181 / 276
青年期:クラスメイト編
帝都へ向けて
しおりを挟む
「それで兄さん次は帝国だっけ?」
一週間という長い時間を超えてエルピス達は王国からいままさに旅立とうとしていた。
移動方法は転移魔法を使用してからの馬車での移動であり、全て馬車で移動していたグロリアス達と比べれば帝都につくまでの速度は比べ物にならないだろう。
見送りに来たイリアに対してうなずくと、エルピスは世界地図を広げる。
「そうだね。ここに飛んでから……ここだね。大体二日くらいかな」
「転移魔法を使用するって話だけど、兄さんいったいどれだけ魔力あるの?」
「無限にあったりなかったり。まあそんなことはどうでもいいじゃん、イリアも戦術級魔法使えるようになったんだしさ」
「いまだに信じられないわ。こんなに早く魔法が使えるようになるなんて」
最近になって気づいたことだが、魔神の称号を持っているエルピスにかかわった人物は魔法の特訓が非常に効率的に進むことがわかっている。
戦術級魔法の修練には少なくとも十年以上の歳月がかかるはずで、元からあるだろうイリアの才能だけでは説明がつかないほどの成長速度にエルピス自身も目を見張るものがあった。
それから少し喋ればもう出発の時間になり、寂しそうな顔をしながらこちらを見つめるイリアにエルピスは優しく言葉をかける。
「それじゃあ行って来る。またな」
「うん、またね兄さん」
見送られるままに馬を歩かせてゆっくりと王都から進んでいけば、数々の思い出がよみがえる。
今までも何度か王国から遠ざかったことはあるが、今度に関して言えばこの王都も無事にその原型をとどめているかどうかすら不安なところで、だからこそ第二の故郷として慣れ親しんだこの国が壊れてしまうのは悲しいところだ。
「なんか王国に来るたんびにこうやってあっち行ったりこっち行ったり、いい加減腰を落ち着かせたいなぁ」
独り言だがそれはエルピスの心から落ちた言葉でもある。
いまはまだ戦争前なのでそんな事をしている余裕はないが、いつかは自分の家を持って庭でゴロゴロしながら灰猫やフェルと遊びエラ達とイチャイチャもしてみたい。
普段欲をあまり口にしないエルピスだってそれくらいの野望を持っているのだ。
「勝手に落ち着くんじゃないかい。人なんてそんなものさ」
「師匠って話し相手によって口調変わりますよね、やっぱり対象のイメージする像に合わせて喋ってるんですか?」
「よく見抜いたね。感情もなければ口調の変化も生まれないから、私のこれは相手が想像している私の像を演じているに過ぎない」
「にいさーん!! 行ってらっしゃい!」
投げかけられた言葉に対して軽く腕を振るうとエルピスは魔法を起動させる。
超長距離移動魔法陣、敵に使われたものとはまた違った本当の転移魔法がエルピス達を包みその身体を高速で帝国領へと飛ばす。
視界が切り替わればそこは森の中であり、何人かが草むらに突っ込んで無様な姿をみせているが、一応安全に注意して転移したので怪我を負っているものはいなさそうだ。
「帝都にそのまま行けないだなんて不便だねぇ」
「この人数で押しかけるのは流石にな。昔リリィが言ってた貴族たるもの大勢の家臣を連れて行くべきって言葉がいまさらながら思い出せるね」
「さすが私です。今度から預言者にでもなってみましょうかね?」
「森霊種にそんな能力ないでしょうに――危っ!? また力に頼る!」
「どこ行っても二人は変わらないね」
いまエルピス達は家臣が65名、異世界人が8名そしてエルピスとレネスとニルの系76人という大人数で行動している。
全員が今回必要な人員であり、エルピスが行動するためにはなくてはならない彼らだが何しろこれだけの人数の実力者が首都にいきなり入ってしまえば攻め込まれていると思われても文句は言えない。
だからわざわざ一週間もかけて事前告知を行い、会議の合間を縫って自由な時間にしたというのにそれでも帝都から百キロ以上離れた地点に転移してこいというのは皇帝の用心深さからだろうか。
そこまで考えて、だけれど違うのだろうという判断をエルピスは下す。
あの皇帝はそんなことを考えるような人物ではない、一応ほかの王達に配慮した程度の事だろう。
「でも私的には楽しいので良いですね、エルピス様と共に冒険ができるなんて少し胸躍ります」
「俺様としてもここら辺の景色は初めてみるからドキドキだな、早く帝都の飯が食ってみてェ!」
「老人の口から言わせてもらうが帝都は……そのなんだろうか、あまり飯はだな……」
「トゥームさんが言うのを躊躇うほどの味。料理人として私も少し気になりますね」
それぞれが連れてきた馬やエルピスが出した馬に荷物をかけていると、ふとリリィから始まって口々にいろいろな事を話し始める。
いつの間にか仲良くなった部隊のメンバーを眺めながら、エルピスは馬に乗るとゆっくりと歩を進めさせた。
料理に関していえばフィトゥスに一任しているのでエルピスは口出ししない、彼ならばきっとどこにいても美味しいものが出せるはずだ。
「エルピス様の後ろは私乗るです。ニル様はあっち」
ふと後ろを振り向いてみればいつの間にかトコヤミがエルピスの後ろにいたニルを引きずり降ろそうとしており、エルピスはどうしようかと苦笑いを浮かべる。
「僕からここを取ろうとは良い度胸をしているじゃないか小鬼風情が、たとえ隕石が落ちてこようとも僕はここから動かないね」
「妹の無礼を謝ることすら億劫になってきた私を許してくださいエルピス様、ああでももう許してもらえるという前提が私の中で生まれつつ……」
「全部聞こえてるからねアケナ。ニルは落ち着く、トコヤミはあっち」
恋愛的な感情では一切なく、兄としての扱いをエルピスはトコヤミから受けていた。
単純に構ってもらえる人物がいて嬉しいのだろう、エルピスの後ろが無理だと分かるとフィトゥスの馬の背中に飛び乗り満足そうに鼻を鳴らしている。
その間にも背中のニルは最大限に体重をエルピスに預けその存在を主張しており、嫉妬深さと執着心は彼女の良いところでもあるのだがこう言う時にはもう少し大人になってもいいと思うところだ。
「でもよォ、実際のところこれだけの戦力あれば帝国に裏切者が居ても一瞬だろ」
「それがそうでも無いのだな。今の帝都は最高位冒険者クラスが二桁に王直属の護衛更には暗部まで、エルピス様とニル様とレネス様を除けばイーブンどころがこっちが不利じゃの」
「まぁ確かにそうか。それでその内の誰を足したらイーブンになりそうだ?」
「そりゃ誰でもじゃろ。臨戦態勢に入ってからならまだしも不意打ちなら地図ごと帝都消し去れる人らじゃぞ」
「なんの話してるのかと思ったら。本人の目の前でそんな話しないでよ、他の人に聞かれたら誤解されるでしょ」
「……うっす」
暇だからと言って会話に花を咲かせるのは良いことだと思うが、その会話の内容を誰が聞いているともしれないのに悪い方向に持っていくのはやめてほしい。
エルピスが注意するとトゥームはにやりと、アーテは苦々しい顔で頷いて別の話に変わる。
こんな少しの事で罪悪感を感じるあたりアーテもまだまだ子供だなんて思いつつ、エルピスは帝都に向かうまでに事前に得た情報のリストアップを始めた。
「とりあえず向こうに着いたら一番最初に会うべきは最高位冒険者達でしょうな、癖は強いですが味方にできれば非常に強力です」
「イロアス様以外の人類最高位冒険者が勢揃いですからね、癖が強い人ばかりなので心配ではありますが」
最高位冒険者は人類だと五人、イロアスを除いた四人にはエルピスと同じく二つ名が付いている。
黒の令嬢と呼ばれ、歌姫の二つ名を持つ評議国のサラス・ライオネット。
帝国の王であり覇王の二つ名を持つモナルカ・マクロシア・センテリア。
後の二人はエルピスも風の噂程度にしか話を聞いた事がないので詳しくわからないが、とりあえずこの二人さえ押さえておけば帝都での活動もしやすくなるだろう。
「ライオネットさんにはある程度話つけてあるけどあの人浪費癖あるからなぁ……仲良くするのに費用が嵩むタイプだよあの人」
「それでいなくとも最近のエルピス様散財しすぎですよ、もう少し節制もしなければなりませんよ」
「経済回してるって言い訳じゃダメかな」
「通りません。とりあえず帝国では節制です!」
確かに最近お金を使い過ぎな気もする。
たまには他の人達と同じくらいの金銭感覚で過ごすのも良いだろう。
そんな事を考えてしまっている時点でもう戻せないくらいに狂ってしまったのだが、エルピスはそんな事を気にもせずゆっくりと馬を歩かせるのだった。
一週間という長い時間を超えてエルピス達は王国からいままさに旅立とうとしていた。
移動方法は転移魔法を使用してからの馬車での移動であり、全て馬車で移動していたグロリアス達と比べれば帝都につくまでの速度は比べ物にならないだろう。
見送りに来たイリアに対してうなずくと、エルピスは世界地図を広げる。
「そうだね。ここに飛んでから……ここだね。大体二日くらいかな」
「転移魔法を使用するって話だけど、兄さんいったいどれだけ魔力あるの?」
「無限にあったりなかったり。まあそんなことはどうでもいいじゃん、イリアも戦術級魔法使えるようになったんだしさ」
「いまだに信じられないわ。こんなに早く魔法が使えるようになるなんて」
最近になって気づいたことだが、魔神の称号を持っているエルピスにかかわった人物は魔法の特訓が非常に効率的に進むことがわかっている。
戦術級魔法の修練には少なくとも十年以上の歳月がかかるはずで、元からあるだろうイリアの才能だけでは説明がつかないほどの成長速度にエルピス自身も目を見張るものがあった。
それから少し喋ればもう出発の時間になり、寂しそうな顔をしながらこちらを見つめるイリアにエルピスは優しく言葉をかける。
「それじゃあ行って来る。またな」
「うん、またね兄さん」
見送られるままに馬を歩かせてゆっくりと王都から進んでいけば、数々の思い出がよみがえる。
今までも何度か王国から遠ざかったことはあるが、今度に関して言えばこの王都も無事にその原型をとどめているかどうかすら不安なところで、だからこそ第二の故郷として慣れ親しんだこの国が壊れてしまうのは悲しいところだ。
「なんか王国に来るたんびにこうやってあっち行ったりこっち行ったり、いい加減腰を落ち着かせたいなぁ」
独り言だがそれはエルピスの心から落ちた言葉でもある。
いまはまだ戦争前なのでそんな事をしている余裕はないが、いつかは自分の家を持って庭でゴロゴロしながら灰猫やフェルと遊びエラ達とイチャイチャもしてみたい。
普段欲をあまり口にしないエルピスだってそれくらいの野望を持っているのだ。
「勝手に落ち着くんじゃないかい。人なんてそんなものさ」
「師匠って話し相手によって口調変わりますよね、やっぱり対象のイメージする像に合わせて喋ってるんですか?」
「よく見抜いたね。感情もなければ口調の変化も生まれないから、私のこれは相手が想像している私の像を演じているに過ぎない」
「にいさーん!! 行ってらっしゃい!」
投げかけられた言葉に対して軽く腕を振るうとエルピスは魔法を起動させる。
超長距離移動魔法陣、敵に使われたものとはまた違った本当の転移魔法がエルピス達を包みその身体を高速で帝国領へと飛ばす。
視界が切り替わればそこは森の中であり、何人かが草むらに突っ込んで無様な姿をみせているが、一応安全に注意して転移したので怪我を負っているものはいなさそうだ。
「帝都にそのまま行けないだなんて不便だねぇ」
「この人数で押しかけるのは流石にな。昔リリィが言ってた貴族たるもの大勢の家臣を連れて行くべきって言葉がいまさらながら思い出せるね」
「さすが私です。今度から預言者にでもなってみましょうかね?」
「森霊種にそんな能力ないでしょうに――危っ!? また力に頼る!」
「どこ行っても二人は変わらないね」
いまエルピス達は家臣が65名、異世界人が8名そしてエルピスとレネスとニルの系76人という大人数で行動している。
全員が今回必要な人員であり、エルピスが行動するためにはなくてはならない彼らだが何しろこれだけの人数の実力者が首都にいきなり入ってしまえば攻め込まれていると思われても文句は言えない。
だからわざわざ一週間もかけて事前告知を行い、会議の合間を縫って自由な時間にしたというのにそれでも帝都から百キロ以上離れた地点に転移してこいというのは皇帝の用心深さからだろうか。
そこまで考えて、だけれど違うのだろうという判断をエルピスは下す。
あの皇帝はそんなことを考えるような人物ではない、一応ほかの王達に配慮した程度の事だろう。
「でも私的には楽しいので良いですね、エルピス様と共に冒険ができるなんて少し胸躍ります」
「俺様としてもここら辺の景色は初めてみるからドキドキだな、早く帝都の飯が食ってみてェ!」
「老人の口から言わせてもらうが帝都は……そのなんだろうか、あまり飯はだな……」
「トゥームさんが言うのを躊躇うほどの味。料理人として私も少し気になりますね」
それぞれが連れてきた馬やエルピスが出した馬に荷物をかけていると、ふとリリィから始まって口々にいろいろな事を話し始める。
いつの間にか仲良くなった部隊のメンバーを眺めながら、エルピスは馬に乗るとゆっくりと歩を進めさせた。
料理に関していえばフィトゥスに一任しているのでエルピスは口出ししない、彼ならばきっとどこにいても美味しいものが出せるはずだ。
「エルピス様の後ろは私乗るです。ニル様はあっち」
ふと後ろを振り向いてみればいつの間にかトコヤミがエルピスの後ろにいたニルを引きずり降ろそうとしており、エルピスはどうしようかと苦笑いを浮かべる。
「僕からここを取ろうとは良い度胸をしているじゃないか小鬼風情が、たとえ隕石が落ちてこようとも僕はここから動かないね」
「妹の無礼を謝ることすら億劫になってきた私を許してくださいエルピス様、ああでももう許してもらえるという前提が私の中で生まれつつ……」
「全部聞こえてるからねアケナ。ニルは落ち着く、トコヤミはあっち」
恋愛的な感情では一切なく、兄としての扱いをエルピスはトコヤミから受けていた。
単純に構ってもらえる人物がいて嬉しいのだろう、エルピスの後ろが無理だと分かるとフィトゥスの馬の背中に飛び乗り満足そうに鼻を鳴らしている。
その間にも背中のニルは最大限に体重をエルピスに預けその存在を主張しており、嫉妬深さと執着心は彼女の良いところでもあるのだがこう言う時にはもう少し大人になってもいいと思うところだ。
「でもよォ、実際のところこれだけの戦力あれば帝国に裏切者が居ても一瞬だろ」
「それがそうでも無いのだな。今の帝都は最高位冒険者クラスが二桁に王直属の護衛更には暗部まで、エルピス様とニル様とレネス様を除けばイーブンどころがこっちが不利じゃの」
「まぁ確かにそうか。それでその内の誰を足したらイーブンになりそうだ?」
「そりゃ誰でもじゃろ。臨戦態勢に入ってからならまだしも不意打ちなら地図ごと帝都消し去れる人らじゃぞ」
「なんの話してるのかと思ったら。本人の目の前でそんな話しないでよ、他の人に聞かれたら誤解されるでしょ」
「……うっす」
暇だからと言って会話に花を咲かせるのは良いことだと思うが、その会話の内容を誰が聞いているともしれないのに悪い方向に持っていくのはやめてほしい。
エルピスが注意するとトゥームはにやりと、アーテは苦々しい顔で頷いて別の話に変わる。
こんな少しの事で罪悪感を感じるあたりアーテもまだまだ子供だなんて思いつつ、エルピスは帝都に向かうまでに事前に得た情報のリストアップを始めた。
「とりあえず向こうに着いたら一番最初に会うべきは最高位冒険者達でしょうな、癖は強いですが味方にできれば非常に強力です」
「イロアス様以外の人類最高位冒険者が勢揃いですからね、癖が強い人ばかりなので心配ではありますが」
最高位冒険者は人類だと五人、イロアスを除いた四人にはエルピスと同じく二つ名が付いている。
黒の令嬢と呼ばれ、歌姫の二つ名を持つ評議国のサラス・ライオネット。
帝国の王であり覇王の二つ名を持つモナルカ・マクロシア・センテリア。
後の二人はエルピスも風の噂程度にしか話を聞いた事がないので詳しくわからないが、とりあえずこの二人さえ押さえておけば帝都での活動もしやすくなるだろう。
「ライオネットさんにはある程度話つけてあるけどあの人浪費癖あるからなぁ……仲良くするのに費用が嵩むタイプだよあの人」
「それでいなくとも最近のエルピス様散財しすぎですよ、もう少し節制もしなければなりませんよ」
「経済回してるって言い訳じゃダメかな」
「通りません。とりあえず帝国では節制です!」
確かに最近お金を使い過ぎな気もする。
たまには他の人達と同じくらいの金銭感覚で過ごすのも良いだろう。
そんな事を考えてしまっている時点でもう戻せないくらいに狂ってしまったのだが、エルピスはそんな事を気にもせずゆっくりと馬を歩かせるのだった。
0
お気に入りに追加
2,596
あなたにおすすめの小説

前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる