幽霊の恋人

約束

少年と暮らしてから、2日がたった。

今、二人で家族会議(？)をしている。

「ねえ、おばけさんのことなんて呼べばいいの？」

少年の名前はとりあえず母と出会ってきた⇨天国から？？⇨お化け！ということでお化けさんと呼んでいる。

「なんでもいいよ。」

とだけ言って、私の話を進めようとしてくるので、私は少年の名前を決めることにした。

「じゃあ！レイ！レイは？どう！？」

「レイかぁ…いいと思う！ありがと。」

これからは少年‥じゃなくてレイと呼ぶことにした。

「レイは、何歳なの？」

とりあえずレイの事が知りたくて直接聞いてみることにした。

「おれ？おれは…中3…ぐらいかな‥」

自分の話をするのは苦手なのか、少し戸惑っているように見えた。

「じゃあ、私は何歳だと思う？」

答えは高1。年上と分かればどんな反応するのだろう‥

「中…高1！」

「正解！！」

「へえ。麗っておれよりオネエサンなんだぁ～。」
ニヤッと笑うと、レイは私を抱き寄せた。

「高校ってぇ、いろんなオトコがいるんでしょお。おれのこと捨てないでよねぇ」

「レイっ、か、かお…ちかいっ…」

私の言葉などお構いなしにグイッと息がかかる距離まで私を近づけた。

「だから。浮気しないでね。」

おれがいるんだから。と言って抱きしめた。

ドクンドクンと、心臓の音が激しく鳴っていた。

聴こえては…ないよね！？

死者のはずなのに触れる。体温はないけど…

「約束ね。」

「う‥うん…」

返事をするとすぐに離してくれた。

な、なんか凄かった…

まだ心臓の音がうるさい。