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青年期:帝国編
幕間:生徒達
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時は少し遡ること数ヶ月前。
エルピスが各国の王達を相手にして交渉を重ねている最中、遥希達異世界組は帝国にあるとある施設にやってきて居た。
「ここに先生達が…?」
法国の管理する施設である修道院は全世界に存在する人間の都市の殆どに構えられており、大小様々な建築方法によって作られて居るが、首都にある修道院はその殆どが巨大である。
中で働いて居る人物は殆どがその国の人物であるが、監督員や指導員として法国の人間がやってきて居ることもあり遥希達が探している人物もその役割を持ってこの国で働いていた。
「すいません、誰か居ますか!」
「修道院の扉が閉じているなんて珍しいわね、普段はずっと空いているのに」
「時期が時期だから仕方がない感じはするけど、それにしたってここまで反応が無いのも珍しいな」
扉を軽く叩いてみるが返事が返ってくる様子もなく、渋々と技能を使って中の気配を探ってみると奥の方に数人の気配を感じとる。
もう何度か扉を叩いてみても出てくる気配は無く、遥希は仕方がないかと大きな声で自分の名前を明かした。
「先生居るんですよね! 森下遥希です。話があって来ました」
出て来てもらおうという目的で自己紹介をしたのだが、気配はさらに一歩下がり先程までの気配の中に怯えの気配が混じり始める。
遥希達が雄ニ達と敵対していることを知らないわけではないと思うのだが、そうなるとこちら側に怯える理由は一つも思い浮かばない。
それから少しの間どうしようかと門の前で立ち往生していると、重たい音を響かせながら修道院の門がゆっくりと開かれた。
現れたのは修道院で働く一般的なシスターの服装をした女性だ。
「シスター山宮は現在大勢の前に出ることは出来ません。会えるのは2人だけでございます」
「2人だけ……どうする?」
「麗子と遥希でいいんじゃないか? そう言うことなら俺達は近くのカフェで待ってるよ、頼んだぞ?」
「ああ悪いな。すいません、案内してください」
早々にメンバーを決めた遥希と麗子は、シスターに連れられるままに教会の中へと入っていく。
太陽光が差し込む教会の中で、最奥に祀られているのは深く突き刺さった剣である。
法国には様々な種類の信仰が存在するが、この教会が信仰しているのは英雄として信仰されていた者達の魂だ。
偶像崇拝という形態を王国が見せたことによって、形上信仰の対象とできる武器が突き刺さっているが、英雄が使っていた武器のレプリカなのだろうという噂程度の物で結局は誰の武器なのかすらもわかっていない。
そんな教会の中で両膝をつき祈りを捧げている後ろ姿は、間違えようもなく自分達の担任である山宮先生だった。
「シスター山宮、連れて参りました」
「ありがとうございます。シスタークラリス」
振り返りこちらに向けられた顔は、化粧こそないものの確かにあの日々を過ごした教室で見た顔だ。
だが身に纏っている空気は遥希達のようなものではなく、どちらかと言えばエルピスに近い気配である。
「久しぶりね森下君、波賀さんも。9年ぶりくらいかしら?」
「そうですね、それくらいかもしれません。他の生徒は?」
「上野君は商人として、山本君は兵士として、佐竹さんはここの手伝いを。宮本さんは……たまに返ってくるんだけどどこか分からないわ」
これで現在地が分かったクラスメイトは四人。
ギリギリ思い出せる程度の顔ではあるが、かつてのクラスメイトである四人の安否が確認できたのは遥希達からしても喜ばしい。
「四人ですか…他の人達は?」
「一人は雄二君達の側についたわ。後の一人は冒険者家業で」
あえて名前を口にしないのは思い出したくないからだろう。
冒険者として生活していればいつかは死ぬ時もやってくる、それを分かっているからこそ遥希も麗子もそれを気にすることはない。
慣れたいことではないが慣れなければいけない事で、これから戦争が始まるのであれば余計にそうであろう。
「そうですか……今日ここに来た目的は先生達の安否の確認のためです。死んでしまったのは残念ですが、生きている人がいてよかったです」
「貴方達はどうやってここに? 確か数日前に王国に居るという話をこの間聞いたばかりだけれど?」
「転移魔法で。エルピスに送ってきてもらいました」
王国から帝国までの超長距離転移魔法を展開するだけでも人外の行いだというのに、更には聞いた話だと数回ほど王国に戻ったりしているというのだから彼の魔力は文字通り無尽蔵である。
考えられませんよねと言いたげな遥希を前にして、だがそちらではなく山宮は別の方に疑問を向けた。
「エルピスとは…あのアルヘオ家の御子息であるエルピス・アルヘオ様でしょうか?」
「ええそうですけど…どうかしましたか?」
エルピスという名前を耳にした途端に山宮の顔付きは途端に険しいものに変わり、遥希はその唐突な変化に一瞬だけ警戒心をあらわにする。
「いえ、別にどうというわけではないのですけれど、教会本部からこの様な物が届いておりまして」
「シスター山宮、それは……」
「シスタークラリス、彼等は信頼できる人物です。それに無関係というわけでもありません」
出し渋るクラリスに対して山宮は問題ないだろうと切り捨てて、遥希達に手に持った書類を手渡す。
書かれている内容はただ一つ、法国は今後どの様な状況においてもエルピス・アルヘオの行う全ての行動を容認し、またそれに支払われる如何なる物理的損失、または経済的損失についても容認する旨を記載した物である。
解釈次第によっては、事実上法国内においての全ての行動の正当化と財産の私有化を可能とするその文言を見て、遥希達も物理的に固まってしまう。
差出人が教会本部ではないのではないか、何処かの誰かの悪戯ではないのか、そう考えてしまうが刻印された教会本部を証明する刻印と神印はその考えを否定する。
「これ…は。またなんとも……」
「話を聞く限り確かに英雄に近い功績を残されたお方ではありますが、だとしてもこの処置は疑問が残るばかりです。出来ることならば本人に確認を取りたいところですが……」
この書類が発行された原因をこの場にいる誰も知りはしないが、もしエルピス本人がこの書類を見たのならば即座にその理由を理解することができるだろう。
彼女達は自分達に課せられたエルピスとの契約である口外禁止を、自分達とは違う組織に属する第三者に対しての口外禁止として認識していた為、権能の対象外となったのだろう。
それにしてもエルピスからしてみれば曲解も良いところなのだが、一度漏れ出してしまった情報を止める術ない。
一応核心をついた様な情報こそ流布されていないものの、これではエルピスには何か重大な秘密があると流布されている様なものである。
強いてマシな点を挙げるのであれば、それ以上の詮索を固くエルピスが禁じた為に、又聞きした人物であろうとエルピスの事を詮索する意欲が多少なりとも削がれている事だろうか。
「エルピスと直接会話するのは難しいでしょうね。本格的に会議に巻き込まれ始めたとなってはおそらく機密情報保護の観点からまともに外にも出られないでしょうし」
国益と戦争を扱う以上は、エルピスの持ち得る全ての情報は秘匿されて然るべきものである。
人類以外との戦争であろうと、肩を並べて戦う人類の中に裏切り者がいないとどうしていえるだろうか?
だからこそこれから先エルピスと出会うことは非常に困難になることが予想されるし、だからこそエルピスをおいて遥希達は先にこの修道院に来ているのだ。
「そうですかそれは残念です。いつかは会ってみたいものですね」
「いつかは会えますよ。では今日はこのところで、それでは」
「森下君も気をつけて。ここも安全というわけではありませんから」
その言葉に対して返答しないまま遥希は背を向けて宿に向かって歩き始める。
もはや人間の生きる国に安全などあるのだろうか、ないのであれば力を持って自分達がそれを作るしかないのだろうか。
考えたって分からない話を、だが考える時間だけは用意されているのでなんとはなしに考えるのであった。
エルピスが各国の王達を相手にして交渉を重ねている最中、遥希達異世界組は帝国にあるとある施設にやってきて居た。
「ここに先生達が…?」
法国の管理する施設である修道院は全世界に存在する人間の都市の殆どに構えられており、大小様々な建築方法によって作られて居るが、首都にある修道院はその殆どが巨大である。
中で働いて居る人物は殆どがその国の人物であるが、監督員や指導員として法国の人間がやってきて居ることもあり遥希達が探している人物もその役割を持ってこの国で働いていた。
「すいません、誰か居ますか!」
「修道院の扉が閉じているなんて珍しいわね、普段はずっと空いているのに」
「時期が時期だから仕方がない感じはするけど、それにしたってここまで反応が無いのも珍しいな」
扉を軽く叩いてみるが返事が返ってくる様子もなく、渋々と技能を使って中の気配を探ってみると奥の方に数人の気配を感じとる。
もう何度か扉を叩いてみても出てくる気配は無く、遥希は仕方がないかと大きな声で自分の名前を明かした。
「先生居るんですよね! 森下遥希です。話があって来ました」
出て来てもらおうという目的で自己紹介をしたのだが、気配はさらに一歩下がり先程までの気配の中に怯えの気配が混じり始める。
遥希達が雄ニ達と敵対していることを知らないわけではないと思うのだが、そうなるとこちら側に怯える理由は一つも思い浮かばない。
それから少しの間どうしようかと門の前で立ち往生していると、重たい音を響かせながら修道院の門がゆっくりと開かれた。
現れたのは修道院で働く一般的なシスターの服装をした女性だ。
「シスター山宮は現在大勢の前に出ることは出来ません。会えるのは2人だけでございます」
「2人だけ……どうする?」
「麗子と遥希でいいんじゃないか? そう言うことなら俺達は近くのカフェで待ってるよ、頼んだぞ?」
「ああ悪いな。すいません、案内してください」
早々にメンバーを決めた遥希と麗子は、シスターに連れられるままに教会の中へと入っていく。
太陽光が差し込む教会の中で、最奥に祀られているのは深く突き刺さった剣である。
法国には様々な種類の信仰が存在するが、この教会が信仰しているのは英雄として信仰されていた者達の魂だ。
偶像崇拝という形態を王国が見せたことによって、形上信仰の対象とできる武器が突き刺さっているが、英雄が使っていた武器のレプリカなのだろうという噂程度の物で結局は誰の武器なのかすらもわかっていない。
そんな教会の中で両膝をつき祈りを捧げている後ろ姿は、間違えようもなく自分達の担任である山宮先生だった。
「シスター山宮、連れて参りました」
「ありがとうございます。シスタークラリス」
振り返りこちらに向けられた顔は、化粧こそないものの確かにあの日々を過ごした教室で見た顔だ。
だが身に纏っている空気は遥希達のようなものではなく、どちらかと言えばエルピスに近い気配である。
「久しぶりね森下君、波賀さんも。9年ぶりくらいかしら?」
「そうですね、それくらいかもしれません。他の生徒は?」
「上野君は商人として、山本君は兵士として、佐竹さんはここの手伝いを。宮本さんは……たまに返ってくるんだけどどこか分からないわ」
これで現在地が分かったクラスメイトは四人。
ギリギリ思い出せる程度の顔ではあるが、かつてのクラスメイトである四人の安否が確認できたのは遥希達からしても喜ばしい。
「四人ですか…他の人達は?」
「一人は雄二君達の側についたわ。後の一人は冒険者家業で」
あえて名前を口にしないのは思い出したくないからだろう。
冒険者として生活していればいつかは死ぬ時もやってくる、それを分かっているからこそ遥希も麗子もそれを気にすることはない。
慣れたいことではないが慣れなければいけない事で、これから戦争が始まるのであれば余計にそうであろう。
「そうですか……今日ここに来た目的は先生達の安否の確認のためです。死んでしまったのは残念ですが、生きている人がいてよかったです」
「貴方達はどうやってここに? 確か数日前に王国に居るという話をこの間聞いたばかりだけれど?」
「転移魔法で。エルピスに送ってきてもらいました」
王国から帝国までの超長距離転移魔法を展開するだけでも人外の行いだというのに、更には聞いた話だと数回ほど王国に戻ったりしているというのだから彼の魔力は文字通り無尽蔵である。
考えられませんよねと言いたげな遥希を前にして、だがそちらではなく山宮は別の方に疑問を向けた。
「エルピスとは…あのアルヘオ家の御子息であるエルピス・アルヘオ様でしょうか?」
「ええそうですけど…どうかしましたか?」
エルピスという名前を耳にした途端に山宮の顔付きは途端に険しいものに変わり、遥希はその唐突な変化に一瞬だけ警戒心をあらわにする。
「いえ、別にどうというわけではないのですけれど、教会本部からこの様な物が届いておりまして」
「シスター山宮、それは……」
「シスタークラリス、彼等は信頼できる人物です。それに無関係というわけでもありません」
出し渋るクラリスに対して山宮は問題ないだろうと切り捨てて、遥希達に手に持った書類を手渡す。
書かれている内容はただ一つ、法国は今後どの様な状況においてもエルピス・アルヘオの行う全ての行動を容認し、またそれに支払われる如何なる物理的損失、または経済的損失についても容認する旨を記載した物である。
解釈次第によっては、事実上法国内においての全ての行動の正当化と財産の私有化を可能とするその文言を見て、遥希達も物理的に固まってしまう。
差出人が教会本部ではないのではないか、何処かの誰かの悪戯ではないのか、そう考えてしまうが刻印された教会本部を証明する刻印と神印はその考えを否定する。
「これ…は。またなんとも……」
「話を聞く限り確かに英雄に近い功績を残されたお方ではありますが、だとしてもこの処置は疑問が残るばかりです。出来ることならば本人に確認を取りたいところですが……」
この書類が発行された原因をこの場にいる誰も知りはしないが、もしエルピス本人がこの書類を見たのならば即座にその理由を理解することができるだろう。
彼女達は自分達に課せられたエルピスとの契約である口外禁止を、自分達とは違う組織に属する第三者に対しての口外禁止として認識していた為、権能の対象外となったのだろう。
それにしてもエルピスからしてみれば曲解も良いところなのだが、一度漏れ出してしまった情報を止める術ない。
一応核心をついた様な情報こそ流布されていないものの、これではエルピスには何か重大な秘密があると流布されている様なものである。
強いてマシな点を挙げるのであれば、それ以上の詮索を固くエルピスが禁じた為に、又聞きした人物であろうとエルピスの事を詮索する意欲が多少なりとも削がれている事だろうか。
「エルピスと直接会話するのは難しいでしょうね。本格的に会議に巻き込まれ始めたとなってはおそらく機密情報保護の観点からまともに外にも出られないでしょうし」
国益と戦争を扱う以上は、エルピスの持ち得る全ての情報は秘匿されて然るべきものである。
人類以外との戦争であろうと、肩を並べて戦う人類の中に裏切り者がいないとどうしていえるだろうか?
だからこそこれから先エルピスと出会うことは非常に困難になることが予想されるし、だからこそエルピスをおいて遥希達は先にこの修道院に来ているのだ。
「そうですかそれは残念です。いつかは会ってみたいものですね」
「いつかは会えますよ。では今日はこのところで、それでは」
「森下君も気をつけて。ここも安全というわけではありませんから」
その言葉に対して返答しないまま遥希は背を向けて宿に向かって歩き始める。
もはや人間の生きる国に安全などあるのだろうか、ないのであれば力を持って自分達がそれを作るしかないのだろうか。
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