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1章 「目覚めし鼓動」
分岐B-3 追走と暴走
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「てやぁぁぁぁ!!!」
【鑑定眼】で見終わった直後、奴は大きな気合いと共に、最低限の動きで、【大斬撃】を放ってきた、洗練された動きと、先制の動きにより、【大斬撃】に本来ある隙は、ちょっとやそっと強いだけの相手であれば、十分に効果を発揮するほどに隙がなかった
事実、俺でもうまいこと得物の身を傾けて滑らせる事が強要された
「キィィィィィ ギャリン!」と不快な音が響く
俺自身も、受け流した型のまま、反撃したが、僅か【大斬撃】が終わるのが速かったらしい、剣を手放し、咄嗟に腰のナイフを抜きながら後ろに飛び退き、ダメージをかなり軽減されてしまった、しかも、防ぐと同時に、1,2本のナイフを俺の両足の大腿部めがけて投擲してきた、危うげなく避けることはできたが、その僅かな隙で、いつの間にかダガーを握り、急接近していた、俺の頸部を狙いながら、同時に転がっていた剣を踏みつけ、僅かに浮いた所をさらに蹴りあげて再度構えていた
「素晴らしい、無事に機能しているようで良かった」
思わず声が出た、感じたのは知識が埋まる愉悦感、人間種であった俺の中で、たった2つの感情の内の1つ知識欲が満たされていく感覚だ、実際今までも転生後に異常がきたしたことはない、しかしそれでもいつかは異常が発生するかもしれない、もしかしたら魂そのものに傷が付く可能性も否定できない、だからこそ「まだ大丈夫だった」「今回も成功した」「これでх回目の成功だな」となる、何度も転生したことによる記憶量は膨大だ、それ故に、こんな小さな発見ですら愉悦感が迸ると言うものだ
「なんだ、こんなものか?この程度では永久に攻撃しようと俺の命どころか薄皮一枚にも届かないぞ?」
「ッ!」
ちょっと煽ってみたが、効果覿面だったようだ、攻撃に焦りが見え始めた、
まぁ、気にするだろう、自分に自信がある奴ほど弱者だの未熟だの言われるのは見過ごせないからな、表面では気にしてないように繕うことは簡単だろうが、内面や無意識下まで無視することは大抵の奴は出来ない
「おっと、危ない危ない、今のは当たると思ったね」
「ならば!」
(ホラ吹きが!)
攻撃の密度が上がった、先程までより威力も精度も上がっている
ただ、それは当てられそうだという希望による物ではないようだ、先ほど煽った時と違い、表情にまで怒りが出てきている、その上、【烈火蛮勇】、【大斬撃】、【大文字斬り】を同時に発動し、その上で一撃目の横斬りに【横薙ぎ】と【一閃】まで発動し、これまでにない火力の攻撃を放ってきた、もちろんこの威力を出すための対価は決して少なくない、少なくとも、本来『種族的階位』が1の状態でやるべきでない
見れば、奴は目や鼻から血を流し、口からも血を吐き、皮膚の血管は血圧が上がりすぎたがゆえに部分的に破裂している、負荷に耐えきれず筋繊維が断裂し、骨に亀裂が入った音がする
(なんと、ここまでキレるとは、ここまでで何かあったか?種族のせいか?転生魔術の異常か?)
「まてまて!お前、自壊するぞ!」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」
(チッ、バカが、だがこの威力、今の武器では普通に受けるには荷が重すぎるか、仕方ない)
「刀剣術、防衛士之心得、其之伍 【地侍】」
この技は、剣や刀を扱う者の戦技の1つ、スキル等とは違い、1つの型が形成されており、その中でも【地侍】は対地の狂戦士を相手にした際に、受け流すための型である
これはスキルではないがゆえに、決まった動きはせず、その者の癖が出やすく、完璧はない
「久しぶりでも何とかなるもんだな」
持っていた剣は流石に耐えきれず、砕けてしまったが、それも受け流した後の事、相手は勢いそのままに床を叩き付け、それで刺さってしまった剣を抜く余力も無かったため、おぼつかない姿勢で、短剣を握っていた
「ヒュー ヒュー ヒュー、あ゛ぎら゛め゛ルカ!」
息も絶え絶え、目の焦点は合わず、体も痙攣を起こし、装備を自身の血で染めている
誰が見ても限界だ、これ以上動いたところで死ぬだけだ、そんなものは御免被る、<深淵系統魔術>ーー深淵系統は精神や五感に作用するものが多いーー【虚無なる夢見】で眠らせる、【虚無なる夢見】は相手を強制的に眠らせる魔術の中でも少し難易度が高い、理由としては、眠らせた相手を深い眠りに誘うにも関わらず、一切の夢を見させないからだ
本来、深い眠りに誘う魔術は、相手に悪夢を見せたり、覚めない夢に閉じ込めるのが一般的、数は少ないが、鬱などの治療として、幸福な夢や、会いたいがこの世にいない存在を夢の中に送り、直接対話させる物が殆どだ、何もない眠りは純粋であるがゆえに難しいのだ
まぁ、そんな事はどうでも良いんだが、取り敢えず奴は無事に眠りについた、とだけ分かれば良いだろう
ふぅ、取り敢えず死んではいないようだ、もし死んでもしたら、今世ではもう会うことが出来なくなるところだった
一仕事終わったところで、こいつをつれてさっさと出ていきたいところだが、残念なことにこの件はまだ完了していない、取り敢えず今は、縛って、壁に寄り掛からせれば良いだろう
そうして立ち上がり、奴がいた後ろの扉に向き直る。その扉はいかにもな雰囲気を宿しており、ここに頭がいると分かりやすい物だった、警備も厳重に張られ、やわな攻撃では傷一つ付かない頑丈な三重扉だ
そんな扉を一蹴し、中に突撃すると、そこはもぬけの殻だった、様々なものが散乱した状態で、恐らく隠し通路であろう棚も開いたままとなっていた、もしかしなくてもここに逃げたのだろう
そこまで考え、通路に向かうと、そこには異様な光景が広がっていた
一歩分の幅毎に見た目が変化している床や壁、天井、中には何もない状態に戻りつつある部分もある、それらは今も広がり続け、消えていない部分もずっと変化し続け安定しない、ここは今までよりもよりいっそう捻れが強かった
それでも逃げたのは恐らくこの道ならば追われないと思ったのであろう、確かに通常であればこの道とも言えない道を進もうとは流石の俺も思わない、だが、もし万が一にでも奴が逃げきれば、また繰り返すのだろう、それはなんともつまらない
この俺が関わってやったのに、解決しないのは、本当に、本当に、ツマラナイ
ーー警告、意思『傲慢』ガ暴走危険域ニ到達シマシタ
至急鎮静化シテ下サイ
ーー警告、思想『追跡意思』ガ暴走危険域ニ到達シマシタ
至急鎮静化シテ下サイ
アァ、こコで逃がすことハなイ、我が解決しテやロう
ーー警告、意思『傲慢』ガ暴走臨界域ニ到達シマシタ
至急鎮静化シテ下サイ
サァ、ショウヲハジメヨウ
ーー通告、意思『傲慢』ノ暴走ガ始マリマス
【鑑定眼】で見終わった直後、奴は大きな気合いと共に、最低限の動きで、【大斬撃】を放ってきた、洗練された動きと、先制の動きにより、【大斬撃】に本来ある隙は、ちょっとやそっと強いだけの相手であれば、十分に効果を発揮するほどに隙がなかった
事実、俺でもうまいこと得物の身を傾けて滑らせる事が強要された
「キィィィィィ ギャリン!」と不快な音が響く
俺自身も、受け流した型のまま、反撃したが、僅か【大斬撃】が終わるのが速かったらしい、剣を手放し、咄嗟に腰のナイフを抜きながら後ろに飛び退き、ダメージをかなり軽減されてしまった、しかも、防ぐと同時に、1,2本のナイフを俺の両足の大腿部めがけて投擲してきた、危うげなく避けることはできたが、その僅かな隙で、いつの間にかダガーを握り、急接近していた、俺の頸部を狙いながら、同時に転がっていた剣を踏みつけ、僅かに浮いた所をさらに蹴りあげて再度構えていた
「素晴らしい、無事に機能しているようで良かった」
思わず声が出た、感じたのは知識が埋まる愉悦感、人間種であった俺の中で、たった2つの感情の内の1つ知識欲が満たされていく感覚だ、実際今までも転生後に異常がきたしたことはない、しかしそれでもいつかは異常が発生するかもしれない、もしかしたら魂そのものに傷が付く可能性も否定できない、だからこそ「まだ大丈夫だった」「今回も成功した」「これでх回目の成功だな」となる、何度も転生したことによる記憶量は膨大だ、それ故に、こんな小さな発見ですら愉悦感が迸ると言うものだ
「なんだ、こんなものか?この程度では永久に攻撃しようと俺の命どころか薄皮一枚にも届かないぞ?」
「ッ!」
ちょっと煽ってみたが、効果覿面だったようだ、攻撃に焦りが見え始めた、
まぁ、気にするだろう、自分に自信がある奴ほど弱者だの未熟だの言われるのは見過ごせないからな、表面では気にしてないように繕うことは簡単だろうが、内面や無意識下まで無視することは大抵の奴は出来ない
「おっと、危ない危ない、今のは当たると思ったね」
「ならば!」
(ホラ吹きが!)
攻撃の密度が上がった、先程までより威力も精度も上がっている
ただ、それは当てられそうだという希望による物ではないようだ、先ほど煽った時と違い、表情にまで怒りが出てきている、その上、【烈火蛮勇】、【大斬撃】、【大文字斬り】を同時に発動し、その上で一撃目の横斬りに【横薙ぎ】と【一閃】まで発動し、これまでにない火力の攻撃を放ってきた、もちろんこの威力を出すための対価は決して少なくない、少なくとも、本来『種族的階位』が1の状態でやるべきでない
見れば、奴は目や鼻から血を流し、口からも血を吐き、皮膚の血管は血圧が上がりすぎたがゆえに部分的に破裂している、負荷に耐えきれず筋繊維が断裂し、骨に亀裂が入った音がする
(なんと、ここまでキレるとは、ここまでで何かあったか?種族のせいか?転生魔術の異常か?)
「まてまて!お前、自壊するぞ!」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」
(チッ、バカが、だがこの威力、今の武器では普通に受けるには荷が重すぎるか、仕方ない)
「刀剣術、防衛士之心得、其之伍 【地侍】」
この技は、剣や刀を扱う者の戦技の1つ、スキル等とは違い、1つの型が形成されており、その中でも【地侍】は対地の狂戦士を相手にした際に、受け流すための型である
これはスキルではないがゆえに、決まった動きはせず、その者の癖が出やすく、完璧はない
「久しぶりでも何とかなるもんだな」
持っていた剣は流石に耐えきれず、砕けてしまったが、それも受け流した後の事、相手は勢いそのままに床を叩き付け、それで刺さってしまった剣を抜く余力も無かったため、おぼつかない姿勢で、短剣を握っていた
「ヒュー ヒュー ヒュー、あ゛ぎら゛め゛ルカ!」
息も絶え絶え、目の焦点は合わず、体も痙攣を起こし、装備を自身の血で染めている
誰が見ても限界だ、これ以上動いたところで死ぬだけだ、そんなものは御免被る、<深淵系統魔術>ーー深淵系統は精神や五感に作用するものが多いーー【虚無なる夢見】で眠らせる、【虚無なる夢見】は相手を強制的に眠らせる魔術の中でも少し難易度が高い、理由としては、眠らせた相手を深い眠りに誘うにも関わらず、一切の夢を見させないからだ
本来、深い眠りに誘う魔術は、相手に悪夢を見せたり、覚めない夢に閉じ込めるのが一般的、数は少ないが、鬱などの治療として、幸福な夢や、会いたいがこの世にいない存在を夢の中に送り、直接対話させる物が殆どだ、何もない眠りは純粋であるがゆえに難しいのだ
まぁ、そんな事はどうでも良いんだが、取り敢えず奴は無事に眠りについた、とだけ分かれば良いだろう
ふぅ、取り敢えず死んではいないようだ、もし死んでもしたら、今世ではもう会うことが出来なくなるところだった
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そんな扉を一蹴し、中に突撃すると、そこはもぬけの殻だった、様々なものが散乱した状態で、恐らく隠し通路であろう棚も開いたままとなっていた、もしかしなくてもここに逃げたのだろう
そこまで考え、通路に向かうと、そこには異様な光景が広がっていた
一歩分の幅毎に見た目が変化している床や壁、天井、中には何もない状態に戻りつつある部分もある、それらは今も広がり続け、消えていない部分もずっと変化し続け安定しない、ここは今までよりもよりいっそう捻れが強かった
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この俺が関わってやったのに、解決しないのは、本当に、本当に、ツマラナイ
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至急鎮静化シテ下サイ
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至急鎮静化シテ下サイ
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