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冒険者組合:番外編
観光前に一悶着
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「──と言う事で、今日は観光したいと思います!」
エルピス、フェル、灰猫が寝る為に用意された部屋に、そう言いながら突撃して来たのはアウローラだ。
まだ日は上がったばかりだし、冬だから朝はかなり冷え込むというのに随分と元気なアウローラを見て、エルピスは気怠そうにしながらアウローラに言葉を返す。
「こんな朝っぱらから行かなくても良くない? 疲れてるんだけど……」
完全に証拠を隠滅したとは言っていたが、この世に完全を生み出せるのは神だけである。
昨夜のうちになんとかして共和国まで帰ったエルピスとフェルは、記憶の消去や常識改編などで大量に権能を使用し指先を動かすのにすら気怠さを感じるほどの疲労の中にいた。
「否定的な意見ばっかり言ってたらモテないわよ~ほら早く!」
「なんでそんなにテンション高いの…」
「うぅ、なんで僕まで」
眠気瞼を擦りながらアウローラと喋っていると、服を掴まれフェルと一緒にそのまま洗面台まで連行される。
まだ時間でいったら朝の七時程なのに、何故こんなにテンションが高い上に元気なのだろう。
(あれか? 酔ってるのか?)
だが鑑定しても酔っている判定は出てこず、どうやら深夜テンションのまま勢いに任せて一日を過ごしたらしい。
それをまだ引きずっているのだろうとエルピスは判断する。
「ほら! 顔洗って早く行こ!」
「はいはい行きますよ」
適当に魔法で出した水で顔を洗い、エルピスは目を覚ます。
──思い出した…このテンションの高さは、女子会と称してひたすら恋愛トークしてた時のメイド達と同じだ。
確かに温泉街に友達と来たら恋愛話の一つや二つくらいするだろう、エルピスだってかつて修学旅行では好きな人の話をしたものである。
だがそんなのが許されるのは若々しい中高生だけで、恐らく推定というより実年齢年齢30──やめて! そんなに睨まないで! 怖い!!
「それで何処に行く予定なの? 雪合戦は今日の夕方くらいにやる予定だけど」
「うーんまだなんも考えて無いや!」
せめて行った場所で寝ようと思ったエルピスの期待を裏切り、アウローラは元気良くそう言った。
まったく……今日も長い一日になりそうだ。
重い腰を上げながら、エルピスは服を着替え外へと向かうのだった。
#
「どうエルピス? 似合ってる?」
「凄い似合ってるぞニル。やっぱニルはなんでも似合うな」
「あははっ。そんな事言われたら照れるよ」
そう言いながら頬を赤く染めるニルの頭をひとしきり撫でまくり、エルピスはニルと一緒に部屋を出る。
さすがに寝起きなのと準備に時間がかかるからアウローラに待ってて貰ったのだが、まさかニルを迎えに来させるとは。
エルピスに対してニルを送りつけるという事は、アウローラは何が何でも外出したい様である。
「セラとエラはいま何処に居るんだ?」
「アウローラと一緒に、部屋でババ抜きとオセロとチェスと将棋を一緒にやる『リアル戦略ゲーム』ってのをやってるらしいよ」
「オセロチェス将棋は分かるけどババ抜きやりたい奴いただけでしょ」
「一回僕もやったけど、ありゃ無理だね。僕には細かいことが多すぎて分かんないや」
「そらそうだよ、あの子達頭いいし」
昨日やってた将棋&チェスの更に上位版があった事に震撼しながら、でもあの三人ならしかねないだろうなとエルピスは納得する。
多分エルピスも出来ないことは無いだろうが、普通に頭の良さで負けてるからなにやっても負けるだろう。
そうは思いつつも今度やらせてもらおうと心に誓い、エルピスは部屋の扉を開ける。
「──キャァァァァ!! エルピスの変態! エッチ!」
「はいはいそう言うの良いから。ってか本当にテンション高いな」
「何よノリ悪いわね~」
襖を開けると案の定アウローラが若干はだけさせた浴衣を見せつけて来たが、サラッと無視して部屋の中に入る。
昨晩共に風呂に入った仲だ、それに今のエルピスは性欲が無いので見たところで何も思わない。
(酒臭っ!? なんだこれ部屋の中酒の匂いしかしないんだけど)
突然の異臭に鼻が驚き反射的に辺りを見回すと、その理由はすぐに判明する。
アウローラがおそらく寝ていたであろう布団の横に、十本近い酒瓶が転がって居たのだ。
全て中身が空なのか、開きっぱなしの状態で放置された酒瓶からはまだ酒の匂いが漂い、部屋の中に居るだけで酔いそうになる。
アルコールは抜けている様だが、どうりで朝からテンションが高いわけだ。
「俺に酒飲むなって言ってきおきながらとんでもない量飲んでるね」
「いいのよ私は成人してるしー!」
「俺も成人してますけどぉー!?」
一応この世界において飲酒に関する法律は制定されていないが、一応日本基準で考えても、もう既に成人しているエルピスは飲んでも誰にも怒られないだろう。
それよりも凄いのは、エルピスの目の前で会話をしながらもセラとエラを押しているアウローラの才能だ。
特殊技能に女帝があっただけあって、軍略においては他の二人を圧倒しているらしい。
「なんでこんなにベロンベロンなのに強いの!? 可笑しく無い? エルピスもなんとか言ってやってください!」
「あんたらとは積んでる年季が違うのよ!」
「アウローラ…それっておばさんが言うセリフだと思うの」
「そう言うセラだって結構な年齢じゃ無い」
「わ、私はおばさんじゃ無いわよ。本当よエルピス? なんで目を逸らすのよ!」
あぁもうなんなんだ、このカオスな空間は。
いつの間にかニルは酔い潰れたのか押入れから身体出して寝てるし、エラはなにかに怒っているしセラは半泣きだし、いよいよ事態の収束がつかなくなってきた
だがそこでふとエルピスは〈ガチャ〉でこの前当たった薬の事を思い出す。
「あ! そういやこれがあったな」
「何よその丸っこい薬」
「酔った状態の人間を元に戻す薬だよ」
「いやよ! いやいや! もっと酔ってたい! 20年ぶりくらいにお酒飲んだのよ!? あとちょっとくらいいいじゃない!」
「うるさい! とっとと飲め!!」
未だにモゴモゴ言っているアウローラの口にエルピスは無理やり薬を押し込む。
別に酒を飲むことが悪い事とは言わないし、適度に飲む事はストレス発散にもなるからいい事とは思うが、これはやり過ぎだ。
「ああ~もう! 酔いが覚めちゃったじゃない!」
「多分あと2日くらいしかここに滞在しないのに、酔い潰れてて良いの?」
「それマジ?」
「マジのマジ。大マジだよ、向こうの判決もそれくらいで終わりそうだし」
「そう言うのはもっと早く言いなさいよ! ちょっと待ってなさい!」
一件が片付いたとはいえあまりこの国には長居できない。
エルピスがそう告げると同時に、着替え始めたり歯を磨いたアウローラを見ながらエルピスはアウローラの代わりにセラとエラ相手のゲームに挑む。
いつの間にか気づいたら凄く不利な状況になっている盤面を見ながら、エルピスはアウローラを待つのだった。
エルピス、フェル、灰猫が寝る為に用意された部屋に、そう言いながら突撃して来たのはアウローラだ。
まだ日は上がったばかりだし、冬だから朝はかなり冷え込むというのに随分と元気なアウローラを見て、エルピスは気怠そうにしながらアウローラに言葉を返す。
「こんな朝っぱらから行かなくても良くない? 疲れてるんだけど……」
完全に証拠を隠滅したとは言っていたが、この世に完全を生み出せるのは神だけである。
昨夜のうちになんとかして共和国まで帰ったエルピスとフェルは、記憶の消去や常識改編などで大量に権能を使用し指先を動かすのにすら気怠さを感じるほどの疲労の中にいた。
「否定的な意見ばっかり言ってたらモテないわよ~ほら早く!」
「なんでそんなにテンション高いの…」
「うぅ、なんで僕まで」
眠気瞼を擦りながらアウローラと喋っていると、服を掴まれフェルと一緒にそのまま洗面台まで連行される。
まだ時間でいったら朝の七時程なのに、何故こんなにテンションが高い上に元気なのだろう。
(あれか? 酔ってるのか?)
だが鑑定しても酔っている判定は出てこず、どうやら深夜テンションのまま勢いに任せて一日を過ごしたらしい。
それをまだ引きずっているのだろうとエルピスは判断する。
「ほら! 顔洗って早く行こ!」
「はいはい行きますよ」
適当に魔法で出した水で顔を洗い、エルピスは目を覚ます。
──思い出した…このテンションの高さは、女子会と称してひたすら恋愛トークしてた時のメイド達と同じだ。
確かに温泉街に友達と来たら恋愛話の一つや二つくらいするだろう、エルピスだってかつて修学旅行では好きな人の話をしたものである。
だがそんなのが許されるのは若々しい中高生だけで、恐らく推定というより実年齢年齢30──やめて! そんなに睨まないで! 怖い!!
「それで何処に行く予定なの? 雪合戦は今日の夕方くらいにやる予定だけど」
「うーんまだなんも考えて無いや!」
せめて行った場所で寝ようと思ったエルピスの期待を裏切り、アウローラは元気良くそう言った。
まったく……今日も長い一日になりそうだ。
重い腰を上げながら、エルピスは服を着替え外へと向かうのだった。
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「どうエルピス? 似合ってる?」
「凄い似合ってるぞニル。やっぱニルはなんでも似合うな」
「あははっ。そんな事言われたら照れるよ」
そう言いながら頬を赤く染めるニルの頭をひとしきり撫でまくり、エルピスはニルと一緒に部屋を出る。
さすがに寝起きなのと準備に時間がかかるからアウローラに待ってて貰ったのだが、まさかニルを迎えに来させるとは。
エルピスに対してニルを送りつけるという事は、アウローラは何が何でも外出したい様である。
「セラとエラはいま何処に居るんだ?」
「アウローラと一緒に、部屋でババ抜きとオセロとチェスと将棋を一緒にやる『リアル戦略ゲーム』ってのをやってるらしいよ」
「オセロチェス将棋は分かるけどババ抜きやりたい奴いただけでしょ」
「一回僕もやったけど、ありゃ無理だね。僕には細かいことが多すぎて分かんないや」
「そらそうだよ、あの子達頭いいし」
昨日やってた将棋&チェスの更に上位版があった事に震撼しながら、でもあの三人ならしかねないだろうなとエルピスは納得する。
多分エルピスも出来ないことは無いだろうが、普通に頭の良さで負けてるからなにやっても負けるだろう。
そうは思いつつも今度やらせてもらおうと心に誓い、エルピスは部屋の扉を開ける。
「──キャァァァァ!! エルピスの変態! エッチ!」
「はいはいそう言うの良いから。ってか本当にテンション高いな」
「何よノリ悪いわね~」
襖を開けると案の定アウローラが若干はだけさせた浴衣を見せつけて来たが、サラッと無視して部屋の中に入る。
昨晩共に風呂に入った仲だ、それに今のエルピスは性欲が無いので見たところで何も思わない。
(酒臭っ!? なんだこれ部屋の中酒の匂いしかしないんだけど)
突然の異臭に鼻が驚き反射的に辺りを見回すと、その理由はすぐに判明する。
アウローラがおそらく寝ていたであろう布団の横に、十本近い酒瓶が転がって居たのだ。
全て中身が空なのか、開きっぱなしの状態で放置された酒瓶からはまだ酒の匂いが漂い、部屋の中に居るだけで酔いそうになる。
アルコールは抜けている様だが、どうりで朝からテンションが高いわけだ。
「俺に酒飲むなって言ってきおきながらとんでもない量飲んでるね」
「いいのよ私は成人してるしー!」
「俺も成人してますけどぉー!?」
一応この世界において飲酒に関する法律は制定されていないが、一応日本基準で考えても、もう既に成人しているエルピスは飲んでも誰にも怒られないだろう。
それよりも凄いのは、エルピスの目の前で会話をしながらもセラとエラを押しているアウローラの才能だ。
特殊技能に女帝があっただけあって、軍略においては他の二人を圧倒しているらしい。
「なんでこんなにベロンベロンなのに強いの!? 可笑しく無い? エルピスもなんとか言ってやってください!」
「あんたらとは積んでる年季が違うのよ!」
「アウローラ…それっておばさんが言うセリフだと思うの」
「そう言うセラだって結構な年齢じゃ無い」
「わ、私はおばさんじゃ無いわよ。本当よエルピス? なんで目を逸らすのよ!」
あぁもうなんなんだ、このカオスな空間は。
いつの間にかニルは酔い潰れたのか押入れから身体出して寝てるし、エラはなにかに怒っているしセラは半泣きだし、いよいよ事態の収束がつかなくなってきた
だがそこでふとエルピスは〈ガチャ〉でこの前当たった薬の事を思い出す。
「あ! そういやこれがあったな」
「何よその丸っこい薬」
「酔った状態の人間を元に戻す薬だよ」
「いやよ! いやいや! もっと酔ってたい! 20年ぶりくらいにお酒飲んだのよ!? あとちょっとくらいいいじゃない!」
「うるさい! とっとと飲め!!」
未だにモゴモゴ言っているアウローラの口にエルピスは無理やり薬を押し込む。
別に酒を飲むことが悪い事とは言わないし、適度に飲む事はストレス発散にもなるからいい事とは思うが、これはやり過ぎだ。
「ああ~もう! 酔いが覚めちゃったじゃない!」
「多分あと2日くらいしかここに滞在しないのに、酔い潰れてて良いの?」
「それマジ?」
「マジのマジ。大マジだよ、向こうの判決もそれくらいで終わりそうだし」
「そう言うのはもっと早く言いなさいよ! ちょっと待ってなさい!」
一件が片付いたとはいえあまりこの国には長居できない。
エルピスがそう告げると同時に、着替え始めたり歯を磨いたアウローラを見ながらエルピスはアウローラの代わりにセラとエラ相手のゲームに挑む。
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