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深化3
アンフェールと初めての求め合い2 ※
しおりを挟む身体を起こしたグレンはアンフェールの脚の間に座っている。
アンフェールは仰向けに寝そべって脚を開いているので、彼に陰部を全て曝け出している状態だ。
ペニスはピンと勃っているし、後孔は濡れている。発情した部分を番にじっくり見られちゃうなんてドキドキしてしまう。
「あっ……」
グレンの指がアンフェールの後孔をぬるりと撫でる。
指先の腹をゆるく当てられただけで、僅かに開く感覚があった。
「凄く濡れてる」
そう言ってグレンはクスリと笑った。
濡れやすくもなる。処女だったのに、半日繋がりっぱなしだったのだ。
アンフェールの小さな孔は、グレンの陰茎によって拓かれ、雄を受け入れる性器に変えられてしまった。グレンの雌にされたのだ。
そう考えるとアンフェールは恥ずかしくなって頬が熱くなってしまう。
グレンは両手指を使いアンフェールの尻肉を開く様にしている。くちりと水音がした。
「……っ! ひらいちゃ、やです……!」
アンフェールが嫌だというのにグレンは聞いてくれない。
孔を開くようにしたままだ。大事な部分にヒリつく程の視線を感じる。
「前からこうすると開いてたけど、もっと開くようになったね。柔らかいし、いい匂いがする」
アンフェールは番に孔の具合を精査されている様で、羞恥が煽られてしまう。腕で口元を隠す様にガードした。こうするとほっぺは見えないのだ。
アンフェールの後孔は開くと内側の秘肉が僅かに覗くんだそうだ。精霊時代、その内側をじっくり見られたなと思い出す。
まだ暗い時間の閨だ。ランプの明かりだけでは影になってよく見えないだろう。それにホッとしてしまった。
アンフェールは番にだったら奥まで見せる事も吝かでは無いと思っている。でも初めて正気で繋がるベッドで、内側まで見られちゃうのは恥ずかしい。
微妙な十四歳の思春期心だ。
孔は全く慣らす必要が無いようだ。そのままグレンのペニスがぐっと押し当てられた。
熱い陽根。
熱した玉でも押し当てられているんじゃないかと思う程だ。
侵入の活路を開く性器の先ですら大きいのだから、普通の相手では受け入れ難いのではないかと思う。
別にアンフェールのお尻は広がりやすい訳じゃない。受け入れる為に分泌される蜜が多いだけだ。
だから幼さの残る後孔を割り広げられるのは大変だ。『蹂躙されている』と感じてしまう。しかしアンフェールはそれが嫌ではない。ゾクゾクしてとてもクるのだ。
「あ……」
先がぷちゅりと音を立てて入り込んでくる。
小さな肉の輪は軋むほど目一杯広げられ、グレンの事を咥え込んでいく。その部分で感じるのは『ひたすらに熱い』という事だ。
「あんなに繋がったのに、まだ狭いね」
「ぐれん、おおきくて……ちゃんとはいりますか?」
「入るよ。今、くびれまで入ったから、後は楽だと思う」
楽、とは何なのか。グレンの性器を思い返しても楽なパーツがない。
グレンはアンフェールの腰を押さえ、逃がさない姿勢だ。彼の張りのある太い茎が徐々にアンフェールの内側を侵していく。止まる事はない。
「~~~~っ、あ!!! ぐれん、やっ、やあっ」
アンフェールは上擦った声で衝撃を逃がしていく。
嬌声よりも悲鳴に近いような声。声だけ聴いていると、何か凄惨な行いをされているようだがアンフェールにとっては歓喜だ。
凄くいい。
一番奥から入口まで。隙間なく、ぴっちりと番だけで埋まっている。
グレンの腰が尻に当たっているから入りきったのだ。腹の奥深くが押し上げられている。
物凄い一体感。そして湧いてくる多幸感。
それは本来一つであるべき肉体に戻ったかのような、番としか味わえない魂の交接だった。
「は、ふ」
「苦しい? ごめんね。ああ、少し出ちゃったのかな」
どうやらアンフェールは挿入中、内側を押し上げられて少し精を漏らしたようだ。見れば腹に白いぬかるみが落ちている。
グレンは指でそれを拭い取り、舐めてくれた。
お漏らしに恥じらうアンフェールをグレンは可愛いと思うらしい。いっぱい可愛いと褒めてくれた。そして、約束通りペニスを刺激してくれる。
「あっ、あっ……」
グレンは腰を動かさずに、手技で扱いてくれる。
漏らした精と蜜で濡れた性器は、滑りが良い。最初はスリスリと様子を見る様に。そして徐々に早いリズムで擦り上げられていく。
「締まるね。気持ちいい?」
グレンの問いかけに、アンフェールのぼんやりとした頭はすぐに反応しない。
気持ちいい。気持ちいいしかない。
気持ちいいし、くちくちと粘液質な音が立つのはとてもいやらしく興奮する。刺激で、音で、追い詰められていく。
快感によって身体がヒクつくたびに、尻の孔がきゅうきゅうと締まってしまう。
締まる度に、孔で咥え込んでいる雄の存在を自覚するのだ。
「きもちい……きもちいいです……」
「また濡れて滴ってきたね。嬉しい」
逃げ出したいほどの強い快感に苛まれるも、そうする事は出来ない。
骨盤の出っ張りに置かれた手は重さを掛けられていないのに、拘束されている様に感じる。孔に挿さったままのものはこの場に縫い留める楔だ。そして一番敏感な部分を彼の手に握られている。
アンフェールは今、グレンに速贄のごとく貫かれ、食べ時になるまでさえずる美味しい餌だった。
――速贄は鳥が美しくさえずる為の餌であって餌はさえずらないのだが。
日中の健全なデート中、グレンはアンフェールに鳥の名前を教えながら、色んな習性を話してくれた。あの時はまさかこんな状況になるなんて露程も思わなかった。
ほのぼのとした兄弟の時間と、今の責め苦の温度差が激しい。
あの、陽の光の中で見た優しいグレンが、今はランプの妖しい揺らめきに照らされながら、淫靡な顔でアンフェールに奉仕している。
綺麗で、いやらしい。
「うぅ……」
アンフェールは眉を寄せて苦し気に呻く。
ペニスで高まるのは早い。しかし上手にいけなかった。中が圧迫されて射精まで至れないみたいだ。
いきたいのに、いけない。
この状態はとても苦しい。アンフェールは善すぎて、苦しくて、辛くなってしまう。
「ぐれん、おなか、おされて、いけないです……くるしい……」
アンフェールはぐすぐすと泣きながらグレンに射精出来ないと訴える。
前世はどうしてたっけ、と思い出すもよく思い出せない。前は挿入を受けていても上手に射精出来たはずなのに。
前世より背が低いし幼いし、胎の中のスペースが狭いんだろうか。
「アンフェール、力を抜いて」
グレンは優しく声を掛けてくれる。そして手にしたペニスを扱きながらも、ゆっくり腰を退いてくれた。
中ほどまで退かれると、圧迫された状態から解放されて、射精というより漏らしたような状態でどろりどろりと精が溢れてくる。そのまま下腹部に垂れて広がっていく。
「あ、あ……」
解放感に甘い声が漏れる。
ちょっと恥ずかしい。男らしく射精したかったのに、こんなお漏らしみたいな状態で。
アンフェールは羞恥に涙をにじませながらも、ヒクヒクと痙攣した。排出の快感だというのに、オーガズムが長く続く。
「いっぱい出たね」
「はい……でも、はずかしいです。ちゃんと、でなくて」
「受け入れながら頑張るアンフェールは、可愛かったけど」
グレンは出し切ったアンフェールの白濁を手で掬い取り、舐めて綺麗にしてくれた。彼は舐める様子をちゃんと見える様にしてくれる。
アンフェールは照れてしまった。
アンフェールがもじもじしていると、ギシリとベットが軋んだ。グレンが体勢を整えている。
「今度は中で気持ちよくなろうね」
「あ」
そしてまた、グレンの性器が奥まで侵入してくる。
先程まで開いていた部分だ。苦も無く最奥まで収まってしまう。
グレンは荒く息を吐いている。これから律動を始めるという興奮の表れか。アンフェールに覆い被さり、こちらを見下ろす彼の目は獣のようだ。
グレンにギュッと抱かれる。彼の胸に、腕の中に、アンフェールはすっぽり収まってしまう。挿っている楔さえ、彼の元に固定するもののようだ。
アンフェールは全身で番に拘束されたように感じてしまった。
どこにもやらない、逃がさない。自分のもの。
そういった番持ちの種族が本能的に感じる束縛感だ。
息苦しい程のそれを竜種であるアンフェールは心地良く感じてしまう。絶対的な安心感で胸が満たされる。
「大好きだ、アンフェール。私のものにするから」
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