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第12話
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先輩の指が私の胸元でとまる。先輩は手のひらを広げると私の胸を包み、感触を確かめるように揉みしだいた。
「――っ」
怖くて小さく息を吸った。さっき頭を撫でてくれた優しい手と全然違う、荒っぽい手つきだった。
私の恐怖心を察したのか先輩は胸を触る力を和らげる。
「高坂さ……」
言葉と共に吸ってた息を吐きだした。
「お願い、やめて……」
「――それは無理だ」
先輩は私の首筋を甘く噛むと、舌を這わせる。
胸を揉んでいた手が、私のシャツのボタンを一個一個丁寧に外すと肌を露わにした。
「い……や」
先輩に見られている。恥ずかしい。逃げられない私はせめてもの抵抗として自分の顔を両手で覆った。
先輩は慣れた手つきでブラジャーのホックを外すと押さえつけられていた胸がこぼれた。
先輩は服越しではなく、直に胸を触る。そして、もう片方の胸にキスをすると、舌の先でなぞるように舐めた。
「ふっ……」
舌の生温かい感触に思わず声が漏れる。私は唇を噛んで必死に声を抑えると、先輩の舌が胸から離れた。
――終わった……?
そう思った私は、覆っていた手を退かして様子を窺う。すると「やっと顔が見られた」そこには意地悪そうに笑う先輩の顔があった。
「……っ!」
私は再び顔を隠そうと手を覆ったが遅かった。先輩はネクタイで私が顔を隠さないように手首を縛る。
「これでお前の反応が見れる」
先輩は舌なめずりすると、私の乳頭を弄ぶかのように指で上下に動かす。自分の意思とは逆に声が出て、頭の中が真っ白になる。
「これがいいんだ?」
私の反応に先輩は嬉しそうに耳元で囁くと、上下に動かす指を速める。
私はいやいやと首を横に振るが、それでも先輩は指を止めない。
「や、おかしくなる……」呼吸がだんだんと荒くなっていく。
「――おかしくなれよ」
先輩のその声と同時に私の身体がびくりと大きく跳ねた。
何この感覚……。初めての刺激に涙が頬を伝う。
先輩が手を退かすと、私は解放されたと安堵する。しかし、それは私の勘違いだった。先輩の手は私の下腹部へと這わせ、太腿で止まった。次の瞬間、先輩は私の足を大きく広げた。
「ひゃっ⁉」
これじゃ下着が丸見えじゃない……! 私は足を閉じようと力を振り絞るが、先輩の力にかなわない。
下着を見られたことに羞恥心を感じた私は、まだどこかで余裕があったのかもしれない。そんな羞恥心は先輩の次の行動で消え失せる。
先輩は下着のラインをなぞるように指で触る。そしてクロッチ部分に到達するとショーツの中に指を滑り込ませた。
「――っ⁉」
先輩の指が割れ目の中へと潜っていく。そして突起に触れると、こねくりまわした。
「あぁ……っ!」
今までよりも強い刺激に襲われた。そこで私は気付く。この刺激は快楽だということに。
……気持ちいい。私の身体は快楽にどっぷりと浸かっていった。
「濡れてきたな」
先輩は指を突起から下へと動かす。そして、入り口で指を止めた。
先輩が確認するかのように入り口を触ると「狭いな……」ポツリと呟いた。
「無理そうだったら言えよ」
「え……――っ!」
先輩は私の中へと指を入れた。今まで誰にも触れられたことのない場所を先輩の指が奥へと少しずつ入っていく。
「大丈夫か……?」
心配そうに訊いてくる先輩に私は首を縦に振る。声を出すことなんてできなかった。
先輩は指を小刻みに動かした。動かす度にぐちゅぐちゅと恥ずかしい音がする。
「ほのか」
先輩に名前を呼ばれた瞬間、私は胸が締め付けられた。いつもは〝お前〟なのにどうして……?
快楽の波が押し寄せてくる。また、あの感覚が来る――。
「先輩……っ」
びくん、と再び身体が跳ねた。息が荒く、上下する肩。
「ほのか」
先輩は私の頭を撫でると、優しくキスをする。そこで私の意識が途切れた。
「――っ」
怖くて小さく息を吸った。さっき頭を撫でてくれた優しい手と全然違う、荒っぽい手つきだった。
私の恐怖心を察したのか先輩は胸を触る力を和らげる。
「高坂さ……」
言葉と共に吸ってた息を吐きだした。
「お願い、やめて……」
「――それは無理だ」
先輩は私の首筋を甘く噛むと、舌を這わせる。
胸を揉んでいた手が、私のシャツのボタンを一個一個丁寧に外すと肌を露わにした。
「い……や」
先輩に見られている。恥ずかしい。逃げられない私はせめてもの抵抗として自分の顔を両手で覆った。
先輩は慣れた手つきでブラジャーのホックを外すと押さえつけられていた胸がこぼれた。
先輩は服越しではなく、直に胸を触る。そして、もう片方の胸にキスをすると、舌の先でなぞるように舐めた。
「ふっ……」
舌の生温かい感触に思わず声が漏れる。私は唇を噛んで必死に声を抑えると、先輩の舌が胸から離れた。
――終わった……?
そう思った私は、覆っていた手を退かして様子を窺う。すると「やっと顔が見られた」そこには意地悪そうに笑う先輩の顔があった。
「……っ!」
私は再び顔を隠そうと手を覆ったが遅かった。先輩はネクタイで私が顔を隠さないように手首を縛る。
「これでお前の反応が見れる」
先輩は舌なめずりすると、私の乳頭を弄ぶかのように指で上下に動かす。自分の意思とは逆に声が出て、頭の中が真っ白になる。
「これがいいんだ?」
私の反応に先輩は嬉しそうに耳元で囁くと、上下に動かす指を速める。
私はいやいやと首を横に振るが、それでも先輩は指を止めない。
「や、おかしくなる……」呼吸がだんだんと荒くなっていく。
「――おかしくなれよ」
先輩のその声と同時に私の身体がびくりと大きく跳ねた。
何この感覚……。初めての刺激に涙が頬を伝う。
先輩が手を退かすと、私は解放されたと安堵する。しかし、それは私の勘違いだった。先輩の手は私の下腹部へと這わせ、太腿で止まった。次の瞬間、先輩は私の足を大きく広げた。
「ひゃっ⁉」
これじゃ下着が丸見えじゃない……! 私は足を閉じようと力を振り絞るが、先輩の力にかなわない。
下着を見られたことに羞恥心を感じた私は、まだどこかで余裕があったのかもしれない。そんな羞恥心は先輩の次の行動で消え失せる。
先輩は下着のラインをなぞるように指で触る。そしてクロッチ部分に到達するとショーツの中に指を滑り込ませた。
「――っ⁉」
先輩の指が割れ目の中へと潜っていく。そして突起に触れると、こねくりまわした。
「あぁ……っ!」
今までよりも強い刺激に襲われた。そこで私は気付く。この刺激は快楽だということに。
……気持ちいい。私の身体は快楽にどっぷりと浸かっていった。
「濡れてきたな」
先輩は指を突起から下へと動かす。そして、入り口で指を止めた。
先輩が確認するかのように入り口を触ると「狭いな……」ポツリと呟いた。
「無理そうだったら言えよ」
「え……――っ!」
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「大丈夫か……?」
心配そうに訊いてくる先輩に私は首を縦に振る。声を出すことなんてできなかった。
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「ほのか」
先輩に名前を呼ばれた瞬間、私は胸が締め付けられた。いつもは〝お前〟なのにどうして……?
快楽の波が押し寄せてくる。また、あの感覚が来る――。
「先輩……っ」
びくん、と再び身体が跳ねた。息が荒く、上下する肩。
「ほのか」
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