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プロローグ――エンシェントドラゴンは隠れ住みたい
アンフェールと別れの涙
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(なぜ昨夜のうちに疑問を解決しておかなかったのか――)
アンフェールはすっかり固まっていた。
目の前に跪いて目線を合わす、身なりのいい男がいる。
男は四十代手前くらい。黒髪黒目で、長い髪を後ろで一つに束ねている。文官のような体格で、顔つきは知的で涼やかだ。今はその顔に、柔和な微笑みを浮かべていた。
この国の宰相――リチャード・エックハルト自らが教会に来たのだ。
早朝から、わざわざアンフェールを探しに。
「あの……宰相閣下?」
「お探ししました。アンフェール殿下。あと、私めの事はエックハルトとお呼びください」
「ひっ……!」
(アンフェール殿下って何だ!? 私は実験体だぞ? それになぜアンフェールの名を知っている?)
「ぼくはアンフェールという名前ではありません。シエルです」
アンフェールはすっとぼける事にした。何も知らない七歳児らしく『はて?』と言わんばかりに首をコテンと傾げる。
「アンフェール殿下、これをご覧ください。文字は読めますか? 読めないようでしたら私が代読いたします」
「読めますが……」
エックハルトが出してきた紙束は、死んだ国王が残したアンフェールの出生の記録だった。
実験体だった分詳しく記録が残されている。出生日時。髪や目の色。魔力の型。痣や黒子等の身体的特徴がビッシリ文字と図で記されていた。
アンフェールは眩暈がしそうだった。
最終ページには王の子として認知する旨が書かれていた。
母親として『マグダレーナ』という女の名が書かれている。
名前の構成的に貴族出身のようだ。母体の検査をする際に聞いた事のある名前だった。
城を出てから分かったが、この国の庶民は殆ど人間だ。おそらく王侯貴族は交雑種――竜人なのだろう。
胎を提供した女は竜人だったから貴族で間違いないのだ。
竜種の魔石を移植する事に、人間の身体は耐えられない。竜人である母体の女も脳死状態になっていた程だ。
(あの女の親は、よくあんな実験に娘を差し出したな……生贄もいい所だろうに。
……ああ、知らなかったのかもしれないな。『側室にする』とでも言われたのかもしれない。それで記録に母として記されているのか)
正直アンフェールは王の子じゃない。胎を貸してくれた女の子供でもないと思う。
人間の血が入っていない竜種なのだから。
おそらく王侯貴族の魔力強化の交配役として使うのに、地位があった方が都合が良かったのだ。
表紙に書かれた『アンフェール』という名は実験の計画名か何かだろう。エックハルトはそれを名前だと勘違いしている。
(すべて焼却したと思っていたのにこんなのが残っていたのか。くっ……。王の残したものという事は私室にあったのだろうか。ぬかったな……)
幸いなことに記録は身体的特徴のみで、研究については何も書かれていない。
「殿下の首筋に痣がありますでしょう? 痣の話を城勤めの神父と話している時にポロリと零してしまったのです。そうしたら、彼が心当たりがあると」
エックハルトの言う神父は、アンフェールの元同室者である年嵩の青年ロビンだった。どうやら教会を移動になったのは出世したかららしい。
ロビンはアンフェールを赤子の頃から育てていたのだ。痣も黒子も知っているだろう。
「それにこちらも……」
エックハルトの手には白い布があった。
「これは殿下が保護された時に包まっていたいた、おくるみの布です。王室御用達の縫製所で作られたものです。確認もとりました」
思わずこの教会の神父の方を見ると、いつもの人好きする笑顔でニコニコしていた。
「身元が分かって良かったですね、シエル。……いえ、アンフェール殿下。
今日までお伝えせずに申し訳ありません。間違っていたらぬか喜びさせてしまいそうなので、確定だと出るまで黙っていたのです」
完全な善意で調査に協力したらしい。
神父は若干涙ぐんでいる。アンフェールを保護してから現在の成長までを、脳内で回想しているのかもしれない。
神父の中ではシンデレラストーリーの様な様相になっているだろう。
(特徴も無い真っ白なおくるみだと思っていたが縫製で分かるものなのか……!
まずい。城には行きたくない。ヴィシュニア中央魔導研究所の連中の出入りがあるだろう。研究は知られていないとしても、竜種であると万一バレたら……)
「ぼ……ぼくはここから出たくありません! 教会が好きなんです!」
アンフェールは覚えている。王には息子がいたはずだと。
だとしたら、ポッと出の王子はむしろ教会に出家でもしていた方が都合が良いはずだ。
なのでアンフェールは教会に残りたい意思を伝える方向にした。本人が希望するならこれ幸いと教会に放置するのではないかと。
「申し訳ありません、アンフェール殿下。そういう訳にもいかないのです」
「えっ……」
「表沙汰にはしていませんが、七年前の国王の急死は暗殺だったのです。その際に、アンフェール殿下は賊に攫われました」
アンフェールは気が遠くなりそうだった。
賊の侵入などなかった。
国王と研究員達を始末したのはアンフェールだったし、自発的に城を出たのだ。それが誘拐された事になっている。
それは仕方のない事だった。流石に生後一週間の赤子の凶行だと考える人間はいないだろう。
王の死を暗殺だと公表しなかった分、アンフェールの捜索は秘密裏に行われていたようだ。
「恐ろしい現場でした。四人の人間が無残に切り裂かれ、殿下のおられたであろうベビーベッドが血に染まっていました……」
エックハルトがそこまでいうと「おお……なんと恐ろしい」といって神父は顔を青くして神に祈り始めた。
「猟奇的な犯行でした。――おそらく竜種否定派の仕業ではないかと。ですので保護の為にも共に来て欲しいのです」
エックハルトは力強い目でこちらを見ているけれど、その団体は冤罪だった。アンフェールは冷や汗が出た。
「し……城はいやなのです。知らない人がたくさんいるのは……っ」
「それなら大丈夫です。アンフェール殿下には離宮に入っていただきます」
「離宮?」
「竜種否定派もそうですし、殿下を利用し王位簒奪を企む政治勢力もいるかと思われます。離宮は厳重に警護いたしますから教会よりも安全です。出入りする人間も限られますので、城のように大勢の人間に接する事もありません」
要約すると豪華な牢獄にゆるく監禁するという事らしい。
王子という設定のアンフェールを野放しにしては、現在の治世を揺るがすのだろう。だからエックハルト自ら確認し、回収に来たのだ。
アンフェールを『離宮』に幽閉するのは決定事項なのだ。
頑なに拒否をすると、この教会にも迷惑が掛かってしまうかもしれない。
世話になった分、それは避けるべきだった。
「……分かりました。ペットは連れて行っても良いですか?」
「ペットですか」
「飛竜です。フェレット種なので小さいです。躾けもしていますので、いいこです」
「わかりました。連れていらして下さい」
アンフェールの希望はすぐに通った。ペットという些末事を、エックハルトは特に気にしないようだ。
◇◇◇
家畜舎の片隅に犬小屋ならぬ飛竜小屋がある。
地味な家畜舎の中でカラフルな小屋は小さいというのに目立っていた。
これは寮長エドワードと、年嵩の青年ロビンと、アンフェールの三人で作った小屋だ。
アンフェールは色塗りを担当した。当時三歳ではあったが中々の色彩センスだと自画自賛している。
アンフェールは古代竜時代、芸術を愛してやまなかった。
エドワードとロビンは『前衛的だね……』と言っていた。崇高過ぎて理解できないようだった。
飛竜は大型のワイバーン種と小型のフェレット種がいる。フェレット種は伝書に使われることもあるが、愛玩動物として扱われることが多い。
竜、と名のつくものの、飛竜は竜種とは別系統の種だ。知能は動物レベルで、魔力も多くない。
アンフェールのペットは卵から育てた、愛らしいフェレット種だ。
「タンジェント、いこう」
小屋から飛竜のタンジェントを出して肩に止まらせた。
タンジェントは「クピィ!」と鳴き、頭をアンフェールに擦り付けている。
「シエル」
親しんだ声がして、振り返るとそこにエドワードがいた。
そういえば、昨晩エドワードの様子がおかしかったのは、この迎えの件を知っていたからなのかもしれない。
「寮長。タンジェントを連れて行きます」
「ああ。その子はお前の子だ」
「寮長」
エドワードは既にズビズビと鼻をすすっている。目も赤い。
アンフェールが赤ちゃんの頃から、ずっと母親のように世話をしてくれた彼だ。
子供を連れていかれる母のような気持なのかもしれない。
「寮長。手紙を出します。タンジェントはこの教会を覚えていますし、この子に運ばせますので」
「しえる……」
「泣かないでください、寮長。寮長が可愛がってくれたから、教会での暮らしはとても楽しかった」
エドワードは、その言葉にぐしゃりと表情を崩した。
感情が決壊したのか、アンフェールを抱きしめて、おいおいと声を上げて泣き出した。
「エドにぃ、ありがとう」
「しえる……っく、しえる……」
しゃくり上げるエドワードを、アンフェールも抱きしめた。
隠れ住むつもりだけだった教会は、とても居心地が良い所だった。
アンフェールにとってエドワードは、すっかり離れ難い存在になっていたらしい。泣く彼の姿にアンフェールの胸もキュッと締まった。
「行ってきます」
アンフェールの目にも、僅かに涙が滲んだ。
アンフェールはすっかり固まっていた。
目の前に跪いて目線を合わす、身なりのいい男がいる。
男は四十代手前くらい。黒髪黒目で、長い髪を後ろで一つに束ねている。文官のような体格で、顔つきは知的で涼やかだ。今はその顔に、柔和な微笑みを浮かべていた。
この国の宰相――リチャード・エックハルト自らが教会に来たのだ。
早朝から、わざわざアンフェールを探しに。
「あの……宰相閣下?」
「お探ししました。アンフェール殿下。あと、私めの事はエックハルトとお呼びください」
「ひっ……!」
(アンフェール殿下って何だ!? 私は実験体だぞ? それになぜアンフェールの名を知っている?)
「ぼくはアンフェールという名前ではありません。シエルです」
アンフェールはすっとぼける事にした。何も知らない七歳児らしく『はて?』と言わんばかりに首をコテンと傾げる。
「アンフェール殿下、これをご覧ください。文字は読めますか? 読めないようでしたら私が代読いたします」
「読めますが……」
エックハルトが出してきた紙束は、死んだ国王が残したアンフェールの出生の記録だった。
実験体だった分詳しく記録が残されている。出生日時。髪や目の色。魔力の型。痣や黒子等の身体的特徴がビッシリ文字と図で記されていた。
アンフェールは眩暈がしそうだった。
最終ページには王の子として認知する旨が書かれていた。
母親として『マグダレーナ』という女の名が書かれている。
名前の構成的に貴族出身のようだ。母体の検査をする際に聞いた事のある名前だった。
城を出てから分かったが、この国の庶民は殆ど人間だ。おそらく王侯貴族は交雑種――竜人なのだろう。
胎を提供した女は竜人だったから貴族で間違いないのだ。
竜種の魔石を移植する事に、人間の身体は耐えられない。竜人である母体の女も脳死状態になっていた程だ。
(あの女の親は、よくあんな実験に娘を差し出したな……生贄もいい所だろうに。
……ああ、知らなかったのかもしれないな。『側室にする』とでも言われたのかもしれない。それで記録に母として記されているのか)
正直アンフェールは王の子じゃない。胎を貸してくれた女の子供でもないと思う。
人間の血が入っていない竜種なのだから。
おそらく王侯貴族の魔力強化の交配役として使うのに、地位があった方が都合が良かったのだ。
表紙に書かれた『アンフェール』という名は実験の計画名か何かだろう。エックハルトはそれを名前だと勘違いしている。
(すべて焼却したと思っていたのにこんなのが残っていたのか。くっ……。王の残したものという事は私室にあったのだろうか。ぬかったな……)
幸いなことに記録は身体的特徴のみで、研究については何も書かれていない。
「殿下の首筋に痣がありますでしょう? 痣の話を城勤めの神父と話している時にポロリと零してしまったのです。そうしたら、彼が心当たりがあると」
エックハルトの言う神父は、アンフェールの元同室者である年嵩の青年ロビンだった。どうやら教会を移動になったのは出世したかららしい。
ロビンはアンフェールを赤子の頃から育てていたのだ。痣も黒子も知っているだろう。
「それにこちらも……」
エックハルトの手には白い布があった。
「これは殿下が保護された時に包まっていたいた、おくるみの布です。王室御用達の縫製所で作られたものです。確認もとりました」
思わずこの教会の神父の方を見ると、いつもの人好きする笑顔でニコニコしていた。
「身元が分かって良かったですね、シエル。……いえ、アンフェール殿下。
今日までお伝えせずに申し訳ありません。間違っていたらぬか喜びさせてしまいそうなので、確定だと出るまで黙っていたのです」
完全な善意で調査に協力したらしい。
神父は若干涙ぐんでいる。アンフェールを保護してから現在の成長までを、脳内で回想しているのかもしれない。
神父の中ではシンデレラストーリーの様な様相になっているだろう。
(特徴も無い真っ白なおくるみだと思っていたが縫製で分かるものなのか……!
まずい。城には行きたくない。ヴィシュニア中央魔導研究所の連中の出入りがあるだろう。研究は知られていないとしても、竜種であると万一バレたら……)
「ぼ……ぼくはここから出たくありません! 教会が好きなんです!」
アンフェールは覚えている。王には息子がいたはずだと。
だとしたら、ポッと出の王子はむしろ教会に出家でもしていた方が都合が良いはずだ。
なのでアンフェールは教会に残りたい意思を伝える方向にした。本人が希望するならこれ幸いと教会に放置するのではないかと。
「申し訳ありません、アンフェール殿下。そういう訳にもいかないのです」
「えっ……」
「表沙汰にはしていませんが、七年前の国王の急死は暗殺だったのです。その際に、アンフェール殿下は賊に攫われました」
アンフェールは気が遠くなりそうだった。
賊の侵入などなかった。
国王と研究員達を始末したのはアンフェールだったし、自発的に城を出たのだ。それが誘拐された事になっている。
それは仕方のない事だった。流石に生後一週間の赤子の凶行だと考える人間はいないだろう。
王の死を暗殺だと公表しなかった分、アンフェールの捜索は秘密裏に行われていたようだ。
「恐ろしい現場でした。四人の人間が無残に切り裂かれ、殿下のおられたであろうベビーベッドが血に染まっていました……」
エックハルトがそこまでいうと「おお……なんと恐ろしい」といって神父は顔を青くして神に祈り始めた。
「猟奇的な犯行でした。――おそらく竜種否定派の仕業ではないかと。ですので保護の為にも共に来て欲しいのです」
エックハルトは力強い目でこちらを見ているけれど、その団体は冤罪だった。アンフェールは冷や汗が出た。
「し……城はいやなのです。知らない人がたくさんいるのは……っ」
「それなら大丈夫です。アンフェール殿下には離宮に入っていただきます」
「離宮?」
「竜種否定派もそうですし、殿下を利用し王位簒奪を企む政治勢力もいるかと思われます。離宮は厳重に警護いたしますから教会よりも安全です。出入りする人間も限られますので、城のように大勢の人間に接する事もありません」
要約すると豪華な牢獄にゆるく監禁するという事らしい。
王子という設定のアンフェールを野放しにしては、現在の治世を揺るがすのだろう。だからエックハルト自ら確認し、回収に来たのだ。
アンフェールを『離宮』に幽閉するのは決定事項なのだ。
頑なに拒否をすると、この教会にも迷惑が掛かってしまうかもしれない。
世話になった分、それは避けるべきだった。
「……分かりました。ペットは連れて行っても良いですか?」
「ペットですか」
「飛竜です。フェレット種なので小さいです。躾けもしていますので、いいこです」
「わかりました。連れていらして下さい」
アンフェールの希望はすぐに通った。ペットという些末事を、エックハルトは特に気にしないようだ。
◇◇◇
家畜舎の片隅に犬小屋ならぬ飛竜小屋がある。
地味な家畜舎の中でカラフルな小屋は小さいというのに目立っていた。
これは寮長エドワードと、年嵩の青年ロビンと、アンフェールの三人で作った小屋だ。
アンフェールは色塗りを担当した。当時三歳ではあったが中々の色彩センスだと自画自賛している。
アンフェールは古代竜時代、芸術を愛してやまなかった。
エドワードとロビンは『前衛的だね……』と言っていた。崇高過ぎて理解できないようだった。
飛竜は大型のワイバーン種と小型のフェレット種がいる。フェレット種は伝書に使われることもあるが、愛玩動物として扱われることが多い。
竜、と名のつくものの、飛竜は竜種とは別系統の種だ。知能は動物レベルで、魔力も多くない。
アンフェールのペットは卵から育てた、愛らしいフェレット種だ。
「タンジェント、いこう」
小屋から飛竜のタンジェントを出して肩に止まらせた。
タンジェントは「クピィ!」と鳴き、頭をアンフェールに擦り付けている。
「シエル」
親しんだ声がして、振り返るとそこにエドワードがいた。
そういえば、昨晩エドワードの様子がおかしかったのは、この迎えの件を知っていたからなのかもしれない。
「寮長。タンジェントを連れて行きます」
「ああ。その子はお前の子だ」
「寮長」
エドワードは既にズビズビと鼻をすすっている。目も赤い。
アンフェールが赤ちゃんの頃から、ずっと母親のように世話をしてくれた彼だ。
子供を連れていかれる母のような気持なのかもしれない。
「寮長。手紙を出します。タンジェントはこの教会を覚えていますし、この子に運ばせますので」
「しえる……」
「泣かないでください、寮長。寮長が可愛がってくれたから、教会での暮らしはとても楽しかった」
エドワードは、その言葉にぐしゃりと表情を崩した。
感情が決壊したのか、アンフェールを抱きしめて、おいおいと声を上げて泣き出した。
「エドにぃ、ありがとう」
「しえる……っく、しえる……」
しゃくり上げるエドワードを、アンフェールも抱きしめた。
隠れ住むつもりだけだった教会は、とても居心地が良い所だった。
アンフェールにとってエドワードは、すっかり離れ難い存在になっていたらしい。泣く彼の姿にアンフェールの胸もキュッと締まった。
「行ってきます」
アンフェールの目にも、僅かに涙が滲んだ。
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