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第二章
第21話・早乙女千鶴
しおりを挟むザァァァァ……
脳内に雑音が響く。目覚めると真っ白な世界に横たわっていた。
確か柳川医院の地下室に行って……それから……そうだ、夢子が眠っているのを見てたら、後ろから襲われて!
「弓子が危ない!」
「せやであんさん、はよ戻らな。でもその体では無理やな」
「ご主人タマ、ついに五体不満足カ」
「え?ハリー?メリー?2人共どうして――」
「夢や。あんさんの脳内で繋がっているんや」
「ご主人サマのタマ、元気ナイ」
「メリーやかましい。腕も足もない……僕は死んだのか?」
「だカラ、タマ元気ナイ」
「あぁ、メリーはタマシイ言うてんのや。タマタマやない」
「最初からそう言え……て、まだ生きてはいるのか」
「あんさん、もうすぐ迎えが来よる。どないする?」
「ご主人タマのタマ、あちき達と繋がル。たぶんそれしか方法ナイ」
「ん?意味がわからないが……」
「簡単に言うとやな――」
ハリーの話では、このまま放置すれば僕の命はもうわずかしか無いそうだ。そこでハリーとメリーが僕の体に完全に溶け込む事で命を繋ぐ事が出来るかもしれないと言う。
しかしそれも博打らしい。成功する確率は極めて低い。
「それでも……選択肢は無いんだろ?何もしなければ遅かれ早かれ死ぬのだから……ハリー、メリー、頼む」
「……せやな。あんさん、今まで楽しかったで」
「……ご主人タマ。死ぬんじゃナイゾ」
「ん?2人共、神妙な顔をしてどうしたんだ?また会えるんだろ?おい!ハリー!メリー!行かないで――!」
「まだここにイル」
「おるんかい!」
そんな会話をしているうちにだんだんと目の前が暗くなり、気を失った。
…
……
………
「ここは……?」
「春文様!!気付かれましたか!先生!春文様が!」
「良かった、間に合ったみたいですね」
「うむ、真昼よ、ご苦労じゃった」
「いえ、有栖様に頼まれて失敗は出来ませんよ」
「真昼先生!ありがとうございます!」
「後はこの薬を毎食後にお飲み下さい。黒子様の秘薬入です。1週間も服用すれば元に戻るでしょう」
「弓子……?有栖?」
「春文よ、ぎりちょんだった様じゃな。先走りおって……弓子が助けを求めて来なければお主は死んでおったぞ?」
「有栖……こちらの先生は?」
「うむ、わしが呼んでおいた。前に言ったであろう?妖狐の治療が出来る医者がおると」
「あぁ……そう言えばそんな事言ってたな……」
「霧川真昼。少々クセは強いが、腕は一人前じゃ。安心せい。しばらく西奈の家で医院を開かせる」
「さすがねぇさまですわ!」
「もう有栖様には敵いませんよ。真弓がいなくなって間もないと言うのに……悲しむ暇もないですね」
「真昼よ。そう言うな、しばらくこやつの面倒を見てやってくれ。それと帰りに車椅子は持って帰るが良い」
「えぇ!?あれは有栖様が持って来て……はいはい、もうわかりました。僕も有栖様に恩返しをしないといけませんしね。……春文君、しばらくの間よろしくね」
「はい……真昼先生」
真昼先生は有栖に連れて来られたらしい。そして僕を救ったのは緑子の監視をしていた黒子部隊だったそうだ。なかなか戻らない僕を心配して弓子が助けを求めに行こうとした所、どこからともなく黒子部隊が現れ救出されたとか。
「春文、襲ったのはやはりあの女だったのかしら?」
「黒子……助けてくれてありがとう。あぁ、あの人には見覚えがある。確か千鶴さんだ」
「やはりな……あの女は緑子とグルだったのか」
「地下室には……手術台とカプセルに入った……」
「ん?カプセルに入った?」
「……白子がいたんだ」
「え……?」
「……夢子と名乗っていたが、あれは白子だ。カプセルの中で眠っていた……」
「白子が……」
「僕にはどういう事かはわからない。ただあの地下室に間違いなくいたんだ」
「うむ。黒子よ、捜索隊に調べさせるのじゃ。緑子はやはり禁忌に手を出しておる」
「はい……ねぇさま……」
「黒子よ、変な気は起こすなよ?白子は死んだんじゃ。見た目は似ていたとしても別人じゃ」
「……はい」
それから数日間、僕は薬のせいか寝たり起きたりを繰り返す。弓子はつきっきりで看病をしてくれた。
僕はハリーとメリーのおかげで助かったのだと思い返していた。この体に溶け込み助けてくれた。2人には感謝してもしきれない。もう会えないかもしれないけど……そんな事を考えていた。
「ありがとう。ハリー、メリー……」
そして監視を続けていた黒子部隊がいよいよ動き出す。
――1946年(昭和21年)8月31日(土曜日)
「黒子よ、突入じゃ」
「はっ!ねぇさま!皆の者!突撃!」
「オォォォ!」
黒子部隊が柳川医院の地下室へとなだれ込む!
しかし!掛け声は良かったがエレベーターは3人乗りなので順番待ちをしながら、皆わらわらと時間を持て余している。
僕は有栖と離れた場所で見守る。蛇が出るか鬼が出るか……。
しばらくすると部隊から連絡が入る。
「何ですって!わかったわ!」
「どうしたんじゃ、黒子」
「ねぇさま!地下2階はすでにもぬけの殻で、隠し通路があったそうですわ。緑子、千鶴共に行方不明――」
隠し通路は地下2階、カプセルに入った白子のいた部屋にあったらしい。廊下で見た4つの部屋は誰かが住んでいた形跡はあったが、室内には誰もいなかったとの事。
黒子に車椅子を押してもらい、地下室を確認しに降りる。地下室には以前見たカプセルが確かにあり、夢ではない事の証明となった。
そして地下通路はまるで手で掘った様な荒々しい作りだった。
「どこに続いてるんだ……?」
「最近、掘った様な穴ですわね。先発隊から連絡は?」
「はっ!ロープを持たせてますが、まだ反応がありません!」
「わかったらすぐに教えなさい」
「はっ!黒子様!」
それから僕と黒子は地下室を見て回る。壁には血痕の跡が有り、縛り付ける器具も置いてある。拷問でもしたのだろうか。
白子が入っていたカプセルは同じ物が3つあった。この時代には似つかない機械だ。緑子先生はここで何をしていたのだろうか。
一通り見て回り、僕達は一旦地上に戻る。30分後、ようやく先発隊からの連絡が入った。
「黒子様!先発隊から連絡が入り――」
「それで!どこに続いていたの!」
「それが小学校の床下に……」
「小学校ですって……?」
「まずいな。今日は始業式の準備を手伝いに行くって弓子が言ってたな……」
「春文、行くぞ」
「有栖!黒子!先に行ってくれ、僕は後から追いかける!」
「わかった。皆の者!小学校へ急ぎ迎え!」
「はっ!」
足が遅い僕を置いて行くように頼み、1人遅れて黒子達を追いかけ車椅子をこいで行く。
10分程遅れて小学校に着くと、校庭ではすでに黒子部隊と鬼達が戦闘を始めていた。
校庭の脇で避難誘導をする弓子の姿を見つけ、急いで向かう。
「弓子!大丈夫か!」
「春文様!こっちは大丈夫です!でも校内にまだ残された人が!」
「わかった!避難を呼びかけてくる!」
「私もすぐ向かいます!」
「無理はするなよ!」
「はいっ!春文様も気をつけて!」
鬼は校庭に4人。地下室で見た部屋も4つ。つまり鬼はこれで全員なのかもしれない。
僕は車椅子をこぎ昇降口へと向かう。昇降口から校舎内へは段差があり1人では上がれない。
「どこか他に入れる場所は?」
そんな事を考えてながら校舎を回ると、昇降口で目を疑う光景を目撃する。
「え……?」
「シンデ――」
バァァァン!!
耳をつんざく銃声が聞こえ、目の前で黒子が倒れた……黒子が倒れた先で立っていたのは銃を持った白子だった。
「お前何してんだっ!!」
「エ……ナニ……?」
壊れたロボットの様な口調で白子は黒子を覗き込む。倒れた黒子の体からは血が流れ、昇降口が赤く染まっていく。
「く、黒子!!」
「ダレ……?」
黒子に近寄る僕に白子は銃口を向ける。車椅子が段差に引っ掛かり、思うように近付けない。
「オマエモ、シンデ――」
こいつはこの前、助けてくれた白子ではないと直感で感じた。雰囲気がまるで違うのだ。あの時助けてくれた夢子を名乗った彼女は……?誰だったのだろうか。
バァァァン!!
再び銃声が校内に響き、僕はとっさに頭をかばう!
「春文……様……!」
「え……!?」
僕と白子の間になぜか弓子が立っている。いや、立っていたがそのまま僕の方へと倒れてくる。
「弓子……?何をして……」
頭の中が真っ白になりながらも体は弓子を受け止め、車椅子ごと地面に倒れ込む。
ガッシャァァン!!
「ゆ、弓子!!」
「春文……様……ご無事でなに……」
「弓子!弓子!弓子!!おい!返事をしろ!」
「……より……ゴホッ!」
弓子は心臓を撃ち抜かれ、吐血し、あっという間に目から生気が消えていく。
「え……うそだろ……?なんだよ……夢……なのか……」
「あ……ぁ……ぁ……」
僕の腕の中で弓子は力が抜けていき、最後には……事切れた――
「わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
僕が僕でなくなる。頭の中がぐちゃぐちゃになり、すべての事がどうでも良くなってくる。
愛する人が目の前で動かない。どんなやり方だろうともうそれは元には戻らない事がはっきりとわかった。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ウルサイ……オマエ……ジャマ……」
白子は銃を構え直し、僕の額に銃口を押し当てる。
不思議と恐怖は無かった。弓子が死んだのなら、いっそ一緒に死んだ方が――そんな馬鹿な思いさえしてくる。
どちらにせよ、僕の腕には弓子が抱かれていて、これ以上動く事も出来ない。
「シネ――」
カチャ……
黒子も弓子も死んでしまった。次は僕の番だ。
有栖は中庭で誰かと話している姿が見えた。まさか有栖もグルなのか?――でもそんな事はもうどうでも良かった。
もう助けもいない。僕はここで弓子と一緒に――
『ο χρόνος πίσω――』
僕の頭が撃ち抜かれる寸前に、黒子が起き上がり何かをしたのが見えた。黒子は倒れてはいたが致命傷ではなかったみたいだ。
しかしもう遅い……。
僕は今から頭を撃ち抜かれ、死ぬんだ――皆、さようなら……。
――僕はゆっくり目を閉じる。
バァァァン!!
そして3度目の銃声が校内に響いた……。
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