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深化3
アンフェールと初めての求め合い ※
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アンフェールはベッドに座った。あれから身体を綺麗にし、食事をとり、給水しての今だ。
エドワードが暖かい目で、おめでとうの言葉を贈ってくれた。
どうして大人になった事がバレているんだろう。そんなにドッタンバッタン大きな音を立てて目合わっていたんだろうか。
お母さんにお祝いをされると、羞恥で顔がホカホカしてしまう。
不思議と眠気はない。あの記憶にない時間がそのまま睡眠時間だったんじゃないか、と思う程元気だ。
グレンもそうらしい。
「改めて向き合うとドキドキします」
「私もだ」
二人、寝間着の状態で並んで座っている。特に意識がおかしくなることも無い。
前世、フェロモンが分からなかった分、こう言った感覚は初体験だ。どうやら一度交合したら落ち着くようだ。確かに側にいればあの状態になるんじゃ、共に暮らしていけない。
アンフェールは生物の不思議を経験できた事に感動してしまった。
「グレンは、先程の……交わりを覚えているんですか?」
「最初の方は朦朧としていた感じだったけど、後半は覚えているよ」
どうやら一番激し目だったと思われるスタート地点は朧げみたいだ。
ならばここから巻き返しだ。純なグレンが良かったと思える素敵な経験にしないといけない。
アンフェールは処女だったが、前世分も追加すればグレンよりも経験者なのだ。グレンを立てつつ、先輩としてさり気なくリードしてやらないといけない。
「アンフェール、おいで」
「はい」
グレンが差し伸べる手を取り、アンフェールは彼に身体を預けるようしなだれ掛った。彼の胸に顔の右側を当てる様にくっつく。
魔道具の無い状態だと、寝間着越しであっても触れ合う幸福感が凄い。フェロモンに包まれている気がする。
「アンフェール、これから私の気持ちが伝わるように、きみを抱こうと思う」
グレンの固い手のひらが、そっとアンフェールの頬に触れる。
優しい触れ方だ。温かな手のひらが気持ちいい。
「大好きだ、と」
彼の胸元から顔を上げればぱちりと目が合った。
胸を締め付けられそうな、切ない感情が伝わってくる視線だ。熱を帯びた目元が凄く色っぽい。
いつの間にこんな凄味のある色気を漂わすようになったんだろうか。閨指導の時も色っぽい顔はしていたけれど、レベルが違う。やはり、初体験を済ませたからだろうか。
「あ……」
アンフェールは短く声を漏らした。
ベッドにぽすりと押し倒されたからだ。
リードしてやらなければ、なんて考えていたのに。アンフェールはグレンから滲む雄っぷりに気圧されてしまう。
なんだか肉食獣に襲われた草食獣のようだ。竜種なのに。王様なのに。大好きな番には手も足も出ない。
これからアンフェールはグレンに食べられてしまう。
「逃げないで」
グレンはクスクス笑いながら言う。
逃げたい訳じゃないけれど、圧におされてなんとなくじりじり後退してしまった。
ベッドの中心に追い込まれて、その上にグレンが覆い被さってくる。
「好きだ……」
グレンはそう小さく呟いた。
彼の唇が、愛おしむようにアンフェールを啄んでいく。
おでこに、瞼に、頬に、そして唇に。くっつくたびに好きって言われてるみたいな、以前と変わらない可愛らしい接触だ。
だというのに目を開けて彼を見れば、可愛らしいとは言い難い獰猛な顔をしている。
初体験を済ませて、肉の味を覚えただけでここまで顔つきが変わるんだろうか。実際変わっているんだけども。
別にアンフェールは可愛いグレンも、雄っぽいグレンも好きだ。そこに獰猛なグレンが追加されたところでなんとも思わない。
愛する番と閨を楽しむバリエーションが増えたのだと嬉しく思う。
「ん……ふ、んん……」
アンフェールはキスで口が塞がれながら、甘くうっとりとした息を漏らす。
グレンは荒ぶる部分は押さえているようだ。口づけはとても優しい。しかし、腹に当たっている性器が獰猛さを主張している。
アンフェールは優しくとろけるような口づけをされながら、同時に熱い性器で臍の辺りをぐりぐりと押されている。なんだか、グレンの理性と本能を見せつけられているようだ。
彼はこんな紳士なキスをしてくれるのに、本心では組み敷いた番を犯したくて犯したくてたまらないのだ。
そう考えるとゾクリとしてアンフェールの官能に火がついてしまう。
アンフェールの身体は先程まで、この剛直で何度も抉られていた。記憶として覚えてなくても、身体は覚えているのかもしれない。
受け入れる為の蜜が、いつもより多く漏出している。
少しでも身を捩れば、内部に溜まった熱い蜜がトプリと溢れ、後孔から流れ出るのだ。
「は、ふ」
舌を絡め吸い合うような口づけをたっぷりと受け、息苦しくなった頃合いで唇が離れた。
アンフェールははふはふと息をして、呼吸を整える。
「可愛い。アンフェール。もっと可愛くなって……」
ぼやけた視界の中で見るグレンは優しげであるのに、目だけが欲望を隠さずにギラついている。
グレンの唇はアンフェールの首筋に移動していった。
そこはアンフェールの性感帯である逆鱗だ。ずっと魔道具であるチョーカーで覆われていた部分だ。アンフェールが発見された切っ掛けにもなった痣がそこにある。
別に恥ずかしい部分では無いのだが、精霊時代この部分をグレンに撫でて貰い、何度も絶頂していた。
だからそこにグレンの口づけを受けるのは意味深く感じて照れてしまう。
ポッと頬が熱くなる。
アンフェールは逆鱗への口づけで逃げる様に身を捩らせた。
けれどグレンはアンフェールを逃がしてくれない。押さえつけるよう、軽く鎖骨に手を置かれた。それだけで、アンフェールは逃げられなくなってしまう。
「んん、やっ、いやぁ……」
グレンは分厚い舌を這わす様に、逆鱗を舐め上げてくれる。なんとも言えないじくりとした痺れが、頚椎から上ってくる。
アンフェールは何度もいやいやと口にする。甘えた様な声音で、堪えられない嬌声を上げる。
別に嫌ではない。
抵抗できないように押さえつけられ、性感帯をねちっこく責められるのは堪らなく興奮する。ただ、初心に抵抗してみる素振りが、己の興奮を高めるのだ。
それに、グレンも興奮してくれている。お腹に当たる感覚で分かる。弱弱しい獲物を追い詰めるが如き興奮だろうか。
堪らなくなったらしいグレンはアンフェールの鎖骨に噛みつくように歯を立てた。
「~~~~っ」
もちろん、甘噛みだ。
逆鱗が噛まれなくて良かった。性感帯でもあるけれど、弱点でもあるのだ。
そこを噛まれたらアンフェールは怒ってしまう。
「やっ……いたいの、やです」
「ごめんね」
アンフェールがべそっとして見せれば、グレンは謝って腕を撫でてくれた。
でも、するりと滑るように撫でられたらくすぐったさで肌が粟立ってしまう。
グレンの唇は悪戯するように乳首を啄み始めた。
唇で小さな桃色の尖りを弄りながら、手は腰を撫で回している。骨盤の辺りを撫でるだけで、肝心の下半身の尖りには触れてくれない。そこはもう熱を帯びて先っぽだって露出してしまっているのに。
グレンはおねだりを求めているんだろうか。微妙に外す様に触ってくるのだ。
アンフェールは欲しくて欲しくて堪らない。発展途上のペニスは刺激を欲しがってピンと背を伸ばしている。
「グレン、ここ、を、さわってください」
アンフェールは自身のペニスに指で触れて指し示し、おねだりした。その可愛い積極性にグレンはトロリと微笑む。
「挿れながら撫でようか。アンフェールもきっと好きになるよ」
普段の頭の回る状態であれば『も』って誰と比較しているんだ、と思ったかもしれない。でも今はそんな事に頭は回らない。
挿入を受けながらペニスへの愛撫を受けるのは前世も大好きだった。お尻で、メスのように快感を得ながらオスの部分でも快感を得てしまうのが倒錯的で、とても良いのだ。
「はい。グレン。ひとつになりましょう。あなたを……ください」
アンフェールは迎え入れる様に脚を開いた。
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二人、寝間着の状態で並んで座っている。特に意識がおかしくなることも無い。
前世、フェロモンが分からなかった分、こう言った感覚は初体験だ。どうやら一度交合したら落ち着くようだ。確かに側にいればあの状態になるんじゃ、共に暮らしていけない。
アンフェールは生物の不思議を経験できた事に感動してしまった。
「グレンは、先程の……交わりを覚えているんですか?」
「最初の方は朦朧としていた感じだったけど、後半は覚えているよ」
どうやら一番激し目だったと思われるスタート地点は朧げみたいだ。
ならばここから巻き返しだ。純なグレンが良かったと思える素敵な経験にしないといけない。
アンフェールは処女だったが、前世分も追加すればグレンよりも経験者なのだ。グレンを立てつつ、先輩としてさり気なくリードしてやらないといけない。
「アンフェール、おいで」
「はい」
グレンが差し伸べる手を取り、アンフェールは彼に身体を預けるようしなだれ掛った。彼の胸に顔の右側を当てる様にくっつく。
魔道具の無い状態だと、寝間着越しであっても触れ合う幸福感が凄い。フェロモンに包まれている気がする。
「アンフェール、これから私の気持ちが伝わるように、きみを抱こうと思う」
グレンの固い手のひらが、そっとアンフェールの頬に触れる。
優しい触れ方だ。温かな手のひらが気持ちいい。
「大好きだ、と」
彼の胸元から顔を上げればぱちりと目が合った。
胸を締め付けられそうな、切ない感情が伝わってくる視線だ。熱を帯びた目元が凄く色っぽい。
いつの間にこんな凄味のある色気を漂わすようになったんだろうか。閨指導の時も色っぽい顔はしていたけれど、レベルが違う。やはり、初体験を済ませたからだろうか。
「あ……」
アンフェールは短く声を漏らした。
ベッドにぽすりと押し倒されたからだ。
リードしてやらなければ、なんて考えていたのに。アンフェールはグレンから滲む雄っぷりに気圧されてしまう。
なんだか肉食獣に襲われた草食獣のようだ。竜種なのに。王様なのに。大好きな番には手も足も出ない。
これからアンフェールはグレンに食べられてしまう。
「逃げないで」
グレンはクスクス笑いながら言う。
逃げたい訳じゃないけれど、圧におされてなんとなくじりじり後退してしまった。
ベッドの中心に追い込まれて、その上にグレンが覆い被さってくる。
「好きだ……」
グレンはそう小さく呟いた。
彼の唇が、愛おしむようにアンフェールを啄んでいく。
おでこに、瞼に、頬に、そして唇に。くっつくたびに好きって言われてるみたいな、以前と変わらない可愛らしい接触だ。
だというのに目を開けて彼を見れば、可愛らしいとは言い難い獰猛な顔をしている。
初体験を済ませて、肉の味を覚えただけでここまで顔つきが変わるんだろうか。実際変わっているんだけども。
別にアンフェールは可愛いグレンも、雄っぽいグレンも好きだ。そこに獰猛なグレンが追加されたところでなんとも思わない。
愛する番と閨を楽しむバリエーションが増えたのだと嬉しく思う。
「ん……ふ、んん……」
アンフェールはキスで口が塞がれながら、甘くうっとりとした息を漏らす。
グレンは荒ぶる部分は押さえているようだ。口づけはとても優しい。しかし、腹に当たっている性器が獰猛さを主張している。
アンフェールは優しくとろけるような口づけをされながら、同時に熱い性器で臍の辺りをぐりぐりと押されている。なんだか、グレンの理性と本能を見せつけられているようだ。
彼はこんな紳士なキスをしてくれるのに、本心では組み敷いた番を犯したくて犯したくてたまらないのだ。
そう考えるとゾクリとしてアンフェールの官能に火がついてしまう。
アンフェールの身体は先程まで、この剛直で何度も抉られていた。記憶として覚えてなくても、身体は覚えているのかもしれない。
受け入れる為の蜜が、いつもより多く漏出している。
少しでも身を捩れば、内部に溜まった熱い蜜がトプリと溢れ、後孔から流れ出るのだ。
「は、ふ」
舌を絡め吸い合うような口づけをたっぷりと受け、息苦しくなった頃合いで唇が離れた。
アンフェールははふはふと息をして、呼吸を整える。
「可愛い。アンフェール。もっと可愛くなって……」
ぼやけた視界の中で見るグレンは優しげであるのに、目だけが欲望を隠さずにギラついている。
グレンの唇はアンフェールの首筋に移動していった。
そこはアンフェールの性感帯である逆鱗だ。ずっと魔道具であるチョーカーで覆われていた部分だ。アンフェールが発見された切っ掛けにもなった痣がそこにある。
別に恥ずかしい部分では無いのだが、精霊時代この部分をグレンに撫でて貰い、何度も絶頂していた。
だからそこにグレンの口づけを受けるのは意味深く感じて照れてしまう。
ポッと頬が熱くなる。
アンフェールは逆鱗への口づけで逃げる様に身を捩らせた。
けれどグレンはアンフェールを逃がしてくれない。押さえつけるよう、軽く鎖骨に手を置かれた。それだけで、アンフェールは逃げられなくなってしまう。
「んん、やっ、いやぁ……」
グレンは分厚い舌を這わす様に、逆鱗を舐め上げてくれる。なんとも言えないじくりとした痺れが、頚椎から上ってくる。
アンフェールは何度もいやいやと口にする。甘えた様な声音で、堪えられない嬌声を上げる。
別に嫌ではない。
抵抗できないように押さえつけられ、性感帯をねちっこく責められるのは堪らなく興奮する。ただ、初心に抵抗してみる素振りが、己の興奮を高めるのだ。
それに、グレンも興奮してくれている。お腹に当たる感覚で分かる。弱弱しい獲物を追い詰めるが如き興奮だろうか。
堪らなくなったらしいグレンはアンフェールの鎖骨に噛みつくように歯を立てた。
「~~~~っ」
もちろん、甘噛みだ。
逆鱗が噛まれなくて良かった。性感帯でもあるけれど、弱点でもあるのだ。
そこを噛まれたらアンフェールは怒ってしまう。
「やっ……いたいの、やです」
「ごめんね」
アンフェールがべそっとして見せれば、グレンは謝って腕を撫でてくれた。
でも、するりと滑るように撫でられたらくすぐったさで肌が粟立ってしまう。
グレンの唇は悪戯するように乳首を啄み始めた。
唇で小さな桃色の尖りを弄りながら、手は腰を撫で回している。骨盤の辺りを撫でるだけで、肝心の下半身の尖りには触れてくれない。そこはもう熱を帯びて先っぽだって露出してしまっているのに。
グレンはおねだりを求めているんだろうか。微妙に外す様に触ってくるのだ。
アンフェールは欲しくて欲しくて堪らない。発展途上のペニスは刺激を欲しがってピンと背を伸ばしている。
「グレン、ここ、を、さわってください」
アンフェールは自身のペニスに指で触れて指し示し、おねだりした。その可愛い積極性にグレンはトロリと微笑む。
「挿れながら撫でようか。アンフェールもきっと好きになるよ」
普段の頭の回る状態であれば『も』って誰と比較しているんだ、と思ったかもしれない。でも今はそんな事に頭は回らない。
挿入を受けながらペニスへの愛撫を受けるのは前世も大好きだった。お尻で、メスのように快感を得ながらオスの部分でも快感を得てしまうのが倒錯的で、とても良いのだ。
「はい。グレン。ひとつになりましょう。あなたを……ください」
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