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深化4
グレンと前世夢――深化4・前
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………………
…………
……
――深く。
もっと深く。
グレンは夢を見る。自分の魂の奥深い部分に落ちていくように。
パチパチと組み上がっていく、つぎはぎモザイクの記憶。
あと一息で、欠片は埋まる。
グレンは汚泥の中にいた。
正確には、そういうドロドロとした心持だ。狂気の心象風景は視覚に影響するのかもしれない。番のいない世界を見たくないという拒絶が、グレンの視界を閉ざしている。
アンフェールが死んでしまって、グレンはおかしくなってしまった。
愛しいひとが感じられなくなる苛烈な恐怖。
それは竜種の本能的なものだった。
そんな濁った世界の中で、グレンは突然ぴかぴか光るものを感じた。
ちょっとだけアンフェールに似ている、とグレンはそのぴかぴかに注目した。
ぴかぴかは教えてくれた。『契合』を使いなさい、と。
グレンはその術式を知らない。
知らないな、と思ったら頭にポスンと入ってきた。ぴかぴかはどうしてもその術式をグレンに使わせたいらしい。
グレンは『契合』を使う事にした。
ぴかぴかはちょっとだけアンフェールに似ているから、言う事を聞いてもいいと思ったのだ。
『――契合!!!――』
使った瞬間、見慣れた床が見えた。
ここは竜の谷のアンフェールの家だ。グレンは周囲を見回す。どこを見ても誰もいない。いないのだ。
アンフェールの遺骸がない。
『お父様、正気に戻られたのですね』
声がした。グレンはキョロキョロと声の主を探すもやはり誰もいない。
お父様と言った。グレンをお父様と呼ぶなら、声の主はグレンの子供だろう。
そういえば生まれた卵はどうなったのか。アンフェールにちゃんと育てると約束したのに、狂ったグレンはすっかりその存在を忘れていた。
テーブルに置かれた籠の上には二つの卵が、最後に見た記憶の時のまま収まっている。孵化はしていない。
『このような姿で申し訳ありません、お父様。魔力が足らなくて。お腹が空いたのです。ごはんをください』
卵だ。
卵が喋っている。あのぴかぴかと同じ声だ。
「きみが、俺に話し掛けてくれたの? 『契合』を使えと言った……」
『はい。お父様が狂ってらっしゃったから、困ってしまって。ごはんをください』
卵は余程魔力が足りていないのか、小刻みにごはんを強請ってくる。
グレンは手をかざし、卵に魔力を注いだ。たくさん吸われるも己の魔力が減った気がしない。グレンはそれを不思議に思った。
『はぷぅ……。満足です。ごはん、とても美味しかったです』
「ごめんね。お世話しないといけなかったのに」
『いえ。お母様が死んで辛かったのだろうというのは、分かっていますので……』
卵は何か言い辛そうに言葉の末尾を濁していた。
「もう一つの卵は喋らないんだな」
二つ卵があるけれど、片方は無言だ。無口なんだろうか。
『いえ。この子は普通の子なのです。私は王の記憶を頂いたので』
「『王の記憶』?」
『ええ。竜種の代々の王が引き継いでいった王としての知識であり智慧です。代々王位にいた古竜種が引き継いでましたが、お母様が最後の古竜種でしたので。
私は新種として初めての王です』
「そうなのか……」
なんでも代々の竜王は引き継ぐ際『王の記憶』というものを情報として引き継ぐらしい。
初耳だった。小さな巣で生まれた普通の竜であるグレンは、王の事を良く知らない。森で竜王アンフェールと出会うまで『我々には王がいるらしい』位の認識だった。
「『契合』ってのも王としての知識?」
グレンは色んな術をアンフェールから教わった。
基本的なものは覚えたけれど、難しいのはまだ覚えられていない。卵が色々知っているなら教えて欲しい。
父親になるのだから、卵たちを守ってやらないといけない。
『はい。古竜種に伝わる禁呪だったみたいです』
「禁呪……」
禁呪って事はあまり使ってはいけない種類の術式って事だ。
グレンは覚えてしまったし使ってしまった。良かったんだろうか。グレンは王でもなんでもない普通の竜なのに。
『本来長命である古竜種が番と命を分け合い、寿命を共にする為の術式だったようです』
グレンはその言葉に驚愕する。
番と命を分け合い寿命を共にする術式。そんな物があるなんて。
じゃあ、なんでアンフェールは使わなかったんだろう。グレンはアンフェールにだったら、いくらでも命をあげたのに。
命があればアンフェールのしたい事だって、出来たはずだ。それなのに。
『ああ、お父様。そのような顔をなさらないでください。お母様はまだ若いお父様からごっそり命を奪う事を良しとしなかったのです』
「そんな……番なのに……」
そこまで考えて、アンフェールはグレンの事を番だと認識出来なかった事を思い出す。
彼の持つ知識から『番なんだろう』と判断はしてくれていた。赤ちゃんだなんだ揶揄いながらも、大事にしてくれた。惜しみなく愛を与えてくれた。胎にグレンを受け入れ、子も成してくれた。
それでも、グレンの命を受け取ってはくれなかったのか。
優しい彼らしい、といえばそうだ。与えるばかりで、奪ってくれなかったなんて。
残された側からしたら、それはとても残酷だ。
「なぜ『契合』を使う様にと? アンフェールはもう死んでいるのに」
「番を失い狂気に陥った古竜種が、番の遺体に対し『契合』を発動させ、番の魔石を取り込み正気に返った――という事件が『王の記憶』の中に記録されています。
なので、これを使ったら、お父様は正気に返るんじゃないかと思ったのです』
確かに、術を使ってすぐ正気に返った。ビックリするぐらいの切り替わりだった。
番の魔石を取り込む――そんな事がこの身体に起こったんだろうか。そもそも取り込むとは何だろう。
グレンは首をかしげる。
「番の魔石……?」
『感じられませんか? お父様の魔力はお母様と混ざり合ったなぁと、ごはんを頂いて感じましたが……』
「あ……」
グレンは胸に手を当てる。
自分の胸に触れているのに、番に触れた様な愛しさが湧いてくる。確かに、アンフェールの気配がそこにあった。
「じゃあ、アンフェールの遺骸が無いのは……」
『契合』を使って融合したからアンフェールの姿が無いんだろうか。
再び室内を見回す。
視力の良い竜種の目であっても、どこにも彼の姿を見つける事は出来なかった。
『それは……』
卵が言い淀む。
何かを知っているんだろうか。アンフェールの事になるとグレンは必死だ。卵をじっと見つめる。
その圧に耐えられなくなったのか、卵はもぞもぞと答えを返してくれた。
『私が王の記憶を頂き、自我が発生したのはつい先ほどなんですが、お父様は竜体でお母様を召しあがってらっしゃって』
「は……?」
グレンはポカンとしてしまう。
全く記憶が無いのだ。しかし、卵が言うにはグレンは竜体になり、アンフェールの遺骸を喰っていたらしいのだ。
卵が自我を得て、始めに見た光景がソレだったようだ。さぞかし衝撃的だったろう。
グレンも青くなり、思わず腹を押さえた。
『情操教育に良くない光景でしたよ、お父様。
『契合』の効果があって良かったです。お腹の中に魔石が収まっている状況での発動は未知数でしたので』
グレンはまだ衝撃から立ち直れない。
フラフラとして、床に座り込んでしまう。
そんなグレンの頭上、テーブルの上の卵は心配そうに声を掛けてくる。
『……ごめんなさい、お父様。知りたくなかった事でしたか?』
「……いや。狂気の中にいた時の事は、何も覚えていないんだ。教えてくれて良かった。気を使わせてしまって、ごめんね。まだ卵なのに」
グレンは何とか声を絞り出すのがやっとだ。
これが、卵だったマイアサウラとの最初の会話だ。かなり情けない姿を見せてからの、親子関係のスタートだった。
グレンが手にしたアンフェールの力。
グレンの胸の中にある竜種の臓器――魔石にアンフェールの魔石が混ざり合っている。
彼と一つになっている。
胸に手を当てれば不思議とアンフェールがそこにいるように感じられた。
魔石だけじゃなく、肉体にも変化があった。アンフェールの持っていた身体能力『自動回復』が発現するようになったのだ。
それだけじゃない。王者の様な強靭な肉体も。芸術家の様な美しい感性もだ。彼と契約していた高位精霊はグレンとも契約する事を望んでくれた。
まるで全てが溶けあってしまったかのようだった。グレンの中にアンフェールが生きていた。
グレンの竜生は、アンフェールと共にあった。
『契合』により、確かに最後まで寄り添い、共に生きたのだ。
触れることは、出来なくても。
…………
……
――深く。
もっと深く。
グレンは夢を見る。自分の魂の奥深い部分に落ちていくように。
パチパチと組み上がっていく、つぎはぎモザイクの記憶。
あと一息で、欠片は埋まる。
グレンは汚泥の中にいた。
正確には、そういうドロドロとした心持だ。狂気の心象風景は視覚に影響するのかもしれない。番のいない世界を見たくないという拒絶が、グレンの視界を閉ざしている。
アンフェールが死んでしまって、グレンはおかしくなってしまった。
愛しいひとが感じられなくなる苛烈な恐怖。
それは竜種の本能的なものだった。
そんな濁った世界の中で、グレンは突然ぴかぴか光るものを感じた。
ちょっとだけアンフェールに似ている、とグレンはそのぴかぴかに注目した。
ぴかぴかは教えてくれた。『契合』を使いなさい、と。
グレンはその術式を知らない。
知らないな、と思ったら頭にポスンと入ってきた。ぴかぴかはどうしてもその術式をグレンに使わせたいらしい。
グレンは『契合』を使う事にした。
ぴかぴかはちょっとだけアンフェールに似ているから、言う事を聞いてもいいと思ったのだ。
『――契合!!!――』
使った瞬間、見慣れた床が見えた。
ここは竜の谷のアンフェールの家だ。グレンは周囲を見回す。どこを見ても誰もいない。いないのだ。
アンフェールの遺骸がない。
『お父様、正気に戻られたのですね』
声がした。グレンはキョロキョロと声の主を探すもやはり誰もいない。
お父様と言った。グレンをお父様と呼ぶなら、声の主はグレンの子供だろう。
そういえば生まれた卵はどうなったのか。アンフェールにちゃんと育てると約束したのに、狂ったグレンはすっかりその存在を忘れていた。
テーブルに置かれた籠の上には二つの卵が、最後に見た記憶の時のまま収まっている。孵化はしていない。
『このような姿で申し訳ありません、お父様。魔力が足らなくて。お腹が空いたのです。ごはんをください』
卵だ。
卵が喋っている。あのぴかぴかと同じ声だ。
「きみが、俺に話し掛けてくれたの? 『契合』を使えと言った……」
『はい。お父様が狂ってらっしゃったから、困ってしまって。ごはんをください』
卵は余程魔力が足りていないのか、小刻みにごはんを強請ってくる。
グレンは手をかざし、卵に魔力を注いだ。たくさん吸われるも己の魔力が減った気がしない。グレンはそれを不思議に思った。
『はぷぅ……。満足です。ごはん、とても美味しかったです』
「ごめんね。お世話しないといけなかったのに」
『いえ。お母様が死んで辛かったのだろうというのは、分かっていますので……』
卵は何か言い辛そうに言葉の末尾を濁していた。
「もう一つの卵は喋らないんだな」
二つ卵があるけれど、片方は無言だ。無口なんだろうか。
『いえ。この子は普通の子なのです。私は王の記憶を頂いたので』
「『王の記憶』?」
『ええ。竜種の代々の王が引き継いでいった王としての知識であり智慧です。代々王位にいた古竜種が引き継いでましたが、お母様が最後の古竜種でしたので。
私は新種として初めての王です』
「そうなのか……」
なんでも代々の竜王は引き継ぐ際『王の記憶』というものを情報として引き継ぐらしい。
初耳だった。小さな巣で生まれた普通の竜であるグレンは、王の事を良く知らない。森で竜王アンフェールと出会うまで『我々には王がいるらしい』位の認識だった。
「『契合』ってのも王としての知識?」
グレンは色んな術をアンフェールから教わった。
基本的なものは覚えたけれど、難しいのはまだ覚えられていない。卵が色々知っているなら教えて欲しい。
父親になるのだから、卵たちを守ってやらないといけない。
『はい。古竜種に伝わる禁呪だったみたいです』
「禁呪……」
禁呪って事はあまり使ってはいけない種類の術式って事だ。
グレンは覚えてしまったし使ってしまった。良かったんだろうか。グレンは王でもなんでもない普通の竜なのに。
『本来長命である古竜種が番と命を分け合い、寿命を共にする為の術式だったようです』
グレンはその言葉に驚愕する。
番と命を分け合い寿命を共にする術式。そんな物があるなんて。
じゃあ、なんでアンフェールは使わなかったんだろう。グレンはアンフェールにだったら、いくらでも命をあげたのに。
命があればアンフェールのしたい事だって、出来たはずだ。それなのに。
『ああ、お父様。そのような顔をなさらないでください。お母様はまだ若いお父様からごっそり命を奪う事を良しとしなかったのです』
「そんな……番なのに……」
そこまで考えて、アンフェールはグレンの事を番だと認識出来なかった事を思い出す。
彼の持つ知識から『番なんだろう』と判断はしてくれていた。赤ちゃんだなんだ揶揄いながらも、大事にしてくれた。惜しみなく愛を与えてくれた。胎にグレンを受け入れ、子も成してくれた。
それでも、グレンの命を受け取ってはくれなかったのか。
優しい彼らしい、といえばそうだ。与えるばかりで、奪ってくれなかったなんて。
残された側からしたら、それはとても残酷だ。
「なぜ『契合』を使う様にと? アンフェールはもう死んでいるのに」
「番を失い狂気に陥った古竜種が、番の遺体に対し『契合』を発動させ、番の魔石を取り込み正気に返った――という事件が『王の記憶』の中に記録されています。
なので、これを使ったら、お父様は正気に返るんじゃないかと思ったのです』
確かに、術を使ってすぐ正気に返った。ビックリするぐらいの切り替わりだった。
番の魔石を取り込む――そんな事がこの身体に起こったんだろうか。そもそも取り込むとは何だろう。
グレンは首をかしげる。
「番の魔石……?」
『感じられませんか? お父様の魔力はお母様と混ざり合ったなぁと、ごはんを頂いて感じましたが……』
「あ……」
グレンは胸に手を当てる。
自分の胸に触れているのに、番に触れた様な愛しさが湧いてくる。確かに、アンフェールの気配がそこにあった。
「じゃあ、アンフェールの遺骸が無いのは……」
『契合』を使って融合したからアンフェールの姿が無いんだろうか。
再び室内を見回す。
視力の良い竜種の目であっても、どこにも彼の姿を見つける事は出来なかった。
『それは……』
卵が言い淀む。
何かを知っているんだろうか。アンフェールの事になるとグレンは必死だ。卵をじっと見つめる。
その圧に耐えられなくなったのか、卵はもぞもぞと答えを返してくれた。
『私が王の記憶を頂き、自我が発生したのはつい先ほどなんですが、お父様は竜体でお母様を召しあがってらっしゃって』
「は……?」
グレンはポカンとしてしまう。
全く記憶が無いのだ。しかし、卵が言うにはグレンは竜体になり、アンフェールの遺骸を喰っていたらしいのだ。
卵が自我を得て、始めに見た光景がソレだったようだ。さぞかし衝撃的だったろう。
グレンも青くなり、思わず腹を押さえた。
『情操教育に良くない光景でしたよ、お父様。
『契合』の効果があって良かったです。お腹の中に魔石が収まっている状況での発動は未知数でしたので』
グレンはまだ衝撃から立ち直れない。
フラフラとして、床に座り込んでしまう。
そんなグレンの頭上、テーブルの上の卵は心配そうに声を掛けてくる。
『……ごめんなさい、お父様。知りたくなかった事でしたか?』
「……いや。狂気の中にいた時の事は、何も覚えていないんだ。教えてくれて良かった。気を使わせてしまって、ごめんね。まだ卵なのに」
グレンは何とか声を絞り出すのがやっとだ。
これが、卵だったマイアサウラとの最初の会話だ。かなり情けない姿を見せてからの、親子関係のスタートだった。
グレンが手にしたアンフェールの力。
グレンの胸の中にある竜種の臓器――魔石にアンフェールの魔石が混ざり合っている。
彼と一つになっている。
胸に手を当てれば不思議とアンフェールがそこにいるように感じられた。
魔石だけじゃなく、肉体にも変化があった。アンフェールの持っていた身体能力『自動回復』が発現するようになったのだ。
それだけじゃない。王者の様な強靭な肉体も。芸術家の様な美しい感性もだ。彼と契約していた高位精霊はグレンとも契約する事を望んでくれた。
まるで全てが溶けあってしまったかのようだった。グレンの中にアンフェールが生きていた。
グレンの竜生は、アンフェールと共にあった。
『契合』により、確かに最後まで寄り添い、共に生きたのだ。
触れることは、出来なくても。
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