クラス転移で神様に?

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青年期:魔界編

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 エルピスが始祖達との会談に向かってから少ししてのこと。
 転移魔法を使用して王都へとやってきていたニルは夜の王城を満喫していた。
 相変わらず長い廊下は昔から変わる様子もないものの、ほんの少しだけ掃除が雑になってしまっている様に思われるのはそれだけ王都も忙しなく動いている証なのだろうか。

 蜘蛛の巣が貼っているほどには酷くもないが、完璧であった時のことを覚えているニルとしては違和感を覚える程度のものがあった。
 そんななかでニルが廊下を練り歩いていると、ふと見知った人物が前から歩いてくる。
 腰に長剣を携えニルから見ても隙のない状態でやってくるその人物は元王国騎士団団長であり、現在は王国内で治安維持などを担当しているアウローラの叔父アルキゴスであった。

「誰かと思えばエルピスのつれか。こうして話すのは初めてだな」
「貴方の話はエルピスから聞いてます。僕はニル・レクスと申します、アルキゴスさんですよね?」
「ああそうだ。あいつはどうだ?」

 一瞬剣を抜きかけたもののニルの顔を見て警戒をといたアルキゴスは、一番最初にエルピスの現状について質問を投げかけてくる。
 エルピスからもアルキゴスについては様々な話を聞いていたニルであったが、立ち振る舞いや言葉からどんな人物かを判断したニルはエルピスが好きそうな人物だなぁと感じながらも会話を続けた。

「また問題ごとに巻き込まれてますよ、いまごろは始祖同士で戦争を始めようとしているところじゃないですかね」
「始祖……まぁ別にそれはいいか。それで今日は何をしにきたんだ?」

 一瞬言葉の意味を考えようとした様だが、問題ごとに巻き込まれるのを嫌ったのかアルキゴスはニルの要件を尋ねる。

「国王様に用があって、ですが裏から入った方が良かったですか? さすがに人の国の王相手にアポもなしで会うというのは難しいでしょう?」
「普通ならな、ただまぁいまは緊急事態だし仕方がないだろう。案内するからついて来い」
「本当ですか? ありがとうございます。話が早くて助かりますよ」

 王の元へと向かう道順を知らないわけではないが、アルキゴスに先導してもらえるのであればわざわざ隠れて歩く必要もなくなる。
 是非にとお願いしたニルに対して構わないと言葉を返したアルキゴスはスタスタと前へ歩いて行き、その後を追いかけながらニルは今回王にどの様な報告をするべきかを考えていた。

 ニルがエルピスにお願いされたのは、邪竜復活についてそろそろらしいという情報を教えておいて欲しいというもの。
 これ自体は数分もかからず終わる様なものだが、解決すべき問題はこれ以外にも様々ある。

 人間の世界の王が知っておくべき情報としてまず第一に挙げられるのは始祖達の戦争だろうか、これは魔界だけの問題ではなく周辺国家全ての脅威になり得るだけの災害だ。
 邪竜は元々魔界のみを住処にする生物であり、人類開拓の歴史の中で邪竜の敵意を買ってしまった国があったため人類に大きな被害は出たが、実は今回復活したとしてそれほどすぐに人に対して被害は出ないだろうというのなニルの考えである。

 ただこれは破壊神関連のものが人の世界に向けて誘導する可能性ももちろんあるので、不確定要素が大きいものでもあるのだが。
 他にもあげるのであれば帝国の方がどうやら怪しいらしいという話は谷にいる龍人達からも聞いていたりするし、それ以外にだってニルが把握している情報は多い。

 それらのうちのどこまでを伝えて、どこまでを伝えないか。
 王国の存続はエルピスにとっても大きな要素を占めているのは間違いがない、なので王国滅亡の危機があったとすれば避けるべきだが、ニルの考えられる可能性からしてそのルートを作り出す可能性が最も高いのはニルが情報を渡しすぎて王国が内通者と勘違いされた場合のみなのでいまのところは問題ないだろう。

 ならば最低限度伝えなければいけない事だけは伝えるとして、それ以降の助言についてはやはりその場の状況次第となってしまうか。
 そこまでニルが考えていると、いつの間にかかつてニルも裏口から侵入したことのある国王が執務を執る部屋の前にいた。

「ここだ、勝手に入っても怒られないだろう。エルピスによろしくいっておいてくれ」
「もちろんです」

 部屋の中にまでてっきりついてきてくれるものだとばかり考えていたものの、アルキゴスが居なくたったところでニルに何か問題があるわけでもない。
 手をふらふらとさせながらまた来た道を戻っていくアルキゴスに対して一礼すると、ニルはそのままノックすることもなく自然に部屋へと入る。

「失礼するよ、グロリアス様」

 一応は王に対しての体裁を保つために敬称をつけて名前を呼んだニルの姿をみて部屋の中にいた二人はそれぞれの反応を見せる。

 反応が早かったのはニルの対面にある大きな机の向こうで椅子に腰を掛けているグロリアスで、その次にニルに対して背を向けていたイリアがニルの事を少し遅れて認識する。
 椅子に座ったままにこやかな笑みを浮かべたグロリアスに対して、即座に部屋の隅へと移動し気配を殺し始めたイリアの反応は神獣であるニルに対しての敬意を含めての物だろう。

 少し時間を与えれば膝を折りかねないイリアを横目にして、ニルはグロリアスと机を挟んで正面に立つ。

「ニルさん久しぶりです。ニルさんなら敬称なんて不要ですよ、人の世界のルールは面倒でしょう?」
「面倒ではあるけれど、そういうわけにもいかないだろうさ。今日来た用事は邪竜の復活が今にも起きそうなのでそれについてと、あとはまあいろいろだ。
 悪いけれど椅子を借りるよ、君も座ってくれ立っていられると話しにくい」
「どうぞ自由に使ってください」

 部屋の隅にあった椅子を二つ部屋の中央に置くと、ニルはイリアにも座るように指示を出す。
 一瞬迷ったような表情を見せたがニルからお願いではなく命令されている以上は彼女にそれに従わないという選択肢はない。
 彼女もまたこの国の宗教を預かるものとしてプライベートとこういった場での顔を両方持ち合わせているのだ。

 というより本来人というのは場所によって立場を変えるものだ、そんな感覚を持ち合わせていない人物などエルピスくらいの物だろう。
 あれはいつだって自由人である。

「すまないね。とりあえず何から話そうか……いまエルピスは魔界の始祖たちと会談中だ、おそらく魔界は今この時より二分されエルピスの側に着く勢力とそうでない勢力に分かれて戦争が起きる事だろう」
「始祖種に戦争ですか、また突拍子もない話ですね。理由をお聞きしても?」
「始祖たちが人類の敵に回ろうとしていたからだよ。
 僕の予想では多分そうだな……4,5人くらいはエルピスに力を貸してくれると思うけど、正直魔界が二分されるかどうかも怪しい。
 最悪の場合は魔界がそのまま敵になる可能性すらある」

 ニルが仲間になってくれる候補として考えていたのは吸血種と粘液種が殆どの可能性で、それに加えて英雄達を死霊として召喚する異能を持つ始祖も大方味方になってくれることだろう。
 それにフェルを重ねて4人、後の一人は正直いてくれた方が楽であるという希望的観測に基づいての言葉であることは隠しようがない。

「魔界全土が敵ですか、それはもし本当にそうなったらうちだけではどうしようもありませんね」
「そうだね、正直こっちに関しては人がどうこうできる問題だとは僕も考えていないよ。
 ただでさえ今人の国は怪しい状況だしね」
「どれくらいのことまでご存じで?」
「帝国の事と法国の事は多少は。詳しいところは知らないけれどね」
「それなら情報交換を行っておいた方がよさそうですね」

 帝国と法国はいま人類の中で最も活発にその勢力を広げている国である。
 法国派と帝国派に世界はおおよそ二分されている現状であり、大戦が勃発した際には敵を殲滅し新たなる利権を手に入れようとする法国派。
 敵勢力の経済的な能力を損なわないままに戦局を終わらせ、巨大な植民地を作ろうとしている帝国派の二通りである。

 そんな二国の事を調べようとする者たちは当然ながら後を経たないが、世界会議中ならばまだしもいまの帝都に忍びこみ重要な情報を持って帰るというのは中々に厳しいものがある。

 ニルとしてはもしかすれば自分が知らない知識をくれる可能性がある、グロリアスとしてはニルがどこまで把握しているのかを知ることができるのでお互いにとって利益はあっても損というものはない様に感じられた。

「とりあえず帝国の方からですか。あちらの第一皇女と皇帝の確執はいまに始まったことではありませんが、最近はかなり仲が悪いそうです」
「あのお皇女が? うまくやりそうなものだけれど」
「それに関して私から。なんでも龍の谷との和平交渉を破棄しかねない行動をとったからだと聞いています」
「谷との和平交渉を?」

 グロリアスの言葉に対してニルが驚くのも仕方のない事だろう。
 谷と呼ばれる帝国にある龍達が住まう渓谷にはニルの耳となり目となって動いてくれている亜人の存在がある。
 彼が報告の義務を怠る様な事をする様にはとてもではないが思えないし、だとすればなんらかの理由があって報告してこなかったと考える方が自然だろうか。
 もしくは連絡を取ろうとした際になんらかの問題が起きた可能性も否定はできないが。

「はい。帝国は長年谷との関係性を慎重に測ってきていました、今回はようやくその問題が解決するという時でしたので相当な怒り様だったらしいですよ」

 帝国にとってどれほど龍の谷が脅威であったか今更語る必要もないだろう。
 その龍の谷との交流を断とうとしたのだからそれを咎めようとする行動自体は何もおかしいことではない、皇女と皇帝の間にヒビができてしまったのはニルとしても予想の範疇ではあった。

「なるほど、そちらに関しては僕ができる事はないかな。次は?」
「法国からは法皇が死亡しそうなのでできるだけ早くエルピスさんに来てほしいと」
「法皇が? それは僕も知らない情報だな」

 法国において神の次に権威を持つ実質的な法国の行政を管理している王が死ぬともなれば、これは他国にも大きな波紋を作り出すほどの大事件である。
 実際のところ病気に罹っているらしいという話自体は少し前から流れてはいたので、ニルもそこまでは知っていた。
 だがその病気はこの世界の治療技術があれば無事になんとかなる程度の病気であったはずだ、悪化したとして急に死亡するような事になるのかと聞かれるとニルとしては少し怪しさを感じるところである。
 きなくささを感じる理由はもう一つ。
 エルピスを呼ぶ理由として法皇が死にかけているから、というのはなんとも理由づけとして足りていないのだ。
 確かに神としてのエルピスに会いたいから法国に来て欲しいという要求自体は間違ってはいないだろう、あの国はかつて他の神を国を上げて招いたこともあったしそういった前例を鑑みればそれはおかしくない。
 だが法皇が死ぬからと神であるエルピスを呼びつける事までするようなものではなかったはずだ、王同士ならばまだしも王と神では一般人と王よりも大きな差がある。
 一般の国民が死ぬからと言って王を呼びつけるようなことなど本来あってはならないはずだ。

「法皇はエルピスさんに何かを伝えたいのでしょうか?」
「法皇が、というよりは個人的にはその周りにいる人間がだと思うけれどね。これは調べないとまずいかもな…」
「それでしたら私の手のものを忍ばせましょうか?」

 ニルがこぼした言葉に対して反応したのはイリアである。
 確かに彼女ならば王国からの差し向けであるとバレずに法国内部に間者を潜入させ情報収集を行うこともできるだろう。
 それくらいのことは出来るとニルは彼女を認めているし、ニルの頭の中にもその選択肢はチラついていた。
 ただ一つ問題があるとすればニルが個人的にイリアに貸しを作りたくないという欲求からか。

「お願いするよ、貸一つで覚えておく」
「ニルさんに貸しを作れるのでしたらこれくらいの些事問題にもなりません。ぜひお任せください」

 エルピスの隣を狙う人物は目の前のイリアと異世界人の中に二人、正直ニルとしてはこれ以上増えるのは許容できない。
 エルピスの周りにいる女性で反対意見を述べそうなのは後はアウローラくらいか、レネスは後から入ってきた立場がある以上後一人は黙認するだろうし姉はそもそも周りに何人いても気にしていなそうである。
 唯一どうなるのか分からないのはエラだが、彼女はあれでいて寂しがりだ。
 頭が許容したとして心がそれを拒否する可能性が最も高いと言い換えていい。
 イリアとしてはニルに恩を作れたのは大きな事だ、これで自分のこれからの発言の自由度が増すことにも繋がるし、ひいては今後の展開にもいろいろと融通を通してくれるだろう。
 ニルは頭の良い人物だ、イリアはその事を知っているし、彼女が恩義に熱いことももちろん知っている。
 だからこその多少無理をしてでも提出した提案であり、そういった強かさを持つからこそイリアは有能と呼ばれるのだ。

「ではこれで一旦終わりでしょうか?」
「いや、まだ打ち合わせておきたいことが二つある。一つ目は裏組織について調べておいてほしい、どんな組織でもいい。
 秩序だったものでも無秩序なものでも、害悪なものでもそうでないものでも。とりあえず情報さえ仕入れてくれればそれでいい」
「分かりました。そちらはこちらの方で手配しておきましょう」

 なぜそれが必要なのか。
 それを聞けば答えてくれるだろうがグロリアスはそうしない。
 王として生きていた時間はもうそれなりのものになっている、だからこそ暗に深入りしないでくれと言ってきている相手に対して無理に深入りすることはない。
 言われた事を言われた通りにする、そうして王国に利益が齎されるのであればこれ以上ない事だ。
 グロリアスの聡明さに目を細めながらニルはさらに要求を行う。

「もう一つは異世界人達についての情報収集。こっちはイリアに任せようかな?」
「承りました。お任せください」
「君ならなんの問題もなく出来ると思うけど、まぁ何か問題があったら読んでくれたらいつでもそっちにいくから」

 ニルという武力的な後ろ盾を手に入れることは交渉を大きく有利に進めることができる。
 ペンは剣よりも強しと誰が口にしたのか知らないが、爪を喉元に突き立てられればペンを握ることさえできなくなるのだ。

「助かるよ。じゃあ次はこちら側から二人にお礼を返そう」
「お礼…ですか?」
「そうだよ、働いてもらって何も返礼が無しじゃやる気も起きないでしょ? 何か望むものを一つなんでも用意してあげよう」

 何か望むものを一つ何でも。
 そう言われると誰だって悩むものだろう。
 二人はこの国の最高権力者であり、この国の中で自由にならないことなどほとんどない。
 だがこの国の外に出れば彼等は王族ではあるがそこまで、それ以上のことはなし得ないだろう。
 だがニルならばなんとかなる、彼女が望むものを一つなんでもというのだから望めば国すら手に入るのだろう。
 それだけの対価に見合うだけの働きを自分がしているのか疑問ではあるが、それでもそういうのだからそうしてくれるのだ。
 そうしてこの国最高の頭脳である二人が導き出した答えは、ニルにとってみれば少々意外なものだった。

「では僕からはエルピスさん特性の杖をお願いします。聞けば魔法使いは自らの弟子が独り立ちした際には杖を贈るものと聞きます、まだ一人では何もできない男ですがお守りがわりにそれを持たせてもらえればこれ以上の喜びはないなと」

 魔法使いとって杖とは必需品である。
 それは自らの力を増幅する機械であり、自らの力を操るための補助具でもある。
 杖を持たない魔法使いも一部いるにはいるが、それらは規格外な魔法操作技術と魔法量を有しているからこそ出来るものであって常人が真似できるものではない。
 グロリアスが杖を求めたのは何も戦闘をしたいからではないだろうが、憧れているものから武器を受け取りたいという戦死的な感覚はニルも有しているものだ。
 理解できないわけではないので素直にそれを受け入れる。

「分かった、僕からエルピスにお願いしておくよ。それでイリアは?」
「私からはそうですね、法国へ同行する権利を頂きましょうか。正式にエルピスさんの巫女として活動した経歴は必要ですし、それを法国で示せたとなれば箔がつくというものでしょう」
「……まぁいいだろう、なんでもって言ったのは僕だしね」

 怒るには怒れないが、イライラはするギリギリのライン。
 自分の言葉を反有する事でそれを抑えたニルは、そういえばと当初の予定を忘れていたことを思い出す。

「じゃあ僕はこれで帰るよ。邪竜の復活はおそらく二週間以内だ、次有ったときは邪竜も討伐し終えていると思うよ」
「分かりました。その時にはエルピスさんに王国に来るように言っておいてください」

 必要な状況を作り出すための準備はこれにて終わり、後は大きな局面を迎えるまでの時間を優雅に過ごすだけである。
 これにて本当にすべきことをすべて終えたニルはその場を後にするのだった。
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