不可能なはずなのによくそんな面倒な事ができるなというものである。
あの男の用事はその時点でアールヴにとってはつまらないものとなったわけで、次の面白そうな題材であるそのエルピスとやらについて聞いてみれば返ってきた返答は当たり前にそうだろうなというものであった。
「それは確かに。そうだな…、まずは誰か送り込んでみるか。騎士団長を呼んできて」
「了解いたしました」
直接接触するのが難しいというのであれば、次にアールヴが行うのは間接的に接触する手段の模索。
騎士団長という冠こそ被ってはいるものの、もはや女王の便利な使いとして顎で使われているその役職を引っ提げてフルフェイスの騎士がやって来るまでにはそれほどの時間を待つこともなく、片膝を着きながら騎士団長はアールヴの顔を怪訝そうに眺める。
「お呼びでしょうか」
白と緑の特徴的な鎧にその身を守らせて中世的な声音でそう問いかけてきたその声には、確かに忙しいのだからどうでもいい用事だったら怒るという意思が感じられるのだが、アールヴにそれを気にするようなそぶりはない。
「相変わらず来るの早いね、私だったら一月くらいはほったらかしにしちゃうのに」
「あいにく暇をしていない身ですので。それでどのような用事で?」
「分かったわよそんなにせかさないで。人類が何かこの神都で何かをしているのは知っている?」
「把握しています。一部の人類種から彫刻品などを輸入している家系の森霊種たちがその件に対して力を貸しているのも把握済みです」
「把握してくれていて良かったわ、貴女に対して罰を与えるようなことはしたくないもの」
罰とアールヴが口にしたとたんに室内の温度が気が付かない程度ではあるものの明確に下がる。
部屋の中に居るのはメイドと騎士団長とアールヴだけ、なのに温度が下がるという事はメイドか騎士団長か、はたまた両方が罰に対して怯えている証拠だ。
こほんと小さく咳ばらいをしたアールヴは話を続ける。
「要件は一つ。最高位冒険者エルピス・アルへオの身辺調査よ」
「アルへオ……アルへオ?」
「どうかした?」
「いえ、聞いたことのある家名だと思いまして」
「アルへオ家は我等がエルグランデにも居を置く亜人と人類種を結ぶ仲介役です。現状の家長は最高位冒険者イロアス氏、奥様はあの破龍クリム様です」
「なるほどあの二人の子供か、そうなってくると恩を売るのも悪くないわね。今どこにいるかは把握している?」
「……大変申し上げにくいのですが」
自分にしては珍しく話がトントン拍子で進んでいくななどとアールヴが考えていると、ふと騎士団長がその流れをいったん断ち切った。
数千年にも及ぶ長い付き合いでもはや家族といっても差支えのない関係であるというのに、何を言葉に詰まるようなことがあるのだろうか。
そう思いアールヴがメイドに対して目線を向けてみれば、メイドも疑問に思って居たのか首をかしげながら手元にある書類を数枚ぱらぱらとめくり数行文字に目を通すと同じように視線をそらし始める。
「女王として厳命する。知っている情報を吐きなさい」
「はい。現在エルピス・アルへオは騎士団によって身柄を拘束しようとしたもののその直前にやってきた新たな勢力に襲われ重体のため特別病棟で監禁中になっています」
「恩を売るどころじゃないわね」
森霊種の国では基本的に病院というものに寝泊まりするようなことはほとんどないといっていいい。
それは森霊種が薬学知識にたけていることもあるが亜人種ゆえの頑丈さから腹部を貫通したくらいならば、適切な威力環境さえあれば半日ほどで完全に治療が可能だからだ。
そんな森霊種の国で重体と呼ばれるような患者は基本的にもう死んでいる、魔法によって無理やり生かされているだけの存在を森霊種たちは重体者というのである。
アールヴが知っている重体者で生き残ったのは数千年前に臓器の過半数と全身の骨を失い魔法発動に必要な回路系全てもボロボロになっていた幼子くらいで、それ以外の重体者は例に漏れずそのすべてが死んでいった。
仲良くしておいた方がいいと口にしていたその前にそんな事が起きていると、さすがにアールヴもどうしようかと頭を悩ませるくらいのことはする。
最悪の場合は首都で英雄と破龍が暴れ始める可能性すらあるのだ、英雄の方は一般市民を巻き込むような真似はしないだろうが破龍に関しては理性が残るかどうか微妙なところだ。
「とりあえず今すぐ貴方はエルピス氏のところに行ってお詫びと状況説明を、ビアルスは悪いけれど関係者の洗い出しとさっきの申請書を遅らせておいて。私の方でも調べておくわ」
「了解しました」
「そのように」
騎士団長とビアルスと呼ばれたメイドが退出していくのを見送ると、アールヴも足早にその場を後にする。
大地に根を下ろしているのではないかと言われている程に動くのを嫌うアールヴだが、必要に追われてしまっては仕方がない。
重たい腰を上げながら問題解決のために動き出すのであった。
白い幹に見るものの心によって色を変える葉、数キロにも及ぶ根はその巨大さに道標としても使われている。
この世界が生まれた頃から存在した大木は、かつて森霊種の国の中心で全てを見守る神としてその存在を世界中に知らしめていた。
そんな神木がへし折られたのはちょうど千年前のこと、森霊種が土精霊の手引きによって知らぬ間に鍛治神の夫を殺してしまった時から神木は不滅と思われたその姿を無くしてしまったのである。
だが神木は無くなったとはいえ不滅の存在、森霊種達は折られた神木を用いて白亜の城を作り出したのだ。
何者もにも破られる事は無い白亜の城、罪を犯したことによって作られたその城こ最も奥にある玉座で腰をかけていたのは森霊種の国の女王である。
「…………退屈ね」
そう口にしたのは森霊種の国の女王、アールヴ・オリーべ・エルグランデその人。
頬杖をつきながら神樹の新芽から取れる葉を編んで作られた錫杖に体重をかけている彼女は、退屈そうにして欠伸をする。
森霊種の寿命は平均的に三千から五千年と言われているさらなる寿命を得ている彼女の正確な年齢がいくつなのかもはや覚えている者もいないが、退屈を感じるには十分すぎるほどの時間が彼女の中で流れているだろう事は察することもそう難しく無い。
考えてみれば彼女の人生の中でも一番楽しかったのは神樹が折れた時だ、空一面が火に包まれていたのを見た時はその真新しさに驚き毎年開催しようと提案しかけたほどである。
「女王様、面会者が居るときにそのようなことを口にしてはよろしくありませんよ」
「だって退屈なんだもん。本当は私も喧嘩祭りを見に行きたかったのにさ、なんでまだ行っちゃダメなのかしら」
片膝をつきながら目の前で何かを言っていたそれを無視して、女王は悠々自適にそんなことを口にする。
目の前のそれ──共和国からやってきた使者をアールヴは対処したくてしていたわけではない。
正直言ってアールヴからしてみれば人間など瞬きの間に死んでしまうような種族の事は、よほど面白い人物でもなければ記憶に残ることすらないのだ。
だが国家というものを上手く運用していこうと考えるのであれば、やはり国同士の付き合いというものはしっかりとしなければいけないもので、適当に向こうからの言葉に相槌を打っていたのだがそれも面倒になってしまった。
「そちらの要件は理解しました。限定的ではありますが捜査権を認めましょう、正式な通知は追って知らせます。退出しなさい」
「女王様!」
「いえいえ構いません。ありがとうございました女王よ、それでは」
これっぽちも感謝する気のない感謝の言葉を耳にしながら、アールヴはそうして出ていった人間の姿をつまらないものを見る目で眺める。
王が殺されその調査をするためにやってきたと聞いたからどれほど復讐心に燃えた人間が見られることかと思えば、その目に宿っていたのは明確な下剋上の意思。
空いた席に座るのは自分だという浅ましいまでの考えは数千年他種族を見てきたアールヴからしてみれば隠せていると考える方が不思議なものだ。
去っていく男の背中を見つめながら考えることは、あいつはなんの目的でここにきていたのだろうということだ。
「最高位冒険者エルピス・アルヘオ氏の身柄確保ですか。正直関わりたくない案件ですね、聞けば騎士団から数人勝手に動いたものがいたとか、全く血の気の多いことですね」
「ふむ……なんっか最近妖精や精霊の調子がおかしいんだよね、みんな酔ってるみたいな。いつにも増して神樹の力を感じるしなんかありそうだな」
「なにか…と言いますとそのエルピス氏の事ですか?」
「私の感はなかなか外れないんだよ。いまから会いに行こうか」
「無茶をおっしゃらないでください、渦中の人に会いに行って良い結果が得られるとは到底思えません」
聞けばどうやら事件性のある最高位冒険者を追いかけてやってきたとのこと、アールヴにしてみればどうせ捕まえることなど不可能なはずなのによくそんな面倒な事ができるなというものである。
あの男の用事はその時点でアールヴにとってはつまらないものとなったわけで、次の面白そうな題材であるそのエルピスとやらについて聞いてみれば返ってきた返答は当たり前にそうだろうなというものであった。
「それは確かに。そうだな…、まずは誰か送り込んでみるか。騎士団長を呼んできて」
「了解いたしました」
直接接触するのが難しいというのであれば、次にアールヴが行うのは間接的に接触する手段の模索。
騎士団長という冠こそ被ってはいるものの、もはや女王の便利な使いとして顎で使われているその役職を引っ提げてフルフェイスの騎士がやって来るまでにはそれほどの時間を待つこともなく、片膝を着きながら騎士団長はアールヴの顔を怪訝そうに眺める。
「お呼びでしょうか」
白と緑の特徴的な鎧にその身を守らせて中世的な声音でそう問いかけてきたその声には、確かに忙しいのだからどうでもいい用事だったら怒るという意思が感じられるのだが、アールヴにそれを気にするようなそぶりはない。
「相変わらず来るの早いね、私だったら一月くらいはほったらかしにしちゃうのに」
「あいにく暇をしていない身ですので。それでどのような用事で?」
「分かったわよそんなにせかさないで。人類が何かこの神都で何かをしているのは知っている?」
「把握しています。一部の人類種から彫刻品などを輸入している家系の森霊種たちがその件に対して力を貸しているのも把握済みです」
「把握してくれていて良かったわ、貴女に対して罰を与えるようなことはしたくないもの」
罰とアールヴが口にしたとたんに室内の温度が気が付かない程度ではあるものの明確に下がる。
部屋の中に居るのはメイドと騎士団長とアールヴだけ、なのに温度が下がるという事はメイドか騎士団長か、はたまた両方が罰に対して怯えている証拠だ。
こほんと小さく咳ばらいをしたアールヴは話を続ける。
「要件は一つ。最高位冒険者エルピス・アルへオの身辺調査よ」
「アルへオ……アルへオ?」
「どうかした?」
「いえ、聞いたことのある家名だと思いまして」
「アルへオ家は我等がエルグランデにも居を置く亜人と人類種を結ぶ仲介役です。現状の家長は最高位冒険者イロアス氏、奥様はあの破龍クリム様です」
「なるほどあの二人の子供か、そうなってくると恩を売るのも悪くないわね。今どこにいるかは把握している?」
「……大変申し上げにくいのですが」
自分にしては珍しく話がトントン拍子で進んでいくななどとアールヴが考えていると、ふと騎士団長がその流れをいったん断ち切った。
数千年にも及ぶ長い付き合いでもはや家族といっても差支えのない関係であるというのに、何を言葉に詰まるようなことがあるのだろうか。
そう思いアールヴがメイドに対して目線を向けてみれば、メイドも疑問に思って居たのか首をかしげながら手元にある書類を数枚ぱらぱらとめくり数行文字に目を通すと同じように視線をそらし始める。
「女王として厳命する。知っている情報を吐きなさい」
「はい。現在エルピス・アルへオは騎士団によって身柄を拘束しようとしたもののその直前にやってきた新たな勢力に襲われ重体のため特別病棟で監禁中になっています」
「恩を売るどころじゃないわね」
森霊種の国では基本的に病院というものに寝泊まりするようなことはほとんどないといっていいい。
それは森霊種が薬学知識にたけていることもあるが亜人種ゆえの頑丈さから腹部を貫通したくらいならば、適切な威力環境さえあれば半日ほどで完全に治療が可能だからだ。
そんな森霊種の国で重体と呼ばれるような患者は基本的にもう死んでいる、魔法によって無理やり生かされているだけの存在を森霊種たちは重体者というのである。
アールヴが知っている重体者で生き残ったのは数千年前に臓器の過半数と全身の骨を失い魔法発動に必要な回路系全てもボロボロになっていた幼子くらいで、それ以外の重体者は例に漏れずそのすべてが死んでいった。
仲良くしておいた方がいいと口にしていたその前にそんな事が起きていると、さすがにアールヴもどうしようかと頭を悩ませるくらいのことはする。
最悪の場合は首都で英雄と破龍が暴れ始める可能性すらあるのだ、英雄の方は一般市民を巻き込むような真似はしないだろうが破龍に関しては理性が残るかどうか微妙なところだ。
「とりあえず今すぐ貴方はエルピス氏のところに行ってお詫びと状況説明を、ビアルスは悪いけれど関係者の洗い出しとさっきの申請書を遅らせておいて。私の方でも調べておくわ」
「了解しました」
「そのように」
騎士団長とビアルスと呼ばれたメイドが退出していくのを見送ると、アールヴも足早にその場を後にする。
大地に根を下ろしているのではないかと言われている程に動くのを嫌うアールヴだが、必要に追われてしまっては仕方がない。
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~~~~~~~~~~~~~~~~~
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