54 / 123
エピローグ(幼体編エンド)――エンシェントドラゴンは隠れ住むのをやめる
アンフェールと魔道具とグレンへのプレゼント
しおりを挟む
物語は少しだけ過去に遡る。
晩餐会の一年前だ。
「出来た!」
アンフェールは離宮を整えて一年目、念願の『フェロモン受容体を縛る』魔道具を完成させた。
精霊に出来てアンフェールに出来ない事は無いのだ、と術式をこねくり回した甲斐があった。
フェロモンの放出も抑えられるようになっている。着ければ幼体の頃と変わりない生活が出来るだろう。
これでグレンと例え接触しても、お互い心地良い匂いだな、位にしか感じないはずだ。
魔道具はチョーカー型だ。
他に指輪型、ブレスレット型、アンクレット型も開発予定だ。
何があるか分からないのでフレキシブルに対応出来るよう、アンフェールは手を抜かない。
(一番効果があるのがチョーカー型になるだろう。基本はこれだな)
アンフェールは自室を出て居間に行く。
普通なら側仕えが側に控えているものなのだろうが、側でじっと見られていては研究が捗らない。
なので居間で待機して貰っている。
待機中は他の仕事をするなり何なり自由で、と言っているので、みんなそこで事務仕事をして過ごしている事が多い。
「殿下、休憩ですか?」
「うん。お茶を頂こうかな」
「はい」
アンフェールは側仕えが淹れてくれるお茶が好きだ。
寮長エドワードが淹れてくれるお茶と味が似ている。
きっと、こちらに対する親愛の情があるからなのだ。そう言うスパイスなのだ、とアンフェールは思っている。
エックハルトが市井に撒かれた悪意の風説を駆逐してしばらく。
グレンと対面してみないか、という魅惑的な提案をしてきた。
風説のカウンターとして『第一王子は第二王子を宝物のように大事にしている』という情報を使ったからには、交流が全く無いのも困るという事だろう。
しかし、そんな都合知った事じゃないのだ。
アンフェールにはフェロモン問題があった。
これを何とかしない事には恐ろしくて対面など出来ない。
なので「誰が何を仕組むか分かりません。兄上がきちんと王位につくまでは、私を秘した存在のままにしてください」としおらしく伝えた。
エックハルトはアンフェールが賢く、慎ましやかに育ってくれたと感動していた。
代わりに少し許してもらった事もある。
「あ、来てる」
窓の外を見れば、いつもより早い時間だというのにグレンが来ていた。
居間のコンソールテーブルの引き出しにはレターセットが仕舞ってある。グレンが来たと気づいたときにすぐ手紙を書き上げるためだ。
アンフェールは慌てて筆記具と便箋を取り出した。
許してもらった事というのはグレンとのちょっとした文通だ。
名乗らずのショートメールでやり取りしている。名を記した手紙を盗まれでもしたら、何に利用されるか分からない。
アンフェールはグレンの安全が第一、という方針で物事を決めている。
アンフェールはソファーに座り、サラサラ筆を走らせる。
『丘の上のあなたへ
いつもよりお早いですね。今日は最近制作していたチョーカーが完成しました。いつかあなたにも似合うものをお贈りしたいです』
言いたい事があり過ぎて、何を書こうかいつも悩むけれど、結局ちょっとした日常を書いてしまう。
今日は魔道具が完成してほくほくした件を書いた。魔道具だ、とは書かないけれど。
十三歳の子供がソロで魔道具開発しているのは、あまりに不自然過ぎる。ちゃんと年相応に可愛い弟でいないといけない。
アンフェールは庭に出てタンジェントを呼んだ。
「クピ?」
「グレンが来たんだ。今日もお手紙お願いできる?」
「クピィ!」
タンジェントの足に手紙を括りつける。
フェレット型の飛竜はよく伝書に使われるだけあって、こういったお使いごとを頼むとご機嫌で引き受けてくれる。
最近は数往復するお手紙も、遊び感覚で手伝ってくれるので有難い。
タンジェントは飛び立ち、丘の上のグレンの元へ真っ直ぐ向かう。
アンフェールは縄張りを通してごく近くでグレンの姿を眺める。
タンジェントの頭を撫で、手紙を受け取るグレン。
彼は大切そうに手紙を開き、目で文字を追い、綻ぶように柔らかな笑顔を浮かべている。
幸せそうだ。
あんなに弟を欲していたんだから、短文であっても手紙は嬉しいだろう。
一度、手紙でやり取りする件も諦めていたから余計に。
グレンは荷物から紙と筆記具を取り出し、サラサラと手紙を書き上げた。
それをタンジェントの足に結び、「よろしく頼む」とお願いしている。
縄張りで彼の手元までよく見えるが、手紙の内容は見ないようにしている。届く前に読んでしまうのは無粋だ。
ワクワクしながらタンジェントが戻ってくるのを待つ。
戻ってきたタンジェントの足から手紙を外して、はやる気持ちを抑えつつ、読んだ。
『優しいきみへ
早く会いたくて来てしまった。嬉しいな。私もきみに似合うものを作って贈りたい。以前、親友の為にペンダントを作った事があるんだ。懐かしいな。思い出しながら挑戦したい』
アンフェールも胸が温かくなった。
グレンが弟宛の手紙に精霊アンフェールの事を書いてくれたのだ。親友だといってくれている。
あのペンダントは、アンフェールの尻から出た竜石を使った微妙なプレゼントだったけれど、贈りたいと思ってくれた気持ちは本当に嬉しかった。
ペンダントは離宮の私室に持ち込んでいる。身に着けないけど時々眺めているのだ。
グレンの中では精霊アンフェールの存在はきちんと過去に出来たろうか。
別れて一年。心の整理をするには十分な時間だ。
『縄張り』で様子は見れるけれど、心の中までは覗けない。
アンフェールは精霊の事を忘れて欲しいという気持ちと、忘れないで欲しいという気持ちが鬩ぎ合い、胸が軋んだ。
いけない、と慌てて首をぷるぷると振る。
アンフェールは弟なのだ。グレンに家族以上の気持ちを持ってはいけない。
一年後の対面の場では、グレンの可愛い弟を完璧に演じなければならないのだ。
『丘の上のあなたへ
嬉しいです。対面出来る約束の日に、あなたに似合う装飾品をお祝いとして持って行きますね』
『優しいきみへ
ありがとう。それは最高のプレゼントだ。最高の返礼品で応じないといけないな』
◇◇◇
そして現在。時間は即位晩餐会前の夕刻だ。
アンフェールは机の引き出しから綺麗に装飾を施した小箱を取り出した。
これがグレンの即位祝いの装飾品だ。
物はカフスボタンを作った。
何を作ろうか、と色々グルグル悩んでそこに落ち着いた。これなら普段使いも出来るだろう。
まあるい金色ボタンが二つ。表面に刻んだ図柄は鳥だ。
グレンとお揃いのカップに双満月と二羽の鳥を絵付けした事があった。それをちょっとだけ意識してしまった。
(別に言わなければ気づかないだろう。私が……そういった思い出をグレンに身につけて貰って自己満足するための物だ)
アンフェールはグレンに対する気持ちがさっぱり昇華出来ていなかった。未練たらたらだ。
しかし本人は気づいていない。
二年も離れて大丈夫だったのだから、『弟』になりきれていると思っている。しょっちゅう『縄張り』でグレンを眺めていたくせに。
「殿下、そろそろお時間です」
「はい」
ギュンターが呼びに来た。時間だ。
夕刻。
晩餐会の前にグレンと会う時間を設けて貰っている。
市井に出回っている――出回らせた噂は『第一王子は第二王子を宝物のように大事にしている』というものだ。
お披露目晩餐会で初対面っぽさが出てしまっては不味いという事で、事前に対面出来る事になったのだ。
アンフェールは緊張している。
久しぶりに生のグレンの側に近づくのだ。
『フェロモン受容体を縛る』魔道具はチョーカー型は勿論、指輪型、ブレスレット型、アンクレット型とフル装備している。
万一どれかを外す必要性が出ても、他で補えるようにだ。抜かりはない。
「殿下、緊張されていますか?」
「ええ、ギュンター。離宮から出るのは七年ぶりですので」
「大丈夫です。何が来てもお守りいたします。命に代えても」
ギュンターはそう言ってアンフェールの手をぎゅっと握った。
アンフェールは心の中で一歩後ずさった。命とか掛けられると後味が悪いから止めて欲しい。
彼の忠誠心は割と重い。
グレンに対しても激しかったけれど、アンフェールに対しても同じように激しい。
アンフェールの場合、見た目が弱そうだから特に庇護欲が強く出ているのかもしれない。
「城までは馬車で向かいます。城に着いたら、決して他人と目を合わせないでください。笑いかけたりするのは論外です。基本、私が周囲を威圧いたしますので」
ギュンターの過保護が激しい。
晩餐会の一年前だ。
「出来た!」
アンフェールは離宮を整えて一年目、念願の『フェロモン受容体を縛る』魔道具を完成させた。
精霊に出来てアンフェールに出来ない事は無いのだ、と術式をこねくり回した甲斐があった。
フェロモンの放出も抑えられるようになっている。着ければ幼体の頃と変わりない生活が出来るだろう。
これでグレンと例え接触しても、お互い心地良い匂いだな、位にしか感じないはずだ。
魔道具はチョーカー型だ。
他に指輪型、ブレスレット型、アンクレット型も開発予定だ。
何があるか分からないのでフレキシブルに対応出来るよう、アンフェールは手を抜かない。
(一番効果があるのがチョーカー型になるだろう。基本はこれだな)
アンフェールは自室を出て居間に行く。
普通なら側仕えが側に控えているものなのだろうが、側でじっと見られていては研究が捗らない。
なので居間で待機して貰っている。
待機中は他の仕事をするなり何なり自由で、と言っているので、みんなそこで事務仕事をして過ごしている事が多い。
「殿下、休憩ですか?」
「うん。お茶を頂こうかな」
「はい」
アンフェールは側仕えが淹れてくれるお茶が好きだ。
寮長エドワードが淹れてくれるお茶と味が似ている。
きっと、こちらに対する親愛の情があるからなのだ。そう言うスパイスなのだ、とアンフェールは思っている。
エックハルトが市井に撒かれた悪意の風説を駆逐してしばらく。
グレンと対面してみないか、という魅惑的な提案をしてきた。
風説のカウンターとして『第一王子は第二王子を宝物のように大事にしている』という情報を使ったからには、交流が全く無いのも困るという事だろう。
しかし、そんな都合知った事じゃないのだ。
アンフェールにはフェロモン問題があった。
これを何とかしない事には恐ろしくて対面など出来ない。
なので「誰が何を仕組むか分かりません。兄上がきちんと王位につくまでは、私を秘した存在のままにしてください」としおらしく伝えた。
エックハルトはアンフェールが賢く、慎ましやかに育ってくれたと感動していた。
代わりに少し許してもらった事もある。
「あ、来てる」
窓の外を見れば、いつもより早い時間だというのにグレンが来ていた。
居間のコンソールテーブルの引き出しにはレターセットが仕舞ってある。グレンが来たと気づいたときにすぐ手紙を書き上げるためだ。
アンフェールは慌てて筆記具と便箋を取り出した。
許してもらった事というのはグレンとのちょっとした文通だ。
名乗らずのショートメールでやり取りしている。名を記した手紙を盗まれでもしたら、何に利用されるか分からない。
アンフェールはグレンの安全が第一、という方針で物事を決めている。
アンフェールはソファーに座り、サラサラ筆を走らせる。
『丘の上のあなたへ
いつもよりお早いですね。今日は最近制作していたチョーカーが完成しました。いつかあなたにも似合うものをお贈りしたいです』
言いたい事があり過ぎて、何を書こうかいつも悩むけれど、結局ちょっとした日常を書いてしまう。
今日は魔道具が完成してほくほくした件を書いた。魔道具だ、とは書かないけれど。
十三歳の子供がソロで魔道具開発しているのは、あまりに不自然過ぎる。ちゃんと年相応に可愛い弟でいないといけない。
アンフェールは庭に出てタンジェントを呼んだ。
「クピ?」
「グレンが来たんだ。今日もお手紙お願いできる?」
「クピィ!」
タンジェントの足に手紙を括りつける。
フェレット型の飛竜はよく伝書に使われるだけあって、こういったお使いごとを頼むとご機嫌で引き受けてくれる。
最近は数往復するお手紙も、遊び感覚で手伝ってくれるので有難い。
タンジェントは飛び立ち、丘の上のグレンの元へ真っ直ぐ向かう。
アンフェールは縄張りを通してごく近くでグレンの姿を眺める。
タンジェントの頭を撫で、手紙を受け取るグレン。
彼は大切そうに手紙を開き、目で文字を追い、綻ぶように柔らかな笑顔を浮かべている。
幸せそうだ。
あんなに弟を欲していたんだから、短文であっても手紙は嬉しいだろう。
一度、手紙でやり取りする件も諦めていたから余計に。
グレンは荷物から紙と筆記具を取り出し、サラサラと手紙を書き上げた。
それをタンジェントの足に結び、「よろしく頼む」とお願いしている。
縄張りで彼の手元までよく見えるが、手紙の内容は見ないようにしている。届く前に読んでしまうのは無粋だ。
ワクワクしながらタンジェントが戻ってくるのを待つ。
戻ってきたタンジェントの足から手紙を外して、はやる気持ちを抑えつつ、読んだ。
『優しいきみへ
早く会いたくて来てしまった。嬉しいな。私もきみに似合うものを作って贈りたい。以前、親友の為にペンダントを作った事があるんだ。懐かしいな。思い出しながら挑戦したい』
アンフェールも胸が温かくなった。
グレンが弟宛の手紙に精霊アンフェールの事を書いてくれたのだ。親友だといってくれている。
あのペンダントは、アンフェールの尻から出た竜石を使った微妙なプレゼントだったけれど、贈りたいと思ってくれた気持ちは本当に嬉しかった。
ペンダントは離宮の私室に持ち込んでいる。身に着けないけど時々眺めているのだ。
グレンの中では精霊アンフェールの存在はきちんと過去に出来たろうか。
別れて一年。心の整理をするには十分な時間だ。
『縄張り』で様子は見れるけれど、心の中までは覗けない。
アンフェールは精霊の事を忘れて欲しいという気持ちと、忘れないで欲しいという気持ちが鬩ぎ合い、胸が軋んだ。
いけない、と慌てて首をぷるぷると振る。
アンフェールは弟なのだ。グレンに家族以上の気持ちを持ってはいけない。
一年後の対面の場では、グレンの可愛い弟を完璧に演じなければならないのだ。
『丘の上のあなたへ
嬉しいです。対面出来る約束の日に、あなたに似合う装飾品をお祝いとして持って行きますね』
『優しいきみへ
ありがとう。それは最高のプレゼントだ。最高の返礼品で応じないといけないな』
◇◇◇
そして現在。時間は即位晩餐会前の夕刻だ。
アンフェールは机の引き出しから綺麗に装飾を施した小箱を取り出した。
これがグレンの即位祝いの装飾品だ。
物はカフスボタンを作った。
何を作ろうか、と色々グルグル悩んでそこに落ち着いた。これなら普段使いも出来るだろう。
まあるい金色ボタンが二つ。表面に刻んだ図柄は鳥だ。
グレンとお揃いのカップに双満月と二羽の鳥を絵付けした事があった。それをちょっとだけ意識してしまった。
(別に言わなければ気づかないだろう。私が……そういった思い出をグレンに身につけて貰って自己満足するための物だ)
アンフェールはグレンに対する気持ちがさっぱり昇華出来ていなかった。未練たらたらだ。
しかし本人は気づいていない。
二年も離れて大丈夫だったのだから、『弟』になりきれていると思っている。しょっちゅう『縄張り』でグレンを眺めていたくせに。
「殿下、そろそろお時間です」
「はい」
ギュンターが呼びに来た。時間だ。
夕刻。
晩餐会の前にグレンと会う時間を設けて貰っている。
市井に出回っている――出回らせた噂は『第一王子は第二王子を宝物のように大事にしている』というものだ。
お披露目晩餐会で初対面っぽさが出てしまっては不味いという事で、事前に対面出来る事になったのだ。
アンフェールは緊張している。
久しぶりに生のグレンの側に近づくのだ。
『フェロモン受容体を縛る』魔道具はチョーカー型は勿論、指輪型、ブレスレット型、アンクレット型とフル装備している。
万一どれかを外す必要性が出ても、他で補えるようにだ。抜かりはない。
「殿下、緊張されていますか?」
「ええ、ギュンター。離宮から出るのは七年ぶりですので」
「大丈夫です。何が来てもお守りいたします。命に代えても」
ギュンターはそう言ってアンフェールの手をぎゅっと握った。
アンフェールは心の中で一歩後ずさった。命とか掛けられると後味が悪いから止めて欲しい。
彼の忠誠心は割と重い。
グレンに対しても激しかったけれど、アンフェールに対しても同じように激しい。
アンフェールの場合、見た目が弱そうだから特に庇護欲が強く出ているのかもしれない。
「城までは馬車で向かいます。城に着いたら、決して他人と目を合わせないでください。笑いかけたりするのは論外です。基本、私が周囲を威圧いたしますので」
ギュンターの過保護が激しい。
32
お気に入りに追加
1,767
あなたにおすすめの小説
前世の愛が重かったので、今世では距離を置きます
曙なつき
BL
五歳の時、突然前世の記憶を取り戻した僕は、前世で大好きな魔法研究が完遂できなかったことを悔いていた。
常に夫に抱きつぶされ、何一つやり遂げることができなかったのだ。
そこで、今世では、夫と結婚をしないことを決意した。
魔法研究オタクと番狂いの皇太子の物語。
相愛ですが、今世、オタクは魔法研究に全力振りしており、皇太子をスルーしようとします。
※番認識は皇太子のみします。オタクはまったく認識しません。
ハッピーエンド予定ですが、前世がアレだったせいで、現世では結ばれるまで大変です。
第一章の本文はわかりにくい構成ですが、前世と今世が入り混じる形になります。~でくくるタイトルがつくのは前世の話です。場面の切り替えが多いため、一話の話は短めで、一回に二話掲載になることもあります。
物語は2月末~3月上旬完結予定(掲載ペースをあげ当初予定より早めました)。完結まで予約投稿済みです。
R18シーンは予告なしに入ります。なお、男性の妊娠可能な世界ですが、具体的な記述はありません(事実の羅列に留められます)。
R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉
あおい夜
BL
昨日、自分の部屋で眠ったあと目を覚ましたらR18禁BLゲーム“極道は、非情で温かく”の主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成っていた!
弟は兄に溺愛されている為、嫉妬の対象に成るはずが?
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます
ふくやまぴーす
BL
旧題:平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます〜利害一致の契約結婚じゃなかったの?〜
名前も見た目もザ・平凡な19歳佐藤翔はある日突然初対面の美形双子御曹司に「自分たちを助けると思って結婚して欲しい」と頼まれる。
愛のない形だけの結婚だと高を括ってOKしたら思ってたのと違う展開に…
「二人は別に俺のこと好きじゃないですよねっ?なんでいきなりこんなこと……!」
美形双子御曹司×健気、お人好し、ちょっぴり貧乏な愛され主人公のラブコメBLです。
🐶2024.2.15 アンダルシュノベルズ様より書籍発売🐶
応援していただいたみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました!
僕のお兄様がヤンデレなんて聞いてない
ふわりんしず。
BL
『僕…攻略対象者の弟だ』
気付いた時には犯されていました。
あなたはこの世界を攻略
▷する
しない
hotランキング
8/17→63位!!!から48位獲得!!
8/18→41位!!→33位から28位!
8/19→26位
人気ランキング
8/17→157位!!!から141位獲得しました!
8/18→127位!!!から117位獲得
嫌われ者の僕はひっそりと暮らしたい
りまり
BL
僕のいる世界は男性でも妊娠することのできる世界で、僕の婚約者は公爵家の嫡男です。
この世界は魔法の使えるファンタジーのようなところでもちろん魔物もいれば妖精や精霊もいるんだ。
僕の婚約者はそれはそれは見目麗しい青年、それだけじゃなくすごく頭も良いし剣術に魔法になんでもそつなくこなせる凄い人でだからと言って平民を見下すことなくわからないところは教えてあげられる優しさを持っている。
本当に僕にはもったいない人なんだ。
どんなに努力しても成果が伴わない僕に呆れてしまったのか、最近は平民の中でも特に優秀な人と一緒にいる所を見るようになって、周りからもお似合いの夫婦だと言われるようになっていった。その一方で僕の評価はかなり厳しく彼が可哀そうだと言う声が聞こえてくるようにもなった。
彼から言われたわけでもないが、あの二人を見ていれば恋愛関係にあるのぐらいわかる。彼に迷惑をかけたくないので、卒業したら結婚する予定だったけど両親に今の状況を話て婚約を白紙にしてもらえるように頼んだ。
答えは聞かなくてもわかる婚約が解消され、僕は学校を卒業したら辺境伯にいる叔父の元に旅立つことになっている。
後少しだけあなたを……あなたの姿を目に焼き付けて辺境伯領に行きたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる