100年の恋

ざこぴぃ。

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第一章

第2話・猿渡白子

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――1939年8月19日土曜日。

 気が付くと僕は、昭和14年にいた。ポケットにあった地図を頼りに『猿渡家』を訪ねる。そしてそのまま深い眠りに付き、10日程が過ぎた。

 朝食を食べ終わると、婆の煎れてくれたお茶を飲みながら一連の説明を求めた。

「あれは16年程前でしょうか……」

婆さんが口を開いた。

「ここより南の関東地方で大きなそれは大きな地震がありましてな……」
「関東大震災か……?」
「はい、1923年……わしは当時、東京で被災しこの地へと流れ着きましたのじゃ。ここ東海浜地方はほぼ無傷でしてな。そして猿渡様に拾って頂き、ここで住み込みで働く事になったのですじゃ」
「……婆は、猿渡家の人間ではないのですよ。私の育ての親……ではありますけどね」
「白子の両親は?」
「猿渡家の先代のご当主様は春文様の後ろにおられますじゃ……」
「え?」

 振り返ると、仏壇しかない。いや、仏壇の中にいるという事なのか。

「もしかして亡くなられたのか……?」
「はい……父は昨年、病で……。そしてここの屋敷には婆と私だけが残ったのです……」
「そうだったのか」
「ご当主様はわしに大変良くして下さりましたのじゃ。そのご恩に報いる為にも、白子お嬢様は命に替えましても、わしが守る所存なのですじゃ」
「婆……ありがとう……」

 白子の父は猿渡家の当主だった。病で亡くなるまでは……。現在は白子の双子の姉が正式な当主なのだそうだ。

「そして奥方様は、お嬢様方をお産みになられ間もなく他界されましたのじゃ……」

 仏壇には先代の……白子の父親と、母親と思われる写真があった。

「2人の話はわかったよ。でも僕がなぜここに呼ばれたのかが知りたいんだ……すまない、自分の話ばかりで――」
「いいえ、坊ちゃん。続きがあるのです……婆」
「はい……。わしが知る限りなのですが、ご当主様には奥様とは別の女性がおられました……奥様と知り合う前だったと聞いておりますじゃ。名前は霧川小夜きりかわさよ……。猿渡家とは相反する名家だったかと」
「別の……女性」
「はい……そこで男児がお産まれになられていますのじゃ。名前は霧川春文……」
「何だって!?」
「……坊ちゃんと同じお名前で御座います」

 ――霧川家に産まれた男児は両腕両足が赤黒く、たいそう気味悪がられたと言う。霧川家は名家の家柄。それでなくとも、猿渡家とは不仲で知られていた。
 世間体を気にする霧川家は小夜を蔵に閉じ込め、男児を殺そうとした。

「わしはあの日の事は、今でも良く覚えておりますじゃ。ご当主様がここを飛び出してから、一時いっとき程でした。辺り一面が黄金色に輝き、霧川家の方角に火柱が上がりましたのじゃ」
「坊ちゃん、私も新聞で調べたのですが、当時の霧川家の全てが燃えたとありました。生き残りはいないと……」
「え……?」

――ゴーンゴーンゴーン……。

時計が9時を教えてくれる。

「おはようございますぅ!猿渡さん!すいません!荷物持って来たのですが!猿渡さん!おられますか!」
「はぁい!今、行きます!」
「荷物?」
「はい、坊ちゃんの生活道具一式を頼んでまして――」

 玄関に出ると、門の外に家具や着物といった荷物が山積みの……馬車が止まっていた。
 昭和初期、この頃はまだ車は主流ではなかった。都心から離れれば今だに馬車と荷車の生活だったのだ。

「馬車やんけ、初めて見た……」
「ん?兄ちゃん、何だ?ここのお手伝いさんかい?ちょっと手伝ってくれよ」
「これっ!!春文様に失礼な事を言うんじゃないよ!」
「婆さん……大丈夫、こういうの慣れてるから。はは……」
「坊ちゃん、駄目です。お体に触ります。居間にいて下さい」
「……わかったよ」

 何だか邪魔者扱いされてる気がして少し落ち込む。昔からそうだ。両腕両足の力が極端に弱い。運動や力仕事はまったく向かない。
 手術をしてもらって、幾分か力が入るようにはなった。しかし、赤黒い色はそのままだった。

「これじゃ……この時代でも彼女は出来ないな……はは……」

腕をさすり、独り言を言ってしまう。

「あのぉ……これはどこに置いたらよろしいでしょうか?」
「あぁ、こっちじゃないよ。廊下の……!!」
「どうかされましたか?私の顔に何か……?」
「あぁ……いや、あなたが知り合いに良く似ていたので……」
「そうですか?あのぉ、この荷物は」
「あっ、案内しますね」
「ありがとうございます」

 心臓が飛び出るかと思った。西奈薫――2039年、つまり僕が元いた時代の同級生にそっくりだった。

「毎日暑いですねぇ……私も日焼けしちゃって」
「はは、そうですね……あのぉ、お名前をお伺いしても大丈夫ですか?」
「はい。西奈弓子と申します。よろしくお願いします」
「西奈!?やっぱりあなたは薫の……」
「西奈薫?うちの家系にはたぶんいない名前だと思いますが」
「お嬢!俺が持って行きますんで、置いといてくだせぇ!」
「次郎、大丈夫ですよ。このくらい私でも――きゃっ!」

 彼女は部屋の敷居につまずき、荷物を落とすまいと僕の方へと倒れ込む。

「危ないっ!!」

 とっさに手が出てしまい後悔する。着物で隠れていたが腕は赤黒く、また気味悪がられてしまうかもしれない。

「あ、ありがとうございます……。助かりました……」
「いえ……」
「お嬢!大丈夫ですか!」
「えぇ……助けて頂きました。お礼を……」
「旦那っ!ありがとうございます!」
「いや、怪我が無くて良かった……」

 その後はスムーズに荷物の搬入は終わり、片付けを済ませ引き上げていく。

「西奈弓子さん……か」

僕は玄関で手を振り、馬車を見送った。

「婆、ちょっと汗を流してくる――」
「はい、白子お嬢様」

部屋に帰ると、婆さんがお茶を入れ直してくれていた。

「婆さん、僕のトレーナーはどこにある?」
「それでしたら、洗濯して脱衣所にそのまま置いてありますじゃ」
「あぁ、ありがとう……(腕が見えない様にトレーナーに着替えよう)」
「あっ!春文様、今は白子お嬢様がお風呂に――!」

 婆さんが何か言っていたが、僕の耳には入らなかった。西奈弓子……そしてあの次郎という付き人らしき人物。2人の関係も気になるし、僕の腕を見た時の驚いた顔が脳裏に浮かぶ。

ガラガラ――

「薫と弓子は同じ……ぶつぶつ……」
「キャァァァァァ!!ぼぼぼ、坊ちゃんっ!!」
「いいっ!!ごめんっ!」

ガラガラッ!!

 脱衣所の扉を開けるとそこには……裸の白子がいた。心臓が早く鼓動するのがわかる。慌てて戸を閉めたが、まぶたからその姿はしばらく消えなかった。

………
……


「……で?坊ちゃん。言い訳はありますか」
「無いです……」

 時計の振り子の音が大きく聞こえる。居間に戻って来た僕は、風呂上がりの白子を前に正座している。
 婆さんはバツの悪そうな顔をしているが、我関せずと言った雰囲気を出している。

「まったく……いくら坊ちゃんでも嫁入り前の女の子の……ぶつぶつ」
「あのぉ……このタイミングで言うのもあれなんだけど……」
「何ですか!」

まだお怒りの白子に気になる質問をぶつけてみる。

「お前、夢子だろ?」
「ちちちちちちちちちちちがいますよ!!」
「……動揺がすごいな」
「夢子って誰ですか!まったくぅ!坊ちゃんじゃなければ、今頃叩き切って……ぶつぶつ」
「白子……僕は君の秘密を知ってるんだ」
「な、何をですか!」
「夢子の左胸の下と、右のおしりにはホクロがあるっ!!」
「ズズズ……」

 僕と白子を尻目に、美味しそうにお茶をすする婆さん。婆さんはとことん知らん顔を通すつもりだ。

「何で知ってるんですか!!いつ見たんですか!坊ちゃんの変態!」
「小さい頃は一緒に風呂に入ってんだ!覚えてるよ!」
「小さい頃!?小さい頃は……その……そうでしたけど……」
「ズズズ……」
「小さい頃に入った記憶があるんだな!それが証拠だ!!夢子!白状しろ!」
「ぬぐぐぐぐっ!!」

しばらく言い合ってみたが、最後は白子が折れた。

「はぁ……婆、バレてしまいました。黒子姉さん達に怒られてしまいます……はぁ」
「ふぉっふぉっふぉっ!」
「やっぱり夢子か!全部喋ってもらうぞ!」
「坊ちゃん……私は夢子ではありません」
「まだ嘘をつくのか!」
「嘘ではありません。私は元から白子なのです。夢子と言うのが嘘なのです」
「え?夢子が嘘?どういう……」
「当主である姉の……黒子姉さんのお言いつけで、坊ちゃんのお側におりました。坊ちゃんと私は元々この時代の住人なのです。先程のお話の続きですが――」

 霧川家が火事で消失した際に、男児の姿は無かった。男児は2039年の世界、ある夫婦の元へと逃がされたのだそうだ。そして17歳になる8月8日まで育てられた。

「その証拠に坊ちゃんの両腕両足には封印が御座います」
「この赤黒い色は封印なのか?」
「左様で御座います。いずれ時期がくればわかります。それは坊ちゃんを守るためだとご理解下さい。それと本来はこちらが坊ちゃんの産まれた世界だと言う事もお忘れなく――」
「僕はもしかして、もう元の時代には……」
「はい」

 それは羽根を奪われた鳥になった気分だった。この時代という籠の中に捕まり、飛ぶこともなく、生涯をここで過ごすと言うことだった。
 便利な世の中が染み付いた脳には衝撃が大きかった。テレビもまだ無く、ラジオや新聞で情報を得て、夜になれば外は真っ暗。部屋の豆電球で生活する日々。

「す、少し時間をくれないか……頭が整理出来ない。僕はまた元の世界に戻れると思っていた……んだ……」
「はい、幾分かのお時間はあります。あのお方と黒子姉さんが戻られるまでなら大丈夫かと思います」
「……」

 部屋に戻ると真新しい家具が並んでいる。木の香りが鼻を抜け、気持ちが少しだけ和らいだ。

「僕は霧川春文……千家ではなく、霧川家の……」

 腕がうずく。手術を受けた痛みなのか。それともこれは心の痛みなのか。
 腕をさすり、痛みが和らぐのを待つ。

「はは……何だよ……異世界に遊びに来た気分になってた……。もう……帰れないんだな……皆の所へは……」

 涙が自然と頬を流れ、着物の裾で拭こうとした時だった。

――ドクンッ!

心臓が強く鳴る。

「っ!?なん…だ……」

 初めての事だった。息が苦しくなり、心臓の鼓動が速くなる。

――ドクン!ドクン!ドクンッ!

ザァァァァァ――

『ご主人サマ……お呼びデスカ……』
「お前は……誰だ……」

 遠くなる意識の中で、誰かが呼ぶ声が聞こえた……。
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