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隠れ家――アンフェールとグレン1
アンフェールと歴史と美味しいジュース
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アンフェールは離宮の館の書庫で物色してきた歴史書を読んでいる。この国の歴史だ。
初対面の時、第一王子である兄――グレンが気になる事を言っていた。
アンフェールの前世の番であったグレングリーズが、この国の守護竜になったと。
グレングリーズは人間が嫌いだった。
なにせ、グレングリーズの巣は『竜種狩り』にあったのだから。巣の仲間たちは殺されもしたし、攫われもした。
グレングリーズは仲間たちから一人逃され、お腹を減らして森を彷徨っていた。
そんな彼を拾ったのがアンフェールだった。
アンフェールはむしろ、人間には理解がある方だった。残虐な質の人間もいれば、穏やかな者だっている。人間は数が多い。様々なのだ。
それに人間の文化は好きだ。
芸術だって、技術だって、人間はどんどん発展させていく。長い時を生きるアンフェールは人間を見ていると退屈しなかった。なので人型で人間の暮らしに混ざる事も何度もあった。
その話をする度に、グレングリーズは顔を顰めていたのだ。
歴史書を見て納得した。
あの竜に対する残虐な行いをした王は殺され、新たな王が即位している。同じ国名であっても、王統が変わったのだ。
アンフェールの子は二人。
『マイアサウラ』『スキピオニクス』と名付けられている。
新王は賢王となり『マイアサウラ』と正式に婚姻を結んでいる。『スキピオニクス』も、この国で伴侶を得たようだ。
おそらくグレングリーズは子供を見守る為に守護竜として、この国に留まったのだ。
アンフェールは死ぬ前に名前の候補をいくつか出していた。子供達の名はそこから選ばれたものだった。グレングリーズが選んでくれたんだろう。
候補の中でもアンフェールが気に入っていた名前だ。さらっとこれとこれが好きだな、位に口にしただけなのに。
ささやかな会話を、覚えていてくれたことが嬉しい。
アンフェールは歴史書を読みながら家族達のその後を思い浮かべ、ふっと口元を緩めた。
歴史書を見て微妙に思ったのは、アンフェールが殺した国王はアンフェールの血統を受け継いでいたという事だ。
(まぁ、クズに育ったなら上の代が断罪すべきなのだ。身内として正しい行いだ。私の血を受け継いでいるというのに、竜種の肉体を冒涜するような研究など罪深い。死は正当だった)
アンフェールは国王を殺したことは何とも思わない。クズはクズなのだ。眉も動かさず紅茶に口をつける。
そしてまた、パラパラとページをめくった。
◇◇◇
「アンフェール!」
どうやらグレンが戻って来たようだ。
グレンは今日も、あの高台に行っていた。誰もいない屋敷を、弟を思って眺めている。
アンフェールが弟本人であり、あの屋敷に誰もいない事を伝えられないのが申し訳なかった。申し訳ない、と思う程度にグレンは人が良かった。
執事ギュンターと文官ティモのやり取りのせいで、グレンに対して偏見があったけれど、何度も通われているうちに悪い子ではない、というのは分かってきた。
これが演技だったらギュンターに続いてショックだ。
その時は隠れ家を閉じて本格的に引き籠りたい。
(まぁ、精霊に政治的な嘘をつく必要も無いしな。精霊は人間社会の枠外の存在だ。ここにいる私は弟王子ではなく、子供の姿の無邪気な精霊だ。
あと、聞いたところによるとグレンは大好きな物語の精霊に私を重ねているようだ。すごくキラキラした目で見られるから正直どうしていいか分からない。あれは憧れの眼差しなんだろうか。あの目で見られると、物凄く照れるのだ……)
「グレン、おかえり。今日は弟アンフェールは見えた?」
「見えなかった」
「そっかぁ」
アンフェールは半笑いで答えた後、少し俯いた。
王子であるグレンに不毛な時間を過ごさせているように感じる。
その事に対してはチクチクと胸が痛む。
その気持ちが滲み出ていたのか、グレンは屈んでアンフェールの頬を両手で包んでくれた。
顔を上げると目が合い、にっこりと微笑まれる。
彼の大きな手がアンフェールの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「ふふ。心配してくれたのかな? ありがとう。屋敷を眺める時間は、あの子の事を考える時間だって割り切ってるから、それでも良いんだよ」
「うん」
アンフェールが始末した父王はクズだったけど、グレンはいい子だ。いい子孫だ。
グレンには勿論、薄っすらだけれどアンフェールとグレングリーズの血が入っている。遠い遠い子孫だ。
この、真っ直ぐな子が歪まないように、見守っても良いんじゃないだろうか。
伝えないけれど、家族だと思ってみても良いんじゃないだろうか。
祖先なのだしおじいちゃん目線で愛でても良いんじゃないだろうか。
アンフェールは寂しさから、優しさに対してガードが弱くなっている。
端的に言うととてもチョロくなっている。
最初は警戒していたくせに、すっかり孫を愛でる、おじいちゃん気分になっていた。おじいちゃんは孫に色々してあげたくなるのだ。
「グレン、のど乾いた? ジュースいる?」
「ジュース……アンフェールがご馳走してくれるのか?」
「うん、座って待ってて」
アンフェールは飲み物の準備を始めた。
この森には神狼フェンリルが住んでいる。
前世、この森で過ごした時に知り合った神狼は未だ健在だった。
彼はフルーツが好きで森の中に果樹園をこさえている。神狼が育てた果実には魔力が宿り、何とも言えぬ魅惑的な味がするのだ。
アンフェールは旧友と再会し、以前のように果樹園から果実を頂く許可を貰っている。
今回の果実はオレンジだ。
前世の番であるグレングリーズはこれで作るオレンジジュースが好きだった。
コップと果物籠を持ってテーブルに腰かける。
ジュースと言いながら、空のコップとオレンジを持ってきたアンフェールを、グレンは不思議そうな顔をしてみていた。
「これから絞るのか? 手伝おうか?」
グレンはお手伝いを進言してきた。いい子孫だ。
「ううん。大丈夫だよ。見ていて」
アンフェールは風の精霊の力を借りる。ふわふわと浮いたオレンジがスパスパと切り裂かれて真っ二つになっていく。
「『――抽出――』『――冷却――』『――氷結――』」
アンフェールは切り裂いたオレンジから果汁を抽出し、それを冷却して冷やした。一部果汁を凍らせて氷を作る。果汁を氷にしているから、溶けてもジュースが薄まらないのだ。
宙に浮いた液体は精霊がコップに注ぎ、綺麗に収まっていく。
制作過程でアンフェールも精霊たちもそれぞれ魔力を込めるのだ。特製オレンジジュースだった。
「はい、どうぞ」
「凄い……」
グレンは目をキラキラさせている。手品を見た子供のような反応だ。
「飲んでもいいだろうか?」
「飲むために用意したんだから飲んでよ」
グレンは大事そうにコップを手に取って口づけた。一口口に含んで、ビックリしたように目を瞬かせる。
それからまた口に含み、ごくりごくりと喉を鳴らして飲んでいる。
「美味しい……」
「よかった」
「こんなに美味しいジュースを初めて飲んだ。それにアンフェールは小さいのに凄い精霊なんだな」
グレンに褒められてしまった。
やはり、憧れの眼差しを向けられると、くすぐったく感じて照れてしまう。
グレンはそんなアンフェールの反応を微笑ましそうに見た後、なにか思い悩むように、ふっと表情を曇らせた。
「私も、アンフェールぐらい魔術が出来ればよかったのに、と思う」
「グレン?」
「私が魔力をあまり持たないばかりに、弟は離宮から出られないでいる。会う事も出来ない……。もっと私が王にふさわしければ、あの子をそんな立場に追いやることも無かった……」
グレンの声はとても悲しそうだった。
あの高台から屋敷を眺め、辛い気持ちと向き合っていたのかもしれない。
高台から戻って来たグレンは笑顔だったけれど、その笑顔はアンフェールに心配を掛けないよう、頑張って作っている笑顔だったのかもしれない。
アンフェールは胸が痛くなった。
「グレンは魔力が欲しいの?」
「そうだな……。魔力が欲しいというよりは弟を解放してあげたいだけなんだ」
グレンが家族思いのいい子孫過ぎてクラクラする。なんであのクズからこんな可愛い子が生まれたのか。
(しかし、魔力の増強か……)
『魔力循環』というものがある。
竜種であっても、産まれつき魔力の低い個体はいた。
その個体と相性のいい魔力を持つ個体が肌を合わせ、お互いの魔力を流し合い、循環させて魔力を貯蔵する『臓器』を育てるという医療行為があった。
その魔力を貯蔵する『臓器』を人間は『魔石』と呼んだ。
どうやら竜人も『魔石』は持っているらしい。
だから竜種同士で行っていた治療を竜人とも出来るのではないかと思うのだ。
アンフェールはグレンの目をじっと見つめて語り掛けた。
「ねぇグレン、ぼくと『魔力循環』をしてみない?」
初対面の時、第一王子である兄――グレンが気になる事を言っていた。
アンフェールの前世の番であったグレングリーズが、この国の守護竜になったと。
グレングリーズは人間が嫌いだった。
なにせ、グレングリーズの巣は『竜種狩り』にあったのだから。巣の仲間たちは殺されもしたし、攫われもした。
グレングリーズは仲間たちから一人逃され、お腹を減らして森を彷徨っていた。
そんな彼を拾ったのがアンフェールだった。
アンフェールはむしろ、人間には理解がある方だった。残虐な質の人間もいれば、穏やかな者だっている。人間は数が多い。様々なのだ。
それに人間の文化は好きだ。
芸術だって、技術だって、人間はどんどん発展させていく。長い時を生きるアンフェールは人間を見ていると退屈しなかった。なので人型で人間の暮らしに混ざる事も何度もあった。
その話をする度に、グレングリーズは顔を顰めていたのだ。
歴史書を見て納得した。
あの竜に対する残虐な行いをした王は殺され、新たな王が即位している。同じ国名であっても、王統が変わったのだ。
アンフェールの子は二人。
『マイアサウラ』『スキピオニクス』と名付けられている。
新王は賢王となり『マイアサウラ』と正式に婚姻を結んでいる。『スキピオニクス』も、この国で伴侶を得たようだ。
おそらくグレングリーズは子供を見守る為に守護竜として、この国に留まったのだ。
アンフェールは死ぬ前に名前の候補をいくつか出していた。子供達の名はそこから選ばれたものだった。グレングリーズが選んでくれたんだろう。
候補の中でもアンフェールが気に入っていた名前だ。さらっとこれとこれが好きだな、位に口にしただけなのに。
ささやかな会話を、覚えていてくれたことが嬉しい。
アンフェールは歴史書を読みながら家族達のその後を思い浮かべ、ふっと口元を緩めた。
歴史書を見て微妙に思ったのは、アンフェールが殺した国王はアンフェールの血統を受け継いでいたという事だ。
(まぁ、クズに育ったなら上の代が断罪すべきなのだ。身内として正しい行いだ。私の血を受け継いでいるというのに、竜種の肉体を冒涜するような研究など罪深い。死は正当だった)
アンフェールは国王を殺したことは何とも思わない。クズはクズなのだ。眉も動かさず紅茶に口をつける。
そしてまた、パラパラとページをめくった。
◇◇◇
「アンフェール!」
どうやらグレンが戻って来たようだ。
グレンは今日も、あの高台に行っていた。誰もいない屋敷を、弟を思って眺めている。
アンフェールが弟本人であり、あの屋敷に誰もいない事を伝えられないのが申し訳なかった。申し訳ない、と思う程度にグレンは人が良かった。
執事ギュンターと文官ティモのやり取りのせいで、グレンに対して偏見があったけれど、何度も通われているうちに悪い子ではない、というのは分かってきた。
これが演技だったらギュンターに続いてショックだ。
その時は隠れ家を閉じて本格的に引き籠りたい。
(まぁ、精霊に政治的な嘘をつく必要も無いしな。精霊は人間社会の枠外の存在だ。ここにいる私は弟王子ではなく、子供の姿の無邪気な精霊だ。
あと、聞いたところによるとグレンは大好きな物語の精霊に私を重ねているようだ。すごくキラキラした目で見られるから正直どうしていいか分からない。あれは憧れの眼差しなんだろうか。あの目で見られると、物凄く照れるのだ……)
「グレン、おかえり。今日は弟アンフェールは見えた?」
「見えなかった」
「そっかぁ」
アンフェールは半笑いで答えた後、少し俯いた。
王子であるグレンに不毛な時間を過ごさせているように感じる。
その事に対してはチクチクと胸が痛む。
その気持ちが滲み出ていたのか、グレンは屈んでアンフェールの頬を両手で包んでくれた。
顔を上げると目が合い、にっこりと微笑まれる。
彼の大きな手がアンフェールの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「ふふ。心配してくれたのかな? ありがとう。屋敷を眺める時間は、あの子の事を考える時間だって割り切ってるから、それでも良いんだよ」
「うん」
アンフェールが始末した父王はクズだったけど、グレンはいい子だ。いい子孫だ。
グレンには勿論、薄っすらだけれどアンフェールとグレングリーズの血が入っている。遠い遠い子孫だ。
この、真っ直ぐな子が歪まないように、見守っても良いんじゃないだろうか。
伝えないけれど、家族だと思ってみても良いんじゃないだろうか。
祖先なのだしおじいちゃん目線で愛でても良いんじゃないだろうか。
アンフェールは寂しさから、優しさに対してガードが弱くなっている。
端的に言うととてもチョロくなっている。
最初は警戒していたくせに、すっかり孫を愛でる、おじいちゃん気分になっていた。おじいちゃんは孫に色々してあげたくなるのだ。
「グレン、のど乾いた? ジュースいる?」
「ジュース……アンフェールがご馳走してくれるのか?」
「うん、座って待ってて」
アンフェールは飲み物の準備を始めた。
この森には神狼フェンリルが住んでいる。
前世、この森で過ごした時に知り合った神狼は未だ健在だった。
彼はフルーツが好きで森の中に果樹園をこさえている。神狼が育てた果実には魔力が宿り、何とも言えぬ魅惑的な味がするのだ。
アンフェールは旧友と再会し、以前のように果樹園から果実を頂く許可を貰っている。
今回の果実はオレンジだ。
前世の番であるグレングリーズはこれで作るオレンジジュースが好きだった。
コップと果物籠を持ってテーブルに腰かける。
ジュースと言いながら、空のコップとオレンジを持ってきたアンフェールを、グレンは不思議そうな顔をしてみていた。
「これから絞るのか? 手伝おうか?」
グレンはお手伝いを進言してきた。いい子孫だ。
「ううん。大丈夫だよ。見ていて」
アンフェールは風の精霊の力を借りる。ふわふわと浮いたオレンジがスパスパと切り裂かれて真っ二つになっていく。
「『――抽出――』『――冷却――』『――氷結――』」
アンフェールは切り裂いたオレンジから果汁を抽出し、それを冷却して冷やした。一部果汁を凍らせて氷を作る。果汁を氷にしているから、溶けてもジュースが薄まらないのだ。
宙に浮いた液体は精霊がコップに注ぎ、綺麗に収まっていく。
制作過程でアンフェールも精霊たちもそれぞれ魔力を込めるのだ。特製オレンジジュースだった。
「はい、どうぞ」
「凄い……」
グレンは目をキラキラさせている。手品を見た子供のような反応だ。
「飲んでもいいだろうか?」
「飲むために用意したんだから飲んでよ」
グレンは大事そうにコップを手に取って口づけた。一口口に含んで、ビックリしたように目を瞬かせる。
それからまた口に含み、ごくりごくりと喉を鳴らして飲んでいる。
「美味しい……」
「よかった」
「こんなに美味しいジュースを初めて飲んだ。それにアンフェールは小さいのに凄い精霊なんだな」
グレンに褒められてしまった。
やはり、憧れの眼差しを向けられると、くすぐったく感じて照れてしまう。
グレンはそんなアンフェールの反応を微笑ましそうに見た後、なにか思い悩むように、ふっと表情を曇らせた。
「私も、アンフェールぐらい魔術が出来ればよかったのに、と思う」
「グレン?」
「私が魔力をあまり持たないばかりに、弟は離宮から出られないでいる。会う事も出来ない……。もっと私が王にふさわしければ、あの子をそんな立場に追いやることも無かった……」
グレンの声はとても悲しそうだった。
あの高台から屋敷を眺め、辛い気持ちと向き合っていたのかもしれない。
高台から戻って来たグレンは笑顔だったけれど、その笑顔はアンフェールに心配を掛けないよう、頑張って作っている笑顔だったのかもしれない。
アンフェールは胸が痛くなった。
「グレンは魔力が欲しいの?」
「そうだな……。魔力が欲しいというよりは弟を解放してあげたいだけなんだ」
グレンが家族思いのいい子孫過ぎてクラクラする。なんであのクズからこんな可愛い子が生まれたのか。
(しかし、魔力の増強か……)
『魔力循環』というものがある。
竜種であっても、産まれつき魔力の低い個体はいた。
その個体と相性のいい魔力を持つ個体が肌を合わせ、お互いの魔力を流し合い、循環させて魔力を貯蔵する『臓器』を育てるという医療行為があった。
その魔力を貯蔵する『臓器』を人間は『魔石』と呼んだ。
どうやら竜人も『魔石』は持っているらしい。
だから竜種同士で行っていた治療を竜人とも出来るのではないかと思うのだ。
アンフェールはグレンの目をじっと見つめて語り掛けた。
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