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深化2
アンフェールと美術倉庫と飛竜の名づけ
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ここは王城の美術品保管庫だ。
アンフェールが「絵が好き」と言ったら、グレンが連れてきてくれた。
庫内に籠る画用油の匂い。絵に興味がない人間からしたらただ臭いと思われそうなこれも、アンフェールは心地良く感じる。アートの匂いなのだ。
「いっぱいあるんですね」
壁にぎっしり設置された木棚には、本でも仕舞うかのようにキャンバスが仕舞ってある。
それぞれ『保存』が掛かっているようだ。
倉庫の中心にはイーゼルがいくつか並べられていて、布が掛けられている。
アンフェールはイーゼルに歩み寄る。これ見よがしに立ててあるって事は新しい絵なんだろうか。布の下が気になる。
「気になる?」
「はい。新しい絵なんでしょうか?」
「ふふ。完成まで秘密にしておきたかったけど、絵が好きなら途中も気になるよね」
アンフェールはコクコクと首を縦に振った。
途中経過も面白い。是非見たい。
描き手の試行錯誤が出るのだ。『途中』ならではの味わいがある。
グレンが取り払った布の下にあったのはグレンの絵だった。王冠を被り凛々しい姿でいる。
顔は緻密に手が入っているものの衣装はまだ少し荒かった。大雑把に面取りされただけの部分もある。
これが完成したら例の絵本、改訂版『ヴィシュニアの王さま』に載るらしい。
凄く凛々しい。
カッコいい。
どんな宗教画よりも神性を感じる。アンフェールは思わず、ありがたくなって拝んだ。
「二回ほど直接モデルになる時間があったんだ。その時に私がいないとダメな部分だけ沢山描き込んだみたい。衣装は渡しているから後から描き込むんだろうね。
戴冠式では沢山クロッキーを描いてくれてそれも素晴らしかったよ。見たかったら絵師にお願いしようか?」
アンフェールは再びコクコクと首を縦に振った。
ありがたい。是非拝見したい。
番のカッコイイクロッキー画なんて、お金を払ってでも見たい。油彩の写実の美とは違う、生き生きした描線の美があるのだ。ダイナミクスだ。
「アンフェール、奥の部屋に案内するね。古い時代の絵が収納されているんだ。グレングリーズ様が描かれた絵もあるんだよ」
「見たいです!」
倉庫は、奥に続く扉があった。
案内されるままアンフェールはグレンについて行く。
奥の部屋も同じ様に木棚が設置してあって、キャンバスが仕舞ってあった。
空いた壁に絵が飾られている。
壁に並んで飾られているのは絵本『ヴィシュニアの王さま』に掲載されていたグレングリーズ、マイアサウラ、スキピオニクスの肖像画だ。
やはり実物大の全身画は大迫力で凄い。額装も豪華だ。
『保存』がしっかり掛けられているようだ。ひび割れも退色も見られない。古い時代の作品だと思えない様な瑞々しさがある。
グレングリーズはまるで王様のようで、アンフェールの知っている彼と雰囲気が違った。顔は一緒だけれど。
油彩画だし、盛ってあるのかもしれない。
ベロニカの盛り具合を見れば納得がいく。
あのダメな大人を威厳ある女王まで持って行ったのだ。絵師は偉大だと思う。
「この辺がグレングリーズ様が描かれたものだよ」
グレンが教えてくれた棚にはグレングリーズの名前が書かれていた。
棚を占有するほど描いたのか、と思うとビックリしてしまう。
アンフェールは棚に置かれたキャンバスを一枚抜いた。
「これは……」
アンフェールはビックリしてしまった。
あの、城のロビーで見たアンフェールの絵と全く同じだったからだ。ポーズも表情も仕上がりも。
習作なんだろうか。
他のキャンバスも引き抜いて、絵を確認する。
何枚絵を引き抜いてもそこに描かれているのは全く同じ絵だった。習作にしては数が多すぎやしないだろうか。
アンフェールは作業のように次々に引き抜き、端から端まで確認していく。
全て見た。
全て同じ絵だった。
かなりの枚数がある。習作じゃないのかもしれない。
この写経のようにアンフェールの姿をなぞる事に、意味があったのかもしれない。――グレングリーズの中では。
(……グレングリーズの精神状態が気になるな。フェンリルは狂気に陥っているようには見えなかったと言っていたが……。本当に大丈夫だったんだろうか。この枚数、同じ絵なんて普通飽きるぞ。
グレングリーズの絵心は残念としか言いようが無かった。同じモチーフでも徐々に上達する過程があっても良いだろうに、それも無い。どの絵も全く同じだ)
アンフェールは重苦しい気持ちになってしまった。
グレングリーズは何を思って同じアンフェールの姿を描き続けたんだろう。この作業にちゃんと『楽しさ』はあったんだろうか。
そもそも上手くなった過程すら分からない。この絵からグレングリーズの事を何も察する事は出来なかった。
アンフェールはグレンの方に視線を移す。
グレンはグレンで深刻な顔をして壁に掛けられた絵を見ていた。グレングリーズの肖像画だ。
眉間にしわを寄せ、何やら考え込んでいる。
アンフェールはグレンの長考を邪魔しないよう、適当に収蔵されている作品を楽しもうと思った。沢山あるし見ごたえはあるだろう。
(……ん?)
倉庫の奥、棚と棚の間に倒れた絵があった。
絵が床にぺたんとくっついている。画が傷ついたら大変だ。
アンフェールは絵を愛する古代竜として、きちんと棚に戻してあげようと思った。
手に取り、画を見る。
アンフェールは驚いてしまった。そこに描かれていたのはミセス・ガーベラによく似た亜麻色の髪の少年だった。
(凄く……似ているな。本人みたいだ。親戚か何かだろうか)
裏返すと、木枠に『愛する私の子――ガーランド』というメッセージが描かれていた。
少年の名前らしい。
(以前貴族名鑑でミセス・ガーベラの家系図は見たがガーランドという子はいただろうか。アヴァロニアの血統の中にはいなかった。
ミセス・ガーベラ自身アヴァロニアにあまり似てないしな。彼女は父親だった公爵似なんだろう。だとしたらガーランドという子は公爵方の人間なのかもしれない)
そう思ったものの、あまりのそっくりさ加減は気になる所だ。
離宮に帰ったらもう一度貴族名鑑を確認してみよう。アンフェールは心に留めた。
◇◇◇
夕刻。
馬車で離宮まで戻って来た。
今日はグレンも一緒にここまで来てくれた。夕飯も一緒に食べられるなんて嬉しい。グレンと一緒のごはんは嬉しくて、美味しいのだ。
馬車どまりから離宮まで歩く途中、聞き慣れた羽ばたきが聞こえてきた。
「クピィ!」
「タンジェント」
タンジェントは本日の散策を終了したらしい。
普段、放し飼いになっているタンジェントは好き勝手に森で遊び、夕刻頃に帰ってくる。
飛べるし、害獣に襲われる事は無いと分かっているけれど、万一の事もある。
フェンリルにタンジェントの安全はお任せしている。森の王の安全印があれば、まるっと安心なのだ。
タンジェントはアンフェールの肩に止まった。
「アンフェール」
「はい」
「以前も聞いたが……タンジェントの名はアンフェールが?」
何だろう。前も話したのに。
離宮で、丘の上のグレンとショートメールをしていた時だ。
当然タンジェントの事は聞かれたのだ。
精霊アンフェールはタンジェントを友達だと公言していた。弟もタンジェントと仲良しじゃちょっと共通要素強すぎないか、という感じはしていたのだ。
変に隠すよりもこういう時は堂々としていた方が変な疑いをもたれない。
そういうものなのだ。
策士アンフェールは策士なのだ。
その時は『教会の裏手の森で拾った卵を私が孵しました。名づけも私がしました。離宮に来てからは日中、森に遊びに行っちゃうのですが、暗くなったら帰ってきてくれるんですよ』
と伝えた。
日中タンジェントが何してるかは知らない、という体だ。
加えて『何故丘の上の貴方がタンジェントの名前を知ってるんですか?』位の事まで返信した。
それに対しグレンは『親友とタンジェントが仲良しだったんだ。彼にこの子の名前を教えて貰った。彼が何故この子の名を知っていたのかは分からないけれど……』といった感じに濁していた。
精霊アンフェールの存在は秘密だ。
その約束をグレンは守ってくれている。
グレンの中では『弟の孵した飛竜が森で弟似の精霊と友達になった。タンジェントという名前は精霊が飛竜から聞き出したんだろう』
という認識になっているはずだ。
だからこの案件は何も問題ないのだ。
アンフェールは、ポーカーフェイスでグレンの疑問に答えた。
「はい、そうです。タンジェントの名は私がつけました」
そう返した瞬間、アンフェールはグレンにギュッと抱きしめられた。
肩に止まったタンジェントはビックリしたのかバサバサと飛び上がる。
(なんだ……?)
「兄上?」
「……うん。ずっと会いたかったから、会えてよかったと思ったんだ」
「変な兄上。初めてお会い出来てから少し経ってますのに」
「ああ……」
グレンの声は震えているし、抱き締め圧はいつもより強い。
アンフェールはよく分からずに、頭に疑問符を浮かべるばかりだった。
アンフェールが「絵が好き」と言ったら、グレンが連れてきてくれた。
庫内に籠る画用油の匂い。絵に興味がない人間からしたらただ臭いと思われそうなこれも、アンフェールは心地良く感じる。アートの匂いなのだ。
「いっぱいあるんですね」
壁にぎっしり設置された木棚には、本でも仕舞うかのようにキャンバスが仕舞ってある。
それぞれ『保存』が掛かっているようだ。
倉庫の中心にはイーゼルがいくつか並べられていて、布が掛けられている。
アンフェールはイーゼルに歩み寄る。これ見よがしに立ててあるって事は新しい絵なんだろうか。布の下が気になる。
「気になる?」
「はい。新しい絵なんでしょうか?」
「ふふ。完成まで秘密にしておきたかったけど、絵が好きなら途中も気になるよね」
アンフェールはコクコクと首を縦に振った。
途中経過も面白い。是非見たい。
描き手の試行錯誤が出るのだ。『途中』ならではの味わいがある。
グレンが取り払った布の下にあったのはグレンの絵だった。王冠を被り凛々しい姿でいる。
顔は緻密に手が入っているものの衣装はまだ少し荒かった。大雑把に面取りされただけの部分もある。
これが完成したら例の絵本、改訂版『ヴィシュニアの王さま』に載るらしい。
凄く凛々しい。
カッコいい。
どんな宗教画よりも神性を感じる。アンフェールは思わず、ありがたくなって拝んだ。
「二回ほど直接モデルになる時間があったんだ。その時に私がいないとダメな部分だけ沢山描き込んだみたい。衣装は渡しているから後から描き込むんだろうね。
戴冠式では沢山クロッキーを描いてくれてそれも素晴らしかったよ。見たかったら絵師にお願いしようか?」
アンフェールは再びコクコクと首を縦に振った。
ありがたい。是非拝見したい。
番のカッコイイクロッキー画なんて、お金を払ってでも見たい。油彩の写実の美とは違う、生き生きした描線の美があるのだ。ダイナミクスだ。
「アンフェール、奥の部屋に案内するね。古い時代の絵が収納されているんだ。グレングリーズ様が描かれた絵もあるんだよ」
「見たいです!」
倉庫は、奥に続く扉があった。
案内されるままアンフェールはグレンについて行く。
奥の部屋も同じ様に木棚が設置してあって、キャンバスが仕舞ってあった。
空いた壁に絵が飾られている。
壁に並んで飾られているのは絵本『ヴィシュニアの王さま』に掲載されていたグレングリーズ、マイアサウラ、スキピオニクスの肖像画だ。
やはり実物大の全身画は大迫力で凄い。額装も豪華だ。
『保存』がしっかり掛けられているようだ。ひび割れも退色も見られない。古い時代の作品だと思えない様な瑞々しさがある。
グレングリーズはまるで王様のようで、アンフェールの知っている彼と雰囲気が違った。顔は一緒だけれど。
油彩画だし、盛ってあるのかもしれない。
ベロニカの盛り具合を見れば納得がいく。
あのダメな大人を威厳ある女王まで持って行ったのだ。絵師は偉大だと思う。
「この辺がグレングリーズ様が描かれたものだよ」
グレンが教えてくれた棚にはグレングリーズの名前が書かれていた。
棚を占有するほど描いたのか、と思うとビックリしてしまう。
アンフェールは棚に置かれたキャンバスを一枚抜いた。
「これは……」
アンフェールはビックリしてしまった。
あの、城のロビーで見たアンフェールの絵と全く同じだったからだ。ポーズも表情も仕上がりも。
習作なんだろうか。
他のキャンバスも引き抜いて、絵を確認する。
何枚絵を引き抜いてもそこに描かれているのは全く同じ絵だった。習作にしては数が多すぎやしないだろうか。
アンフェールは作業のように次々に引き抜き、端から端まで確認していく。
全て見た。
全て同じ絵だった。
かなりの枚数がある。習作じゃないのかもしれない。
この写経のようにアンフェールの姿をなぞる事に、意味があったのかもしれない。――グレングリーズの中では。
(……グレングリーズの精神状態が気になるな。フェンリルは狂気に陥っているようには見えなかったと言っていたが……。本当に大丈夫だったんだろうか。この枚数、同じ絵なんて普通飽きるぞ。
グレングリーズの絵心は残念としか言いようが無かった。同じモチーフでも徐々に上達する過程があっても良いだろうに、それも無い。どの絵も全く同じだ)
アンフェールは重苦しい気持ちになってしまった。
グレングリーズは何を思って同じアンフェールの姿を描き続けたんだろう。この作業にちゃんと『楽しさ』はあったんだろうか。
そもそも上手くなった過程すら分からない。この絵からグレングリーズの事を何も察する事は出来なかった。
アンフェールはグレンの方に視線を移す。
グレンはグレンで深刻な顔をして壁に掛けられた絵を見ていた。グレングリーズの肖像画だ。
眉間にしわを寄せ、何やら考え込んでいる。
アンフェールはグレンの長考を邪魔しないよう、適当に収蔵されている作品を楽しもうと思った。沢山あるし見ごたえはあるだろう。
(……ん?)
倉庫の奥、棚と棚の間に倒れた絵があった。
絵が床にぺたんとくっついている。画が傷ついたら大変だ。
アンフェールは絵を愛する古代竜として、きちんと棚に戻してあげようと思った。
手に取り、画を見る。
アンフェールは驚いてしまった。そこに描かれていたのはミセス・ガーベラによく似た亜麻色の髪の少年だった。
(凄く……似ているな。本人みたいだ。親戚か何かだろうか)
裏返すと、木枠に『愛する私の子――ガーランド』というメッセージが描かれていた。
少年の名前らしい。
(以前貴族名鑑でミセス・ガーベラの家系図は見たがガーランドという子はいただろうか。アヴァロニアの血統の中にはいなかった。
ミセス・ガーベラ自身アヴァロニアにあまり似てないしな。彼女は父親だった公爵似なんだろう。だとしたらガーランドという子は公爵方の人間なのかもしれない)
そう思ったものの、あまりのそっくりさ加減は気になる所だ。
離宮に帰ったらもう一度貴族名鑑を確認してみよう。アンフェールは心に留めた。
◇◇◇
夕刻。
馬車で離宮まで戻って来た。
今日はグレンも一緒にここまで来てくれた。夕飯も一緒に食べられるなんて嬉しい。グレンと一緒のごはんは嬉しくて、美味しいのだ。
馬車どまりから離宮まで歩く途中、聞き慣れた羽ばたきが聞こえてきた。
「クピィ!」
「タンジェント」
タンジェントは本日の散策を終了したらしい。
普段、放し飼いになっているタンジェントは好き勝手に森で遊び、夕刻頃に帰ってくる。
飛べるし、害獣に襲われる事は無いと分かっているけれど、万一の事もある。
フェンリルにタンジェントの安全はお任せしている。森の王の安全印があれば、まるっと安心なのだ。
タンジェントはアンフェールの肩に止まった。
「アンフェール」
「はい」
「以前も聞いたが……タンジェントの名はアンフェールが?」
何だろう。前も話したのに。
離宮で、丘の上のグレンとショートメールをしていた時だ。
当然タンジェントの事は聞かれたのだ。
精霊アンフェールはタンジェントを友達だと公言していた。弟もタンジェントと仲良しじゃちょっと共通要素強すぎないか、という感じはしていたのだ。
変に隠すよりもこういう時は堂々としていた方が変な疑いをもたれない。
そういうものなのだ。
策士アンフェールは策士なのだ。
その時は『教会の裏手の森で拾った卵を私が孵しました。名づけも私がしました。離宮に来てからは日中、森に遊びに行っちゃうのですが、暗くなったら帰ってきてくれるんですよ』
と伝えた。
日中タンジェントが何してるかは知らない、という体だ。
加えて『何故丘の上の貴方がタンジェントの名前を知ってるんですか?』位の事まで返信した。
それに対しグレンは『親友とタンジェントが仲良しだったんだ。彼にこの子の名前を教えて貰った。彼が何故この子の名を知っていたのかは分からないけれど……』といった感じに濁していた。
精霊アンフェールの存在は秘密だ。
その約束をグレンは守ってくれている。
グレンの中では『弟の孵した飛竜が森で弟似の精霊と友達になった。タンジェントという名前は精霊が飛竜から聞き出したんだろう』
という認識になっているはずだ。
だからこの案件は何も問題ないのだ。
アンフェールは、ポーカーフェイスでグレンの疑問に答えた。
「はい、そうです。タンジェントの名は私がつけました」
そう返した瞬間、アンフェールはグレンにギュッと抱きしめられた。
肩に止まったタンジェントはビックリしたのかバサバサと飛び上がる。
(なんだ……?)
「兄上?」
「……うん。ずっと会いたかったから、会えてよかったと思ったんだ」
「変な兄上。初めてお会い出来てから少し経ってますのに」
「ああ……」
グレンの声は震えているし、抱き締め圧はいつもより強い。
アンフェールはよく分からずに、頭に疑問符を浮かべるばかりだった。
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