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隠れ家――アンフェールとグレン1
アンフェールとグレンと精霊の名前
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「君の名は?」
「……っ」
名乗ったのだから、グレンがこちらの名を問うのも当然だ。
しかしアンフェールは名乗りに躊躇してしまった。
森に入っていること自体、秘密にしなければならない事だった。
王子という立場の人間が護衛も付けず森をフラフラするのは不味い。ギュンターだって渋っていた。
しかし目の前のグレンだって王子のはずだが、一人で森に入ってきているのは何故だろう。許されているんだろうか。やはり年齢だろうか
アンフェールが森に入っている事が城側にバレたら離宮の使用人に確実に問い合わせが入る。それで使用人たちに掛けた暗示が揺らぐと困るのだ。
強力に掛かっていたから大丈夫だと思うが、万一、だ。用心に越したことは無い。
それに、催眠にかかった状態の受け答えに城側が不信感を持つ可能性もある。なぜなら『大丈夫』であると何かしら理由づけて返答する暗示になっているからだ。
七歳の王子が森の奥地にいて大丈夫な理由が一個も思いつかない。
「もしかして、精霊は真名を話せないなどの決まりがあるだろうか?」
「……!」
グレンはアンフェールの事をすっかり精霊だと思い込んでいるらしい。彼の口にした設定はアンフェールにとって都合が良かった。
なので、それに乗っかる事にした。
「はい。グレンの呼びたいように名を呼んでください」
「ふむ……」
アンフェールは精霊らしく振舞おうと、無邪気な表情をグレンに向けた。
グレンは考えを巡らす様に、顎に指を当ててこちらをじっと見ている。
「――では『アンフェール』と」
「!!」
アンフェールは宰相エックハルトに『アンフェール』と呼ばれた時並みに驚いてしまった。ぷわっと冷や汗が吹きだすのが分かった。
何でもいいというのに、なぜその名をチョイスしたのかと。
「どうして、その名を?」
「……君がアンフェール様によく似ているから、かな。
アンフェール様はグレングリーズ様の番でいらっしゃった偉大な古竜種なんだ。
グレングリーズ様は絵が好きでアンフェール様の肖像画をたくさん残していらっしゃる。城にも何枚か常に飾ってあるんだよ」
アンフェールはグレンの言葉に吹きそうになるのを必死に我慢した。
(グレングリーズが絵が好き!? あいつの描くのはヒドイものだったぞ……。あの腕で描き残された絵じゃ似てるかどうか分らんだろうに)
アンフェールは美しいものが好きだった。だから芸術に傾倒していた。
竜種であっても人型を好んでとり、いつも小さな手に絵筆を持っていた。キャンバスも筆も絵具も自作だ。
グレングリーズと出会った切っ掛けだって、顔料の元となる鉱石を取りに行く途中、人間に襲われて潜んでいたタイミングだった位だ。
アンフェールは絵が上手かった。
グレングリーズは絵を好む番の趣味を理解しようと時々、一緒に描くようになったが、お世辞にも上手いとは言えなかった。
『絵も赤ちゃんだな』というと、グレングリーズは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「後はね、私の弟が見つかったんだ。その子もアンフェールっていうんだよ」
「弟」
「でも、ちょっとごたごたしていて、それが落ち着くまでは会わせて貰えないんだ」
グレンは穏やかな顔をしている。
見つかった弟――アンフェールに対して悪い感情は抱いていないように見える。
『会わせて貰えない』という言葉を口にした時も、少し寂しげだった。ギュンターの例もあるからどこまで信じていいか分からないけれど。
「グレンは弟に会いたいの?」
「ああ。勿論。会いたくて……ここまで遠乗りに来てしまった。もうちょっと行くと高台があってね。そこから離宮の屋敷がちょっとだけ見えるんだ」
グレンの目線の先には見晴らしのよさそうな高台がある。
ここは森の中心部だが、ぐるりと回っていくあの高台は確かに屋敷側に位置している。屋敷に近いというのにルート的には随分遠回りだ。ちょっとずつ登ってあの高さになるからだろうか。
しかも着いたとしてもそんなに見えるものでもないだろうに。
高台を眺めているとグレンが動いた。
アンフェールの目の前で、グレンは騎士が忠誠を誓うかのように膝をついた。目線をこちらに合わせてから優し気に微笑む。
「精霊よ、アンフェールと呼ばせて貰えないだろうか? ただ一人の兄弟の名なんだ。この名を口にすれば少し……慰められる。弟も金色の髪をしていると聞いた」
グレンは父も母ももういなく、兄弟もアンフェールだけなのだそうだ。
その肉親である父――国王はアンフェールが殺した。
グレンは産まれた時に母を亡くし、十歳の時に父を亡くしたそうだ。元々父である王にも数える程しか会っておらず記憶が薄いらしい。
弟がいると明かされたのは、生存が確定されてからのようだ。
要するについ先日だ。
情勢が安定するまで接触が禁止されているらしい。
グレンは王族であるものの魔力が低いのだそうだ。アンフェールは魔力が高い。
それを理由に『アンフェールを次期王に』と推す勢力が出来上がると困ったことになるようだ。なので、アンフェールの事はグレンが次期王となるまでは、正式に公表されないのだという。
次期王に就任できるのは、何年後になるか分からない。
現在は中継ぎの女王が立っている。ギュンターが言っていた薬草好きの叔母だ。
話を聞いていると、グレンの性格は乳母の影響が強いようだ。
乳母は家族への情の深い女のようで、その在り方に彼は憧れを持っているのだそうだ。親がいない反動なのかもしれない。
だからグレンは弟に遠目であっても会いたいのか、とアンフェールは納得した。
(ふむ。あの国王は殺されて当然だと思ったが、その子供には罪はない。精霊だと都合の良い思い込みをしているし乗ってみてグレンの人となりを探るか。
アンフェールの名を口にすれば慰められると言ったな。その程度で救われる部分があるならば許すべきだろう。家族を奪ったのは、私なのだから)
「……うん。お名前、アンフェールでいいよ」
「ありがとう!」
「あと、ぼくもあの高台に連れて行って」
「ああ、いいよ。一緒にいこう。おいで、アンフェール」
距離的にそんなに見えない、とは思いつつも、アンフェールは高台からの屋敷の可視範囲が気になった。
使用人の出入りが無い事に気付かれる訳にはいかない。どの程度見えてしまうのか、一応確認はしておきたい。
それからアンフェールはグレンの馬に同乗し、高台にやって来た。
グレンが馬を留めた後、二人並んで屋敷の方を眺めた。
予想通り、あまり見えるものではなかった。庭の一角が僅かに見える程度だし、かなり距離がある。
これは多分望遠鏡が無いと厳しい。望遠鏡はアンフェールの古竜種時代にもあった道具だから、今でもあるだろう。
それを用意されたとしてもこの程度の視界なら、誰もいない事に気付かれはしなさそうだ。
アンフェールはホッと息を吐いた。
「あんまり見えないね」
「うん……。でもアンフェールがあそこで生活してるんだなって思ったら、それだけでも、ここに来た達成感はあるかな。素敵な出会いもあったしね」
グレンはそう言って、アンフェールを見て笑った。
こんな僅かに見えただけでも満足するなんて、グレンはどれだけ家族に飢えているのか。
アンフェールは胸がシクシクと痛んだ。あの王を殺したことに後悔は微塵も無いが、グレンに対しては罪悪感が湧くのだ。
アンフェールも前世のものではあるけれど、番や子供たちを失っている状態だし、この前だってグレングリーズを想って寝落ちるまで泣いた。家族を欲する渇望感は共感できる。
「アンフェール、抱っこしていいかい?」
「うん」
グレンはひょいっとアンフェールを抱っこした。スマートな体型だと思ったが存外力強い。
「アンフェール……」
グレンは呟くような声でアンフェールの名を呼んだ。
目線は屋敷に向いている。この呼び掛けは屋敷にいるはずの、弟に対するものなのかもしれない。
なんだか、切なかった。
「……っ」
名乗ったのだから、グレンがこちらの名を問うのも当然だ。
しかしアンフェールは名乗りに躊躇してしまった。
森に入っていること自体、秘密にしなければならない事だった。
王子という立場の人間が護衛も付けず森をフラフラするのは不味い。ギュンターだって渋っていた。
しかし目の前のグレンだって王子のはずだが、一人で森に入ってきているのは何故だろう。許されているんだろうか。やはり年齢だろうか
アンフェールが森に入っている事が城側にバレたら離宮の使用人に確実に問い合わせが入る。それで使用人たちに掛けた暗示が揺らぐと困るのだ。
強力に掛かっていたから大丈夫だと思うが、万一、だ。用心に越したことは無い。
それに、催眠にかかった状態の受け答えに城側が不信感を持つ可能性もある。なぜなら『大丈夫』であると何かしら理由づけて返答する暗示になっているからだ。
七歳の王子が森の奥地にいて大丈夫な理由が一個も思いつかない。
「もしかして、精霊は真名を話せないなどの決まりがあるだろうか?」
「……!」
グレンはアンフェールの事をすっかり精霊だと思い込んでいるらしい。彼の口にした設定はアンフェールにとって都合が良かった。
なので、それに乗っかる事にした。
「はい。グレンの呼びたいように名を呼んでください」
「ふむ……」
アンフェールは精霊らしく振舞おうと、無邪気な表情をグレンに向けた。
グレンは考えを巡らす様に、顎に指を当ててこちらをじっと見ている。
「――では『アンフェール』と」
「!!」
アンフェールは宰相エックハルトに『アンフェール』と呼ばれた時並みに驚いてしまった。ぷわっと冷や汗が吹きだすのが分かった。
何でもいいというのに、なぜその名をチョイスしたのかと。
「どうして、その名を?」
「……君がアンフェール様によく似ているから、かな。
アンフェール様はグレングリーズ様の番でいらっしゃった偉大な古竜種なんだ。
グレングリーズ様は絵が好きでアンフェール様の肖像画をたくさん残していらっしゃる。城にも何枚か常に飾ってあるんだよ」
アンフェールはグレンの言葉に吹きそうになるのを必死に我慢した。
(グレングリーズが絵が好き!? あいつの描くのはヒドイものだったぞ……。あの腕で描き残された絵じゃ似てるかどうか分らんだろうに)
アンフェールは美しいものが好きだった。だから芸術に傾倒していた。
竜種であっても人型を好んでとり、いつも小さな手に絵筆を持っていた。キャンバスも筆も絵具も自作だ。
グレングリーズと出会った切っ掛けだって、顔料の元となる鉱石を取りに行く途中、人間に襲われて潜んでいたタイミングだった位だ。
アンフェールは絵が上手かった。
グレングリーズは絵を好む番の趣味を理解しようと時々、一緒に描くようになったが、お世辞にも上手いとは言えなかった。
『絵も赤ちゃんだな』というと、グレングリーズは露骨に嫌そうな顔をしていた。
「後はね、私の弟が見つかったんだ。その子もアンフェールっていうんだよ」
「弟」
「でも、ちょっとごたごたしていて、それが落ち着くまでは会わせて貰えないんだ」
グレンは穏やかな顔をしている。
見つかった弟――アンフェールに対して悪い感情は抱いていないように見える。
『会わせて貰えない』という言葉を口にした時も、少し寂しげだった。ギュンターの例もあるからどこまで信じていいか分からないけれど。
「グレンは弟に会いたいの?」
「ああ。勿論。会いたくて……ここまで遠乗りに来てしまった。もうちょっと行くと高台があってね。そこから離宮の屋敷がちょっとだけ見えるんだ」
グレンの目線の先には見晴らしのよさそうな高台がある。
ここは森の中心部だが、ぐるりと回っていくあの高台は確かに屋敷側に位置している。屋敷に近いというのにルート的には随分遠回りだ。ちょっとずつ登ってあの高さになるからだろうか。
しかも着いたとしてもそんなに見えるものでもないだろうに。
高台を眺めているとグレンが動いた。
アンフェールの目の前で、グレンは騎士が忠誠を誓うかのように膝をついた。目線をこちらに合わせてから優し気に微笑む。
「精霊よ、アンフェールと呼ばせて貰えないだろうか? ただ一人の兄弟の名なんだ。この名を口にすれば少し……慰められる。弟も金色の髪をしていると聞いた」
グレンは父も母ももういなく、兄弟もアンフェールだけなのだそうだ。
その肉親である父――国王はアンフェールが殺した。
グレンは産まれた時に母を亡くし、十歳の時に父を亡くしたそうだ。元々父である王にも数える程しか会っておらず記憶が薄いらしい。
弟がいると明かされたのは、生存が確定されてからのようだ。
要するについ先日だ。
情勢が安定するまで接触が禁止されているらしい。
グレンは王族であるものの魔力が低いのだそうだ。アンフェールは魔力が高い。
それを理由に『アンフェールを次期王に』と推す勢力が出来上がると困ったことになるようだ。なので、アンフェールの事はグレンが次期王となるまでは、正式に公表されないのだという。
次期王に就任できるのは、何年後になるか分からない。
現在は中継ぎの女王が立っている。ギュンターが言っていた薬草好きの叔母だ。
話を聞いていると、グレンの性格は乳母の影響が強いようだ。
乳母は家族への情の深い女のようで、その在り方に彼は憧れを持っているのだそうだ。親がいない反動なのかもしれない。
だからグレンは弟に遠目であっても会いたいのか、とアンフェールは納得した。
(ふむ。あの国王は殺されて当然だと思ったが、その子供には罪はない。精霊だと都合の良い思い込みをしているし乗ってみてグレンの人となりを探るか。
アンフェールの名を口にすれば慰められると言ったな。その程度で救われる部分があるならば許すべきだろう。家族を奪ったのは、私なのだから)
「……うん。お名前、アンフェールでいいよ」
「ありがとう!」
「あと、ぼくもあの高台に連れて行って」
「ああ、いいよ。一緒にいこう。おいで、アンフェール」
距離的にそんなに見えない、とは思いつつも、アンフェールは高台からの屋敷の可視範囲が気になった。
使用人の出入りが無い事に気付かれる訳にはいかない。どの程度見えてしまうのか、一応確認はしておきたい。
それからアンフェールはグレンの馬に同乗し、高台にやって来た。
グレンが馬を留めた後、二人並んで屋敷の方を眺めた。
予想通り、あまり見えるものではなかった。庭の一角が僅かに見える程度だし、かなり距離がある。
これは多分望遠鏡が無いと厳しい。望遠鏡はアンフェールの古竜種時代にもあった道具だから、今でもあるだろう。
それを用意されたとしてもこの程度の視界なら、誰もいない事に気付かれはしなさそうだ。
アンフェールはホッと息を吐いた。
「あんまり見えないね」
「うん……。でもアンフェールがあそこで生活してるんだなって思ったら、それだけでも、ここに来た達成感はあるかな。素敵な出会いもあったしね」
グレンはそう言って、アンフェールを見て笑った。
こんな僅かに見えただけでも満足するなんて、グレンはどれだけ家族に飢えているのか。
アンフェールは胸がシクシクと痛んだ。あの王を殺したことに後悔は微塵も無いが、グレンに対しては罪悪感が湧くのだ。
アンフェールも前世のものではあるけれど、番や子供たちを失っている状態だし、この前だってグレングリーズを想って寝落ちるまで泣いた。家族を欲する渇望感は共感できる。
「アンフェール、抱っこしていいかい?」
「うん」
グレンはひょいっとアンフェールを抱っこした。スマートな体型だと思ったが存外力強い。
「アンフェール……」
グレンは呟くような声でアンフェールの名を呼んだ。
目線は屋敷に向いている。この呼び掛けは屋敷にいるはずの、弟に対するものなのかもしれない。
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