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じゅうよん
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朝食を食べ終えたランシェとメルは、その場で別れた。
そう、お仕事の時間だ。そして……アシュに会う時間でもある。
正直に言うとメルにとって今日この時間は憂鬱でしかなかった。
とぼとぼと歩き、受付にひょこっと顔を出すと。
「おーはよーメル。きょーもがんばろー!」
と優しく微笑んでくれるアシュの姿は……見えなかった。
ほっ、と胸をなで下ろしたメルだったが、すぐに違和感に気づいた。
おかしいのだ。アシュの場合、おっとりしているが、やる時はやる男で、誰よりも早く出勤するはずだった。
少し不穏に思ったメルだったが、もしかしたらアシュも寝坊してしまったのか?と思ったメルは仕事を続けた。
しかし、お昼になっても連絡も、現れる気配もないアシュに嫌な予感がしたメルは少し駆け足でアシュの部屋へと向かった。
コンコン……アシュの部屋に着いたが、ノックをしてみても出てこない。
「ア、アシュ~?は、入るよ~?」
少し戸惑いながら……メルは足を踏み入れた。そこにはすやすやと眠ったアシュの姿が見えた。
「ふはっ!なんだよ!眠ってるだけかよ!」
そう言ったメルはアシュの側へとより。
「おーーい!!!お!き!ろ!」
と耳元で大きな声で叫んだ。
しかし、アシュは目を覚まさなかった。
メルはハッとし、アシュを揺さぶった。
「あ、あしゅ?あしゅ??なぁ!おい!」
何度呼んでも起きないアシュを見たメルは走ってギルドの医者の元へと向かった。
メルが走った後にはキラキラとした雫がぽたぽたと落ちていた。
そう、お仕事の時間だ。そして……アシュに会う時間でもある。
正直に言うとメルにとって今日この時間は憂鬱でしかなかった。
とぼとぼと歩き、受付にひょこっと顔を出すと。
「おーはよーメル。きょーもがんばろー!」
と優しく微笑んでくれるアシュの姿は……見えなかった。
ほっ、と胸をなで下ろしたメルだったが、すぐに違和感に気づいた。
おかしいのだ。アシュの場合、おっとりしているが、やる時はやる男で、誰よりも早く出勤するはずだった。
少し不穏に思ったメルだったが、もしかしたらアシュも寝坊してしまったのか?と思ったメルは仕事を続けた。
しかし、お昼になっても連絡も、現れる気配もないアシュに嫌な予感がしたメルは少し駆け足でアシュの部屋へと向かった。
コンコン……アシュの部屋に着いたが、ノックをしてみても出てこない。
「ア、アシュ~?は、入るよ~?」
少し戸惑いながら……メルは足を踏み入れた。そこにはすやすやと眠ったアシュの姿が見えた。
「ふはっ!なんだよ!眠ってるだけかよ!」
そう言ったメルはアシュの側へとより。
「おーーい!!!お!き!ろ!」
と耳元で大きな声で叫んだ。
しかし、アシュは目を覚まさなかった。
メルはハッとし、アシュを揺さぶった。
「あ、あしゅ?あしゅ??なぁ!おい!」
何度呼んでも起きないアシュを見たメルは走ってギルドの医者の元へと向かった。
メルが走った後にはキラキラとした雫がぽたぽたと落ちていた。
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