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同棲
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謎の少年と私は一緒に朝食を取ることにした。
もちろん手料理だ。
「ねえ、塩取って」
「はいはい。」
面倒くさそうにしながらもちゃんと手伝ってくれる所が可愛い。
「よし!出来た~!」
自慢のオムライスを皿に入れ、準備をする。
「おおっ!美味そうじゃん!先に食べるね~」
作ったご飯を美味しそうに食べてくれる彼を見て、私も食べたくなった。
「ちょ、ちょっと待ってってばっ~」
二人で手を合わせる。
「「いただきます!」」
オムライスに口を付けようとしたが、先に気になることを聞こうと思い、少年に訪ねた。
「ねえ、あなたって何者…?」
変に聞こえる事は分かっていた。
でも、今はこれ以外で表す言葉を探す余裕はなかった。
…だって今から学校だもん!!!
「おれは~、麗のお母さんに言われてここに来た。」
「へ」
私の母は既に亡くなっている。
だから話せる訳ないのだ。
「お母さんがー麗が寂しいって言ってたので一緒に居てやって下さいって。」
‥なんかマジっぽいんだけど!?
寂しいとは人の前では言ったことがないのだ。
言ったといえば…仏壇で。
「って言うことだから~。麗は今日からおれと暮らそうね~☆」
いや!ね~☆じゃないんだよっ!
「つまり‥ど、同棲ってこと…?」
少年は恥ずかしいのか横を向きながら返事をする。
「そ。」
もちろん手料理だ。
「ねえ、塩取って」
「はいはい。」
面倒くさそうにしながらもちゃんと手伝ってくれる所が可愛い。
「よし!出来た~!」
自慢のオムライスを皿に入れ、準備をする。
「おおっ!美味そうじゃん!先に食べるね~」
作ったご飯を美味しそうに食べてくれる彼を見て、私も食べたくなった。
「ちょ、ちょっと待ってってばっ~」
二人で手を合わせる。
「「いただきます!」」
オムライスに口を付けようとしたが、先に気になることを聞こうと思い、少年に訪ねた。
「ねえ、あなたって何者…?」
変に聞こえる事は分かっていた。
でも、今はこれ以外で表す言葉を探す余裕はなかった。
…だって今から学校だもん!!!
「おれは~、麗のお母さんに言われてここに来た。」
「へ」
私の母は既に亡くなっている。
だから話せる訳ないのだ。
「お母さんがー麗が寂しいって言ってたので一緒に居てやって下さいって。」
‥なんかマジっぽいんだけど!?
寂しいとは人の前では言ったことがないのだ。
言ったといえば…仏壇で。
「って言うことだから~。麗は今日からおれと暮らそうね~☆」
いや!ね~☆じゃないんだよっ!
「つまり‥ど、同棲ってこと…?」
少年は恥ずかしいのか横を向きながら返事をする。
「そ。」
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